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~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。
『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』や
『既にここのブログで多数の記事を読んで下さっている方』、『ブログを通して交流のある方』
上記以外での初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが出来れば第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・
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歴シート ~2017~ [日昆 諸記]

今年は採集道具に大きな投資をした年でした。
ハイワットライトトラップ機材導入の為、上半期の小遣いをほとんどつぎ込んで全て自力で組み上げたため既製品のライトトラップ機材より手間も金額もかかってしまいましたが、いざ採集に行ってみればその用途にほぼほぼ合っていて不満も少なかったと感じます。

飼育の方では、疑惑のオキピ(前記事参照)から始まり、秋にはゴホンヅノやアスタコイデスなどちょっと久し振りに多めの増種を行いました。
来年には幼虫も結構増えると思うので、2018年は落ち着きめでいく予定です。
その分・・・採集に注力しようかな。


【2017年の入手分】50音順 青字は今年初入手

アスタコイデスノコギリ(原名亜種) 成虫
アングスティコルニスミヤマ 幼虫
オキピタリスノコギリ(マサコ亜種×→おそらくラベル間違い) 幼虫
ゴホンヅノ(原名亜種) 成虫
ゴホンヅノ(プランディ亜種) 成虫
フェイスタメルシワバネ 成虫
リュウキュウノコギリ(久米島亜種) 幼虫


【飼育状況】

[on]セット中[on]
シベルートオキピ
ツツイシカ
ゴホンヅノ(原名)
ゴホンヅノ(プランディ)
アスタコイデス
フェイスタメル


[次項有]成虫管理中[次項有]
タイギラファ
スラウェシギラファ
パナイギラファ
ペレンオキピ(仮)
トカラノコ
クメジマノコ
ツツイシカ
アッサムシカ
アマミシカ
オオクワ
ヒメオオ


[ぴかぴか(新しい)]幼虫管理中[ぴかぴか(新しい)]
タイギラファ
スラウェシギラファ
パナイギラファ
トカラノコ
クメジマノコ
アマミシカ
アングスティコルニス
原名ゴホンヅノ


長年楽しませてくれたニルギリギラファも遂に途絶え、過去の記憶になってしまいました。
入手も難しくなり、もう3度目の入手は叶わないかもしれませんね。
他のギラファも産地ラベルが意外とマイナーで、タイギラファの方は今♂♀1頭ずつしか居ないのは非常に危険です。
来年はきちんと数を抑えて飼育したいという反省をもって、2017年の記事を締めたいと思います。



タグ:歴シート
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疑惑のオキピ

アングスティコルニスミヤマ、アスタコイデスノコギリ、ここまで2種続けて紹介してきましたが、
今年入手した残り1種については、前の2種と違って手放しで喜べない虫なので少し詳しく書いてみたいと思います。


+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +


今年の6月のある日、関西のあるショップのサイトにとある虫を見つけ目を疑いました。



「え!!!? ペレン産!!!!?」



サイトの新着情報欄に載っていたのは、オキピタリスノコギリ幼虫
驚いたのは、その販売個体の産地、『ペレン島』

ウソだろ・・・!? ありえない・・・ しかしこれは・・・凄いぞ・・・!!


たかがオキピに何をコーフンしてるんだ? と思われるでしょう。

オキピタリスノコギリはミャンマー南部からインドネシア~フィリピンにかけて広い範囲に普通に見られる一般的なクワガタなのですが、地域や島によって特徴が変わり、大きく分けると
・フィリピン~スラウェシ近海は原名亜種P. o. occipitalis
・大陸~スマトラ~ジャワ~ボルネオあたりまでは亜種アステリクスP. o. astericus
の2つに分かれるのですが、
特定の島嶼の個体群は特徴が認められさらに別の亜種として昇格しています。
その一つが一部でブームになったブラックヘッドことシムルエ亜種ヒデオP. o. hideoi
頭部が黒化し前胸の模様の特徴や光沢が他産地と異なっています。


そして、もう一つだけ亜種があり、それがペレン亜種マサコP. o. masakoae
♂は頭部の発達がやや悪く、色がやや濃いめ。そしてこの亜種の最大の特徴が♀の体表がほとんど黒化すると云う事。

(ちなみに、他にも亜種がいるのですがあまり支持されていない亜種なので割愛します)

