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当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。
『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』や
『既にここのブログで多数の記事を読んで下さっている方』、『ブログを通して交流のある方』
上記以外での初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが出来れば第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・

一か八かヒメオオ採集 [日昆 採集記 【2016年】]

こんばんは、会長です。

休みの日は県内各地にヒメオオを追いに山へ走っています、相変わらず(笑)
去年の今頃だと毎日のように新規ポイントの開拓が出来ていたのですが、今年はなぜかなかなかヒメオオの姿が見られません。
先日も、去年見つけた津軽半島のポイントを確認しに行きましたがクワガタは1頭も見つかりませんでした。しかもまた車がパンクしました。
あまりに多くのポイントで採れなさ過ぎていて、流石に去年のポイントが今年になって無分別な採集者に全部バレたとは思えないので、発生が遅すぎるか早すぎるかのどちらかになるんですが、
先日ファーブルハウスの鈴木店長から「ようやく採れ始めた採集場所がある」と知らせをもらったところでもあるのですが、
もしかすると今年は場所によって発生時期が大きく前後しているのかもしれません。
自分でここまで探し歩いて得た知見や知人からの報告を合算しても、まだ今年の発生時期について結論が出ていないのでまだ今月もヒメオオ探しを止められません・・・(笑)
ただ、発生数・時期に関しては全く予測がつきませんが、サイズはあまり影響が無いようで、大型も採れてはいるようです。自分も今年は♂54mmが採れましたし、先日は下北で40.1mmの♀(自己最大)も採れました。

今回は、これまでの約1週間分のヒメオオ採集状況をまとめて記してみます。


 9月25日(日)
この日はNo.2No.6と共に県内某所へ行きました。

去年は3人でヒメオオ採集が出来なかったので
今回は盤石のポイント3ヶ所を巡ってフィーバーしようと云う計画。
とは言え今期これまで各地の様子を見て回ってほぼ空振り続きなので
ボウズに終わらないか少々不安ではありましたが・・・

ちなみに、前の日にパンクした車はそのままスペアのタイヤを履いています(苦笑)

朝6時半と珍しく早い出発が出来たのですが
なんやかんやで現地入りしたのは10時前・・・
朝飯を食べるために要らぬルートで時間を食ってしまったのに加え、
最初のポイントへ入るには2通りのルートがあるのですが
片方は「車の走行距離は短いが車を降りてから歩く距離が長いルート」
片や「車で行くと遠回りになるが歩く距離が短いルート」
その前者を選んでしまったせいで
最初のヒメオオポイントに着いたのは10時50分(!!)
実に片道1時間近く歩き通し・・・(焦) 想定外だった(馬鹿)
(この後今日中にまだ2か所回る予定なんだぜ?)

ここではまず、歩き続けてヒメオオポイントまであと一息と云うところでいきなり
No.2に「ちょっと止まれ!」と歩みを制され、「足元を見てみろ」と自分の足元を指さされ
見てみると


CA3I0144.JPG
林道を横断中のアカアシを発見。
これが本日の初クワガタ、林道も濡れて黒光りしてたのによく気づいたな・・・

そしてヒメオオポイントに到着し、ここでも彼の眼力はクワガタを逃しません。


何せ、ポイントに突入するや否や
先頭きった自分の背後で既にヒメオオを肉眼で補足していたのですから・・・

No.2 「お前、なにヒメオオ通り過ぎてんの?(呆)」
(ちなみにこのポイントはこいつら初見)



1本道を数十mしばらく3人で共同で探し、分かれ道を合図に3人別行動へ。

居るには居るんですが若干数が少ないのがもの足りないところではあります。
(それでも今年初めてまとまった数が採れてることになるんですけど)

状態は結構新しい個体が目に付きます、
新発生個体も多いと言えますがどれも大きくはありません。

時間も正午近くなってきてしまった(焦)のでひとまず切り上げ
分岐点まで戻ってくるとNo.6が採集を続けています。

No.2はどこ?と訊くと、どうやらまだ奥にいるらしい。
とりあえず採った個体をケースに入れたということなので2人の採った獲物を見てみると

No.6もいいサイズ採ってるな~と感心した流れで、次に地面に放置されていたNo.2のケースを手に取ってみると・・・なんか知らないコがいる(慌)

間もなく戻ってきたNo.2に聞くと、
「ァ~なんか付いてたから採ったんだけど。」と素っ気ない返事。










CA3I0146.JPG
いや、お前
これ55mmあるんだけど!!!?

