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青森県の希少な野生昆虫 第4幕 [青森の昆虫事情]

(2017年8月7日 画像・説明追加)

前記事からの続き、Cランク後編です。





希少野生生物 (Cランク)
・ ・ ・ つ づ き ・ ・ ・


コウチュウ目 ホタル科
ゲンジボタル

《青森県では》
青森市八甲田山鏡沼、十和田市蔦、中泊町下高根・小泊冬部川、弘前市、大鰐町、
平川市、黒石市、西目屋村、むつ市新助川・脇野沢、東通村大沼、八戸市
などから記録がある。
本県が分布の北限。

《 コメント 》
そういえば近年、各地で養殖したゲンジを川へ放流するなんて活動がありますが、
東日本と西日本で発光の点滅周期が違う事を主催側はちゃんと配慮しているのでしょうか?
それも気にせず彼方此方に放流しているのであれば、
遺伝子汚染も甚だしいですね。



コウチュウ目 カミキリムシ科
ヒゲブトハナカミキリ
ヒゲブトハナカミキリ 青森県.JPG
(2017年7月・十和田市)
《青森県では》
成虫はノリウツギの花に集まると言われている。
本県では、十和田湖周辺、弘前市相馬で採集され
1954年8月22日×1、1978年7月25日×1♂、1987年8月8日×1♂記録がある。



コウチュウ目 カミキリムシ科
ミチノクケマダラカミキリ

《青森県では》
山地の草原にて観察される。
本県では1974年5月21日に1♀記録がある。



コウチュウ目 カミキリムシ科
ヒメビロウドカミキリ

《青森県では》
低地の草原に生息。
海岸域で採集され、1991年7月27日に深浦町で2個体、
1992年7月25日~同年8月29日に深浦町岩崎で数十個体、
1995年7月9日に深浦町岩崎で9個体が採集されている。



コウチュウ目 ハムシ科
キアシネクイハムシ

《青森県では》
県内では三沢市仏沼、野辺地町巫子沼、深浦町追良瀬川などから記録がある。
灯火にも飛来する。
全国的に分布が局所的。



コウチュウ目 ハムシ科
キイロカメノコハムシ

《青森県では》
八戸市是川・新井田・白浜・種差~大久喜、階上町小船渡・階上岳、
黒石市黒森山、東通村尻屋崎などから記録がある。
ナデシコ科の植物が主食。



コウチュウ目 ハムシ科
ベニカメノコハムシ

《青森県では》
1933年猿倉温泉で初めて記録された。
十和田市・睡蓮沼など、八甲田山地で記録が多いが八戸市からも記録がある。
湿地帯のミズギクが食草。



コウチュウ目 ハムシ科
スジキイロカメノコハムシ

《青森県では》
八戸市、同市大久保などで記録がある。
アカザが食草として確認されている。



コウチュウ目 ハムシ科
オオルリハムシ
オオルリハムシ.JPG
(2014年6月14日・つがる市)
《特徴・生態》
体長11~15mm。
体色は金緑色・赤褐色・赤銅色・他バリエーションがあり2色3色のものもいる。
シロネやヒメシロネが食草として観察されている。

《青森県では》
本件が北限で、文献も含む記録では、つがる市平滝沼・牛滝沼、五所川原市十三、
東通村下田代・野牛沼、野辺地町巫女沼、六ヶ所村柳沼・鷹架沼・二又・内沼、
三沢市仏沼、八戸市市川・桔梗野などがある。



ハチ目 オナガコバチ科
オナガアシブトコバチ

《青森県では》
オオカマキリに寄生。
八戸市、つがる市平滝沼、黒石市から観察例がある。



ハチ目 アナバチ科
ニッポンハナダカバチ
ニッポンハナダカバチ.JPG
(2015年8月中旬・三沢市)
《青森県では》
海岸の砂丘地に生息。
日本海側と太平洋側が主だが陸奥湾沿岸にも一部生息地がある。
成虫は7~9月に活動。



ハチ目 アナバチ科
シモヤマギングチ
青森県産シモヤマギングチ.jpg
(2017年8月6日・十和田市)
《特徴・生態》
体長10mmほどで頭部が大きく太体型。全身黒色で上唇の銀毛を欠く。
十和田山地から得られた1個体を基に1958年に新種記載。
県外では1983年に福井県大野市で2頭、2001年に栃木県旧藤原町で1頭、
2013年に福島県三島町で1頭の報告のみ。
成虫は7~9月に活動。ブナの立ち枯れに営巣しハエの幼虫を狩って餌とする。
尚、種名は旧平賀町の昆虫研究家・故下山健作氏(旧相馬村出身)に因む。

