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『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』や
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上記以外での初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが出来れば第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・

2015年 青森県の地理 (昆虫採集用私的まとめ) [青森の昆虫事情]

今回は青森ネタです。
最近、市町村別のラベル収集に使えるのではないかと
ブログ用に『青森県白地図』を作ってみたら結構面白くなっちゃったので、
単に採集済み市町村を塗りつぶす以外にもいくつか画像資料を作って
今回それらを使い記事を書いてみました。

内容自体は・・・本題のスケールが大きくて自分では扱い切れず中途半端な内容になってしまいましたが・・・・・・(恥)
ブログ以外で使える内容じゃないし(ブログでも持て余してるケド)
とりあえず書ける分だけ書いてみました。

青森県の40市町村 (2015年11月時点)
まずはじめに、ワザワザ書くか!? とツッコミを自分で入れたくなる県内の40市町村の名称と地理的位置の紹介です。
仮に何も知らない状態でいきなり40個名前覚えろ!!と言われると自分でもキツイですが、青森県のこの変わった形状の土地は全国的にも少ない方で、土地土地にそれぞれ違った景色や環境を持つ本県で虫の話をする場合、是非とも全ての地域を把握してもらいたいと云うのが個人的な希望です(ただ自分が地図大好きだからと云うのが本懐だったりする)
2000年代に入り、俗に言う「平成の大合併」が行われるまでは県内には67の自治体があり、40市町村に減数した今でも若い世代(10代以下)以上の人は県内の地域を挙げる場合、合併前の名称をよく使います(これは他道府県でも同じく言えるのではないでしょうか)
合併した自治体の中にはかなりの面積を吸収・併合したところもあるので、
単に「〇〇市(合併後)の・・・」と言っても漠然としてしまう場合もあり、地理嫌いの人にとっては40市町村だけでも天文学的数字に見えると思いますが( な、No.2(笑) )、昆虫採集・標本の話題において旧市町村名を把握しておくのは青年層以下の若い人たちにとっても無駄ではないでしょう。

そんなワケで早速作ってみた県市町村図がこれ↓↓
市部・郡部で色を塗り分けるとこうなります。                たのすぃ。
青森県 市町村色分け.png
青森県は県央の八甲田山地を境に、
西を津軽、東を南部と、大きく2つに分けられます。

地図上では表記の問題で市町村名が小さく読み辛いので
改めて下記に40市町村を旧市町村も含めリストアップしてみました。
(一部文字色で読み辛いですが、とりあえず画面を傾けてください(苦笑) )

青森市 (あおもりし) 2005年4月[旧 青森市][浪岡町]が合併
東津軽郡
 今別町 (いまべつまち)
 外ヶ浜町 (そとがはままち) 2005年3月[蟹田町][平舘村][三厩村]が合併
 平内町 (ひらないまち)
 蓬田村 (よもぎたむら)

五所川原市 (ごしょがわらし) 2005年3月[旧 五所川原市][金木町][市浦村]が合併
つがる市 (つがるし) 2005年2月[木造町][稲垣村][柏村][車力村][森田村]が合併
北津軽郡
 板柳町 (いたやなぎまち)
 鶴田町 (つるたまち)
 中泊町 (なかどまりまち) 2005年3月[小泊村][中里町]が合併

黒石市 (くろいしし)
平川市 (ひらかわし) 2006年1月[尾上町][平賀町][碇ヶ関村]が合併
南津軽郡
 大鰐町 (おおわにまち)
 藤崎町 (ふじさきまち) 2005年3月[旧 藤崎町][常盤村]が合併
 田舎館村 (いなかだてむら)

弘前市 (ひろさきし) 2006年2月[旧 弘前市][岩木町][相馬村]が合併
中津軽郡
 西目屋村 (にしめやむら)

西津軽郡
 鰺ヶ沢町 (あじがさわまち)
 深浦町 (ふかうらまち) 2005年3月[旧 深浦町][岩崎村]が合併

十和田市 (とわだし) 2005年1月[旧 十和田市][十和田湖町]が合併
三沢市 (みさわし)
上北郡
 おいらせ町 (おいらせちょう) 2006年3月[下田町][百石町]が合併
 七戸町 (しちのへまち) 2005年3月[旧 七戸町][天間林村]が合併
 東北町 (とうほくまち) 2005年3月[旧 東北町][上北町]が合併
 野辺地町 (のへじまち)
 横浜町 (よこはままち)
 六戸町 (ろくのへまち)
 六ヶ所村 (ろっかしょむら)

