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青森県の希少な野生昆虫 第3幕 [青森の昆虫事情]

(2017年7月26日 画像・説明追加)

青森県の希少な野生昆虫、第3幕となりました。

これまでEXランク、Aランク、Bランクと数々の虫が登場しましたが(名前だけな…)、
今回のCランクからはとんでもない量になります(ギィィャァアアアアアアァァァ!!!!!!!!!)
範囲も広くなってきました、今回の第3幕は長くなりますね。





希少野生生物 (Cランク)


トンボ目 イトトンボ科
ルリイトトンボ

《青森県では》
津軽地方と下北半島の各地に分布しているが局地的。
成虫は6~9月に池・沼で見られるが、最近は減少傾向。



トンボ目 イトトンボ科
モートンイトトンボ

《青森県では》
水田・池・沼などで見られるため1970年代前半までは各地に居たが、
環境の変化に伴い年々減少している。



トンボ目 カワトンボ科
ハグロトンボ
ハグロトンボ.JPG
(2017年7月26日・鶴田町)
《青森県では》
6~9月に成虫は発生し県内各地の水田地帯の堰によく見られたが
1990年代には生息地が減少した。
2000年代には再び発見される地域が出ており、現在では水田地域で普通に見られる。



トンボ目 サナエトンボ科
オナガサナエ

《青森県では》
三八地域が従来の生息地だったが、
2004年以降碇ヶ関、大鰐、平川、岩木川でも確認され、
青森市の野内川からも情報がある。



トンボ目 サナエトンボ科
ウチワヤンマ

《青森県では》
県内に広く生息するが、近年は生息地・個体数共に減少している。
原因は外来魚の侵入など。

《コメント》
サナエなのにヤンマってのもややこしいもんですな。
けどこのウチワは見る価値ありますでしょ絶対。



トンボ目 エゾトンボ科
コヤマトンボ
GRL_0004.JPG
(2015年6月・青森市)
《特徴》
オオヤマトンボと違い頭部正面の黄色条は横一本のみ、体長67~80mm。

《青森県では》
丘陵地や低山地の河川・沼・湖等で見られ、
成虫は6~8月いっぱい見られる。
かつては県内各地でたくさん見られたが現在は生息地・個体数共に減少。
山間の平川、岩木川、新井田川の中流域では個体数は多い。



トンボ目 トンボ科
ハラビロトンボ

《青森県では》
平地、丘陵地の湿地・水田に生息。
県内各地に広く分布し、津軽地方では一時減少したが
近年は回復傾向にある。



トンボ目 トンボ科
カオジロトンボ

《青森県では》
八甲田山系の湿地にのみ分布。
成虫は6月下旬~8月末まで見られる。
最近は生息地が減少している。



トンボ目 トンボ科
ショウジョウトンボ

《青森県では》
平地の池・沼に生息。
近年生息地・個体数共に減少していたが最近は若干一部生息地が復活している。
また、発生地によっては個体数も多い。



トンボ目 トンボ科
オオシオカラトンボ
GRL_0005.JPG
(2011年8月・平川市)
《特徴・生態》
翅の端に褐色みを帯び、シオカラトンボと違い複眼は黒褐色。体長46~61mm。
♂は成熟すると青い粉をふき暗青色になり、♀は黒みと黄色みが際立つ。
樹林に囲まれた水田・湿地・池沼に生息。幼虫越冬。
全国的に広く分布。

《青森県では》
平地~低山地の湿地・池・沼に生息。7~9月に成虫が現れる。
かつては数が多かったが、
現在は生息地・個体数共に減少している。



トンボ目 トンボ科
ヒメアカネ

《青森県では》
平地~低山地の湿地休耕田等に生息。
県内では広く分布するが、生息地・個体数が減少している。



ゴキブリ目 オオゴキブリ科
オオゴキブリ

《青森県では》
深浦町十二湖などから記録されている稀少種。
生活する朽木の環境に好みが五月蠅い。

《コメント》
トンボの次ゴキブリかヨ!!!!
(記事での記載順も本元のデータと同じ)



ナナフシ目 ナナフシ科
ヤスマツトビナナフシ

《青森県では》
低山地の古い広葉樹林に生息。
コナラ・ミズナラの葉を食べる。
蔵館、碇ヶ関、平舘、五所川原、相馬、八戸、
十和田市、名久井岳、階上、十二湖で認められている。
詳しい生態は解明されていない。

《コメント》
う~ん見たい、見たいぞ!