「ペレン産が亜種なのは分かったけどなんでそんなに驚いてんの?」と云うと、
このペレンのマサコオキピの採集数に関係しています。

外産クワガタの入荷動向によく目を輝かせている諸兄ならご存知だと思いますが、スラウェシ島東沖に浮かぶペレン島からは昔からメタリフェルホソアカファブリースノコギリがよく入荷し、たまにフルストルファーノコギリオオヒラタなども入荷していますが、オキピタリスノコギリはどうでしょうか。

(ほぼ)無いんです。

なぜならば、この島のオキピタリスは他の島と生息事情が違っていて、大の付く珍品だからです。
日本で例えるなら、採集法が確立する前のヤエヤマコクワぐらいですかね。

それが、外国産をたくさん扱うそのショップの新着情報にポッと載っていたワケです。
これは買わないワケにはいかないでしょう。

ショップのブログでも、ペレン島産について特別何も言及されておらず亜種の区別も無く1頭600円で販売されていた事から、「これは店側も把握していない掘り出し物を見つけてしまった」と思い鼻息を荒げ、同じくオキピに目が無いNo.7に連絡。

しかし、興奮を覚えながらも一抹の不安がありました。

WF1の幼虫という事は、セットを組んだ人はWILDの親♀を見ているワケだよなぁ・・・
てことは黒い=普通じゃないって事は分かってるはずだよなぁ・・・
それで1頭600円ってのはどういう事?
この亜種自体、情報が少ないから中には普通の体色の♀も存在してて、別亜種だと気付かなかったからか?
いや別に亜種が違うからって値段を上げたりするとは限らない店だからその線もあるのか?
・・・もしかしてやっぱり・・・

この業界、亜種が違うと途端に熱狂するのが常。
新種、新亜種発見・格上げで流通価格が跳ね上がり、こうした動向に神経を尖らせ我先に流通の主導権を取ろうと眼を血走らせている人もいれば、逆にそれに対して癖易し嫌う人もいます。
マサコオキピは、ヒデオオキピのように♂の特徴が変わっている亜種ではなく♀に特徴がある亜種なので一般には盛り上がり要素に欠けるとも言えるのですが、それでもショップ側は通常のオキピと同じように扱っているのは不自然な気がしたワケです。


No.7 「まぁ♀が羽化すれば分かる事でしょう」


パソコンの前で考えても埒が明かないのでとりあえず10頭いた在庫をNo.7と一緒に買い占めてみました。




そして後日、生体が到着しました。


CA3I0530.JPG
オキピタリスノコギリ(亜種マサコ) ペレン島?


代表して購入手続きしてくれたNo.7の話によると、店側の話では親♀は黒くはなかったとの事だそうです。10頭の幼虫は、No.7と2人で分け5頭ずつそれぞれ飼う事にしました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



そして月日が経過し、この秋に無事♀が羽化し、♂も羽化しました。
身体が固まったので、いよいよ満を持してUPしてみます。



ペレンオキピ(仮).JPG
あれ、思てたんと違う・・・!!

体色はもうちょっと濃いモノかと思ってたんですが、見慣れた感じの色ですね。
歯型も長歯ではないのですが、記載された個体も短歯だったので見比べてみるとなんか違う気がします。体型も普通で前胸から頭部にかけて狭く小さくなっているかと言うと・・・普通?
頭部の発色の質感も・・・

これ普通のスラウェシと変わらないじゃん!!!!!!


♀-1
CA3I0030.JPG

♀-2
CA3I0032.JPG

♀-3
CA3I0034.JPG

♀-4
CA3I0036.JPG
WF1だけあって前胸の紋の出方もバラバラですが、
一目瞭然、そもそも黒くねぇ!!!!
頭部の色も赤みが強く、普通のスラウェシ産と特徴が一緒。

CA3I0037.JPG
一部マニアの間では、「果たして本当にペレンのオキピは黒いのか? 黒い♀と云うのは実際オキピとは関係ない種類なんじゃないか?」と疑問視されているようですが、現地で実際に採集されている方の話を引き合いに出すと、
「実際にペレンで黒い♀は採っていて、その♀からまともな数の幼虫は採れなかったが羽化した個体は確かに♂のオキピタリスだった」という事と
「買い付けに行く邦人バイヤーが現地のキャッチャー(かキーパー)に担がれている」と云う話があります。
色々と考えてしまうトコロはありますがここから先は今後の入荷にかかっているでしょうね。