《青森県では》
昭和に計2個体の観察後、35年間記録が無かったが、
1997年八甲田山地から新発見され、2017年十和田市内で再発見された。



ハチ目 アナバチ科
ササキリギングチ

《青森県では》
十和田山地、八甲田山地、白神山地、戸来岳、旧川内町などから得られている。
成虫は7~8月に活動。



ハチ目 アナバチ科
ニトベギングチ
ニトベギングチ.jpg
(2016年7月下旬・十和田市)
《青森県では》
白神山地、相馬、青森、旧十和田湖町、田子町、小泊などから記録がある。
成虫は7~9月に活動。



ハチ目 ヒメハナバチ科
エチゼンヒメハナバチ

《青森県では》
弘前市岩木川河川敷でのみ見られる。
成虫は4月下旬に出現する。



ハチ目 ケアシハナバチ科
シロアシクサレダマバチ

《青森県では》
岩木山麗の長平・弥生・岳温泉、黒石市、菱喰山、川原平夏泊半島などで、
本州では本県のみ。
成虫は7月下旬~8月に活動。



ハエ目 カ科
トワダオオカ
GRL_0012.JPG
(2016年7月・青森市)
《特徴・生態》
体長10~14mm。北海道・本州・四国・九州に分布。
幼虫は木の窪みや洞に溜まった水に棲み、ヤブカなどの他の幼虫を捕食する。
成虫は胸部~腹部が青藍色で口吻は屈曲している。
吸血性ではなく訪花し吸蜜性。

《青森県では》
青森市梵珠山・酸ヶ湯、黒石市浅瀬石川流域、十和田市焼山・休屋・御鼻部山・猿倉・蔦、
平川市沖揚平、むつ市川内、西目屋村大川・湯ノ沢、鰺ヶ沢町櫛石山・赤石川
などから記録がある。



チョウ目 メイガ科
ソトシロスジミズメイガ

《青森県では》
大変希少な種で、本州では本県の東通村大利などからしか記録がない。



チョウ目 セセリチョウ科
アオバセセリ

《青森県では》
県南の名久井岳や、深浦町などの西海岸地方、青森市梵珠山
限定された生息圏があり、
弘前市久渡寺山や青森市高野山などにも記録がある。
6月と8月に発生。



チョウ目 セセリチョウ科
ミヤマチャバネセセリ

《青森県では》
平地から山地の草原に広く記録がある。
つがる市屏風山一帯には以前多産地があった。
5月と8月を中心に発生。



チョウ目 セセリチョウ科
オオチャバネセセリ

《青森県では》
平地から山地にかけて明るい田畑に接した草地・林縁・草原に生息。
7~9月に発生。
県内各地で観察されている。



チョウ目 セセリチョウ科
スジグロチャバネセセリ

《青森県では》
明るい林内や林縁に生息、イネ科植物を食草とする。
発生は7~8月。
県内に広く分布するが局所的で産地も限定的。
1990年代から減少傾向(セセリチョウ科はほとんどこれに当てはまる)。



チョウ目 シロチョウ科
ヒメシロチョウ

《青森県では》
平地から低山地にかけての沼・河川・の土手、田畑の縁、山間・林縁の草地で見られる。
4月下旬~9月の年3回発生。
県内各地に分布しているが開発により減少傾向。



チョウ目 シジミチョウ科
ヒメシジミ

《青森県では》
道路沿いの荒地・山腹斜面・谷筋沿いの草地・休耕田周辺などで
県内各地に離散的に分布しているがいずれも減少傾向。



チョウ目 シジミチョウ科
ウラナミアカシジミ

《青森県では》
低標高地・里山のコナラ・ミズナラ帯に生息。
6月下旬~7月中旬に発生。
コナラが食草。



チョウ目 シジミチョウ科
ゴマシジミ

《青森県では》
湿原・田畑の近傍・休耕田・荒地などでナガボノシロワレモコウが繁茂する地域に生息。
幼虫期後半はクシケアリ類の巣内でアリの幼虫を食する。
7月下旬~8月に発生。



