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~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。
『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』や
『既にここのブログで多数の記事を読んで下さっている方』、『ブログを通して交流のある方』
上記以外での初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが出来れば第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・

4月のオニ [〆青森県産 オニクワガタ]

最近ブログを書く時間が取れないでちょっと放置気味となっていますが、
今年ももう既に採集へは行けておりまして
採集記を書けるくらいには色んな体験はしております(汗)

ただ、採集シーズンを迎えているにもかかわらず去年の採集個体の展足や諸々の処理が全く終わっていないことなどもあり、ブログに記事を書く事も最近億劫になっています。
そして飼育も・・・
今のところ、県産のクワガタをまとめているところなんですが
ワケあって今年の早い内に全種のクワガタを最低でも♂♀1ペア以上きちんと1箱に揃えて収める予定が、最近まで非常に難航しておりました。

・・・と言うのも、
その中で1種だけ♀成虫をまともに採集していないクワガタがおり、このままでは箱の完成が先延ばしになってしまうのです。




いえ、
オオクワガタはもう諦めて♂♀ともラベルの信用できるトコから調達しました。




オニクワガタです。

オニは♂成虫は多数採集して数が集まっているのですが、
何しろ♀の方に全く意識がいってなかったせいもあってほとんど採らずに今までやってきました。
元々標本の数も大した事なかった自分のコレクションの中でも特に少ないクワガタがいくつかあり、一部自分達の採集した幼虫を羽化させたりして代用品として箱に収めたものもありましたが(欲を言えば全部成虫採集品で埋めたかった)
オニクワガタに関しては
「多分どこかの箱にそれなりに入ってただろう~」と高を括っていた結果→「あっ・・・(焦)」

ノーマークでした。

諸々の事情で早く完成させたい案件なだけに、
オニ♀をまともに前シーズン確保しなかった事を今になって後悔していました。
オオクワガタと同じように誰か知人に頼もうにも、すごく望みが薄い・・・

どうしたもんかなァと行き詰まった最中、
飼育種の世話に冷やし虫家のドアを開けて経過を観察していた時。



なんだっけ? このカップ??


庫内に置かれていた容器に混ざって、忘れ去られていたカップがいくつかありました。

「あぁ!!! そうだ幼虫が居たんだ!!」

思い返せば、去年の春の採集で得たいくつかのクワガタ幼虫を持ちかえってそのままカップで飼育していたのでした。
3種類ほどいるはずだったのですが、その中にオニも混ざっている事を思い出し
「よかった~!! これでオニ♀も安泰だ・・・(汗)」
とホッと胸をなでおろした・・・ところまでは良かったのですが・・・。


6個あるオニのカップが、1個・・・また1個・・・と、この冬の間で羽化前に落ちると云う展開に。

残りも僅かになってきたカップに望みを託しつつ、
無事に蛹化→羽化したカップから出てきたのは・・・









CA3I1104.JPG
・・・ぉ・・・お前・・・・・・。


見事に♂に偏ってしまった。


これで我が家のオニ♀調達の望みは無くなってしまった。
もう今年の秋まで箱の完成はお預けとなってしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そうして諦めてからほどなくして、
去年採集した他のクワガタ幼虫のカップの内、未だ羽化しないルリクワガタのカップの様子を見たところ、
底面からかすかに1頭羽化したのが見えたので〆るためにひっくり返してみました。



(あれ・・・!? 黒いぞ・・・? あッ!!!!)