カメムシ目 アメンボ科
ババアメンボ

《青森県では》
止水域の池・沼で水草の繁茂する水面に生息するが、局地的。
弘前公園から以前記録されている。



カメムシ目 アメンボ科
キタヒメアメンボ

《青森県では》
十和田市旧十和田湖町からのみ記録がある。
蔦湖沼郡の微翅型個体群が本種であり、ヒメアメンボと混生している。
ニジマスなどの捕食により個体密度は高いものの圧力がかかっていると思われる。



カメムシ目 カタビロアメンボ科
エサキナガレカタビロアメンボ

《青森県では》
湖岸沿いの石下に群生する。
人間の踏み荒らし等で県内の生息環境は悪化しており絶滅が危惧されている。
本種は1958年に十和田湖・1953年にむつ市宇曽利湖で採集された標本によって
新種記載がなされた経緯がある。



カメムシ目 コオイムシ科
コオイムシ

《青森県では》
水田や池・沼の開放的な止水域の清水に生息。
黒石市浅瀬石、つがる市森田、八戸市に普通に分布とあり、
最近では深浦町赤石川、東通村荒沼、むつ市芦崎などからも報告されている。
環境の悪化から生息地・個体数共に激減している。



カメムシ目 ミズムシ科
ミズムシ

《青森県では》
古くはつがる市森田、黒石市山形などから記録されている。
近年では東通村荒沼・タカ沼、つがる市冷水沼・ソリ沼・大滝沼・ベンセ沼・平滝沼
などから記録された。



カメムシ目 カスミカメムシ科
モンキカスミカメ

《青森県では》
海岸に分布し、風衝を受ける草原に生息。
竜飛崎、中泊町青岩、八戸市種差海岸から報告がある。
本県以外の分布は北海道と岩手県のみ。



カメムシ目 ヒラタカメムシ科
ヤセオオヒラタカメムシ

《青森県では》
八甲田山系・白神山系・梵珠山から確認されているが全国的にも確認例は少ない。



カメムシ目 ミズギワカメムシ科
ヒメミズギワカメムシ

《青森県では》
基産地は恐山であり、青森市田代平でも確認されている。
ミズゴケ上に生息し、成虫は7月以降出現。



カメムシ目 マキバサシガメ科
ツマグロマキバサシガメ

《青森県では》
むつ市、西目屋村から観察例がある。
本州では河川敷・水田地帯の灯火に飛来する個体しか得られておらず、
詳しい生態は不明。



カメムシ目 サシガメ科
ゴミアシナガサシガメ

《青森県では》
黒石市旧山形村青荷、1934年に森田村、1961年弘前市から記録が報告されているが
それ以後半世紀以上に渡り記録はない。
因みに環境省では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。



コウチュウ目 ハンミョウ科
コハンミョウ

《青森県では》
平野~低山地の池・沼・溜め池・河川敷等湿った場所に局地的に生息。
成虫は6~9月に出現。
津軽地域では平川市旧平賀町、弘前市、黒石市、つがる市旧木造町・旧森田村、
五所川原市旧金木町、青森市から記録があるが
南部からは恐山からの古い記録しかない。



コウチュウ目 ハンミョウ科
ホソハンミョウ

《青森県では》
林や河畔等の草地で見られるが局地的。
津軽地方・下北半島からのみ記録があり、
つがる市森田、弘前市笹森山・清水・相馬、むつ市恐山、鶴田町廻堰、
弘前市岳などから記録がある。



コウチュウ目 ハンミョウ科
ハンミョウ
ハンミョウ.JPG
(2010年8月・新郷村)
《特徴・生態》
成虫体長約20mm。体表に赤・緑・青・黒・白等で模様になっていて金属光沢がある。
日当たりの良い林道・野道に生息し、成虫で越冬する。

《青森県では》
八戸市、平川市津軽湯ノ沢・久吉・古遠部、三戸町蛇沼・赤岩、
南部町横沢・鳥下内・名久井岳、十和田市滝沢、五戸町浅水などから記録されている。
分布は局地的であり、近年は採集例が少ない。



コウチュウ目 オサムシ科
オオワニメクラチビゴミムシ

《青森県では》
大鰐町十和田山に分布。
1992年に同産地から得られた個体を基に新種記載された。
その後記録無し。



コウチュウ目 オサムシ科
シラカミメクラチビゴミムシ

《青森県では》
深浦町白神岳で得られた標本によって新種記載された。
個体数は少ない。



コウチュウ目 オサムシ科
オソレヤマミズギワゴミムシ

《青森県では》
むつ市恐山。生息各地では分布が局地的。
1953年にむつ市恐山宇曽利湖湖畔で採集された個体をもって新種記載された。
硫化水素の臭いがする温泉水の流れる水辺に生息。