むつ市 (むつし) 2005年3月[旧 むつ市][大畑町][川内町][脇野沢村]が合併
下北郡
 大間町 (おおままち)
 風間浦村 (かざまうらむら)
 佐井村 (さいむら)
 東通村 (ひがしどおりむら)

八戸市 (はちのへし) 2005年3月[旧 八戸市][南郷村]が合併
三戸郡
 五戸町 (ごのへまち) 2004年7月[旧 五戸町][倉石村]が合併
 三戸町 (さんのへまち)
 田子町 (たっこまち)
 南部町 (なんぶちょう) 2006年1月[旧 南部町][名川町][福地村]が合併
 階上町 (はしかみちょう)
 新郷村 (しんごうむら)

できれば旧市町村の境界線も引けたら良かったんですが、
流石に今の技術・知識ではやれませんでした(汗)

次に県内の主な湖沼と離島についてです。

青森県の主な湖沼・離島 

最初の市町村区分図を見て、
『あれ? なんで左側にスペース空いてるんだろう?』
と思った方はどのくらい居ますでしょうか・・・?

単に画像加工作業上で県土の範囲を絞りきれていなかったわけではありません。
青森県民でもほとんど知らない(&興味が無い)と思うのですが、
実は、深浦沖の日本海にポツンと1つ島があるためなのです。
青森県 島 湖沼.png
【久六島】(きゅうろくじま)
平内町の夏泊大島、大間町の弁天島など、本土から目と鼻の先に浮かぶ島は本県にも複数在りますが、本土から離れて浮かぶこの島は島・・・というか岩礁で、漁(釣り)や過去ニホンアシカの繁殖地だったという話題以外で触れられることが少ないので、ここまでを含めて紹介しない地図も多いです。



続いて湖についてですが、説明長くなる上自分もまだ勉強不足なので、
簡単な説明にとどめておきます。


【十和田湖】(とわだこ)
所在地:青森県十和田市秋田県鹿角郡小坂町
県内で最も有名な湖のひとつです。
標高400mのカルデラ湖で、湖水は奥入瀬川を経て太平洋に流出します。
古来から魚がいませんでしたが、ヒメマスの養殖が行われるようになり、水質改善の歴史も色濃いです。
丸みを帯びた湖形の南岸から陸地が2つ突き出ているため、湖内の場所を大まかに分けて
北湖(きたのうみ)・東湖(ひがしのうみ)・中湖(なかのうみ)・西湖(にしのうみ)と呼ぶことができます。
ここの昆虫の中で一番有名なのがおそらく、
和井内から採集された個体がタイプ産地であるトワダカワゲラではないでしょうか?
その他カワゲラ・トビケラも豊かに生息していてここから和名・学名をとった種類も多数います。トワダオオカなんかもいますね。

【小川原湖】(おがわらこ)
所在地:青森県上北郡東北町
周辺の三沢市・六ヶ所村とあわせて湖沼群を形成する中の最大がここです。
県下最大の湖。汽水質で、ここでのみ発見されている昆虫と云うのはいないようですが、広い湿地帯もあることでさまざまなトンボが生息していて貴重なものも多くいます。

【十三湖】(じゅうさんこ)
所在地:青森県五所川原市
太平洋側の小川原湖とは対照的にこちらは日本海側に面する汽水湖です。
水深は非常に浅く3mほどが最深で、隣のつがる市に多く点在する屏風山湖沼群と共に水生昆虫が豊かに生息する地域でして、多数生息する貴重なトンボでも有名ですが、水生甲虫の方でも結構有名なようです。

【津軽富士見湖】(つがるふじみこ)
所在地:青森県北津軽郡鶴田町
「津軽富士」、つまり岩木山を望む(映る)場所にある場所にあるためこの名前が一般的。
岩木川流域の溜池ではあるんですが、勉強不足なのかここで何か面白い昆虫が見られると言ったような記述が探せませんでした。

【宇曽利山湖】(うそりやまこ)
所在地:青森県むつ市
宇曽利湖とも言い、自分もこっちの呼び方の方が昔からしっくりきてます。
霊場「恐山」の一部で、硫化水素の臭いに包まれている酸性湖です。
基本的にはトンボが一番多く見かけるのですが、このような特殊な環境からのみ見つかる種類もいてミズギワゴミムシのような固有種もいます。