出てきたのはルリクワガタではありませんでした。










CA3I1107.JPG
天は我々を見放してなかった!
(ちなみに八甲田産)

♀出てきましたよ・・・!! 九死に一生を得たと言っても過言ではないくらいです。

当時、全部ルリだと思って持ち帰ってきたのでまさかオニが出てくるとは思いもしませんでした。
幼虫飼育中もそうでしたし、実は掘り出した直後もルリだと思っていました。


その理由は・・・。



CA3I1108のコピー.png
図鑑には13mmと云う数字はどこにも示されていません。
と云うか第一、こんな極小サイズは野外でも見たことがありません。
ルリクワガタと同サイズ。
♂なら飼育環境が合わないで極端に小さくなる事がありますが、♀は容器が小さくてもエサが粗悪でも極端に小さくなる事はあまりないものなんですが・・・


CA3I1103.JPG
↑↑これが普通の♂♀の体格差。

CA3I1101.JPG
↑↑これが今回。
サイズがルリクワガタ、見た目はオニクワガタと言うよりホソアカクワガタ。


・・・とりあえず、標本用の♀が確保できたしいいかな・・・(汗)



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CA3I1102.JPG

春にオニの生きた成虫を眺めてると、特別感が邪魔して
なかなか毒ビンに入れられない。


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春のクワガタムシ採集 ~山籠り編~ [日昆 採集記 【2016年】]

ゴールデンウィークも終わり、夏のはじまりをにわかに感じ始める季節。
どうも、会長です。

虫の趣味もこのゴールデンウィーク中で集中的に楽しんだ方も多かったと思います。

飼育派の人は、生体購入やエサの仕込み・割り出しやセットで忙しかったのではないでしょうか。
インドネシア便や南米便に一喜一憂、某店ではボルネオ便が入ったことなども一部で話題になりましたね。個人的にもつい衝動買いしたくなる種類もいくつも入荷していましたが、流石に衝動買いなんてするまでも無くほとんど売り切れていたのには驚きましたね。そりゃボルネオ(マレー側)なんてここ数年、全国のカブクワ好きが飢えに飢えていた地域ですから人気も集中するはずですね(諦)
・・・とりあえずマレー半島便の方が個人的に今は注視したいところだ・・・

採集派の人は、長期休暇を利用して連泊して採集に奮闘したりもするんでしょうね。

    ええ、私もそうなんですよ。

普段は単発休日か2連休で遠くまで行けないからって、
思い切って県外の遠い所へ行ったり海を越えて離島で採集!
地元では見た事も無いような妙ちくりんな虫を採ってキャッホーーィ!
なんて人も多かったりもするんでしょうね。

    え・・・いや、私は県内からは出ませんでしたよ。


採集記自体は今年最初ですが、GoldenなWeekだからと言って
『青森を脱北!!! ウキウキ沖縄採集!!!』とか
そんな 超楽しそうな 採集ではなく一向に本州最北の僻地の中ばっかです。

内心ちょっと
「山形とか新潟のユキグニコルリとか生の光景見てみたいなぁ~」とか
ヤバい空腹感を感じることがあります。

ただ、・・・
・・・いややっぱ止めておきます。




この先はちょっと偏屈なイヤミっぽくなってしまうのでとりあえず本題に入ります(汗)




◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


  4日(水) 1日目

5月の青森。
例年と比べて明らかに雪融けも早く比例して虫の動き出す時期も早まっているのはここに限った事ではない。
昆虫関係のブログやホームページを方々見回ってても、「え!?もうあの虫が出てきてるの!?」と云った話に焦る事も度々。

しかし、残念なのは
毎年雪で道路が塞がれ冬季閉鎖になる道路のほとんどは特に時期が早まることも無く例年通りの解除日程のまま変わらないと云う点に尽きる。

南方の方々には驚かれるかもしれないが、極端な例では青森県内には県道なのに1年の内で半年以上の期間閉鎖されている所が存在したりする。
そこでなくても、閉鎖された道路から分かれる支線から重要な採集エリアに続く場合だって在るので、正直な話ゴールデンウィークだからと言って県内採集もあまり簡単に計画出来るものでもないのである(汗)