ここまでの話を組み立てた結果、結論、



これ・・・違う・・・



と判断しました。

つまり、スラウェシ産の原名亜種という事ですね。
No.7の方でも羽化したのは何の変哲もない通常の特徴だったようです。






ちょっとした波乱がありましたが、これで今年の増種は終わりです。


             新しく入荷した在庫  1種類
                  全ての在庫 16種類



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2017年駆け足増種 その2

アングスティコルニスに続いて2つ目の増種紹介。


俗に「色ノコ」と呼ばれる鮮やかな外国産ノコギリクワガタの内でも特にスタンダードな種類があります。

アスタコイデスノコギリクワガタ

アカノコギリと古い和名も付いている本種はヒマラヤからインドネシアにかけて広い範囲に分布し地域によって8亜種に分けられています。赤や茶色に全身を包み、大腮は長くしかも色ノコとしては大型の部類に入る。それが活発に動き回るワケですから飼っていて面白くないはずがありません。
しかし実際、WILD個体が大量に入荷する事や飼育で簡単に特大♂個体が羽化させられないと云う、どことなくグッと来ない要素に満ちているせいか熱心なファン(ファブリースやハスタートやミラビリスみたいな)が少ないイメージの虫です。
ポルトン亜種はそこそこ人気あるか・・・

そんなアスタコイデスノコギリを今年飼育する事に決めました。

数ある亜種の中で選んだのがコレ↓↓





CA3I0904.JPG
アスタコイデスノコギリ(原名亜種) インド ウェストベンガル州 カリンポン


昔から入荷がある本種の中でも何故か入荷の歴史が浅い原名亜種。
ヒマラヤのキャッチャーが主に大型ドルクスばっかりしか採ってくれないから(金にならないから)こういうのは無視されてきたとか・・・そういう経緯があるんでしょうかね。現地では決して珍しくはないようなので「レア!珍品!」と云うような虫ではありません。
個人的にはヒマラヤ系の個体群が光沢もあって色も鮮やかなので好みです。流通の多いインドネシア方面の亜種は色がくすんで艶消しですからね・・・、それで、いつか原名亜種が入ってきたら買ってみたいと思っていたのですが、時代はやってくるものなんですね。
近い内に、セアカフタマタの原名亜種とかも♀が入ってくるのでしょうねぇ・・・!


CA3I0906.JPG
さて、原名亜種は今回初めて見ましたが、とても鮮やかですね。
♂も♀も原色っぽい色をしていてこれまで見た事のあった別亜種とは全然違って見えます。
ちなみに、これ以上明るい体色を持つ亜種で、アルナーチャルプラデーシュ州のポルトンがいてこれもかなりキレイなのですが、個人的に「ポルトン」って云うトコロがあまり気に入らないので現在まで飼育には至っていません。

アスタコイデスノコギリ 裏.jpg
腹面も背面と同じ色で統一されていて安定しています。
これだけキレイに発色していながらも節の部分は線を引いたように黒く分かれています。


しかも、腹面を見ているとなんだか虫じゃないようなものを見ている気になるのは何故でしょう。







CA3I0905.JPG






CA3I0916.JPG
産卵セットはスタンダードに発酵マットに天然ブナ材を半埋めしたコバシャ小。
アカノコらしくここの難易度は滅茶苦茶低いのが有り難い。
これ自体は10月8日に組んだものなのでそろそろ割出さねばなりません。


さて長歯は拝めるのか、色はどうなるか、・・・来年が楽しみです。



             新しく入荷した在庫  1種類
           ブログで紹介した在庫 87種類
                  全ての在庫 16種類



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2017年駆け足増種 その1

こんにちは会長です。

この冬はどうやら雪がしっかり積もってしまうそうですね。
ここ数年は雪が少ない年が続いていたのでその反動かとも思ってしまいますが、年も間もなく暮れる12月第4週は荒天となりました。


県内を駆け回るドライバーにとって、吹雪くと特に危険なエリアで知られる横浜町の様子。
軽い車だと常に陸奥湾からのプレッシャー(風)にさらされながらの運転になります。
完全にホワイトアウトする瞬間もあって光の国みたいな感じになります。



さて、大晦日の本日はかなり駆け足で年内に書き終えておくべき事を一つずつ記事を分けて連投していきます。記事の中身とかもうどうでもいい!!
年末でバタバタしてる上にテレビでは香川照之の再放送やっててブログ記事に全然集中できません。