【十二湖】(じゅうにこ)
所在地:青森県西津軽郡深浦町
33(約)の小さな池沼群の総称で、崩山の東の大崩と呼ぶ崖上からの展望で「十二の湖が見える」と言う事が地名の由来です。
周囲は原生林を含む各種広葉樹林で形成され、観光用の遊歩道が整備されています。


(書いてみたけど水モノ関係てんでだめだナ)

次は、半島と主な岬です。

青森県の半島と主な岬
岬についてはピンポイントで詳しく書くような事も無いので地図上で図示するにとどめまして、半島についての簡易的な解説を記しておきます。
青森県 半島 岬.png
青森県において半島とする地域は全部で5つあり、
「半島」と明確に称されていないところも含めると全部で6つほど数えられる事になります。


【下北半島】 (しもきたはんとう)
本州においては最果ての地とも呼べる、本州最北端の大間崎があります。
地理的な形状から「まさかり(斧)」と例えられ、むつ市・下北郡と、上北郡の一部がこの半島内に含まれます。
本州最北端でニホンザルなど生息北限の生物が多数いるため国定公園に指定されています。
道路は半島沿岸をほぼぐるっと回ることが出来るようにも伸びていて、野辺地町中心部を出発し六ヶ所村中心部まで半島沿岸部をドライブすると、270kmほど。
国内最大の砂丘・猿ヶ森砂丘があり、周囲では海浜部の砂地に生息する昆虫も見られます。


【津軽半島】 (つがるはんとう)
青森県に置いて、下北半島と反対側に位置する半島です。北端は龍飛崎。
津軽海峡を抜ける青函トンネルの入り口でもあります。
日本海に突き出た権現崎(小泊岬)も半島の一つととらえる見方もあります。
半島西部には津軽平野の湿地帯(屏風山)が広がり、中央部を山地が南北に連なっています。山地を挟んで東側には青森平野が広がっています。
半島は海岸をぐるっと回りこむように道路が敷かれており、海岸に沿って半島を一円する事が出来ます。
西海岸(深浦町方面)と共に国定公園に指定されているエリアがあります。


【夏泊半島】 (なつどまりはんとう)
八甲田山地の北麓の延長上に延びる、陸奥湾に突き出た半島です。
半島は海岸に沿って道路がはしっていて転々と港町が在ります。
東沖に浮かぶ湯ノ島はカタクリやオオムラサキで知られ、自然公園内で天然記念物にヤブツバキが指定されています。


【中山半島】 (なかやまはんとう)
十和田湖観光の中枢・休屋を根元に据えて湖に突き出た半島です。
半島内の標高は534mが最高。
半島内奥地へ延びる道は無く、ほぼ全域は十和田湖(中湖)沿岸を経由し御倉半島と共に国立公園の特別保護エリアに指定されています。


【御倉半島】 (おぐらはんとう)
中山半島と並び十和田湖内に突き出た半島で、
半島先端部は全体が小高い山(御倉山:▲690m)になっています。
半島の根元はバイパスが通っていますが先端部へは道路が通っていません。


青森県の山地と採集における区分 (※個人的な見解です)
さて、県内の山岳地帯の区分を書くにあたってはどういうスタンスで書いたらいいかがまとまらず(色々な考え方で書くことが出来るので)特に何を明確にすると云う事も無くダラダラと書いてしまいました(!!?)
じゃぁ今この記事は何のために書いてるのか?? と分からなくなりますが、
クワガタを採集するにあたって、標高がある程度必要な種類の中では
一度県内の地理を見つめなおすと新しい発見や面白いと思える探索場所が目に見えてくる事があると思ったからで、頭の中にあっただけのモノをあえて記事の文章に起したり地図画像として作成して「目に見得るようにする」事で、自分のような馬鹿でも改めて分かりやすく再吸収できるのでは? と思うわけなんですよ。

話を本題に移して山地区分の話ですが、
一般常識程度な県の地図区分や、地質学的区分生物地理学的な区分など
分け様がいくつかあります。
残念なことに専門的すぎる学問は習ってないので独学で調べるしかなく限界もありますんで、今回は2015年11月現在の個人的な考えのみに基づいてクワガタの分布に関連して区分けした地図を作成しました。
これが1年・・・2年と経てばまた考えも変わってくるでしょうし、今書いてる内容の中には学問的には間違っている箇所が多々含まれていると思います。
あくまで地図を眺めるのが好きな一般人の妄想のようなものとしてスルーしてください(笑)