自分も採った事が無い55mmをこの男は採ってしまった・・・!!!



1本目の林道では♂ばかりの約10頭のヒメオオを見ることができ、
また長い道を戻って既に疲労が蓄積した中・・・続いて2本目の林道へ向かいます。





休憩をはさんで2ヶ所目のポイントへ到着。

今度のポイントは車を降りたらすぐ採れるので楽なのですが、
さっきで歩き疲れたのか2人とも車から出ない!

自分 「いや、今度は楽だから! もうほらスグいるんだよ!」

No.2 「えぇ~? いいって大丈夫大丈夫(笑)」

CA3I0147.JPG
自分 「ほら!すげぇ!こんな簡単に!」

No.6 「えぇ~? 全然いないって(笑)」

自分 「いやほらここにいるから! あッ奥にもいる!」

No.2 「いや気のせいだって(笑)」


採集開始、今年見てきた他のポイントがまるで夢だったと言わんばかりに
ごっそりとヒメオオが見つかります。

No.2が先行して次々とヒメ本体を見つけ、自分とNo.6が回収作業をして追う形で短い林道を時間をかけ進みます。数が多すぎてなかなか先に進めません。

CA3I0148.JPG
色々な態勢でヒメオオを回収していきます。

3人で網を構えたり、
網を差し込む角度や位置を確認し声を掛け合ったり、
木の下の藪に入り待機して網で取りこぼした個体をフォローしたり・・・

CA3I0149.JPG
とかいろいろやりながらまァ3割くらいの個体は落としちゃったのですが(恥)
このポイントで一番大きいであろう♂も落とした
ひとまず林道のつきあたりまで来た時点で30頭弱の個体が採れてまして、
CA3I0152.JPG
僅かな持ち帰り個体を残し、逃がす個体を網にまとめるとこんな感じに(笑)

林道を引き返し1頭ずつリリースしていきますが、
引き返す途中も見逃し個体や新しく木に登ってきた個体がまだ10頭ほど採れ続け、
このポイントでは落としてしまった個体も含めて結局全部で約50頭が見られました。





結局この2ヶ所目のポイントが濃過ぎたせいか車に戻った頃には夕方4時半になり、
ルッキングが出来なくなってしまったのでここで採集を終了することにしました。





 9月30日(金) 上北地方
この日の昼過ぎ、1ヶ月前に一度見に来たポイントが
その後どうなっているか確認するため、上北地方の山を再び訪れました。




・・・・・・えっ!?


30日(金) ←


ええ、そうですよ


仕事中ですよ。


乗ってるの社用車ですよ。


助手席に先輩同乗してるんですよ。
「もしなんかあっても自己責任だけどそれでいいなら任せるよ(あと帰社時刻に間に合うように)と云う先輩のいい意味(?)でドライな許可を貰い、悪路と化した林道へヒメオオの発生状況を確認しに向かいました。



先だっての台風の影響などもあり荒れている林道。
土崖も崩れ地面も洗削されていて大きな石がごろついていました(汗)


悪路をゆっくり進んでいましたが、ヒメオオのポイントまでまだ遠い地点ながらいよいよ


ゴリッッ



車の腹を削られるような音がしたところで諦めました。

この時は状況が状況なだけに隣の先輩の表情は・・・ちょっと見れませんでしたねぇ・・・

しばらくヌタついたヤバい道を通ってたので車を転回するのも一苦労しまして、
無事(?)林道から逃げ帰ることはできたものの洗車代としてお金も逃げていきました。



やはりハイゼットカーゴでは無理があったか・・・





 10月2日(日) 津軽地方
この日は一人で津軽地方の新規開拓へ向かいました。
昨晩、皆でたて続けに「ミラーマン」「帰ってきたウルトラマン」「キャプテン・スカーレット」を観ていたのが祟って見事に寝坊し、出発したのは午前10時(泣)

今回調べる場所は、以前から調べるつもりでいた場所ではありましたが、
なかなか入山する気になれなかった場所でもあります。

と云うのも、フィールド内の林道が長く複雑に入り組んでいることもあって単純にルッキングで時間がかかる上、以前入り口付近まで来たときに感じた一筋縄ではいかなそうな路面状況。

