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【採集】 と 【採取】 [時事・話題・雑報]

採集ばかりで気が付いたら飼育部屋の状況が酷い事になっていた会長です、どうも。

割りとブログの方も放置気味ですが、
採集ネタも飼育ネタも色々溜まっているので冬あたりに書こうかと思います。
(これってつまり書かない可能性が高い)


さて、夏場ではありますが今回は採集でも飼育でもない内容です。
以前からちょっと気になる事があります。

↓↓の画像をご覧ください。


saisyu.png

これは自分のブログのアクセス解析画面をキャプチャしたもので
検索で訪問していただいた際のキーワード一覧のページを4ヶ所から抜粋したものです。

この4つの中に、「ある単語」がそれぞれ混ざっているのにお気づきでしょうか?








はい、その通り。  【採取】と云う単語です。


虫を採る活動・行為を一般に【昆虫採集】と呼ぶのですが、
ブログアクセス解析やインターネット上で見ていると以前からたまに見られたものの去年~一昨年あたりからよく目に付くようになり特に今年に入ってから急増してきたように見受けられる【採取】と云う言葉。
比較的昆虫趣味と縁遠い方々が使う場合が多いようです。

「クワガタ採取法」、「オオクワガタ灯火採取」、「カブトムシ採取に行く」・・・
このような言葉を見る度に妙にむず痒い気分になります。

本来このような場合使われるのは【採集】と云う単語。
【採取】と云う言葉が使われだしたのは専らネットが普及して以後の個人発信。
(自治体の広報や自然体験施設スタッフ等も当てはまる。専門機関を除く全てです)

  なぜ【採取】が増えているのか?
  【採取】【採集】も用法として正しいのか?
  意味に違いは?

今日はこんな自分の悩みを解決すべく、
これら2つの単語に鋭く切り込んでみたいと思います。


・・・・・・いや、そんな大きな事じゃないな(苦笑)
つぅか、「下らねぇ~」とか言わないで!!?(汗)






まず前提として、昔から昆虫を採る活動にあたっては【採集】と云う言葉が使われています。

昆虫の業界(?)においては、趣味の世界での話ですからプロアマ問わず専門用語と云うものはそれぞれの分野や地域において独自に使われるものがありますし、新参・古参の用語、幅を広げて見ていけば由来が昆虫学各分野のみにとどまらず釣り用語・地学用語・登山用語・他色々な分野から引用してきたり、言語も日本語以外にラテン語・中国語・英語・ドイツ語・他多国籍な言葉が入り乱れています。
ただ、こと【採集】と云う単語については国語辞典で紹介される説明から解釈するに、
社会一般的な言葉と云う解釈であり業界用語でも何でもない筈です。

となると、どちらの単語も用法としてなんらかの差があるのかどうか気になるわけです。
何故この【採取】に対して個人的に違和を感じるかと云えば、
あくまでこれまでの個人的な考えでは

【採集】・・・虫を採るための行為。もしくは虫を採っている(採ろうとしている)状況の事。
【採取】・・・採る瞬間の所作の事。

だと思っていて、なおかつ【採取】については虫ではなく菌や植物(の種や果実)、鉱物や地質を採る際に使う言葉だと解釈しているのですが、
これを言葉として他人に説明する場合は上手く差異を明確にできません。
(口頭での説明が苦手なので・・・)

この2つの言葉で検索をかけてみても、同様のパターンで納得できる説明が見られず、
この手の質問に回答者が窮した挙句「どっちも同じでしょうね」としていたり、
「採取(採集)」と併記扱いしていたり(←こう書いた人も多分迷ってたんでしょうね)
「採る目的が違う」とか書いていたり、
「採取=採る+取る=どちらも一般的解釈で言えば一つの物をとるという事で、採集=採る+集める=採り集めるという事でたくさんの物をとる事・・・この違いです」と云う回答も見受けられました。つまり、【採取】とは単数形であり、【採集】は複数形・・・と云うことらしいです。
単数・複数の話の部分は言われてみるとなんだか頷いてしまいそうな内容ではありますが、
勿論過去のどの印刷物においても、1頭でも2頭でも10頭でも全て【採集】と云う言葉しか使われていません。