まず予備知識として現在まで県内に分布するクワガタは以下の通り。

aomorikenstagbeetles.png
‐ 和名(亜種和名) ‐‐ 学名 ‐
コクワガタ(原名亜種)Dorcus rectus rectus
オオクワガタ(日本亜種)Dorcus hopei binodulosus
スジクワガタ(原名亜種)Dorcus striatipennis striatipennis
アカアシクワガタ(原名亜種)Dorcus rubrofemoratus rubrofemoratus
ヒメオオクワガタ(原名亜種)Dorcus montivagus montivagus
オニクワガタ(原名亜種)Prismognathus angularis angularis
ノコギリクワガタ(原名亜種)Prosopocoilus inclinatus inclinatus
ミヤマクワガタ(原名亜種)Lucanus maculifemoratus maculifemoratus
ルリクワガタ(原名亜種)Platycerus delicatulus delicatulus
ツヤハダクワガタ(原名亜種)Ceruchus lignarius lignarius
マダラクワガタ(原名亜種)Aesalus asiaticus asiaticus
マグソクワガタNicagus japonicus

この内、低標高(平地)でも全く普通に生息しているものとしては
コクワガタ、スジクワガタ、アカアシクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ
の5種類を挙げるのが妥当でしょうか。
標高による個体数の多少も問題に含めてしまうとミヤマクワガタ(とアカアシクワガタ)はこの上記5種からやや外れてしまうとも言えるのですが、
山岳部のみで生息するクワガタの分布を念頭に置いて採集することを考えた時にこの図を活用することを考えた場合、 上記5種以外がその対象になります。

とはいっても、青森県に関して言えばクワガタの生息は標高が関係していると言うよりも森林率の方が大きくかかわっているでしょうから(低地は皆切り開かれているので、それがなければオオクワガタ、マグソクワガタ、マダラクワガタも標高に関係なく分布できるでしょう)、この山地区分図は必然的に「森林がどの地域に集中しているか」という点の方に寄っていると言えるんでしょう。

青森県 山地.png
作成した地図上の区分を列挙しますと、自分の中ではこのような区分になります↓↓
加えて、各区分に属する代表的な山も挙げておきます。

 奥羽山脈系
    田子山地 (たっこさんち)
       :四角岳(▲1003m)
       :雷鉢森(▲874m)
       :与須毛堂森(▲841m)
    十和田山地 (とわださんち)
       :戸来岳・三ツ岳(▲1155m)
       :十和田山(▲1054m)
       :白地山(▲1034m)
    八甲田山地 (はっこうださんち)
      北八甲田連峰
         :大岳(▲1584m)
         :高田大岳(▲1552m)
         :井戸岳(▲1550m)
         :赤倉岳(▲1548m)
         :田茂萢岳(▲1324m)
         :雛岳(▲1240m)
      南八甲田連峰
         :櫛ヶ峯(▲1516m)
         :乗鞍岳(▲1449m)
         :駒ヶ峯(▲1416m)
         :猿倉岳(▲1354m)
         :横岳(▲1339m)
         :赤倉岳(▲1298m)
    東・烏帽子・八幡岳山地 (あずま・えぼし・はちまんだけさんち)
       :八幡岳(▲1020m)
       :折紙山(▲920m)
       :烏帽子岳(▲720m)
       :東岳(▲684m)

    夏泊山地 (なつどまりさんち)
       :水ヶ沢山(▲323m)
       :大栗山(▲275m)

 白神山地 (しらかみさんち)
       :向白神岳(▲1250m)
       :白神岳(▲1235m)
       :尾太岳(▲1083m)
       :摩須賀岳(▲1012m)
       :三ツ森(▲949m)
       :茶臼山(▲894m)
       :高倉森(▲829m)
       :桝形山(▲820m)
 岩木山 (いわきさん ▲1625m) 

 北上高地 (きたかみこうち)
       :名久井岳(▲615m)
 階上山地 (はしかみさんち)
       :階上岳(▲740m)

 津軽山地系
    平舘山地 (たいらだてさんち)
       :丸屋形岳(▲718m)
       :袴腰岳(▲707m)
       :清水股岳(▲556m)
    中山山地 (なかやまさんち)
      北部:増川岳(▲714m)
         :四ツ滝山(▲670m)
         :浜名岳(▲603m)
         :矢形石山(▲587m)
      南部:大倉岳(▲677m)
         :袴腰岳(▲628m)
         :魔ノ神山(▲549m)
         :梵珠山(▲468m)