そんな所へ採集に行ったと云う話。


今回の採集は0泊2日。日の出ている明るい内から現地で歩いて歩いて歩き回り、
現地で車中泊、翌日も寝起きと同時によーいドンで(移動による時間ロスや運転による体力の消耗も無く)採集を始め効率的に採集しようと云う計画。
狙うのは勿論クワガタ。この時期に採っておきたいヤツだ。




朝。

CA3I1115.JPG
寝坊した。準備とか色々やってて出発したのが(この↑↑画像の時計を見ると判るけど)正午前
太陽は既に真上にある。
(青森県民は47都道府県中・早起きナンバー1の県民だというデータが出ているのに、なんで俺はこんなにも遅いんだ・・・!! 、と無責任な疑問が浮かぶ事がときたまある)

採集に使う道具類は最初から車に積んでいるが、食料品だけは道中に寄ることができるスーパーで1日目の夕食と2日目の朝食&昼食を買い込むつもりだ。
一応、あらかじめ水分補給用として
ウイダー等のゼリー飲料 数個
モンスターエナジー 数本
は保冷ボックスに積み込んできた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


某スーパーへ到着。
入店早々急いでおにぎりとジュースとミネラルウォーターを引っ掴んでレジへ!
・・・
・・・
・・・
・・・と会計に向かおうとしたところで絶望的な光景が目に飛び込んできた。

・・・レジに客が長い行列を作って滞っている・・・!!!!!
会計待ちの客が並び過ぎてもはや行列も蛇行している。
誰も彼も皆どっちゃり詰め込まれた買い物カゴを2~3個持ってやがる!

考えてもみれば、今日は連休中のお昼時。
しかもこのスーパー、店内は広いくせにレジが超ー少ない店なのだった。
レジが込み合ってしまうのは当然と言えば当然なのだ。

甘かった・・・ササッと選んでパパッと買ってススッと現地へ行こうと考えていた自分に、あの行列に並ぼうという勇気(と云うか心の余裕)は無かった。
何しろ、寝坊してんだから。


「あ゛ぁ゛! いいやもうッ!」

ここまで来て商品を棚に戻し、車に戻ることを選択した。

「道中どっかのコンビニで買うわ!多少割高になるが構わん!」


この判断が後々に響く原因になるとはこの時はまだ思いもしなかった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




現地に到着したのは出発してからおよそ2時間ほど経ってから。

この場所へは閉鎖中初めて来たが、
地図で現在地を確認し車を閉鎖ゲート付近に停めて軽く徒歩で閉鎖先の様子を見に行ってみる事に。

少し歩いてみても良さげな材が散見できる。
途中、道の向こうから歩いてきた山菜採りの人から道の先の様子などを聞き、もう少し奥へ行ってみる。


川沿いを歩いていく。
CA3I1119.JPG
地形の影響で、山と山に挟まれた長い川沿いの道には強い風が吹き、
時折突風のような猛烈な風に押し飛ばされそうになる。

短い距離の中で山らしい動物も見かける。
CA3I1117.JPG
アズマヒキガエル
今日は曇ってて天気も怪しいだけに、道脇の水たまりにはほとんどカエルの卵や親の姿が見られる。いやぁ可愛いもんだ。人の気配を察してモガモガと水底に潜る奴、♀に抱きつく♂、プリプリ産卵している♀。

CA3I1121.JPG
ニホンザル
割かしこちらを気にしている。あっちが目を離した瞬間を見計らって距離を詰めると、振り返って驚きキャッと小さく驚いて慌てて奥に引っ込む。



そんな感じで自然を楽しみながら(?)すこし奥へ進んだところで
斜面の上にちょっと気になる材を発見。

CA3I1122.JPG
矢印部分)とりあえず荷物を何も持ってきていないので一旦道を戻ることにした。



車に戻り、採集道具を入れたリュックと梯子を降ろし、
胸側に背負う形でリュックを抱え込み、背中には梯子を背負いいよいよ採集開始。

ちなみに梯子と云うのはこんなヤツ。
CA3I1141.JPG
自動車免許を取得した年からすでに採集道具として使っているもので、最初に山籠りした時にはコイツを背負って山登ってズタボロになって帰って来たりしたものです(笑)
(やってる事は今もたいして変わらないんだけど・・・)


