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黒が誘う 艶の魅惑 [〆インペリアリスツヤ (コモリ亜種)]

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2日前、とあるクワガタが到着しました。

前から欲しかった種類の一つでしたが、箱を開けてウットリ・・・。
しばらく見入ってしまいました。「遂に買ってしまった~(嬉)」



いよいよ手を出してしまった・・・




今年初め、ブログ内で毎年書いている「その年の目標掲示」。
その記事『2016年の挑戦』において、
今年はギラファ以外の増種を目標として掲げました。

過去飼育したもの・未だ飼育したことも見たこともないものの中には
まだまだ「飼育したい」と思わされる種類は数多くいます。
多分、人生に大幅な路線変更を強いられない限りは死ぬまで尽きないんでしょう(笑)

しかし採集も兼ねて飼育も行なっていく場合、
昔のように「コレいいなァ~よし買っちゃおう!」と無闇に手を出すのは難しくなってしまいました。
図鑑を見ていて「いいよなァ」と思っていても、いざ家に到着して実物を見た瞬間に「ふ~・・・これでもういいかも」と満足して終わってしまいそうな種類もいて、
日頃からその虫を飼育してみたいと悶々とさせるような種類だけに絞って考えて結果、数種類の例外はあれど方向性としては以下の2路線に決めて書いたというワケですよ。↓↓
(なんやかんやであんまり絞り込めてないって事だね)


③ マット系のクワガタに挑戦
④ 今一度フタマタをやる


以上の目標から決めていたものとしては、
マルバネ・ネブト・ツヤの内から何か、そしてフタマタなのですが・・・・・・















インペリアリスツヤクワガタ.JPG
インペリアリスツヤ(パラワン島亜種) パラワン島 トゥルスマリアス山




現在、いつに無くたくさんの種類が輸入されているフィリピン便ですが、本種もその流れに乗って多くの個体が販売店から紹介されていますね。

今回意を決して購入したのはコイツでしたが、他の地域からもいくつか「喉から手が出るほど」欲しかった種類が入荷しているのを見かけてまして、
スマトラ&ボルネオのゼブラノコギリ原名亜種
ファブリースノコギリ原名亜種
アスタコイデスノコギリ原名亜種
モジリアニホソアカ
↑↑このあたりは弩ストライクだったのですが、色々ありましてスルー。
目標を見失いかけるほどイイ虫を指をくわえて見送った後で、今年目標の本命に手を出すことになりました。

さて今回手を出したインペリアリスですが、
目標の条件にあるマルバネ・ネブト・ツヤのグループ中からたまたま選んでこれにしたのでなく、実は目標を掲げた段階ですでに「よぅし・・・今年はインペリやるゾ・・・」と腹を決めていました。
ちなみにフタマタグループの方も同様に、狙っている種類はもう決めているのですが、
現在のところ入荷したと云う情報が入ってきていないのでこれはまだ先の話になりそうです。
(インペリアリスを入手した今となってはもしかしたら今年スルーするかもしれません)

生体を購入した販売店が、今回初めて取引した所だったので梱包がどの程度のものか不安だったのですが、お店の地域柄なのかきちんとされていたおかげでとても状態良く到着しました。
(「店だから梱包きちんとしてて当たり前だろ!」と思いそうなトコロですが、実際はそうとも言えないんですよねェ)



今回初めて♂実物を見ましたが、
ナイスですね~(笑)

クワガタ各属で最も好きな種類は小学生以来ほとんど変わっていませんがコイツもその例に漏れません。
オドントラビスで昔から一番好きな種類です。
この大腮の形。属中最も複雑さを極めた異質な形をしています(フタマタ属におけるフォルスターみたいな感じ)使い方が特殊で使いヅライ工具に見える。
そしてこの真っ黒な身体で腿節だけオレンジ色になるビジュアルには
セクシーさすら感じます(※虫を見て欲情するとか云う意味ではありません)
パラワンのこのコモリ亜種は厳密には身体に僅かな赤みがさすので、個人的には真っ黒なボルネオの原名亜種の方が好みではあるんですが、入荷が超稀なのでそっちの入手は運次第ですね(実はこないだ僅かに入荷しててびっくらしましたな・・・即行で売れてたケド)

ツヤクワガタというだけあって非常に元気に動き回り見ていて飽きません。
動きが良すぎて撮れた写真がなんとかこの1枚だけ・・・(疲)







さて、買ってしまったワケですがこのインペリアリス、
累代が成功しないことで昔から有名です。

採卵は試行錯誤すれば(もしくは適したマットを使っていたのなら)可能だとの事ですが、幼虫が3令になる前にあの世へ羽脱すると云うらしく、未だ世間ではF1成虫を羽化させたと云う話は聞こえてきません。
もしかしたら、密かに国内のどこかの変態(人)が偶然にでも羽化までもっていってるかもしれませんが、そういう場合って絶対に情報が漏れないんですよねェ・・・


そしてかく言う自分はですが、
本種は勿論マルバネ・ネブト・ツヤ系どれも一度として累代成功した例はありません!!!

