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『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』や
『既にここのブログで多数の記事を読んで下さっている方』、『ブログを通して交流のある方』
上記以外での初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが出来れば第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・
日昆 採集記 【2011年】 ブログトップ

ヒメオオビギナー自力採集 [日昆 採集記 【2011年】]

先日、念願のヒメオオ♂をルッキングで初採集することに成功したのですが
実は、自分の中ではこれは100%満足出来た内容ではありませんでした……


それはべつに、
[もっと大きなサイズが採りたかった]とか、
[もっと沢山採りたかった]とかそういう物欲的な意味ではないんです。



つまり何が満足には足りないのかと云うと、
たった一つ。

《採った場所が、人から教わったポイントである》
                                           と云う事なんです。


これは見る人から見れば随分と贅沢な話であり
ほんの些細な事だとも思われるかもしれませんが、
とある採集家の一文を借りると、
過去にデータがあって聞けば知ることの出来る場所で採集する『自己採集』じゃなく
自分で場所を探して採れる木を探して全て自分の力で採る『自力採集』が目標なんです。

オオクワとかなら自力採集はかなり難しいですが
ヒメオオはまだ難易度は易しいはずなので
せめてこっちは成し遂げたいと思っているんです。

とは言え、ここ数年ヒメオオの苦手意識があり、
あちこちで「採れてる」と云う情報を聞くたびに
「はァ!? 何でそんなに簡単に採れるんずヤ!?」と耳を目を疑っています。
まぁ確かに青森は全国的にはヒメオオの多産地だけど。まあ福島や岐阜程じゃないけども
ヒメオオの気配にまるで掠る気もしなくてホントに手の届かない虫の気がします。

今まで自力採集してきた「マグソ」や「マダラ」もほんとに
見つけた瞬間は「おォ・・・・・ぉおおおおおおお!!!!!」と
大興奮したけど、(流石にコクワとかミヤマとかレギュラー種はね…)
ヒメオオはそれらと違って「大型種」
見つけたらそれは嬉しいだろうなあ。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



そんなワケでこれまでの心情をたらたらと書いてみましたが、
よくよく今年の採集記を振り返ってみると、今年はオオクワ自力採集に傾き過ぎて
ほとんど他のクワガタ採集が出来ておらず結果的にあまりクワガタを採っていませんでした。

そしてこの10月も終わりになった現在、果たして今年は採集記をあまり書いてませんでした。

だったら別にいいかな。
と云う事で、何も採れなくて単なる徒労に終わった話でも書いてみるかな[もうやだ~(悲しい顔)]
そんなつもりで、今回の採集記の始まりとします。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


   10月2X日

先日のヒメオオもまだ酢エチで〆ずにいたこの日、
自力採集にまだ夢を抱いていた自分は県内某所へ行く機会があり
それにともない地図帳を使ってどこかヒメオオやツヤハダが採れそうな山はなかろうかと
ここだろうかと目星を付けて、
車に自転車を積み、荷物を載せ朝自宅を出発した。


……………………………


時刻は確か9時50分ごろ

某市町村に到着し、車を停めここから自転車で目的の地を目指すことに。
荷物はリュックサックに
・温度計
・ストックケース
・ノギス
・豚革手袋
・懐中電灯
・筆記用具
双眼鏡
弁当&スポーツドリンク(500ml)
・地図帳

を詰めて自転車の前カゴに入れる。



実は、ヒメオオやツヤハダを探しに行くと言った手前
自転車がMTBなど山を走るための物ではなく、
錆が回り始めたママチャリなのである。

唯一助けと言えるのは3段変速が付いているという事であろう。



チャリで走るこの周辺地域は、今までクワガタを探しに来たことも無い場所で
正直言って土地勘も無い。
初めて来た土地かと言えばそれは嘘になるが、
これまでオオクワやヒメオオ、その他クワガタを探して回った八甲田山系樹林
白神山地系樹林とは無関係の地域であるため、
樹層も分からないし何も手掛かりが無い。この時点で既にお門違いである。

地図帳とケータイの地図アプリで現在位置と道順を確認しながら、
林道の入口を探していく。




地図帳と地図アプリの表示する道の誤差にやや不安をあおられながらも
おそらくここではないかと云う道を見つけた。

ここから砂利道である。
ちょっとの登り傾斜でもうこげなくなり、
徒歩も交えて道なりに進む。

林道の標識が立っており、終点までの距離が書かれている。

周囲はとある理由から非常に広く森が切り開かれており
道の脇に生えている樹木以外はほとんど芝生に植え替えられている。

少々道に分岐があり
「アッ!!! こっちじゃねぇ[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)] 道間違えた!」
などと云う大ボケも時折交えつついよいよ目的の林道の入り口へ到着。