ひとまずさっきの材のところまで到着。
さすがに梯子は背負って斜面を登れないので(土壌がヤバい)、リュックだけ持って登る。
滑りかけながら上まで登り切り、材を登って感触を確かめる。

いきなり良い材に当たる・・・ワケも無く、
取っ付きやすそうな部位にはよじ登ることができず諦めざるを得なくなった上、このタイミングで残念ながら雨が降り出してしまった。

水で滑って滑落する危険があるため木も斜面も降りなくてはならなくなってしまった。
雨も弱まる気配が無い。

時間も夕方の4時半になり暗くなりだしてきた事もあるので、
この先の探索は翌日に持ち越すことにして梯子は近くの藪に隠し
タオルを頭に被り諦めて車に戻ることにした。

CA3I1125.JPG
雨で堂々と道の上に出てきた可愛いポッチャリさんを拉致。
一旦消化不良に終わった採集後のささやかな癒しの時間、手に乗せて数百m眺めながら歩いた後にサヨナラした。



車に戻ってきた頃には体はビッショリ。
土砂降りではなかった分、ジャンバーを着ていた箇所の下とリュックの下(尻と腿)だけは濡れずに済んだので運転席に座るのに抵抗は無かった。
予想していたがやはり早々に着替える事になった。

しかし、戻ってきたとはいえ今日を終わるにはまだ外はだいぶ明るい。

車内のヒーターで手袋や足元を乾かしながら、
地図を見てどこか近場で見込みのありそうな場所は無いか探してみる。

ひとまず1ヶ所別のエリアに目星をつけ、残り少ない時間で出来るだけ探索することにした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


十数分のドライブの末、目的地に到着。
地図と目視で確認すると、目の前にはスギの植林しか見えていないが
そこを抜けるとその先に原生林が残っているはずである。




さてここで、さっきまでの疲労を回復すべく、
買ってきたおにぎりをまず1個だけほおばっておこうと後ろの座席に手を伸ばした。

・・・・・・?

・・・アレっ? あら、どこに置いたっけ・・・・・・・・・・・・・・・??












ア!!! ヤっベェ買ってこなかった!!!!![あせあせ(飛び散る汗)]










最初のスーパーで会計を諦めた後、
どこかで寄るつもりだったコンビニの事をすっかり忘れて現地入りしてしまった!



残念ながらこの辺り一帯は人も疎らな山村が近くにあるだけ。
コンビニはおろかジュースの自販機さえほとんど無い。

長い道のりを戻ればコンビニやスーパーもあるだろうが、周囲が見えている間しか採集出来ない事を考えると今戻れば明らかにタイムオーバーになってしまう。




・・・目の前にクワガタが居るかもしれないのに、
わざわざ十何kmも来た道を戻るかってんだ!

ゼリー飲料を補給してまだ若干湿っぽい手袋をはめリュックを背負い、スギ林へ突入。

下草が刈り払われたスギ林は非常に歩きやすい。
斜面をしばらく登っていくと、先に見える木の形が変わってきた。
ここからいよいよ原生林が始まるようだ。

まず目に付いたのは地面に埋もれかけた赤材
地域柄ツヤハダが採れると非常に嬉しいのだが、
やはり死骸も出てこない。ついでにマダラすら出てこない。


すこしずつ材から材へ移っていくが、さっきの場所以上に木が古い。
大木という大木がそこかしこに残っており、倒れていたり折れていたりと多様な様相である。
オオチャイロハナムグリが入ってそうな腐植度入りの洞まで見える。