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
マルコガタノゲンゴロウ

《青森県では》
元々全国的に個体数が少ない種類のため、ほとんど記録が無い。
水性植物が繁茂する池・沼に生息。



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
ゲンゴロウ
GRL_0008.JPG
(2015年10月・深浦町)
《特徴・生態》
体長33~42mmで同科では国内最大。暗緑色~暗赤褐色の体表に黄色い縁取りがある。
♂の前脚には吸盤がある。
夏場に水草の茎内部に産卵し、約2週間で孵化した幼虫は
微生物・昆虫・魚・両生類など様々な生物を捕食する。
幼虫期間約40日で陸に上がり20日ほどの蛹期間を経て羽化する。
成虫寿命は4~5年。

《青森県では》
各地で多く見られたが年々減少し、
前までは見られたが今はいないと云う生息地も多数ある。



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
オオシマゲンゴロウ (イチモンジシマゲンゴロウ)

《青森県では》
屏風山湖沼郡、岩木川下流域の池・沼などに生息。
本種は北海道と本県のみに分布している。



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
ヒメケシゲンゴロウ (北日本亜種・アラメケシゲンゴロウ)

《青森県では》
屏風山湖沼郡、岩木川下流域、下北半島の池沼・溜め池に生息。
秋田県以南には基亜種が生息しており、
本県~北海道に分布するのは別亜種。



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
サロベツナガケシゲンゴロウ

《青森県では》
屏風山湖沼郡の湿原に生息。
本種は北海道と本県のみに分布

《コメント》
秋田と青森の境には虫の生存を篩にかける何かがあるんでしょうかね…



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
ナガケシゲンゴロウ

《青森県では》
屏風山湖沼郡分布。
本県は本州の分布の北限。



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
エゾゲンゴロウモドキ
エゾゲンゴロウモドキ.JPG
(2015年11月・十和田市)
《特徴》
ユーラシア大陸北部に広く分布し、本亜種は北海道~北関東に生息。
体長30~37mm。♀は上翅に条列がある。
山間部の低温で良質な止水に生息。

《青森県では》
八戸市、むつ市川内、鰺ヶ沢町ノロ沼・十二湖青池・乱岩ノ森、
深浦町追良瀬川・十二湖、大鰐町十和田山、十和田市蔦などから記録がある。
山間部の水のきれいな池・沼に生息している。



コウチュウ目 ゲンゴロウ科
ゲンゴロウモドキ

《青森県では》
屏風山湖沼郡、岩木川下流域に分布。
池、沼やため池などに生息。
本種は北海道と本県にのみ分布している。



コウチュウ目 ガムシ科
エゾコガムシ

《青森県では》
津軽半島、下北半島の湿原地帯に分布。
五所川原市十三湖鳥谷川河口、中泊町十三湖南岸、むつ市八忠沼、
つがる市豊富・牛潟池・袴形池・平滝沼、東通村尻屋崎・荒沼で記録がある。



コウチュウ目 シデムシ科
ツガルホソシデムシ

《青森県では》
外ヶ浜町竜飛崎、深浦町森山の順に生息地が発見されたが
個体数は少なく稀少種。
海岸に生息。



コウチュウ目 コガネムシ科
オオチャイロハナムグリ

《青森県では》
八甲田・十和田山地、津軽半島、白神山地、下北半島に分布が集中し、
他には岩木山、三戸町、田子町雷鉢山などからも記録がある。
ブナ・スギの樹洞に生息。

《 コメント 》
これが国産ハナムグリで人気の高さがトップレベルだと云うらしいですね。
確かに一度お目に掛けたい虫ではありますね。



コウチュウ目 コガネムシ科
ダイコクコガネ

《青森県では》
東通村尻屋、八戸市、むつ市中野沢・金谷、南部町名久井岳、六戸町犬落瀬
などから記録がある。
牛・馬・鹿の糞に集まり、灯火にも飛来する。



コウチュウ目 コメツキムシ科
キベリマルヒサゴコメツキ

《青森県では》
東通村野牛・岩屋、大間町大間平などの下北半島の海浜で確認されている。
他地域の海浜では記録が無い。



コウチュウ目 コメツキムシ科
シモヤマヒサゴコメツキ

《青森県では》
本亜種は1971年深浦町白神岳の資料により新亜種として記載された。
白神岳を中心に生息し、深浦町笹内川からも記録がある。
秋田県境の二ツ森には別亜種が存在する。