正直言って今の車の状況やらを考えると、
入る山はもうちょっとよく考えた方がいいのですがいつもながらの勢いに任せて一か八かこの場所に決めました。



現地に到着して林道突入後、約1km地点でいよいよ車が進めなくなりました。
苦戦しながらも待避所に車を停め、そこから歩きです。
大きな石がゴロゴロ埋まっていたり、洗削されてできたクラックには水が流れています。

風も無く、天気がいいので非常に快適です。
しかし、流石に森の中でもわりと手前の方なので皆スギ林でヒメオオの気配が微塵もありません。ついでに言うとブナも生えてません。

しばらく歩いていると何台か車が停まっているのが見えてきました。
流石に地元民の軽トラや軽ワゴンは入るとこまでしっかり入ってますな。
そんな中、道の先に誰かが道の真ん中で何かやっているのが見えました。

・・・第1村人発見です。

だんだんその村人のおじさんのいる所まで近くなってきて、その状況が目に入ってきました。
道がどっぷり泥溜まりと化していて、
さらに倒木の所為で道幅も超ギリギリです。

その村人らしきおじさんはその泥溜まりのヌタ場を車で通るために排泥作業をしている最中でした。
ヌタ場を徒歩で抜ける際に軽く挨拶を交わし、先へ進みます。
その先にもキノコ採りらしきお婆さんとも挨拶を交わし、また先へ進みます。

地元民の生活に寄り添っている山であろう事をこうして実感しながら歩いていくので、
人の気のない山とは雰囲気も違って、静かなのに不思議な賑やかさを感じます。

しかし、もうすでに正午を回っているのが分かっているからか
歩いても歩いても一向に樹相が良くならず焦り始めます。
植林地帯の景色も変わらないまま、林道の分岐点までやってきました。

正直言ってこのエリアの林道は分岐もあちこちにあって
どっちへ行ったらヒメオオがいそうなのか全く見当もつきません。
本線を直進するか、支線と思しき方へ行ってみるか悩んでいると、
背後から車のエンジン音が近づいてきます。


道脇に寄って後ろから来る車を見ると、さっきの第1村人の軽トラでした。
どうやらあのヌタ場を攻略してきたようです。

そのまま脇に寄ってやり過ごそうとしていたら、


おじさん 「ここ道長いぞ? 途中まで乗っていくか!?」


なんと親切なおじさんでしょう!

おじさん 「この先の〇〇の方に行くんだけど、
       あんたこのまま歩いてたら日暮れるど!?

確かに、言う通りこの長い林道をこんな時間帯になってから入って行ったって調べられる距離も範囲も高が知れています。しばらく歩いてもスギ林の景色は変わりませんし、帰りの歩く距離やルッキングできる時間の事を考えるとこれを使うのもアリかも知れないと思いまして、お言葉に甘えることにしました。

おじさん 「あんた学生ダガ?」

自分 「いえ、社会人です(笑)」


助手席に荷物があるという事で、荷台に乗せてもらうことになり一気に林道を進みます。


おじさん 「しっかり掴まってろ」

CA3I0162.JPG
ケツが痛てぇ・・・!!!
厳つい砂利道をガタガタいわして前進するので、下手にしゃがんでいると車外に投げ出されてしまいます。なので座ってしがみついているのですが・・・意外とキツイ。

分岐地点を2・3ヶ所通り過ぎ、大きな分岐点までやってきたところで車は停まり、
ここでお礼をして別れることにしました。


おじさん 「もし帰る時に行き会ったらまた乗っけてやるハンで(笑)」

自分 「あ、もしそういう事になればその時はよろしくお願いします!」



右と左に分かれた分岐の内、自分が元々目指す予定だった右の分岐へ向かいます。
乗せてくれたおじさんもそのまま同じく右の分岐へ車で進み消えていきました。

ここからルッキングも本番、
さっきまでと違ってこのあたりは樹相もよくヒメオオがいても不思議じゃありません。
・・・ここまで歩いてきていたらと思うと既に寒気がします(苦笑)



