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スタイロフォーム製 簡易冷温室作成 [飼育ファイル]

この時期北日本で格段に厳しいのが、言わずもがなの寒さで御座います。

我が家の虫達も、常温管理で飼育されてしまう者達は
毎年危機にさらされています。
国産のオオクワ・ルリクワ・マダラ辺りは問題ないですが
スペースの都合上ティモーレンシスギラファは極寒の自部屋(2~8℃)に、
半数近くの者達はなるだけ寒さをしのげるように居間にて管理しています。
その他は今なけなしの狭い簡易温室2台でギュウギュウ詰めになっています。
この2台では見た感じせいぜい10種くらいの在庫維持がいいトコで、
他にも温度管理が必要な外国産が大勢居ますから、目に見えて(温室が)足りません…


保温するための策ですが
部屋の構造上暖房を効かせるのは非常に難儀だし色々不味いんです。
冷やし虫家は高い割りに容量がタイト(約100リットル)だし
ワインセラーは安く出品してる物は狭過ぎて大きなケースは入らないし、
十分な容量がある物はどれも馬鹿高い。
植物用のガラス温室じゃ断熱性能も劣る。
屋外に専用の小屋を建てる場所も技術もあるワゲ無ェわけない

金も無ェ、技量も無ェ、けどどうにかしないとイケナイ。

作るしかない、簡易冷温室作るしかもうないですよネ。




と云うワケで、数ヶ月前から検討していた

       【 第三冷温室製造計画 】に着手する運びとなったのです。


材料はモチロン皆さんにもお馴染みのスタイロフォーム byダウ加工
ェ!? 馴染みでない? ホームセンターに行ってみなされ。

スタイロフォームを使った飼育庫・飼育室の提案は
WEBサイトや昆虫専門各誌に紹介されていますが、私が参考にしているのが何か
昔の記事を読んで頂けた方にはご存じになられているかと思います。

スタイロフォームの寸法は長辺1820mm、短辺910mmですが、
厚さは種類があり、15mm・・・20mm・・・25mm・・・・・・50mm・・・と
どれがベストかと言いますと、強度&作業効率の点で30mmがベストです。
それ以上厚くなると裁断する際に手こずったり重くなったり、
薄くなると強度が弱く箱を作っても弛んだり保温性能が弱まる危険が出てきます。






さて、作成するにあたってまず図面を書くことになりましたが、
                  (↑とは言ってもそんな専門的な質なわけも無く)
ここが最初の悩み所。

3つありますがまず一つ目。
置き場所からなる温室の寸法
 ・出来たばかりなのにもう残り少なくなった自部屋のスペースを
  一番納得のいく寸法で作成するにはどのくらいの大きさが相応しいのか?
 ・作成作業するためのスペースに無理が生じないためにはどの程度が限界か?
  (シャンデリアとかあるからなぁ……)
 ・部屋から出せなくなるなんて間抜けなミスをしないために、
  ドアの幅にちゃんと収まるようにするにはどう寸法をとるか?

そして二つ目のこれが意外と重要なんですが、
温室の扉の様式(作り方によっては『フタ』ですね)。
ハッキリ言ってこの点に関しては種類により技術も手間も大きく変わるので
結構悩みます、いや、色々悩みます。
考えたパターンとしては、
 ・開き戸式(片開き1ドア・片開き2ドア・観音開き)
    …蝶番で扉板の片方を固定し、固定してない方を弧を描くように開閉させる。
 ・シャッター式(縦スライド式・横スライド式)
    …温室のスライド部分に溝を作り独立した扉板を扉に対して水平に動かし開閉させる。
 ・引き戸式(横スライド2ドア式)
    …温室に設置したレールに扉板をはめ込みレール上をスライドさせて扉を開閉させる。
 ・はめ込み式(1枚)
    …独立した扉板を、温室の枠にピッタリはめるフタとして開閉させる。

そして最後の三つ目が、
上記の2つを考慮した上で無駄な端材が残らない様に裁断する寸法を考える。

そこへさらに金銭的なハンデがのしかかって来ます。

と考えていくと、

横スペースが狭くなってしまったので空間を上手く活用するには
従来(1台目・2台目)の横長タイプはNG、縦長タイプにする他無い。

部屋のスペース上大き過ぎる物は作成場所も無くなってしまうので、
部屋のスペース内で作れるサイズ=(この自部屋の場合)長い形には作れない。

部屋のドアの幅はほぼ70cmなので
それ以内で収まる寸法をどこかに当てなければならない。

扉については、
開き戸式はメジャーな構造なのでやっておられる方も多いが構造上隙間が空いてしまい
保温・保冷の点から見て難有り。構造上、変に力が加わると変形・破損の危険も有り。
引き戸式だと構造的に横長タイプに限定される。縦長で採用するには工夫も要るし効率悪そう。
はめ込み式は作るのがこの中で一番簡単なので
開き戸式と並んで採用している方も多いしウチの1台目とNo.6もこの様式だが、
逆にとらえれば、構造上一番外れやすいようになっているとも言える。密閉性もピンキリ。
という事で、少々使い勝手が悪いが密閉性・固定度の点でシャッター式を採用。