かなり見応えのある木々ばかりだったが、
残念ながら探索時間も限界になってしまった。
原生林に入って途中から懐中電灯で照らしながら見て回っていたが電池も切れはじめた。
写真も撮れないくらい暗くなってしまったので道を引き返し、夜7時半くらいになってようやく車まで戻ってきた。

車に荷物を降ろし、
さて今日はこれからどうしようかと考える。
今から山を降りればまだスーパーもコンビニも開いてるだろう・・・
ただ、今日の時点でもそこそこ疲れは溜まったのでもうあまり長い運転はしたくない(オイ)し、風体も荒れてるのでこの格好であまり店に入りたくない(このあたりが自分のどこかにまだ生温さが残っている証拠なんだろう)ので、
夕食の買い出しは諦めて早々に寝ることを決めた。

車を移動させ、静かなスペースに車を停めそこで夜を明かす事に決めた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


眠気に支配されるまでの間、しばらく車内で暇をつぶす事に。

持ってきた地図や資料を眺めては採集場所を検討したり、
クワガタの専門書を眺めてはモチベーションを改めて高めたり、
喉が渇いたのでモンスターエナジーを飲んだり、




・・・・・・眠れねぇよ!



春と言っても青森の山の中なので夜は気温も下がり、
車のエンジンを止めると次第に寒くなってくる。

肌寒くなってきてはまたエンジンをかけてヒーターを点け、車内が暖まったらエンジン停止。
これを1~2時間おきに繰り返して夜の間あまり寝る事が出来なかった。
(毛布とか寝具は全くもってきていなかったのはいつもの事)


真っ暗な中、外からは雨の音と風の音がする。



  5日(木) 2日目

早朝。

よろしくない事に雨が降っていた。

目が覚めた瞬間の天候がこれだったのもあって油断した所為か、
「まだ雨が止むまで時間が掛かるだろう(適当)」と二度寝を犯してしまい
再び起きた時にはすっかり外は明るく、さっぱり雨も止んでいた・・・

時刻はもうすぐ朝9時半になろうというあたりである。

慌ててエンジンをかけて昨日最初に入った閉鎖ゲートに向かう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


荷物を持って車を出て、昨日梯子を置いてきた場所まで辿り着く頃にはもう10時になっていた。
相変わらず強めの風は吹いているが昨日ほど雨の心配もなさそうだ。

山菜採りや渓流釣りの人たちに
「あいつ梯子背負ってこんなところきてやがる!」と後ろ指をさされながら(?)
梯子を背負ってからは約4km、車を降りてからだと約5km歩いた頃
見応えのある滝へと続く脇道の入り口にまで辿り着いた。


今までのまま、歩きやすい整備された本道を進んでもよかったが、
川沿いから逸れて山林の中に入った方が探し物は見つけやすいだろうと思い山中の遊歩道へ突入。
(ちなみにここまでの時点でケースに入れたのはよく分からんデオキノコムシ不明種1頭)

それまでと違って遊歩道は梯子を背負って歩くには体力を要した(汗)
長期間閉鎖中の区間の道路から伸びている遊歩道なだけあって、落ち枝の撤去が全くされていない。今の自分の状況は、時代劇や昔話によく出てくる「大きな荷物を背負って山越えをする人」の様子とほとんど大差無いではないか!
この理由が「虫を採りに来ている」と云うのも自分のことながら呆れてしまう(笑)





山道を登ってひとまず滝の前までやってきた。

CA3I1130.JPG
ここまで見に来る人の気が知れないが確かに迫力のある大きな滝だ。

・・・勘違いしてはいけないが自分はここまで滝を見に来たのではなく
クワガタを採りに来ているのだ。
気を改めて材探しに本腰を入れることにした。

・・・ただここまで来て残念なことに、ここから先は梯子を背負って歩いて行くにはあまりにも危険な地形になっていて、丸太を埋め込んだ階段も崩れてただの坂になり果てている。
斜面も崩れやすいのでどちらにしろ梯子なんて使いようも無い。