しばらく探して歩いていると、
林道の向こうから車のエンジン音が聞こえてきました。

内心、「アレッ!? もう戻ってきたのか?」と変に焦ったのですが、
来たのは別の人でした。
ジムニーに載ったおじさん2人組です。

おじさんB 「何採ってらの?」

自分 「クワガタですねぇ、今日初めて来たばかりなんですけど」

おじさんB 「お~、オラ達毎年この山来てるけどクワガタは見ねナァ~」

おじさんC 「大学生ダガ?」

自分 「いえ、社会人です(笑)」

どうやら地元でもここにクワガタがいるという認識は無いようです。
引き続きヒメオオ探しを続行します。


CA3I0166.JPG
見ただけで有望と判る、ブナの原生林が一帯に広がっています。
ブナの巨木に付けられたナタ目がこの山の歴史を物語っています。


早速、ナナカマドの枝に付いたヒメオオの齧り痕を発見しました。
残念ながら本体は居なかったのですが・・・

暫く歩くと、さっきのおじさんの軽トラが停まっています。おじさんは居ません、多分森に入っているのでしょう。
軽トラを横目にさらに林道を奥へ進みます。



CA3I0167.JPG
林道もここまでいくつか分岐してきましたが、やはり場所によってはこのように車も入れない藪に覆われた道もあります。
去年もこんな道通ったけど、となりのト〇ロな道だよなァ・・・



CA3I0168.JPG
CA3I0169.JPG
こんな感じに広く点々とヒメオオの齧り痕が見えます。
意外にもヤナギにはなぜか噛み痕が無く、他の木にばかり付いているのが謎です。

そして謎と言うか決定的な事は、
・・・ヒメオオ本体が全くいない・・・

最終手段で木を蹴ってみても、落ちてくるのは枯れ葉だけ・・・

その内植林帯に入ってしまいそろそろ山の反対側まで来てしまったようなので引き返すことにしました。
だんだんルッキングも難しくなってきた明るさの中、ひたすら歩いて車を降りた分岐点のところまでやってきた辺りで、乗せてくれたおじさんが後ろからやってきました。

もちろん載せていただきました(恥)

今度は助手席を片付けたとの事で、助手席に載せてもらい色々と近辺の林道の詳しい話を聞きながら林道を下りていきます。

おじさん 「車でなかったら真っ暗の中山を歩かねばならなかったところだな~」

自分 「いやァほんと助かりましたよ(笑)」

おじさん 「一人で夜の山道は心細いぞ~(微笑)」

自分 「それは大丈夫なんですけどね(笑)」

おじさん 「慣れっこってか、どこから来たの? 青森? 弘前?」

自分 「青森市です、今日初めてここの林道入ったんですよ」

おじさん 「へェ、向こうの〇〇〇の方にも今度行ってみれば?
       大きな滝があってキレイなんだよ」

自分 「おぉ~そうなんですか!
     ・・・いやぁ~やっぱそういう情報って地元の人でないと分からないですよね~」

おじさん 「(微笑) (私)も青森市から来たんだャ

自分 (ええェェェェェ~~~!!!?)

全然地元の人じゃなかった。


おじさんのおかげでなんと夕方4時前に車まで戻ってくることができました。
ヒメオオ自体は痕跡のみで採集には至らなかったものの、
いつものボウズより悲壮感が薄れた採集になったは気のせいではないでしょう。





さて、そうは言っても結局のところまだ今日クワガタを何も見ていないわけです。

このまま帰るのも歯がゆいですし、
せっかくまだギリギリ明るい内に下山できたので今度は帰る途中で去年見つけた黒石のポイントに寄っていくことにしました。

 【去年見つけた黒石のポイント】
   ⇒ 2015-8-15 『黒石市のヒメオオクワガタ』


当時の記事に書いた通りここも非常に狭いポイントで、
長い林道の内採れたのは僅か数mの範囲にあるヤナギの灌木だけでした。
近い内に消滅してもおかしくないポイントだし、他の採集者もいないので、発生してるかどうかはともかくまた行ってみることにしました。
(帰りがけに通る近場のポイントがここしかなかったのも理由ですが)