前回はプランディゴホンヅノの増種について記事にしましたが、
今年の内にこっそり増種した奴らがまだ3種類居ます。

まずはその1種類目。

個人的に大好きな種類であっても、飼育で玉砕したと云うような種類は少なくありません。
一度飼ったからいいや・・・と云うワケにはいかず、目的のブリードが達成できていなければ何度でも挑戦したいと思っています。今回はその内の一種。





CA3I0053.JPG
アングスティコルニスミヤマ(原名亜種) ラオス フアパン県 サムヌア


幼虫です。だから記事書こうと思っても書くことが無いんですな。

2011年・・・6年前に初挑戦し、2頭の幼虫に繋げることができたところでカテゴリ凍結になってしまった本種。この後の記憶が定かではないのですが、蛹にまで続かなかったはずでした。

ミヤマの中ではユーロミカンターなどの大型種より本種の方が好きなので、手が空けば再挑戦しようと思い続けてはいました。しかし、「そのうちそのうち・・・」と思っている間に4年5年と時が経ち、BE-KUWAにも飼育個体が登場する時代になってしまいました。
ミヤマの飼育法も向上を続け、ウェムケンミシュミのような新種の人気も手伝って、半ば引っ張られる形で秋に幼虫を5頭購入するに至ったワケです。
しかし何より焦ったのが・・・「アングスティコルニスミヤマ」を検索すると不遇にもウチのブログが上位に表示されてしまうのにも関わらず肝心の内容がてんでゴミみたいな事しか書いてない事。
これは酷い!申し訳ない!

と云うワケで、幼虫購入からのスタートではありますが、飼育復活であります!



購入時は1~2令でしたが、生オガ発酵マットを問題無く食べており現在3令。
(ちなみに↑↑の写真はちょうど一昨日撮影した、3令へ脱皮した直後の真っ白な頭の幼虫)


           再入荷した在庫  1種類
              全ての在庫 16種類


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五本大作戦・第二部 ‐ベトナム買います‐

さて前回までは、
8年振りに飼育を再開したタイ産ゴホンヅノカブトの産卵についてあーでもないこーでもないと私見を挟みながら、現在までの様子をまとめていたのですが・・・



↓↓↓ 前回 ↓↓↓



幼虫があわや全滅かと云う大惨事に見舞われた、
そのわずか数日後へ話は進みます・・・・・・


▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼


今年の秋はどこか飼育部屋が寂しげで、久し振りに数種類の増種を行っていました。
今回のタイ産ゴホンヅノもその一つですが、まだブログでは未紹介の種類もいます。そんな中、冬もいよいよ本番にさしかかろうと云う11月末「あと一つ何か新しい虫を入れたい・・・!!!」と思案していました。


そんな中でも、以前から気にかけていたとある虫を某ショップで発見しました!!



ビソンノコギリ (亜種ホルテンシス)




かな~り以前にブログでも漏らしたことがありますが、
ニューギニア島周辺に広く分布する本種の中でもホルテンシスは好みなので、いつかは飼育してみたいとは思っていました。しかし、ニューギニア本島の亜種キンクトゥスと違ってあまり流通が無く、たまに見かけた時であってもタイミング悪く採集モードの時だったりでスルーしていました。
しかしようやく今、欲しいと思った時にこの入荷情報で発見してしまった・・・しかも安い(笑)
「よぉぉぉし!!! 今年最後の増種はコイツに決めた!!!」
早速電話で問い合わせました。


自分 (前略)ビソンノコギリは在庫ありますでしょうか?」

お店 「あ~・・・ごめんなさい、
      ビソンはですねぇもう売れてしまったんですよ」

自分 「~そう なんですか・・・分かりました、どうもありがとうござ
(以下割愛)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・今年の秋はどこか飼育部屋が寂しげで、久し振りに数種類の増種を行っていました。
今回のタイ産ゴホンヅノもその一つですが、まだブログでは未紹介の種類もいます。そんな中、冬もいよいよ本番にさしかかろうと云う12月の初め「あと一つ何か新しい虫を入れたい・・・!!!」と思案していました。



2017年最後の増種を決意するも出鼻を挫かれてしまい(苦笑)、あ~今年はもう大人しくしていようかなぁ~と増種ストップに舵を切りかけたところで、
個人的に超弩級の入荷情報が飛び込んできたのです。




ゴホンヅノ (ベトナム南部産)






なァ――――――!!!!!!?
ッたァ―――――!!!!!!!(※発狂)


ここに来てまさかのベトナム産・・・!!!
忘れてた・・・そうだ今頃の時期だった・・・!!!