CA3I1132.JPG
足の筋にピリピリくるものを感じながら材を探す。

度々斜面をすっ転んだりササで目を突きかけたりしながら
なんとか採れたのは、

ルリクワガタの幼虫3頭だけ。



時間の問題もあってそのまま梯子を持ってしぶしぶ遊歩道を逆戻り。


本道に戻った後、せっかくなのでもうちょっと先まで見に行こうと
あと1km進んでみて、そこで引き返すことにした。

CA3I1134.JPG
岩肌を流れる清水。

折り返し地点付近で川に架かる橋を渡ったのだが、
ライトをかける場所として使えそうかと言えば正直面白みはなさそう。
ブナの立ち枯れも少ないし他にはケヤキやサワグルミばかり目立つ感じ。




さて、何も大した収穫が得られなかった時の戻り道は長く感じるものである。

斜面に入って採ったルリ幼虫だって、いくら場所が険しいにしても成虫ではないしそんなに嬉しくは感じない。
ルリは幼虫で採って飼育で羽化させてしまうと、本来現地で羽化した場合と比べて色がガラッと変わってしまうのでいくら色虫で見栄えがしたって産地ラベル以上の価値は個人的には見いだせない・・・

体も結構痛い・・・
背中には梯子・胸の方にはリュック、両方からベルトで絞めつけられ苦しい・・・。
足の裏も、今にもボキッと折れてしまうんじゃないかと思うくらいビシビシ痛む。



結局この2日間でこの区間の道を13~14km歩き(そのほとんどは2日目だけど)その間梯子を立てたり斜面を縦横無尽に上り下りしたりで採集していたわけだから、車に着いた時には
我が家に帰って来たかのような安堵感すらおぼえた(笑)

もはや持ってきた飲料もほとんど尽きてきていたが、
最後にもう一度昨日の夕方に突入した原生林へ行ってみる事にした。

(だってここまでで収穫ほとんど無いもんねぇ・・・このまま帰りたくはないでしょう)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


原生林に到着。

ここで木々の様子を見ていると、
いくら山深い田舎の青森県だからと言って、そこらへんの山にサラッと踏み込んだくらいではなかなか原生林と呼べる場所は無いもんだなぁとよく分かるのがなんだか切なくなるな・・・

ここではさっきの疲れが響き、流石に梯子を背負って採集する事は出来なかったが、
幸いにして原生林なだけあって倒木も豊富にあり下を見て歩いていても採集は成り立つのが助かった。
先に結論を書いてしまえば、実質あまり材を叩かずに終わったのだが
ツリガネタケで朽ちた立ち枯れの倒壊木は非常に美味しそうな香りが・・・!
(いくら腹が減ってるからってそういう意味ではありませんて)
ドルクスの食痕が沢山出てきただけで終わったが、
ここには目に見えて期待できる場所である事は確信できた。

CA3I1139.JPG
夕闇の原生林のシルエット。
夜7時を過ぎ、完全に何も見えなくなった。



車に戻るまでの間、ただただ夜の森をゴソゴソ徘徊していた。
(アレっ・・・今俺は何をしているんだろう)
(腹へった・・・喉乾いた・・・)
(何も見えない・・・明日も見えない・・・)



CA3I1140.JPG
車に戻った頃にはこんな時間に・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


これで2日間にわたる「ただキツいだけで大して何も採れなかった採集」は終わった。




◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ちなみに、

自分はいつも採集帰りに
こってり系のドリンク(飲むヨーグルト、アイスココア、etc.)を飲むという習慣があるんですが

何も採れなかったこの日もBikkleは美味しかったです。



※私はこの後、風邪をひきました。



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まだまだ春のクワガタムシ採集 ~今日のぼくらはタプコピアン~ [日昆 採集記 【2016年】]

前回の採集でひいた風邪を約1週間がかりでようやく治したばかりの先週の日曜、
今度は3人で採集に行ってきました。




◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


  15日(日)

朝7時を回り順次No.2No.6を迎えに行く。
いつも通りなら自分の車で迎えに行ってそのまま現地へ行くのだが、
最近になっていよいよ車の調子がおかしくなってきたので今回はNo.6に頼んでそっちの車を使う事で決まった。
(車でいつもアブない林道へよく突入していたのは言うに及ばないんですが、いよいよそのダメージが如実に表れてきて未舗装路はあまり入れなくなってきました)



No.6の車に荷物を積み込んで出発!