あとは、残った要素を足していかに広く大きく出来るか。




色々考えあぐねて、図面は完成しました。(この時点で結構やり切った感がします…)

因みに、スタイロフォーム5枚使えば
箱を作るだけなら難無く1個のある程度の余裕がある温室が出来上がると思います。
1枚だけ半分に切って天板と底板にすればOKです。
しかし、シャッター式にするとなると
上にスライドさせて外すシャッター式は高さ182cmの温室には不便ですし
身の丈に…合わないんだよな…ぁハハ…

それに正直、いくら1820mm×910mmの大きさの板と言えど
あまり大量にストックしておける程広い部屋じゃありませんから…

出来るだけ材料自体に傷を付けないように置いておくには
ギュウギュウになるちょっと手前くらいで止めとかないとな…

今回は、4枚と云うかなり難度の高い枚数で初めて作成してみる事に。
(実はあともう1枚ストックがあるのですがかなり湾曲していて使えません)







図面がようやく出来上がったらいよいよ裁断です。


setudan.JPGこの時重要なのは、直線的に切ることと、


tyokkakusetudan.JPG
垂直に切ること。

ただ単に切って組み立てて箱を作るのなら想像するに難しくはないですよね。
しかしいざカッターを手に持ち刃を入れてみると。


まぁ傾きますね。 垂直に切れないですね。

ちゃんと専用に道具を工夫する必要があります。
「別にちょっとくらい曲がってしまっても構わねえや!」と勢いで箱を作ったとしても、
隙間だらけで熱or冷気が外に抜けていきますよ結構、
まだ発泡スチロール箱の方が使える、とまではいかないかも知れませんが。

扉が上手く閉まらなくなるのが一番危険ですね。

因みに電ノコとか有りみたいですが……

zairyou.JPG
図面通りに作成した材料。(変なの入ってますがこれは後述、一番大きい板は無関係です)

しかし、この画像の材料はホントに最低限の必要部品で、
これ以外にもいくらか必要な物があります。

因みに、スタイロフォームで作る温室は、人によっては
ベニヤ板やコンパネや角材等の木材も組み合わせてよく使いますが(コンパネって使うかな?)
自分はいつも簡素・低予算・精密・高性能(爆)をポリシーとして
作っているので木材まで使っちゃったら手間がマジパねぇ事になります。
(完成した今になってソレを考えるとゾッとしますよ)

自分だったらさらに2倍くらいの時間を要する事になるかも知れません。


setugou.JPG
緊張の裁断が終わったら今度はさらに緊張する接合作業です。



ategi.JPG
とここで早くも前言撤回か!!?  明らかに木材の類ですけど…
これはシャッターの稼動補助材(ガイド)みたいな物です。
シャッターをスライドさせるために温室にとりつけるのですが、
いちいち細くスタイロフォームを切るのも面倒なので、手っ取り早く買ってしまいました(汗)
まぁ~この方が堅いし接合する時も歪みにくいし。


onsitukansei.JPG
箱はこの通りほぼ完成しました。



次は肝心のです。

扉は流石に長いままだと扱い辛いので、上下に2つ切り分けました。

扉にあっては困るのは、歪みが起こる事
スタイロフォームの購入段階で意外と気が付かないところですが、
歪んで湾曲している物があったりして
せっかく正確に裁断出来ても組み立てる時にずれたり傾いたりして
完成したのに隙間が出来てしまうと非常に歯痒い気分にさせられます。
なので、購入段階でしっかり品定めをしておく必要があります。

で、この扉も裁断前は歪んでいなかったのですが
切った後に見てみると残念な事に僅かに変形していたので、
metarukooto.JPG
↑↑Lアングルで歪みを矯正し固定します。


gamuteepukooto.JPG
さらに、スライドする摩擦部分の左右2辺をガムテープで保護します。

それと、扉に取手をとり付けるのも忘れる事は許されません。


  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


箱が出来上がりました、次は温度管理用の道具の調達です。
inoutsaamo.JPG
非常に使い勝手の良いお馴染みの内外温度計
今の自分にとっては非常にお手頃な値段で助かるのですが、
前まで買っていたホームセンター某SDに行ってみると
悲しい事に販売の形跡が跡形も無くなっていました。