考えるほどに段々と分からなくなってきてしまいそうな感じですが、
ここで一回解釈を整理するために辞典を参照します。

参考にするのは言葉の箪笥でお馴染み(??)『広辞苑 第六版(岩波書店)』
ここでの昆虫に関連しそうな項を引用しますと、

【採集】・・・標本や資料にするため採取して集めること。よりとって集めること。
       「民話を‐する」「昆虫‐」

【採取】・・・ある目的に必要なものを選んでひろいとること。えらびとること。
       「指紋を‐する」

この中で目に付いたのが、【採集】における採取と云う部分。
採集と云う言葉の意味の中に採取と云う言葉が使われています。

そして併せて、それぞれで固有の『集(める)』『取(る)という言葉についても引いてみると、
『取る』と云う言葉は特に「手に持つ・手で掴む」と云う語彙が強く、
『集める』と云う言葉については「多くのものを一つの場所に寄せあわせる・よってこさせる」と云う意味で載っています。

そして、用例も見ると【採集】については思いっきり「昆虫採集」とハメてしまっているのに対して、【採取】「指紋を採取する」とあります。
状況を思い浮かべると分かりますが、「指紋を採る」と言うとほぼ確実に「採っている正にその瞬間の行為」の状況になると思います。その前後の時点での状況の方を強くイメージすることはほぼ無いのではないでしょうか?(偏見か?)

更に、【採取】におけるひろいとると云う言葉。
自分の個人的見解としては、この言葉から受け取れる行為のタイミングとしては非常にピンポイントなように感じられるのですがどうでしょうか?



これらを総合してまとめると、【採取】と云う言葉自体は【採集】と云う行為の中での極々一瞬の動作の別称になるのではないかと思うんですよ。


具体的な状況で書くと、

・虫を採るために姿を追い探し求めている状況は【採集】

・虫を採るためにその環境内に居ることは【採集】

・虫を採るためにトラップを仕掛けたりすることは【採集】

・虫を採るために穴を掘ったり木を登ったり割ったり泥を掬うことは【採集】

・虫を採るために手を伸ばしたり網を被せたりする瞬間は【採集】または【採取】

そして言葉の種類を広げると、昆虫を【採取】する際においては
「とらえること。いけどること。とりおさえること。」と云う意味の【捕獲】の方が似つかわしいように思います。

昆虫採集の場面内容においては、必要なのは「採れたかどうか」と云う点であって
虫に手をかけ摘まみ上げる場合の描写はほとんど不要な上、網を使う場合は【ネットイン】などと別の用語があるために、表現の問題としても【採取】は特に選ぶこともなさそうに感じます。

昆虫採集以外の例を持ち出すと、カメラで写真を撮りにどこかへ出かける場合では
「写真撮影する」のが【採集】「シャッターを切る」のが【採取】と云う感じでしょうか。
(この例え、絶対要らなかったよな・・・)


また、『集める』の項には複数形の説明なく「よってこさせる」と云う文言もあったことから、
前述の単数形・複数形の話も関係はなく1頭でも多数でも【採集】で間違いないと言えるでしょう。






ここまでなんやかんやと書いてみましたが、
ビジネス&対人マナー以外では単語の用法が厳しく見られているわけでもないし、自分もブログで間違った言葉はしょっちゅう使ってますから「採集と云う言葉は・・・採取と云う言葉は・・・」なんて深く突っ込んで記事にまでするのはバカバカしいんですが、
俗っぽい専門用語とは違うと思ったのであえて取り上げてみました。
(この記事を読んだ人の9割以上が「コイツ暇だねぇ~」と思ったに違いない・・・)


なんで【採取】と云う言葉が広まってきたんでしょう?

採集SAISYUU(SAISHUU) 7文字
採取SAISYU(SAISHU) 6文字
語呂がほぼ一緒で1文字少ない(打つのが楽)から? まさかね(笑)

「昆虫採子供の遊びっぽい
「昆虫採研究者・学者の行為みたいで大人っぽい
・・・と云う深層心理的なイメージ解釈の違い?(笑)
(でも普段やらない人って意外とこんなイメージしてる人多そう)


これが正しい、これが間違い、って話にしちゃうとまた色々とまずい事になりそうなので
こんな感じで一旦終わっておきます(焦)




う~ん・・・
今回の記事ではただただ「ブログ管理人がどれだけメンドクサイ奴かさらけ出しただけ」で終わったような気しかしない(汗)



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