3ヶ月前にタイ産の記事を書いた際にも、
【今年の冬はベトナム産は入るのか?】と最後に締めていましたが、完全に不意打ちでした。
実は当初、ゴホンヅノのリベンジするとしたらベトナム産をやりたいと思っていたので、これを見過ごす手は無いという事で即決即決。

今度はビソンの時みたいな展開にはならず、無事発注が完了しました。



CA3I0011.JPG

今回はフェイスタメルの時のように偶然寒さが和らぐ日程も無く、完全な冬空の下を輸送してもらう事に。
今回のベトナムゴホンヅノは取扱い店がほとんど西日本で、死んで元々と云うようなスタンスでいるしかないと覚悟しかけました。幸いにも関東のお店でも取扱いがあったので入念な打ち合わせを行い送ってもらった結果、仮死状態になることも無く状態良く届きました・・・!




プランディゴホンヅノカブト.JPG
♀を2頭。

待ちかねていた産地の入荷なので観賞用に♂も買えればよかったのですが、
「入荷が不安定なのでまずはブリード優先」という事で♀単品で2頭仕入れることにしました。



さて、この南ベトナム産ゴホンヅノカブト、
毎年秋に入荷があるタイ北部産とは違う特徴を持っているという売り文句で、『ゴホンヅノssp(ゴホンツノssp)』などと云う名称で販売されています。

紹介されているその特徴と云うのは、

 ・♂の前方(外側)の胸角が細く長い
 ・♂後方(内側)の胸角が短い
 ・♂♀共に上翅の色が濃い

と云うものでした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


最初にベトナム南部産が生体として輸入されたのはたしか2011年の12月頃でした。
(この頃、確かギラファノコギリも入ってきてて、指を咥えて見ていた記憶があります)
上記の特徴はこの時の輸入業者から発信されたものだった気がしますが、それに加えて

 ・かなり大型

と云う紹介もされていました。同産地のタイリクコーカサスChalcosoma chiron belangeriと並べても体格に遜色が無い画像なんか載っていて強烈に印象に残っています。

当時からこのベトナム南部産が特徴的だという事で、「いずれは亜種になるかもしれません」なんて調子のいい話がされていたのですが・・・






時は流れて今年の10月
我が家ではタイ産ゴホンヅノのブリードに四苦八苦していたちょうどその頃。



南ベトナムのゴホンヅノが
新亜種として記載されました。






ゴホンヅノカブトEupatorus gracillicornisは現在まで亜種は、

原名亜種グラキリコルニスE. g. gracillicornis
タイ‐ミャンマー国境亜種エダ(通称エダイ)E. g. edai
タイ南西部亜種キミオ(通称キミオイ)E. g. kimioi
マレー半島亜種ダヴィッドゴーE. g. davidgohi

の以上4つに分かれていたワケです。
マレーのダヴィッドゴーも2013年7月に記載された比較的新しい亜種で国内の生き虫業界ではほぼ無名ですね。コイツも角に特徴がある良い虫なんですよ。

そして、今回の記載で追加された5つ目の亜種こそが、

ベトナム南部亜種プランディE. g. prandii

なのです。
基産地はベトナム・ラムドン省・ダラットとなっていて、記載文上での分布は南部のラムドン省とビントゥアン省に限られています。この付近ではエンドウゴホンヅノEupatorus endoiも分布しているので、この地域の特異さが窺えます。


自分がこれを知ったのは12月に入ってからだったんですが、最初知った時は「亜種にするほどか・・・?」とちょっと大袈裟に感じていました。

そんなに言うならどれどれちょっと比較してみようか~・・・
・・・と思ったけども説明が基本的に♂の方ばかりなので比較しようがない。
タイ北部産の♂は取っておいてあるので、これはWF1が羽化してきたらじっくりやりましょうかね(笑)

逆に言えば、♀についてはネットで検索しても誰も言及していないので(色が濃いくらい)、せっかくなのでこのブログでタイ北部産とベトナム南部産の♀を画像で比べてみる事にします。
・・・幸か不幸か、前回の記事にて無傷のままこの世を去ったタイ産の♀が居りましたんで(嘲笑)この個体を比較対象としました。
記載文の内容について確認する前にこの目視による亜種判別を行った結果が以下の通り。


g. gracillicornis and prandii ssp..JPG
さてここでいきなり問題点が。
一番大事な、『上翅の色の違い』が判別不可能・・・死亡して上翅が黒化してしまったので色が一緒になってしまいました(苦笑)