コウチュウ目 コメツキムシ科
チビヒサゴコメツキ

《青森県では》
1880年に岩木山から得た標本2頭によって新種記載された。
岩木山、八甲田山、十和田市黄瀬萢、青森市大岳などから記録がある。
山頂の石下から発見される事が多い。



コウチュウ目 コメツキムシ科
ミチノクシモフリコメツキ

《青森県では》
青森市酸ヶ湯・毛無岱、十和田市谷地・猿倉岳、平川市ズネカ森などで記録がある。
湿地帯に生息する。



コウチュウ目 コメツキムシ科
トワダアカコメツキ

《青森県では》
十和田市谷地から採集された個体を基に新種記載された。
むつ市屏風山からも記録がある。
本県のみに分布し、未だ詳しく情報が整理されていない。



コウチュウ目 コメツキムシ科
ツガルアカコメツキ

《青森県では》
岩木山のみに分布し、採集例も少ない。



コウチュウ目 コメツキムシ科
ムツチャバネコメツキ

《青森県では》
むつ市薬研で採集された個体を基に新種記載された。
下北半島中央部山地に分布し、むつ市薬研以外からの記録はほとんど無い。



コウチュウ目 コメツキムシ科
ババアカコメツキ

《青森県では》
十和田市猿倉から採集された個体を基に新種記載された。
本県以外には新潟県で採集されている。
八甲田山地に分布。



コウチュウ目 コメツキムシ科
ツガルクロミズギワコメツキ

《青森県では》
青森市酸ヶ湯の山道の砂礫中から発見された数個体を基に新亜種記載された。
謎が多く他地域からの追加記録はほとんど無い。



コウチュウ目 コメツキムシ科
ハヤチネベニコメツキ

《青森県では》
県内では岩木山以外からの記録は無い。
詳しい生態は謎。

《 コメント 》
コメツキって沢山種類ありますよね。
こうしてみると新種発見の頻度がかなり高い様に見えます。
新種発見の可能性が高い甲虫の一つかも知れませんね。




Cランクは第4幕へ続きます


※データは青森県レッドリスト2010年改訂版から抜粋・加筆


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コメント 6

コメントの受付は締め切りました
夏炉冬扇

お早うございます。
こせ来訪謝々。
イトトンボ・コメツキムシもいろんな種類があるようですね。
by 夏炉冬扇 (2011-11-18 08:16) 

会長

夏炉冬扇さんお早う御座います、

特に甲虫の方はコメツキとカミキリは非常にたくさんいるので
暗記するのは無理ですね(苦笑)
by 会長 (2011-11-18 08:29) 

京

ゲンゴロウは、東京では既に絶滅したと言われてるそうです…。一般的なゲンゴロウは一回も見たことねーや……。


ハンミョウとかコオイムシなんかは、関西ではまだ良く見かけますが…(もちろん里山で)

そう言えば我が家から徒歩10分くらいの所にある『せせらぎの○○』と呼ばれる廃墟のような施設の中の、小川を見事に再現したビオトープにコオイムシが沢山いたのは何故だろう。

カワニナやクロメダカも沢山いた(ような?)し、施設の人が放したのかな…?
by 京 (2011-11-18 11:32) 

会長

京さんこんばんは~

ゲンゴロウ、青森では今も撮れるのか気になるところです。
ちょっと数年前は採れた情報もあるようですが
こういうものは「前に採った事がある」くらいじゃ安心できませんからねぇ…

コオイムシ、見てみたいですな自然の中で。
昔展示物で見たことはありましたが最近はこの名前も遠い記憶になりそうです(汗)

施設の中でそうした濃い生き物がいるのは凄いですね、
例え天然でもビオトープでも。
もし人に見つかったら…怖いっすね(冷)
by 会長 (2011-11-18 18:21) 

ピロピッピ

ゲンゴロウは友人が飼ってましたね。
タガメとか水生昆虫は自分の昔すんでた家の周りでは、珍しくもなんともなかったです。

それが、全国的に減少傾向にあるというのは非常に悲しいです。
今は、その周辺も開発が進んでしまいましたが・・・
行けば必ず採れるクヌギが(山ごと)伐採されていたときは、マジで涙が出そうでした。
by ピロピッピ (2011-11-18 19:00) 

会長

ピロピッピさんこんばんは~

水生昆虫はほとんどノーマークで勝手も分からなかったですよ自分(笑)
近所ではミズカマキリが精一杯でしたよ。

ウチの学区(ホームグラウンド)はそれほど開発されていませんが、
(それでも若干はされているんですが)一番悲しいのは
小学校の敷地内の木が切られクワガタが採れなくなった事ですかね。
by 会長 (2011-11-18 20:25)