 下北丘陵地系
    桑畑山山地 (くわばたやまさんち)
       :桑畑山(▲400m)
       :片崎山(▲300m)
    吹越山地 (ふっこしさんち)
       :金津山(▲520m)
       :吹越烏帽子(▲508m)
       :月山(▲419m)
       :石川台(▲339m)

 恐山山地 (おそれざんさんち)
      北部:燧岳(▲781m)
         :目滝山(▲618m)
      西部:嵓倉山(▲726m)
         :秋山(▲631m)
         :縫道石山(▲626m)
      東部:釜臥山(▲879m)
         :朝比奈岳(▲874m)
         :大尽山(▲828m)

見る人が見れば、名称の使い方が無秩序なのが一発で分かりますネ(汗)

同じ系統の山地は地図上で薄く塗りまとめて括弧[ ]で総称を載せてみましたが、
岩木山は白神山地系と関連付けて
階上山地は北上高地と関連付けていいかもしれないです。


 奥羽山脈系
県内のみで括ると、南部=田子山地北部=夏泊山地までとなるんですが、
学問の分野によっては恐山山地の西部または全域も奥羽山脈の延長上に入ると言われます。ただ、クワガタの生息やなにやらを考えると一緒に括るのは難しいのでこの範囲で個人的には納得しています。

この中でも田子山地から東・烏帽子・八幡岳山地は地続きで山岳地帯が成り立っていますが、北端の夏泊山地だけは低地(平内町平地部)に分断される形になっていて、ここだけ独立した山塊と見る事もできます。標高も最高が水ヶ沢山(▲323m)で低く、陸奥湾から流れる潮風の影響か、山に入ってみるとだいぶ乾燥した環境のように見てとれました。

それ以外の大部分を見ると、中心的な存在はやはり八甲田十和田山地となるのは想像に難くありませんが、県内全ての山地帯の内で唯一県産クワガタが全種類公式に記録がある地域とは言え、その記録も偏っているように感じてなりません。
八甲田山地もさらに分けると北八甲田連峰南八甲田連峰の2つに分ける事が出来ますが、記録は南八甲田連峰の側が圧倒的です。
採集していても数は北八甲田は少なく、一部の種類は採集数が偏っている傾向にあります。採集に適した環境が少ないだけで個体数自体は大差ないのかもしれませんが、地理的に北八甲田方面は麓の青森平野に木材を伐り出して運んでいた歴史上の関係で、南八甲田方面と比べて森林を構成する木々が非常に若いと言う事を考えると、より巨大な古木に依存する昆虫各種の生息密度は比較的薄いのではと思えますね。北と南では山の成り立ちも別れ、北八甲田が今のような地形にまで出来上がったのは南八甲田のそれよりも遥か後になってからです。

県内クワガタ全種を総合的に見ると、東・烏帽子・八幡岳山地夏泊山地間に境界があり、
そこを境に課題対象の7種類の分布の有無が生じます。(自分が知らないだけ?)


 白神山地 岩木山
白神山地は県内では奥羽山脈系と並んで広大な山岳地帯で、青森県西津軽郡~中津軽郡~南津軽郡と秋田県山本郡周辺にかけて広がるブナ原生林がこの地域の代名詞です。
同じ色で深浦側~大鰐(平川市碇ヶ関)側まで塗りつぶしましたが、弘前市南西部から東側を大鰐山地として区別するのもあるいはありかも知れません。
山と谷が入り組むような地形なので、なだらかな地形の八甲田山地の裾野と比べ踏み入って採集する事は難しく、中心部に至っては世界自然遺産に指定され入域には許可が必要です。
地質的に地滑りが起こりやすく、雪崩や崩壊も多い地域の為土地環境や植生に多様性があるのですが、反面山地帯内部への進入が度々制限される事があります。
岩木山は独立峰で県下最高峰(▲1625m)なのですが、森林は白神山地から台地を介してほぼ地続きになっているためここでは白神の一部として考えます。
世界的にも非常に広大なブナ林で尚且つ原生林も豊かなのですが、一部の移動性が極端に低い種類などを除いてはまず固有種は確認されていないとか(断定していいのか・・・?)。ただし、従来青森県では確認されなかった種類が秋田県側から北上してきて発見される事はあります。
同じ広大な広葉樹原生林を抱える奥羽山脈系の地域と比べると、山地性のクワガタはヒメオオクワガタとオニクワガタについてはそれなりに採集されているようですがそれ以外のオオクワガタ、ルリクワガタ、ツヤハダクワガタ、マダラクワガタの採集例に関しては非常に乏しいと言わざるを得ません。険しい地形・人の手が入らず広大すぎる環境がその要因でしょう。