ここから地図上では一本道である。




切り開かれていた先ほどの景色とは違ってここからは通常の林になる。

砂利道のせいでほとんどチャリ走行が困難になる…
少しずつ傾斜も登り調子になりここのところの雨もあってか足もとがグチョグチョである。

2011 10 22_2315.JPG
ぬかるみ・濡れた落ち葉の絨毯・石の転がる道と、様々な顔を見せる林道。
流石に、泥沼状態尖った10cm四方の石が敷き詰められている
自然に出来た深い排水路が縦横無尽に道を掘り進んでいる、とまでの険しい道ではないものの
ママチャリを苦しめるには十分だった。

そこそこ進んだところで、
大小の赤枯れ材が倒木・切り株問わずあちこちに見られるようになった。

じゃぁそろそろここらでやるかな、と鉈を取り出し
材を叩いてみた。
しかし毎回使っていて思うが、使い辛いことこの上ない
そこらのホームセンターで売っているような小型のより一回り二回り大きな鉈であり、
元々薪割りに使っていた年季の入った重い鉈である。

おまけにだいぶ刃を研ぐのを怠けていたせいで、全く食い込まない。

まだ林道は先に伸びているのに、これをずっと続けていたら
ほとんど歩かないまま日が暮れてしまう。
そう思った自分は、ツヤハダは今日は諦めることにして鉈をしまう事に。

ここから目標をヒメオオ一本に絞ることにした。



…………………………………………



樹層は悪い。
杉が植わっている上、松林も混ざっており
奥入瀬や白神に比べると当たり前だが広葉樹の割合は低く、
林道の左手は8~9割が針葉樹、右手にブナを少し交えて広葉樹が広がる。

首から下げた双眼鏡であらゆる木を見ていくが
ヒメオオなどと知らぬ存ぜぬと言うようにその痕跡は付いていない。

特に、初心者に優しいヤナギが見つからない。
たまに生えていてもほとんどがハズレの木である。


そう、これはもう完全にいつものボウズパターンである。
この時点で自分は、のどの渇きと戦いながら帰るまで500mlしかない水分を
どういったペース配分で摂るか、と云う事しか考えていない。





足にだいぶ疲労が蓄積してきた。
しかし今年から始めた採集方法や山籠り採集のおかげでかなり鍛えられたため、
自転車を押してうんたらkm緩やかな林道を登ってもまだへたり込む程まではバテていない。

と云うより、この時点で肉体的な疲労よりは
ヒメオオに手が届かない絶望的な虚無感自己嫌悪の方が強い。






しかし精神的な疲弊が増していったその時、遂に
目の前に理想的なヤナギが現れた ! !

下草も茂らず状態や樹種もヒメオオ向き、陽も当たりやすい場所で
正に『ヒメオオが居るならここに居ないとおかしい』場所だ。


注意深く見ていくと………










無い。

何も無い。ヒメオオ自体もそうだが噛み痕すら無い綺麗なままの樹肌だった。


居ないのだろう。この一帯には。

もう少し先へ行くことにすら躊躇しだし、
ほとんど無心と虚脱感の塊となった自分は少し進んだ林道の脇で
弁当を開けることにした。


2個の握り飯をほおばっていたこの時に、
『食い終わったら下山するか』と考えたのだった。






》》無駄骨と徒労に終わるいつもの採集の終了まであと少し…


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秋の終わりのクワガタ採集 [日昆 採集記 【2011年】]

「クワガタ(カブトムシ)」趣味の人達は『始り』は大体、
大きく分けて【採集】【飼育】【標本】の3通りに分けられ

今現在いい歳になっている方では大概が、今よりずっと自然豊かな時代に
【採集】からこの趣味を始めている(又は原点になっている)でしょうし、
子供の遊びでそういった機会や文化が薄れてきた昨今では
ホームセンターやデパートで売り物を買ってもらって【飼育】から始める人も多いでしょう。
勿論【標本】集めから入った人もいると思いますが、
チョウやコガネムシなど他の昆虫ならまだしも、
カブクワに関していきなり死虫を買いだす人は割合でみると非常に少ないでしょう。
大概が採集・飼育から経由して標本も作りはじめたり、
他虫の趣味からの流れではじめることが大多数だと思います。