チョウ目 シジミチョウ科
ミヤマカラスシジミ

《青森県では》
7~8月に発生。
明るい雑木林から林縁や湿原に生息。



チョウ目 テングチョウ科
テングチョウ

《青森県では》
エゾエノキが幼虫の食草。
八戸市、名川町、田子町、新郷村、階上町、青森市、平川市、黒石市、
小泊村、深浦町で記録があり、比較的南部方面が多い。



チョウ目 タテハチョウ科
ホシミスジ

《青森県では》
県南方面のみに分布、県内では1962年に八戸市是川で初記録される。
他、南部町、五戸町、三戸町で確認されている。
6月中旬~8月下旬に発生。



チョウ目 タテハチョウ科
オオムラサキ
オオムラサキ.JPG
(2016年7月下旬・十和田市)
《青森県では》
エゾエノキが食草。
7月上旬~8月上旬に発生。



チョウ目 タテハチョウ科
ヒョウモンチョウ

《青森県では》
県内では各所で見られる。
7~8月に発生。



チョウ目 タテハチョウ科
ウラギンスジヒョウモン

《青森県では》
平地から低山地の田畑周辺や林縁の草地で見られる。
7月から発生後、一時休眠体制に入り8月後半~9月に再び現れる。



チョウ目 ジャノメチョウ科
ヒカゲチョウ

《青森県では》
新郷村平子沢・迷ヶ平、十和田市焼山・仙人平などから記録があり稀。
県内では7月下旬~8月上旬に発生。



チョウ目 シャクガ科
クロフカバシャク

《青森県では》
平川市唐竹、弘前市和徳町の記録のみ。



チョウ目 シャクガ科
エゾヤエナミシャク

《青森県では》
つがる市高山稲荷、東通村大利から記録がある。



チョウ目 シャクガ科
シロマダラカバナミシャク

《青森県では》
青森市大滝平、三沢市仏沼から記録がある。



チョウ目 シャクガ科
フチグロトゲエダシャク

《青森県では》
4~5月上旬に出現。
岩木川下流の河川敷とその周辺の田畑地でのみ見られる。



チョウ目 ヤガ科
ダイセツヤガ

《青森県では》
八甲田山からのみ記録があり、最近では青森市大岳



チョウ目 ヤガ科
ヨスジカバイロアツバ

《青森県では》
国内では北海道~青森県~秋田県からのみ得られ、
つがる市平滝沼・大滝沼・ベンセ沼・筒木坂、
東通村大利、三沢市仏沼などの湿地帯から記録がある。



チョウ目 ヤガ科
ミスジキリガ

《青森県では》
青森市梵珠山・浅虫・大谷・大釈迦・高田・谷地山から記録されている。
カシワ林に生息。



チョウ目 ヤガ科
ガマヨトウ

《青森県では》
つがる市大滝沼・平滝沼、東通村大利、三沢市仏沼の湿地から観察されている。



チョウ目 ヤガ科
オオチャバネヨトウ

《青森県では》
7~8月に出現。
黒石市境松・軍馬平、つがる市ベンセ沼で各地で1個体が記録されるのみ。




ここでよ~~~~~~ぅやくCランクお終いです。

しかし書いているとほんとにね、言葉の選び方がシビアですね。
特に、『出現』『発生』とかのニュアンスの違いとか、
同じようで違うでしょうからね…きちんと逐一確認して入力していかないと。
(それでも合ってない部分もいくつかあると思うけど…)



チョウの分野はホントに苦手だわ…俺。


データは青森県レッドリスト2010年改訂版から抜粋・加筆

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コメント 8

コメントの受付は締め切りました
ピロピッピ

お疲れ様です。
遺伝子汚染・・・
この問題は非常に難しい問題ですよね。
例えば、アメリカのイエローストーン国立公園では、オオカミが絶滅したがために草食動物が増加し植物の食害が深刻になったんですよね。そこで、再度オオカミを導入することによって生態系のバランスが保たれたんですが、これって別の場所からのオオカミですから遺伝子単位で見ると、汚染ってなわけです。まだこれは同種だからマシなんですが、日本でも知床半島なんかでシカの食害によって貴重な植物もやられていますので、外国から導入しようっていう運動もあります。
またトキだって中国産のが飛んでいるわけだし、メダカの放流も問題視される場合もあります。コイなんかは、純粋な野鯉は絶滅したともいわれてますし、植樹にまで目を向けてしまえば、きりがないです。

ただ、人間が壊してきた自然ですから、できるだけ元に戻すべきなのはたしかなのですが、その放つ個体たちもできるだけ地元の元にすべきですよね。会長さんのいうゲンジボタルはまさにそうだと思います。
初めて東西で点滅周期が違うって知りました!
なんかどっかのメーカーのうどんみたいですね(笑)
あと肉まんって全国で付いてくるものが違うらしく、島根では「からし」と「酢醤油」の両方もらえるのに大阪では「からし」のみでめっちゃ損しました。青森はどうですか?