市内にある5種類のホームセンター(某SD・某SW・某HM・某YG・某KM)を巡り
ようやく販売している所に辿り着けました(汗)



そしていよいよ肝心の熱源ですが、
どんな物があってどこに安くて良さそうなものがあるのか色々見てみました。

最初の内は、よくある『プレートヒーター』か『パネルヒーター』かな~…
と考えて調べていましたが、お高くついてまして…無理っぽいです。

また、ネットで見ていると、『ピタリ適温』『マルチパネルヒーター』などの
シート状の加温器具を探される方がおられますが、
これはまず使い辛い割りに値段も張るのでまずやめた方がよろしいかと思います。
温度自動調節機能なども、空間を暖めるにはもはや余計な機能でしかありません。
ワット数を上げれば多少は加温能力が高まると思いますが、
前述の自動温度調節機能をはじめシート面積自体も広くなり値段も高額なので
保温電球を買った方が設置スペース・温度上昇効率・価格の面で楽です。
 ウチに8wのマルチパネルヒーターがありますが、
 フル加温でも約100リットルの容量では2℃上げるので精一杯です。

ならばと、家電で調べるしかない(もう電球じゃ無理!!)と云う事で
色々ホームセンターで見て回ったりネットを使い探してみました。

と、急にこんな物を発見!
asiokikotatu.JPG
足置きこたつ、これに決定ェェェ!!!!!
形、使用法がプレートヒーターにかなり近いんじゃないかと…
ワット数も十分過ぎる数値であり安心できそう。

これを温室に入れていると言った話を聞かないので
この選択が合っていたのか分かりませんが、こういった製品があると知らなかったので
正直興奮しました。



senncut.JPG
こたつのコードを通すための穴を作ります。
ただ穴を開けたら普通にダメなのですが、この点はこの場では省略。


さて、温度計・熱源ときたら次は勿論サーモスタットが必要なのですが、
色々調べてみた結果、これに決めた!と云う物は見つかりましたがまだ買っていません…

金銭的な問題で…とりあえず今待機中です。


そして今度は温室の中に入れる重要な物、
ラック(棚)です。

実は今一番悩んでいるのがこれで、
既成の製品でなかなかベストマッチな寸法の棚が無いんですね。
ただ、ほんの少し妥協すれば大丈夫と言えば大丈夫なんですが…
ラック作るのも先立つモノがなければアレなんで…

取り敢えず今は家にある小さめのメタルラックで我慢する事に。

seted.JPG
取り敢えずテキトーにセットしてみるとこんな感じになりました。
メタルラックを縦に配置してみるとこれがジャストフィット。


futatuki.JPG
扉を閉めるとこうなります。

正直、まだこの時点では
温室の四隅を固める補強板は付いてませんし、
大きい所為で箱の板がたゆんでしまい補強する必要もあるので
箱自体の完成度はまだ90%くらいですかね。

しかし、ぶっちゃけ密閉度はかなり高いですよ。
シャッター式の利点は、本体と扉に出来る隙間がほとんど無く扉の密閉度が高いと云う点につきます。







現在あるこの3つの温室の容量を計算してみました。

1号(スタイロフォームIB 1.5枚使用)
…例の作成情報を元に初めて作った温室。
 初めての作業のため若干失敗気味で隙間がある。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・156.330ℓ

2号(スタイロフォームIB 1枚使用)
…大幅に改良を重ね作成した温室。
 スタイロフォーム1枚で作成したため冷やし虫家と容量がほぼ同じ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・96.876ℓ

3号(スタイロフォームIB 4枚使用)
…今回制作した自身初の縦長型の温室。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・799.344ℓ







出来上がったらまず生体を入れる前に稼働テスト

まあまだサーモを付けてないのですが、
取り敢えずこたつ単体でどこまでやれんのかを見てみました。
こたつには強・中・弱の3段階あるのですが、それぞれで試してみました。

室温:3~8℃

短時間(20~30分経過後)・・・・・・・・・⇒結果

短時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・⇒結果

短時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・⇒結果

長時間(数時間経過後)・・・・・・・・・・・・⇒結果

長時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・⇒結果


まぁ兎にも角にも、飼育に使えるところまで出来上がったので、
前までの状態よりずっと安定的にブリード出来るようになりました。


今回の記事の内容は、冷温室作成の経過詳細全ての内5割程のみを書き記しました。
残る5割の内3~4割程を合わせて、2011年の挑戦・計画⑤にて紹介しようかと思います。
(まぁ、普通に誰もこんなポンコツの温室紹介されても困るワケだけども…)