・・・

・・・

・・・あぁ、コイツもう終わってるな。  ←とか今思ったことでしょう。


だからと言って、
今回は観賞飼育用に仕入れたワケじゃないです。
勿論ブリードに挑戦します。
初見でロールプレイングゲームを始めていきなりラスボスステージに進むような感じです。

正直自分でも身の丈に合ってない虫に手を出しちゃったなぁとビビッてますが、
近年のクワガタ飼育者にはやたらチャレンジャー精神旺盛なタイプが増えているみたいで、しかも(個人的な感覚で)若年層世代でツヤとかマルバネが好きな人たちが増加しているようなので、その空気に飲まれたと云う感じは否めません。
若い世代は皆「タランドゥス(オオツヤ)!!!」とか「パプキン!!!」とか云う感じに思ってましたが、ちょくちょく「アフィニス(ヒラタ)!!!」とか「スピネウス(ノコギリ)!!!」とかで盛り上がっているちょっとタダならぬ若者達が増えている模様で、
ツヤに関してもブルマイスターやインターメディアがブリードの定番となって久しい今日に至ってはフェモラリスやらインビタビリスやらのいわゆる「ブリードが難しい」系統の種類に挑戦する人たちも稀とは言えなくなってきたように感じます(入荷事情も関係してるんでしょうけど)
事実、ちょっと前にNo.7から「カステルナウディが産んだ」と聞いた時には、自分がこのままでは時代か何かに取り残されてしまうような恐怖感さえ覚えました(笑)




さて、一筋縄ではいかない本種のブリードですが、
実は昔一度ブリードに挑戦したことがあります。
中学生の時デパートのイベントで♀単品(笑)を買って意気揚々と産卵セットを組みましたが結果は言うまでもなく轟沈。

あの時たしか、他のヤツが食べた菌床の廃フレークとか詰めてたな。


この手の難しい種類の採卵では特に
使い古しの発酵マット
赤枯れフレーク
黒土
の使用が目につきます。
そして採卵に成功した例でもこれらのワードが出てくることが多いです。
(もっと特殊で変わった他の材料の情報は、有ってもシークレットなんだろな)

今回挑戦するとは言っても、
実際には使い古いしのマットについては使えそうなもののストックもなく、赤枯れもストックは僅か。準備万端とはとは言えません(恥)

それでもどうにかやらねばならないワケなので、
CA3I1212.png
市販品がどのくらい役に立つか未知数ですが色々買い込みました。
恥ずかしいので何を買ったかは書けません。


このマットが全てのカギを握っていると云うのは言わずもがなですが、もう一つ、今回ブリード挑戦にあたって大事な役割を果たしてくれるであろうアイテムがあります。



CA3I1213.JPG
それがこれです。ケースの仕切り板です。


・・・勿論、最初から諦めて観賞飼育するためにケースをセパレートすると云う意味ではありません。


これらのマット、全部を混ぜて使うというわけではありません。
粒子の細かさ
粘度
発酵度合
保水性
pH
これらの要素をいくつものパターンに分けて混ぜたり混ぜなかったりして、産卵させるのにどの環境が合うかを調べるワケですが、同じケース内に左右で2パターンのレシピを仕込むためにこの仕切り板を使おうと云う事なんですよ。
これによって♀親に産卵場所を選択させることが出来、もしその内の片方にだけ産卵する傾向が見られれば、本種の産卵セットの『正解』に近づくヒントを得ると言って間違いはないはずなのです。

一般的には選択肢を増やすために2種類以上のレシピのマットを上下の層にして仕込む方法がありますが、重ねて仕込むのと縦に分割して仕込むのとでは、虫自身が潜ったときの感じ方にも何らかの違いがあるのではないかと思うんですね。
勿論、2種のマットを左右分割で1種類ずつ仕込むだけではなく、
左右それぞれ層状に複数のマットを入れてもいいですしね。
もしかしたら「上層が〇〇マットで下層が△△マットだと産まないけど、上層が△△マットで下層が〇〇マットにしたら産む」という事もあるかもしれませんからね。

このケース内を縦に分割して別のマットを入れるという方法はかつて高校生の頃「失敗したくない種類を産ませたいとき」にたまにやっていたのでちょっと懐かしいのですが、今回はガチで難しい種類なので何をどう入れるか悩みどころです。