しかしそうは言ってもここも車を林道前に停めて歩いて行かなければいけないポイントなので大変です。歩き始めて片道30分かかります。

薄いポイントだけあって、行ったとしても必ず採れるとは言えないので期待も出来ないのですが、いざ林道へと歩き始めたところでなにやら気になる看板を発見しました。




《造林作業中》



去年は無かった造林作業中の看板。
この時点で何か嫌な予感がしたのですが、ポイントへ着くとその予感は衝撃的な光景として目の前に現れ出ました。




CA3I0171.JPG
唯一ヒメオオが採れていた道端のヤナギが無残に伐り払われていました。

去年はこの画角にちょうどいいヤナギの灌木が生えていたのですが・・・
ここの下草をよく見ると、埋もれるようにして伐られたヤナギの一部が横たわっていました。

ここへ来て、改めて『ヤナギ=雑木』と云う扱われ方なんだなぁと認識させられました。

事実上のポイント消滅です。
去年採ったラベルはもうこの先得る事が出来なくなったかも知れません。


この光景を見て一気に寂しい気分になりましたね・・・
林道は生き物・・・とは言うけども、ヒメオオが採れるようになる場合もあれば逆に採れなくなってしまう場合もある、という事ですね。

自分はヒメオオの採集を始めてまだ数年しか経っていないのであまりピンと来ていませんでしたが、これから先何年何十年とヒメオオ採集に通っていけば、何かしらの要因で採集ポイントが衰退・消滅していくのを目で見て肌で感じる局面も増えていくのでしょう。

ヒメオオの集まる木が消滅してしまったのは落ち込みましたが、おそらくヒメオオ自体は発生木がどこかにまだ在るとは思われるので、この付近の個体が絶滅したわけではないと願いたいところです。
ここのヒメオオは、林道が出来る以前のようにまた薄く散らばっていくか、もしくは別のポイントに集中するのでしょうかね。


CA3I0172.JPG
去年の採集品をちゃんと標本箱へ残しておけたのが、個人的な唯一のなぐさめです。
車に戻る頃には日も暮れて時刻も午後6時





もう10月、夜も寒くなってきました。







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ヒメオオ採集・青森県最奥地への挑戦 『佐井村』 [日昆 採集記 【2016年】]

10月も半ばになりましたね・・・会長です。

結局のところ今年のヒメオオシーズンはずっと悪天候で苦戦続きでした。
新規開拓もあまり捗らず(去年が捗りすぎたのだろうか?)、まだ悪あがきしています。

はい、この前の連休最終日もヒメオオクワガタ県内未記録のとある市町村へ
新規開拓へ向かいました。
まさか、そこでまたやらかしてしまうとは・・・







  10日(月)

今回の連休も開始と同時に狙われたかのような低気圧が県上空を覆い、
161008_1431~01.jpg
連休初めの8日(土)はザーザー降りの中、一番得意としている秘蔵のホームポイントを各所回ってなんとか30頭ほどを見たに過ぎませんでした。
その翌日9日(日)は雨はあがったものの、前日からの低温と強風のためにこの日は採集を休むことにしました。

そして今日10日(月)、
かねてより計画していた未調査市町村への調査のために家を朝8時に出発しました。

スペアタイヤを依然として履き続けたまま(汗)、
青森市を脱し陸奥湾を反時計回りに進み続け向かった先は、またしても下北半島。

むつ市突入後そのまま大畑・・・風間浦と走り抜け、
今回ヒメオオの新規開拓調査に来たのは・・・大間町











・・・・・・のそのさらに先の佐井村



######################################

佐井村.png

佐井村は、青森県下北郡に属する村で、北は大間町・東はむつ市と接し西には津軽海峡を臨む。下北半島の形を斧に例えると、ちょうど刃の部分にあたる。
本記事で《青森県最奥地》としたのは、
地図上で見る限りでは本州最北端に位置する大間町が一見それに相応しく思えるところだが、陸路で移動すると一番時間がかかるのがこの佐井村だからである。
佐井村まで行くにはむつ市街地を起点として(北から順に)【大間ルート】【薬研ルート】【川内ルート】【脇野沢ルート】などがあるが、この内最も短い【薬研ルート】は途中で長い未舗装区間が続きしかも現在は路面状態悪化で封鎖中、【川内ルート】【脇野沢ルート】は路面は舗装されているが複雑にカーブしており距離も長くスピードも出せないため、最短かつ安全に辿り着くのは下北半島の北通りを回り込んで向かう【大間ルート】となる。
このため、大間町よりも距離と時間がかかるためこのような表現になるのである。