で自分はですが、
【飼育】から始まった趣味であり【採集&標本】もその後になって始めたんですが…

特に標本に関しては、今まで飼育した虫(つまり外国産に限定されてきたワケです)のみ
死んだら展足して標本箱に納めるという流れをとってきてまして、
採集したクワガタも逃がすか飼い殺しにして(言い方が悪いな…)終了してたワケですが…



採集で「お!これはいいサイズだな」とか「ふーん、ここで採れるんだ」とか
思う内に標本も集めようかな、と考えるようになりまして…

今年から本格的にクワガタを酢エチで〆るコレクションすることにしました。

標本を集めるとしても、何でもかんでも。なんて金があるわけでもないし、
基本的に青森県のクワガタを集めることにしたんですね。
・地元地区のクワガタ
・オオクワガタ
・コクワガタ
・ヒメオオクワガタ
・アカアシクワガタ
・スジクワガタ
・ノコギリクワガタ
・ミヤマクワガタ
・オニクワガタ
・ルリクワガタ
・ツヤハダクワガタ
・マダラクワガタ
・マグソクワガタ

これでそれぞれ箱を作っていこうと決め、
コンセプトとしては『ラベル重視』でやってみようかということで、
行けるだけ県内各地の個体を集めてみたいと思うんですね。


県内産クワガタ全12種類の内、
個人的に難航しそうなのはオオクワとヒメオオとツヤハダなんですが…





先日、ファーブルハウスの某店長に、(もはや「某」じゃねぇぇ――)
「そろそろシーズン終わっちゃうから行った方がいいよ」と出撃命令が下ったので、
勢いのままに未だ満足な採集が出来た試しが無いヒメオオクワガタ
今一度挑戦することにしました。


今までヒメオオは、
片目のヒメオオ.JPG
初めて採れたのがこの近所の路上で拾った(笑)♀
場所柄もあってこれは完全に偶然ですな(笑)


2011 10 20_2299.JPG
2度目の採集は今年、夜間採集中ミズナラにやってきた
産卵を終えた♀。

この2頭は採った・・・と言うよりはほぼ完全に採れた・・・と言う方が正しいです。


だからずっと自分の手で「採る(特に♂とか)」事を夢見てきた……

…と云うことを前提に、
採集記を久し振りに書きます(ヌ~~ン)


朝出発、流石に10月半ばともなると寒い。

取り敢えず各地のポイントを見回っていく……
古い齧り痕や新しい齧り痕を見極め探りを入れながらヒメオオの姿を探していく。





そしてあるポイントに入ったところで、
遂にその瞬間はやってきました。







2011 10 20_2296.JPG
遂に姿を現しやがったか!!!!!
ではここで………

Q.どこに居るでしょーか!!?

シンプルに近写したのでどこにいるか判りやすいですね。



     答えは →こちらをクリック。




丁度低い木を登っている最中で目線よりちょっと高い位置に居ました。



2011 10 20_2297.JPG
念願の♂に静かに感動します。

それでも店の中で結構な数をいっぺんに見てるので
悲しい事に衝撃はまるでありませんでしたが[バッド(下向き矢印)]

シーズン終盤にしてはまあまあ大きい個体のようです。




道を進むと、さらにまたまた♂を発見! !




2011 10 20_2298.JPG

Q.どこにいるでしょーか!!?


さっきよりは遠いです(画像荒くてスイマセンね)


     答えは →こちら。





しかしこの個体は下に落としてしまい、
最終的に自分のモノにはなりませんでした。

色々な種類の木をかじっているのを確認できたのですが、
個人的に驚いた事はブナの幼木にまで齧り痕があった事でした。

さて、この後も長々とやっていたんですが
以下割愛。

帰ってきました。



さて、家に帰って来て
しばらく採集した♂をじぃ―――――と見て悦に入っていました。

2011 10 20_2293.JPG
2011 10 20_2294.JPG
ああ、なんともウットリしてしまう造形です。

今回幸運だったのが、
シーズン終盤で初めて「採った」ヒメオオ♂が欠けや擦れも無い完品だった事。
よく考えれば今までの♀2頭はどちらも
眼が潰れていたり脚が欠けたりで、完品ではなかったな…