いつも自分で運転してるので、後部座席でゆったりできるのも不思議な感覚がある。
エンジン音がうるさくないのも気分がいい(笑)

いつも通りNo.2とNo.6の仮面ライダー談義を聞きながら、
車は津軽平野を通り過ぎ・・・お隣秋田県へ。

秋田に入ったのは非常に久しぶりである。
小坂町鹿角市と進み、到着した場所は・・・













CA3I1148.JPG
にんにくの里…否にんにくの首都・田子町(※青森県です)

秋田経由でまた青森入りしました。
(※「日昆会長 諸記」は基本的に青森から抜け出しません)


自分は去年振りの田子、対してNo.2と6はこの田子町は初めて。
ここまで運転してきたNo.6が田子入りして一言。

No.6 「田子遠いなぁ・・・」

ひとまず道の駅に寄り道して「すげぇ、ニンニクばっかだ・・・」と感動し何も買わず見学だけして田子に来た実感を味わった後、漂うニンニク臭の町中心地を離れいよいよ今回の採集ポイントへ向かった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今回向かったのは、2年前に一度成果ゼロで単身登りきってしまった四角岳

 【四角岳】
   ⇒ 2014-10-18 『南部鍬形追分』


今回はそこへルリクワガタを採りに行く事が目的。

ゴタゴタした林道を抜けて登山口手前まで到着。
2年前はもっと手前で倒木に阻まれ進めなかった林道も、その倒木が撤去されちゃんと通れるようになっていた。

林道脇に停めた車を降り、プンプンまとわりつくハエを尻目に荷物を降ろし装備をかため、登山・・・じゃなくて採集を開始した。

間もなく着いた登山口にはマイクロバスが停まっている。
どうやらグループで組んで登山が行われているらしい。

「こんなとこまで山登りになんて来てるんだ~(呆)」と、
お前が言うな的会話をはさみながら我々も登山道に突入→

入り口地点でNo.6がヒメツチハンミョウを発見、
沢が流れる登山道前半部でNo.2が飛翔中のドロハマキチョッキリを素手でキャッチ、
なかなか昆虫採集らしいなと思っていると今度は両生類に目がいく。
何かよく分からないアカガエルの卵を大量に発見、水溜まりから沢に流されかけているひも状の卵を見て笑い、
CA3I1151.JPG
目のまわりが黒い何かよく分からないサンショウウオを掬ったり。


CA3I1150.JPG
土砂が崩れて一瞬道を見失いかけたあたりからスギ植林地帯も終わりはじめ、
本格的に広葉樹林帯がはじまりここからは真面目にルリの痕跡を探索し始める。

時期も時期でササなど草木が生い茂り、産卵痕の付く枯れ木を探すだけでも一筋縄ではいかない・・・
途中、入り口で見たマイクロバス組の登山客一行とすれ違う。
平均年齢高めの方々から、「こんな所で若い方と出会うなんてね~!」などと声をかけられ感動されたが、もしこちらが「虫を採りに来たんですよ~」なんて言った時にはどんな風に見られたのか・・・今となっては少し気になるところではある。

枯れた沢のような道やササに覆われた道を抜け、いよいよブナの大木が多くなる所に進むと、傾斜がどんどんキツくなってきた。



もう8割以上登ってきた地点でようやく
ルリの産卵痕がベタベタ付いた枯れ木が地面に転がっているのを発見した。

周囲を見てみると、すぐ近くの立ち木の部分枯れした枝が折れて落ちたものだと判った。
もしかしたらさっきの登山客の誰かがうっかり触って折った物かもしれない・・・
そう思えてならないほど、まだ折れて間もない物だった。