陸路による他地域への往来が難儀な分、海路は整備されており大間町や青森市へのアクセスはの方が楽である。

面積は135平方kmで、海岸に沿って南北に長い形をしていて山地が海岸にまで迫る。
平地が少なく、面積の9割を山林が占めており、ヒバの産地でもある。
村の産業は対外的には、ウニ・タラ・サケなどの漁業と豊富な文化財があるための観光業も盛ん。

南北に長い村内の沿岸部に点々と小さな村が在り、北部の中心地以外の地区はどこも人口50~200人以下と極めて小規模であり村内に高校は無い。


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この青森県最奥地とも言える佐井村には来たのは自分は今年初めてで、
さらに「採集」を目的として来たのは実は今日が初めてです。

来た事も無い土地でクワガタ採集・・・しかもヒメオオを狙いに来たのですから不安も期待も両方大きくなります。
今まで十何年とクワガタの話に耳を傾けてきましたが、
ヒメオオに関してはただでさえ下北半島全円で滅多に話を聞かない上に佐井だなんてノーマークもいいところ(嘲笑)
仮に採れたとしても周りから「そもそも、佐井って・・・どこ?」と言われかねないくらいに寂しい反応しか返ってこなさそうです(失礼)

しかしですね・・・もし採れたら・・・
そう考えると胸が高鳴るのを抑えられないワケですよ。

現地で初めて採れたその瞬間・・・
後から地図を眺めながら・・・
そして採れたその虫を眺めながら・・・

何度だって感動と感慨に浸る事が出来るでしょう。


とりあえず、
採るにはどこを攻めるか道筋をつけなければ実現できません、
9割が山であるこの村のどこが一番可能性が高そうか航空写真で見てみると・・・


 さすが下北半島、例に漏れず広大な広葉樹林が見当たらない。
 針葉樹林がほとんどで、その合間合間にしかブナ林らしき土地は見られません。
 イイかなぁと思ったところは急斜面で道も無し。
 そりゃ「佐井でクワガタ」なんて話題が無いのは無理もないですな・・・

なんとか「クワガタが採れそう」と云う場所の当たりをいくつか付け、
そこを目指して現地入りしました。


〉〉 佐井村へ突入(続きを読む)


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秋の終わり [日昆 採集記 【2016年】]

このブログもなんやかんやでもう記事数が600に達しているじゃないですか。
遂に10月も終わり今年も残すところあと2ヶ月となりました。

9月の不振を取り戻すべく奔走した10月のヒメオオ採集ですが、
10月最終日の節目に、今年最後のヒメオオ採集記事という事で
佐井で空ぶったその後の採集の様子をダイジェストで載せてみます。





  16日(日)

この日はホームとしている秘蔵エリアの中で、前から調査しようと思っていてなおかつ
道路地図にも書かれていなかった未調査ポイントを2ヶ所探索しました。

この日は今期にしては珍しくよく晴れたヒメオオ日和でした・・・
CA3I0202.JPG
まず1ヶ所目。
ドロドロヌタヌタした土場を抜けた先にヒメオオが期待できそうな林道があり、車を降りて徒歩で探しました。

そこで運よくヒメオオの齧り痕のあるヤナギを発見しましたが本体がおらず、
そこそこ成長したそのヤナギの樹冠近くをよく目を凝らして見ると齧り痕のようだけど不自然な箇所が。

CA3I0203.JPG
試しに網を伸ばすと、やはりそこにはヒメオオがいました。
高さはおよそ6mほどでしたかね・・・
小さな個体でしたが、このポイントでは見つけられたのは僅かにこれだけでした。
齧られている木はいくつか在ったので最盛期にまた採りに来ることを決意し次のポイントへ移動しました。

CA3I0205.JPG
↑↑ちなみに、この林道は意外と樹相が悪く、
航空写真を見た段階では、周囲はスギの植林じゃないと安心していたのですが
来てみて分かったのはマツ林だったという事でした。
グーグルでは一見するとマツ林と広葉樹林の見分けがつきません(苦)



そして移動して到着した2ヶ所目、さっきとは別の市町村の林道。
ここは先月一度来て、林道の入り口から間もない所で既に本体を採集していたのですが
採れた分は関東の知人に差し上げていて自分の手元には今無い状況だったので、
今回自分用に持ち帰る事と、さらに林道の奥まで行って生息しているか確認することが目的です。