2011 10 20_2295.JPG
ノギスで測ってみると、50.2mm。初めてなら上出来の数値です。



これにてようやくヒメオオ採集の世界に一歩足を踏み入れることが出来、
これであと採集していないのはツヤハダのみになりました。


〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓 〓


さぁ、初のヒメオオ採取に成功しましたが…

    まだこれだけでは「終われない」俺は二度目の昼に挑戦するのでした…


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大鍬過酷採集 [日昆 採集記 【2011年】]

というワケでですね、ゴホッ…













2011 07 11_1932.JPG


見事惨敗してきたと云う事は言うまでもなかったと。


まず今回の大鍬採集ですが、
青森県の既知産地としては採集難度高レベルであり
プロでも、採るのに何夜~何十夜も出撃しなければいけないような所です。

そんな所へ行って大鍬に挑戦するワケですから
そうそう奴さんものんきに捕まってくれるワケもありませんね。

というワケで詳細についてはすっ飛ばさせてもらいますね(ぬぅぅぅぅぅん…)



今回の内容を端的にまとめるとすれば…



険道

熱気

大音量

小雨

疲弊




特に険道は、酷かった。ほんとに酷かった。

2011 07 11_1935.JPG
軽自動車で走る道じゃないよ!!!!!!
〇〇kmそんな道を走り続けてその上
道を大きな倒木(雨が降っていたので勿論水を吸って重くなってる)が塞いでいる。

ポイントに着いた頃には、
これからスタートだと云うのにすでに『帰りたい』

2011 07 11_1933.JPG

シートに長時間座っている疲労と睡眠時間の差からか、
3人のメンバーの活動時間が合わないんですね。



2011 07 11_1934.JPG
大鍬採集に関しては、日中もエリア内を進み
発生木がどの辺りなのか、エサ場の木がどの辺りのエリアに多いのか、
結構把握できたのですがそこから先が問題なんですよ。



今年度中にこの産地ラベルの大鍬を拝む事が出来るのか??

ひとまず疲労だけは100%逃がさず持って帰る事はメンバー一同分かったので、
次は気分転換(?)で違うきになるポイント(エリア)に向かいたいと思います。



  ちなみに採集したクワガタですが、
  昨日我々のホームグラウンドの〇〇へ行ってきまして、
  クワガタ採集にきた親子に(放虫しない事を約束してもらい)プレゼントしました。
  喜んで頂けたようで嬉しかったですね~

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しゅゲホンッ……ゴホッッ、出撃~~~!!!! [日昆 採集記 【2011年】]

さて本日は、今年の日昆の採集における方向性について書いてみます。




単刀直入に言ってしまいますが、
我々日昆はオオクワガタにターゲットを絞っていきます。







オオクワガタを採りたい、と言うだけならば色々あるのですが、
ただ普通に採ると云うワケではありません。









その真核は、
完全自力成虫採集


今までのように、県内メジャー産地で外灯を見回っていくには
今年は節電などの影響で本当に分が悪い。


そこで今年は手法を変え、
自分達の持っている道具だけ
県内のエリア別重要産地を出来る限り回っていきたいと考えています。
前々から言っていたアレですね。


採集出来た暁には、
採集記事については後日ブログで。
採集出来た個体については、2011年の挑戦:⑤日昆ノート隠し要素にて話を進めたい
と思います。

青森県産オオクワガタに興味がある方には覚えておいてもらいたいところです。





さて、すっかり遅くなってしまいました。
この後、いよいよ出撃します。


はい、久し振りの出撃予告です。
最近このブログに来た方には馴染みない記事ですが、
一昨年はよくやっていたんですよ、出撃前に。


ただし、あまり面白くない内容で終わった場合は採集記事は書かないかも知れません。

果たしてどうなるか…………





では、行ってまいります。







タグ:採集 日昆
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第一回 チキチキ マグソ大会 [日昆 採集記 【2011年】]

春のクワガタ採集。 それは夏が来るまで我慢できない男達に贈るドラマ

春のクワガタ採集。 それは冬の終わりを告げる山の色

春のクワガタ採集。 それは常識から非常識への片道切符

春のクワガタ採集。 それは太陽の下に立ち大地を感じる慶び……






第一回 チキチキ マグソ大会
開催!!!!!