郷土史的にもかかわりが深いため、白神山地岩木山共に非常によく研究されていて、出版物もこの地域を取り上げた物が一番多く出回っているように思います。


 北上高地 階上山地
古い地質で積雪が少なく夏涼しいと云う地域柄が関係しているのか、高標高分布種の一定の常識を津軽側を基準にして考えると異質な部分が見受けられるみたいなんです・・・が、こっちの地域はほとんど来た事がないので、自分の言葉では何とも表し辛いです。
北上高地は主に岩手県の内陸部に広大に広がる隆起地形のエリアですが、この北部が三戸郡の南側一帯を占め、その中で代表的な山が名久井岳(▲615m)です。
階上山地はそれらからちょっと離れてはいますが、「隔絶されている」と云うほどでもない丘陵地なのでひとまとめとしています。

県内のこの一帯は平均標高も低くて広く農地開拓されているため、山地性のクワガタの分布はほとんど望めず、昔から都市伝説的に囁かれているオオクワガタの生息も定かではないですね・・・。


 津軽山地系
津軽半島内における山塊を総称して一般に津軽山地として認知されています。
図中ではこれを2つに分割して平舘山地中山山地としていますが、この中山山地については細く長い形状ともあって『中山山脈』ともいわれます。そしてこの中山山脈・・・もとい中山山地も実際には増川岳(▲714m)や四ツ滝山(▲670m)を代表とする北部の山塊と、大倉岳(▲677m)や梵珠山(▲468m)を代表とする南部の山塊とに分ける事が出来ます。高標高に分布するクワガタの生息を考えると、麓の標高が低くきれいに2分化できるので北部を改めて『中山山地』南部を『梵珠山地』と区別してもいいかもしれません。
この津軽山地内では一般に知られていないと思いますがルリクワガタ、ツヤハダクワガタも分布しています、しかしこの2つ(3つ)の山地帯の全てのエリアに分布しているのかまでは定かではありません。


 下北丘陵地系
下北半島の頸部を南北に延びる山地帯で標高は最高でも520mです。
低地付近は伐採地・植林が多いですが、地形がやや複雑になる中域標高から上にはブナ等の広葉樹林が広がっています。地理的にやませの影響を強く受けるためか、風当たりが強い東斜面の臨海部は割りと低標高の段階で樹木が矮小化しています。
中心部からの北方に延長した低山地は桑畑山山地としていますが、この一帯は地形がなだらかなため農地伐採や植林が多いと感じます。

今回の課題対象のクワガタの中で、オオクワガタとルリクワガタに関しては過去生息していたと云う情報はありますが実際問題として採集できるかどうかは未知数です。ツヤハダクワガタに関してはルリクワガタやマダラクワガタと比べ、生息環境が他地域と比べて狭い事を考えると、特に生息の有無の確認が取り辛いでしょう。


 恐山山地
下北半島の田名部低地以西の山地帯を全て一括りにしましたが、さらに細かく分けると釜臥山~朝比奈岳の南東部一帯を改めて『恐山山地』、燧岳等北部の一帯を『燧岳山地』、縫道石山を中心とする西部一帯を『下北山地』と3分割できます、クワガタの分布に関して考えると特別分ける必要も無いとは思うんですが謎や伝説(?)が多い下北だけに頭の隅に置いておいてもいいかもしれません。
低標高地や麓はスギ・ヒバ林が多く、ブナなどの広葉樹の原生林が残っているのは道が敷かれていない高標高地がほとんどで、最初に挙げた高地性のクワガタの現物を見るのは至難を極めると思います。

自分のところで現在情報も含め未確認なのはオオクワガタ、ルリクワガタ、ツヤハダクワガタ、マダラクワガタの4種類。緯度が高い地域だけに、低標高でもマダラクワガタは居そうなものですが大径の赤枯れを複数あたって痕跡すら未だ見つけられません。