林道に入って行きますと、
前回採れたポイントではほぼ偶然に近い場所から1♂のみ確保できました。

そして続いて林道のさらに奥へ。
車が通れなくなりましたがまだ林道は続いているので乗り捨てて奥へ・・・、

CA3I0209.JPG
カラッと乾いた尾根沿いの林道で何とか見つかりました。
♂3頭♀1頭を採る事が出来ました(持ち帰りは1♂)が、齧り痕の付く木の本数を見るとそれほど個体数が少ないポイントではないようでした。

この日採れた中で一番大きかったのは49mmと、やはりシーズン終わりギリギリなのか大型は採れませんでした。




  22日(土)

10月も終わりにさしかかった10月第4土曜日。
この日は、単純に「この時期にきてまだ活動しているのか!?」と云う好奇心と
飼育用のヒメオオ生体の確保を目的として秘蔵ポイントの中でも特に手堅い場所を回ってみることにしました。

まず1ヶ所目。
ここへは去年初めて見つけて以来になる場所ですが、流石に時期が遅かったかほぼ全く居ません。
CA3I0211.JPG
散々探して居らず、諦めて帰るときに何とかこの1♂だけ見る事が出来ました。
脚1本が丸々無かったけどねェ。


そして次はちょっと寄り道、
秘蔵エリアの中でありながらヒメオオがいかにも採れそうなのに採れたことが無いやや長い林道へ。
初めて来たのは2012年頃で、樹相もいいし当時期待に胸を膨らませて探索したにもかかわらずヒメオオが採れなかった思い出のある場所。
CA3I0213.JPG
やっぱり今回も採れませんでした。
怪しい齧り痕っぽいモノは見つけたのですが確証に欠けるものばかり・・・
唯一見つけてドキッとしたのは、林道の先でバッタリ出くわしたカモシカ(お互いビックリ)


時間に余裕が無くなってきたところで2ヶ所目のポイント。
ここは2011年にエリア内で初めて見つけたポイントですが、

 【2011年にエリア内で初めて見つけたポイント】
   ⇒ 2011-10-23 『ヒメオオビギナー自力採集』


この年はこの時期でもまだ余裕で2ケタ採れていたのに比べ、
今年は1♂しか採れませんでした。
段々とこのポイントも荒廃していってるので、以前のようにどの木でも楽に・・・は採れなくなっているかもしれません。


2ヶ所目のポイントを戻る時にはもう夕方、
他のポイントを見に行ってると日が暮れてしまうと分かっていましたが、今年もこれで最後だと思ってこの日最後の3ヶ所目のポイントへ向かいました。

3ヶ所目のポイントは2014年に見つけたエリア中最高のポイントで、
生息個体数はエリア内最多である上、発生木も間近に複数隣立しているためおおよそ外すことが無い安定のポイントという事もあって、ここでなら飼育用の個体も調達できると考えていました。

 【2014年に見つけたエリア中最高のポイント】
   ⇒ 2014-10-8 『採集から飼育へ・・・?』


案の定、11月近くなっているにもかかわらず2ケタに余裕で達する数を採集する事が出来ました。
暗くなってきて懐中電灯を片手にルッキングしていたのでそれなりに大変な採集ではありましたが・・・

161008_1431~01.jpg
ルッキングに時間がかかり、林道の奥まで辿り着く頃には完全に日が暮れてしまいました。
しかしそんな中でもヒメオオはヤナギに齧りついています。
時期的にも寒くなっていることもあって、既に冬支度をし終えた裸のヤナギには何も付いてなく、本体が付いていたのはまだ青々とした葉が付いている木ばかりでした。
やっぱり葉を落とした木と云うのはもう樹液は出ないんでしょうかね・・・

そして驚くべきことに、この時温度計で気温を確かめてみたところ、
6℃しかありませんでした。
いくら昼からの惰性で付いていたとはいえ、もうちょっとで氷点下と云うような寒さで木に付いていたのはもはや尊敬せざるを得ません。「虫」と云う概念がそろそろ崩壊しそうです。
ちなみにこの日、1日を通して近くの観測地点の気温は[日中最高13℃、日中最低8℃]でした、これは平地でのものです。

また、このポイントからは2ペアを持って帰ることにしましたが、
一般的に『シーズン終了間際は♀の数が減る』と言われる中、このポイントではどちらかと云うと♀の方が数が多かったという不思議な結果で終わりました。


・・・6℃か・・・・・・・・・。


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