原名亜種の方は生存時はもっと明るい色だったのですが・・・
仕方がないですが、色彩以外での比較を続行します。


《 背面 》
g. gracillicornis female.JPG
g. prandii female.JPG

体型においては全く同じにしか見えません。
頭部や前胸背も顕著な差異は見られません。


《 上翅近写 》
g. gracillicornis elytra.JPG
g. prandii elytra.JPG

上翅を見比べてみると、原名亜種に比べてプランディは表面の点刻が大きく、光沢が弱いように見えます。
しかも、上翅の下端の方を見ると・・・


《 上翅下端(横近写) 》
g. gracillicornis elytra2.JPG
g. prandii elytra2.JPG

原名亜種では肉眼でほとんど確認できないのに対し、プランディは上翅表面に毛が沢山生えています。
これらの特徴だけでも、新亜種と云うのはだいぶ違うものでしたね。



これらを確認した後で記載文の方を読んでみると、巷で言われている違いとは内容が少し違っている事が分かりました。
生き虫店で紹介されているのは記載上での説明ではないようで、記載文では原名亜種によく似ていると前置きした上でその違いが書かれていました。

その1 ♂の後ろ側の胸角が前側の胸角より明確に短い
♂の前胸背の後方の一対の角(背面から見ると内側の角)が、同じく前方の一対の角(つまり外側の角)よりもだいぶ短いとあります。対して原名亜種の方は、どの胸角も大体同じくらいの長さであると云う事で区別できるようです。
また、中型個体の♂についても説明されていて、前方の胸角が前方に伸びて先端が内側を向くとされていて、原名亜種はこの角は外側に向かって伸びるとの事です。

その2 ♂の上翅の会合線の黒帯はより広く、小楯板の付近で広がる
上翅の会合線に沿って黒い一本縞模様が走っていますが、本亜種は原名亜種よりこれが太く、小楯板のあたりにくるとそれが広がって太くなっているという事のようです。


♂については、他にゲニタリアの形状や、マレー亜種との違いにも触れていましたが、
生き虫屋がゲニタリア引っ張っても何にもならないし、マレーのダヴィッドゴーなどという流通も知名度も無い亜種と比べても今は意味ないので割愛します。

また、♀についても説明されていて、必要な所だけ抜粋すると以下の通りです。

その1 上翅は、点刻はより大きく、光沢が弱く、ビロード状の茶色い短毛に覆われる。
ここはまさにさっき比較した箇所そのままですね。

その2 個体によっては、前胸背中央基部に楕円形の窪みが現れる。
前胸背板の、中央基部・・・つまり最も小楯板に近い所に楕円形に窪むという事で、これは全ての個体に見られる特徴ではないとの事で我が家の2頭ではこれはありませんでした。ちなみに原名亜種ではこの窪みは無いそうです。


以上が原名亜種との外見上の違いという事ですが、意外にも上翅の色については触れられていません。
この部分に気が付くあたりが生き虫大国の日本ですね、多分記載時の検体は標本ばかりで上翅が変色してしまい比較にならなかったのではないでしょうか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて、産地比較も終わったところでブリードに即座に取り掛かります。
観賞もそこそこにセッティングしました。


マットは、前回の原名亜種の時とは基本的に別銘柄の物を使用しました。
CA3I0012.JPGCA3I0014.JPG
見た目はそっくりですが完全別物。
飼育部屋は非常に寒くなっているので、生体到着までの間にマットは温室内で保管し温度を慣らしておきます。

♀2頭をそれぞれ大ケースでセッティングし、♀を投入。
CA3I0024.JPG
エサを入れる間もなく即行で潜っていきました。マットに置いた瞬間、無徘徊で・・・
これもマットの温度を合せていたおかげでしょうか。


後日見てみると
CA3I0044.JPG
片方のケースでは側面から潜行中の♀が確認できました。
層を分けた部分にちょうど居ます、これは産卵している態勢なのでしょうか。


ゴホンヅノなので割り出すまでは何が起こるか分かりません、
こうしてまた期待と不安混じりの1ヶ月がスタートしました。




             新しく入荷した在庫  1種類
           ブログで紹介した在庫 86種類




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