青森県は北海道を前に陸地を分断された本州の最果ての地です。
昆虫全般に目を向ければ「取り残された北方系の昆虫」も見る事が出来ますし、クワガタもどういう形・要素か分かりませんがいつか「特異な何か」を見つける事が出来る事もある かも しれません(笑) もしかしたらまだ誰も知らない青森県第13種類目のクワガタムシ科昆虫が生息しているかもしれませんね。
ルリクワガタ探して秋の山に入って、立ち枯れや大径倒木じゃなく
落ち葉に埋もれかけた細枝コルリクワガタがいないかをチェックしたり(笑)
佐多岬でヤマトサビクワガタが記録されたんだから
尻屋崎でカンダチメクワガタとか見つかってもいいじゃないか!
なんて酒も回ってないのに考えたりするんですよ、ェェ(苦笑)

青森がド田舎で良かったー。




最後に・・・
以上の内容は特定の分野の学問の範囲で書いたものではなくて、あくまで複数の学問上の名称や意見を参考にして趣味の範囲でクワガタ他昆虫の採集について個人的に考察してまとめた2015年11月現在の内容である事を、改めて断わっておきます(汗)

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秋の白神 ルリクワガタ採集 [日昆 採集記 【2015年】]

(今年採集記かなり書いてるんだな・・・俺・・・)

秋も深まり青森も冬寸前、と云う今日この頃。
風邪もひいて口内炎に悩まされていて体調グズグズで鬱憤が溜まっていたのですが
それを発散すべく(否実際はまるで関係無い)昨日採集に行ってきました。

今回の採集は一人ではなくRe:myon氏と2人での合同採集。
日取りがおかしいですが、互いの日程を半ば強引に(?)合わせての採集と云う事で
昨日となりました。

行き先は、津軽の秘境・白神山地



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集合時間の朝8時を大幅に過ぎた8時40分、現地集合場所のコンビニに到着。
(平日朝の弘前の通勤ラッシュをナメていた・・・)

当然ながら先に到着していたRe:myon氏と挨拶を交わし、
互いに用意していた差し入れのドリンクを手渡す。
「コレどうぞ~」とRe:myon氏からありがたくモンスターエナジー(緑)を受け取り、
「こちらからもこれどうぞー」とモンスターエナジー(緑)を彼へ渡す。

差し入れがカブると云う、ある種想定内の出来事に今日の意気込みを共有し(?)
車2台で途中まで進んだ後、エリアに入ってからは車1台で突入する事に。

CA3I0961.JPG
山の木も葉をほとんど落とし冬目前といった景色。
山の天気は時々曇りたまに濡れ雪


いくつか見える枯れ木の内、まず一つの木に決め斜面を登ってみる。
CA3I0962.JPG
この斜面の上に目的の材が。
写真右上に映りこむRe:myon氏は完全に山の景色の一部になっている・・・

崩れて地面に落ちた枯れ木片に目をやると、多数のルリの産卵痕を発見。



俺 「とりあえずそれ叩いてみますか、」


Re: コン ペキョッ  「てゆーか(ルリ)出ました



黒光りしたルリの♀新成虫が、ポコッと開いた蛹室内からいきなり登場した。
不意を突かれて若干慌てふためきながらも2人でルリ材を崩していく。

白神山地ルリクワガタ♀.JPG
ルリ新成虫が続々と出てくる。

4cm四方の鬼畜的密度のスペースから8頭の新成虫がガッチガチに固まって割り出される他、計12頭の個体が全て成虫で出てくると云う嬉しい展開に朝からキャッキャする。

GRL_0011.JPG
その中でRe:myon氏は、見慣れないような腿節(脛節も?)が赤い♀個体も2頭割り出した。
脚が赤みを帯びる♀というのは全国的には珍しくはないようだが、
ルリ属関連のいくつかのホームページを拝見している限りだと
南の方の地域ほど出現率も高いようなニュアンスも受け、
今まできちんと脚を見たことはなかったがあまり本県でも見慣れないイメージだったので
分布北限の青森だとこういう色の出現率は全国でも一番低いのではないかと思ったりする。





これは幸先良いですね!! と互いに色々な希望が湧いてきたところだったが、


先に結果を書いてしまうと、
この日はこれ以上収穫は無く終了した。



一番最初が良かっただけであとは「居る」材に全くあり付けなかったのだ(泣)

一応、当地で夏場に成虫採集が可能な種以外全般を狙って歩いていたのだが、
ただヘロヘロドロドロビッショビショになっただけで何も土産が無かった。
(土産にできそうだったのは初めて見た天然ナメコくらいだったが
 この2人、どちらもキノコ嫌いで持ち帰る気も無かったのでスルーした)

経験不足と言えばそれまでだが、
広大なエリアであの有名な白神と言えど全域が原生林で枯れ木が豊富なワケでは全くなく(勿論それは分かっていたが)、クワガタだらけでこの採集が効率良い・・・なんてワケでも決してない。