適当に手で崩すと簡単にルリの太い食痕が出てきたので、中身が居るのではないかと3人で慎重にバラしていく。
CA3I1152.JPG
食痕が縦横無尽に材を走るのを見て、今日一番期待できる材だというのは確信していたが
間もなくその時は来た。


CA3I1153.JPG
オオッ!!!! 出た!!!!
田子では自身初のルリクワガタを発見。♀である。

無駄死にせずに帰れる・・・! と思ってリュックの中からケースを出そうとした時、
ここでやってしまう。落とした。

俺 「あッ!! やべェ落とした!!(焦)」

一瞬絶望しかけたその時、

No.2 「ここに落ちたぞ。」

彼に指さされた場所には落としたルリの♀がひっくりかえっていた。急いで回収。

No.2 「お前の事だからやらかすんじゃないかと思って見てたわ(笑)」

危うく今日の苦労を無駄にするところだったが、お陰で事なきを得た。





さて、気を取り直してケースを出してフタを開けようとした時、二の轍を踏んだ。



俺 ア゛・・・!!! また落とした・・・!!!!!!

No.6 「・・・」

No.2 「いや、・・・さすがに今度は見てなかったわ・・・・・・」

田子町産ルリクワガタ第1号は、そのまま見つけだす事は出来なかった・・・



やっちまった~と焦りを覚えながらも、この後なんとか2頭目・・・3頭目・・・4頭目と♀成虫をはじめ、幼虫を数頭割り出す事が出来た。

しかし残念ながら、ここで♂成虫の土産を作ることはできずに終わってしまった、
いや実は1頭♂が出て来たんだけれども、立ち木に残った部分枯れに手を付けている最中木に掴まり無理な体勢で斧を振ってしまったため見事に♂に直撃してしまった・・・という悲しい事件を最後にそれ以上♂が出てくる事は無かったと言うのが本当の話(泣)



さて、採る物も採って時刻も午後3時半を過ぎている。
下山も考えこれで採集は終了する事にした。

「これで採集は終わるかぁ」と2人に告げ、
とりあえず再び山を登り始める。


No.6 「え!? 下りるんじゃねぇの?」

俺 「うん、ここまできたらあとちょっとだから頂上まで行こうよ(笑)」



青森・岩手・秋田の北東北3県が接する唯一の地点を案内したい、
・・・というハタ迷惑な気使いに閉口しながらもNo.2と6も後に続き黙々と山を登る。

CA3I1154.JPG
急登を続け、いよいよ森林限界が近づき景色も変わってきた。


急な登りも終わり、歩きやすく見晴らしのいい尾根沿いに出た。
今来たこっち側が青森、あっちが岩手、あっちが秋田、と解説を交えながら遂に山頂にたどり着いた。
山頂には例の「3県境の山」の標柱が立っている。
この標柱こそが、北東北3県が接する唯一無二の地点なのだ。
(詳しくは過去記事参照)



北東北3県を瞬時に往来する男たち

男が3人集まるとこんな下らない事をやるんだ・・・と云う典型である(笑)




頂上に着いたので、久しぶりに記念撮影。
CA3I1157.JPG
左からNo.6、自分、No.2



ひとしきり山頂での感動を味わった後は帰るのみ、
頂上から3県それぞれに延びる道を見てこれ↓↓をやらないワケにはいくまい(苦笑)

No.6 「じゃぁ、おれ帰り道は岩手だから」

 「ああ、俺は秋田から帰るから」

No.2 「オレは青森から帰るワ」


3人 「じゃぁまたな~(笑)」






※私はこの翌日、風邪をひきました。


〉〉 下山、その後・・・


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