どうしてもこの話題になると、長文になってしまいます(汗)
あとオオムラサキは昔からの憧れなので、来年は捕まえます!
by ピロピッピ (2011-11-18 21:14) 

会長

ピロピッピさんこんばんは~

遺伝子汚染に関しては自身学んだり忘れたりの繰り返しで
なかなか身に付かないんですがトキなどは典型的な例ですね。
人間が原因となった動植物の絶滅は多々あれど
それ以外の自然界での衰退だったり、発見時にはそれが最初で最後の一匹だったりもするので
保護活動も一瞬立ち止まって分からなくなる時があるかも知れません。

オオムラサキ、一度見てみたいです。
青森にもいると云うのが驚きなくらい馴染みがありませんので…
コムラサキは見たことあるんですけど(まるで話にならん!)

肉まんですかぁ~…
…食に関しては完全に世間知らず食わず嫌い偏食の超「短命不健康」人間でして
虫関係以外金をあまり使わないのでコンビニとかほとんど行きません(汗)みんなスーパーとかで…
人間で言えば「絶滅寸前で保護が必要な種類」なんてね(嘲笑)

by 会長 (2011-11-18 21:55) 

ノホイネン

久しぶりに覗いたら・・・
このブログがクワガタ・カブトのブログじゃ無くって、昆虫全般のブログだと知らしめてくれますね。
・・・ウ~ン・・・脱帽。
しかし最近の青少年は、ファーブルでも目指してるんかいなぁ、専門的やね、わしには付いて行けんけど・・・
by ノホイネン (2011-11-18 23:24) 

会長

ノホイネンさんお晩です~

…いえ、自分も手を出し過ぎました(爆)
by 会長 (2011-11-19 01:46) 

京

『出現』が『居なかった場所で発見』で、『発生』が『そこで命を繋いでいる』…て感じ?いやぁ言葉って難しい(汗)                         > そういえば近年、各地で養殖したゲンジを川へ放流するなんて活動がありますが 『私たちったら、何て良い人なんでしょう』と今にも聞こえてきそうなんですよね…。本当に昔を懐古しての……ホタルを想っての行動なのか、ただ暗闇が光るという幻想とそれが自分の活動の『おかげ』であることに酔いたいのか分かったもんじゃない。自分たちがしていることは一歩間違えればただの放虫だということをきちんと認識して、遺伝子汚染、生態系などの事もきちんと学んだ上で行き着いた最良の手段だとおっしゃるのなら、無知な私には何も言えませんが……。←正直いいのか悪いのか判らないから…悔しいけど。


大分前に見たなんかの番組ではカワニナ撒いてましたね。

『家で庭造ってやれや』と呟いた中3(我が弟)←兄の影響モロ受け(笑)


国蝶絶滅させたら日本どうなるのかな。次は絶滅しないようにアゲハチョウにするんでしょうかね
by 京 (2011-11-19 04:33) 

kappamama

今回はコメントするのが難しいですねw。

まぁ、何事においても、
突詰めて調べたり、考えたりするのは大事ですね。


by kappamama (2011-11-19 15:17) 

会長

京さんこんばんは~

源氏の放流も自身はあまりよく知らないので確定的な言葉は使えませんが、
小学校の活動の一環でやられたりするんでその背景にどのような方が関与しているのかで、あるいはその様な不自然な生態維持がされているかもしれません。
一応県内では地名に「蛍」という字が入る所が沢山(?)あるので元々そこにはホタルも多く別地域から入れる事は無さそうです。

カワニナをただ「エサとして」放流するならただのゴミでしかありませんね。
(言い方がアレですが)

by 会長 (2011-11-19 22:14) 

会長

kappamamaさんこんばんは~

いえいえ、コメントが難しいのは自分も逆の立場なら同じです(オイオイ…)
もともとコメントを期待して書いたものではないので、
丁寧にコメントして頂いて有り難いですネ!
by 会長 (2011-11-19 22:22)