さらに言えば、実は山中を歩きまわる昆虫採集において
白神山地は地形や土壌が八甲田・十和田のそれより明らかに不向きで、
単純に同じ時間内で歩きまわって探せる範囲は八甲田・十和田より白神の方が大分狭い。
(↑↑個人的経験ですけどね)
起伏がより激しく、脆く土壌浸食に弱い地形の為斜面を登り降りすればたちまち足元は崩壊し容易には進めない。腐植質の層が薄く、斜面を踏みずらせば容易に堆積岩の脆い地肌が見えてしまう。
対して八甲田・十和田側は地形も比較的なだらかで腐植層が厚く重なっていて歩き回りやすく、白神の山林を歩いてるのに比べ遥かに移動距離が稼ぎやすいと感じる。

高さ10~20mくらい上の斜面にある材を往復するのに
傾斜50°以上の斜面(もはや崖?)「昔のリポビタンDのCM」並みに協力して登った後転がり落ちたりする他、明らかに他の地域より上下の移動頻度が高い地域であった。



言い訳が長くなるのも苦しいので、とりあえずそういう事で
結局周囲が真っ暗になってようやく車に戻り、体力ゼロになった自分に代わってRe:myon氏に運転を変わってもらいその後解散。

自分は最後の方には雨と木屑と泥によって上から下までグッチャグチャだった。




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白神山地産ルリクワガタ.JPG
自分が採集したのは♂が2頭♀が2頭です。
室内ガラケー撮影で彩度メチャクチャですが、♂は色も基本的でやや黄色みも感じる程度。
♀は今回全て黄色系で他の色はいませんでしたが、脛節は地味に赤い・・・


ああ・・・・・・
昼飯はちゃんと用意してくるべきでしたわ・・・(悔)


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シベルートオキピ累代終了・・・!? [オキピタリスノコギリ (シベルート島)]

コルリ採りたさに岩手山形に行きたくなる今日この頃。

夏場の採集に明け暮れていたその頃、
飼育部屋が手付かずだったと云うのはこの秋中ずっと記事に書いてきましたが、
放置していた産卵セットもその様子が段々と進行してきていました。


シベルート島のオキピタリスノコギリもその一つ。

WF1を入手した飼育者の絶対数も少ないというのに
我が家ではいきなり休眠ズレと云う「ありがちな」事態に直面し、
荒療治で電球を直当てして♀を強制的に覚醒させる方法でペアリング→セットまで行いました。


CA3I0965.JPG
セットしたのは7月7日・・・気が付けば4か月も経っている。

♀のみセットに投入するも潜りが悪く、
地上を徘徊するか、潜っても浅い場所を水平に掘り続けるだけで
試しに♂も同居させたのが良くなかったですね・・・(何年同じミスを・・・)

しばらくしたら♂に粉砕されました、


産卵ケースはただの♂の単独飼育ケースと化していたワケです・・・


颯爽と手に入れて速攻で途絶えていった・・・。


そんな事に(←!?)打ちひしがれる暇も無く、夏の夜に黒いロマン(・・・)を追い求めて東奔西走していていたワケですが、ヒメオオ採集にシフトする時期になり、たまに飼育部屋を覗くようになり「オキピのケースも処分しようかなァ・・・」と手をかけ覗くと、
にわかには信じられない光景を目に。


「食痕・・・」


まさか失敗していたとしか思わなかったシベルートオキピのケース地中に太い坑道が。

そして
さらに
堂々と
地上に出てきて
粉砕された材の上で
のた打ち回る3令幼虫を発見。




11月15日、満を持して割り出しを決行しました。

CA3I0966.JPG
地上は荒れに荒れています。
マット中央に埋めたスライス材も芯を残して全て粉砕されています。

4ヶ月経ち下手したら蛹室を作っている♀もいるかもしれないとか考えながら、
数はそう多くないだろうと仮定し10本のマットビンを用意して
ケースを暴けば結果はご覧の通り!






CA3I0967.JPG


      (♂:2頭 ♀:1頭)


飼育においては久々にこんなサディスティックな数字が出てきたな・・・


多くはないだろうとは思ってたけどもホントに少なかった・・・

上げて入手して落とされ♀殺されて上げて実は産んでて落とされた極端に少なかった


累代が続いただけ儲けもんですが、
ずっと忘れていたこの瀬戸際感は・・・やっぱり怖いですね。


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