CA3I1219.JPG
今回使った容器はBeケース中。
マット産みという事で深さに定評のあるケースを使いました。ただ、最善を尽くすのであればBeケースにしろ何にしろもっと大きい容積のケースにした方が良いのですが、ちょっとワケがあってこのサイズのケースで頑張ってもらうことになりました。
このワケと云うのはこの後に改めて書きます。

最初にケースに仕切り板をはめて、そこに左右ごとに違うマットを仕込んで詰め終わったら板を引き抜けば完成です。

この左右別詰めの方法、隣り合うマットのレシピの関係性も悩みどころで、
左右の内容の違いを軽微な差に留めた方が良いのか
左右で全く異なるものを詰めた方が良いのか
これも考慮する必要がありそうです。
全く別のレシピのマットだと、潜っている途中いきなり環境が変わるのでそれが産卵を誘発するかもしれませんし、逆に「不安定・不均一な環境」だと判断されて産み渋られてしまう危険も考えられます。
一応今回は劇的な差別化はせず仕込んでみました。


そして板を抜いた後、さらに別の層を作る意味と♀の転倒防止の意味を兼ねて、分解度浅めの粗い腐葉土を上に敷き詰めゼリーと♀のみを投入しました。
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メーカー説明で「ケース本体から外れやすいので使い物になりません」と説明されているこの仕切り板にまさかこんな使い道があったとは(笑)


あわよくば、
片方が全然気に入らなかったとしても、もう片方のマットが気に入ったらスイッチが入って左右見境なく産み出したりしないかなぁ~なんて思ってます。
(仮にそうなったとしたら、正解の環境が左右どっちか判んなくなるけどね・・・)




そして、先ほどの今回この容器サイズを選んだワケについてです。

実は今回のインペリアリスブリードの作戦はまだ続きがあります。

いくら仕切り板を使って産卵床を2種類に分けたところで、所詮2種類。
あれだけの種類↑↑のマットがあってどれがいいのかどんな配分がいいのか判らないのでは、試すにしたって1種類も2種類も大差ありません。

そこで考えたのは、一定期間を置いて現在の産卵ケースからまた別の産卵ケースへ移していく方法で、選択肢を2つ⇒4つ⇒6つ⇒・・・と与えていくリレー形式。
一度暴いてセットを作り直す、というよりも
複数のケースをローテーションさせるような感じです。

産んでいればそこで変更はストップしますが、
産みたくならない環境にしばらく居させた後に別の環境へ移せば
「ここでも産んでもいいや!」と勘違い(妥協)を起こしてくれるかもしれません(苦笑)
たとえるなら、「美味しい」とも思わない「普通」の料理で満足させるために、先に「不味い」料理を食べた後で「普通」の料理を食べればそこそこマシだと思って満足する・・・みたいな(?)
「産卵に適した環境」が最終的に分からなくても、「産卵に向かない環境」の中から「まだなんとかマシな環境」を見つけさせればこっちのモノ。
・・・・・・・・・人間サイドの都合の良すぎる考えですな・・・

という事で、ケースを大きく構えられない理由は、ケースの同時置きは場所を食うからというワケなんですね。場所が結構ギリギリでして・・・



とりあえず、この記事でインペリアリスの今年の記事が最後にならないよう色々手を変え品を変え工夫してみます(笑)


現在、♀は潜っているばかりで地上に姿を見せません。






        本日の 日昆の迷言


あの世へ羽脱する






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コメント 4

kou******

はじめまして、変態です。
謎はとけましたか?
うちは50位産んで孵ったのは10個程です。
by kou****** (2016-10-25 04:21) 

会長

kou******さんはじめまして。

実は恥ずかしい話、夏場ほとんど飼育種に手付かずでインペリアリスのセットも全く触っていないんです(汗)
今年中に暴いて結果はどうあれ記事にするつもりですが、
そちらは3令もいるようで大変すごいと思います。そのまま成虫まで持っていければ前代未聞の大ニュースですね。
by 会長 (2016-10-27 18:24) 

kou************

こちらは結局2匹になってしまってまだ孵りません。
最初に3令になった個体は羽化不全と言いますか、そんな感じでした[泣き顔]
今年も種親買ってみました[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]
by kou************ (2017-06-29 03:06) 

会長

kou************さん

やはり皇帝は一筋縄ではいかないですね、最後まで楽させてくれないもんです。残り2頭ってのも、そこまで辿り着いてない自分からしたら「ギリギリ完品羽化まで逃げ切れるんじゃないか」と期待してしまいます。
自分は今年採集道具だけで生体資金が支出できず挑戦できませんでしたが来年またリベンジしようかと思いますよ。

そういえば、極々僅かに入荷したボルネオ産原名亜種は難易度変わるのかなぁ・・・
by 会長 (2017-06-30 00:50) 

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