 ※追記  ↓↓参考記事一覧↓↓

   【簡易冷温庫作成記事 その2 (自作する場合こちらも参考にしてみてください)
   ⇒ 2014-1-3 『スタイロフォーム製 簡易冷温室作成 2』

   【熱源と併用するサーモスタットについて】
   ⇒ 2011-3-2 『サーモスタット おま~(笑)』

   【空気循環機材】
   ⇒ 2012-2-26 『安定した温度管理をするために ~ファン設置~』

   【棚・熱源・空調について】
   ⇒ 2015-2-23 『温室本格稼働! ~棚と熱源と空調~』



タグ:紹介 温室
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コメント 12

コメントの受付は締め切りました
チー

参考になりましたが・・・
画像は、一つも見れず・・・(泣)

これじゃ見て作れない。

まあ頑張ってみます。
by チー (2011-02-11 19:12) 

会長

直しました。ご指摘ありがとうございます。
ファイル容量削減のために別サーバーから引っ張ってこようかと思ったけど
ダメっぽいですね(苦笑)
by 会長 (2011-02-11 20:30) 

BigRock

こんばんは。
みんなスタイロ使ってるんですね。
今日は愛知でも雪が降りました。
再び寒くなってきましたね。

文は詳しく書かれてて面白かったのですが、画像が見れなくなってます。
リンクも404エラーが出てます・・・。
直るといいですね。
by BigRock (2011-02-11 20:33) 

会長

いや~春は遠いですね~(笑)
画像は直しました、もう見れていると思います。
変な事し過ぎたな~俺
by 会長 (2011-02-11 20:35) 

chappu

こんばんは~
こりゃまたずいぶんでかいのを作りましたねぇ。
熱源もなかなかな性能のようで。
サーモを入手すれば冬も安心ですな。
ちなみにうちのは230ℓくらいだったはず。
いろいろと不満なところがあるので作り直したいんですがね。
こういうのって性格出ますよね(爆)
by chappu (2011-02-11 21:20) 

会長

どうも~
今までのを考えるとかなりの容量です。
まぁそれでも全ての虫が入れるわけではありませんけどねぇ…
熱源も結構w数が高いのでスピード加温が可能です。

ホントはスタイロフォームで一番グレードが高いタイプを使いたかったところですが
わざわざ注文したくないんです。

230ℓも結構大きいですね~
ホントこう云うのって性格見えてきますよね~
あんまり隅々まで紹介しなくてよかったかも(笑)
by 会長 (2011-02-11 21:57) 

ルカJ

立派なのができたね!
私も6〜7年くらい前にスタイロつかってつくったなぁ。寝室のベランダにつくったんだけど、でかくてねw
車用の冷蔵庫を扉を取ってドッキングさせてさ。冷温庫にしたわけ。夏場でも25度くらいはキープできてたんだけど、布団が干せないのとモーター音が意外にうるさくて家族会議になってしまい、、、。とり壊すか、俺がでていくかになってね(笑)。

by ルカJ (2011-02-12 13:29) 

ACCROSS A LINE

立派ですね・・・・
足置きコタツではなく、通常のファンつきのコタツの熱源なら使っている方を知っています。

サーモスタットのお奨めは下記の物でございやす
筑波電器(株) 農電電子サーモND-610
by ACCROSS A LINE (2011-02-12 15:56) 

会長

ルカさんどうもです~
虫にのめり込むと部屋なんて統一性無くなりますからねぇ…
関東だと25℃はかなり冷やせている事になるんですよね。

でも寝室のベランダは確かに家族会議になりますね(笑)

………………………………………………………
…………………………………………………………………
…………………………………………………………じゃあ、出ていったと。

                                    …スミマセン(汗)
by 会長 (2011-02-12 18:40) 

会長

ACCROSS A LINEさんどうもです~
通常のこたつ用熱源は床置きして大丈夫なのか?と思いなんか不安でした。
使っていらっしゃる方が居るんですねぇ~
まぁ、足置きこたつは配置自体は問題無いのでこの点は安心しています。

拝見しましたが、これも良さそうですし
結構使っている方も多いみたいですねぇ。
by 会長 (2011-02-12 18:47) 

シミ

これって温度にムラが出たりしませんか?
by シミ (2011-02-23 19:10) 

会長

シミさんこんばんは、質問有難う御座います。

「ムラ」と云うのは温室内の温度分布についてと云う事でいいでしょうか?
科学みたいなものは苦手なのでハッキリ物は言えませんが、
熱源の配置次第で、空気が対流し循環していきます。
勿論、その妨げになる隙間なんかはほとんどありません。

ただし、温度計はあまりないので計測データはありませんが…
by 会長 (2011-02-23 19:53)