説明しよう!
『チキチキ マグソ大会』とは、
マグソの魅力に執り付かれた男が捕虫網を無理矢理仲間に押し付け、
皆で競いながらマグソクワガタを採集し、
数とポイントにより優勝者を決め、
優勝者には豪華な賞品を進呈しちゃおうと云う
ホットでポップな日昆の日昆による日昆のための企画なのだ。



まぁ言っちゃえば、
「マグソ採りむっちゃ楽しいから皆でやろうYo!!」てなワケだ。
しかもこの企画、「やりたい」、と云うこと『だけ』は去年から計画していた事だ

マグソ採集の特徴であるが、

カブクワ採集とくれば普通、
木や仕掛けたトラップに付いてたり地面を歩く個体を手掴みで採る。
(まあ木やらに付いてる個体はアミで採る事もあるが)
それか材を割っていくとか…

それに対しマグソ採集は、
懐かしの少年時代にトンボやチョウを追ってアミを振り回していた
あの感覚に近いモノがある。
それにマグソは採れるトコでは大量に採れ、
♂は飛び方もソフトでアミを使うのが苦手な子供でも簡単に採る事ができ、
しかしながら♀はレアでなかなか採るのが大変と云う
たかがマグソと思いきや非常に深い採集なのだ。



さて、今回のメンバーは

No.2
No.5
No.6  の計4人

特に、いつもの3人(俺・2・6)だけではなく、約1年振りNo.5が今回参戦する。
彼は震災後仕事が忙しくなったらしく、会議や夜の採集には参加し辛い状況だが、
運良く彼の予定をおさえることに成功した(これは非常に感動的な事でもある)。

日程も俺の休日とNo.5の休日を最優先し、6/3(金)に大会日を決定した。
他の2人も(多分)大丈夫だろうと考えていた。






しかし、そう上手い具合に事が進んでいたワケではなかった…

まず一つが、No.6当日午前中に学校があると云う話だった。
お前、学校行ってたのか!!!(爆)

そしてもう一つが、当日の天気
去年はこの時期良い感じに、休みの日と晴れの日がマッチングする日が多かったのだが、
今年の今の時期青森市は曇り~雨の割合が多く、風が吹いたりで気温も低い傾向にある。
昼行性であり晴れの日に盛んに飛翔し活動するマグソクワガタ採集は、
雨がぱらついた時にはおじゃんになってしまうのである。





  3日(金)

朝、No.5から「今仕事が終わった」との報告を受け
今後の動きを確認しながら準備を始める。
今回はドタキャンされないで済みそうだ。

家の用事で午前中に車を使う事になってしまい、
動けるのは予定よりも遅い午前11時過ぎと云う事になってしまった。

時間が空いてしまったので、
ちょっと飼育種の作業を始めることにした。
ケースを玄関で洗っていると、向かいの家のおやじさんがカブトムシ飼育について訊ねてきた。
ちょっと驚いた事に、その息子さんも今カブトムシの幼虫を飼育していると言う。
お呼ばれしてお邪魔し見てみると、リンゴ畑の土壌から出てきたらしいカブトムシの幼虫と、
コクワガタも飼育していた。
しばし雑談し分かれた後、作業と準備を再開する。

採集に備え、
・荷物入れのバッグ(ボトル・温度計)
アミ
・3人にマグソについて説明するためのBE‐KUWA24号『国産クワガタ特集』
 (BE‐KUWA24号は事ある毎に重宝している)
財布
優勝景品
などを準備する。

『大会』と云うことで、気合をかけるためのカリスマTシャツに腕を通す(もはやギャグである)



そうこうしている内に車が帰ってきた。
時刻は午前11時20分過ぎ
さぁ、行くか!!



No.2とNo.5を迎えに行くことを知らせるため、2人にメールを送る。

本文 : 今いくよくるよ




まずはNo.2を拾い、No.5を迎えに行く。

約束の集合場所へ行くとNo.5が、 当たり前ではあるが→居た。

1年振りの再開である。
再開に3人で感動しつつ、車を採集地へと走らせる。


ちなみに、この日の天気であるが、
ウェザーニュースをケータイで逐一チェックしていたが予報では雨は無いらしい。
この時点でも雨は無いが、結構曇っており晴れとは言えない空模様。
パッとしない色。
正直、1匹も採れずにグダグダになって「来なきゃよかった」的な空気になる気がしていた。


………………………………………………………



その心配も採集ポイントに着く頃には大分薄らいでいた。

運良く、まだ曇りではあったが時折チリチリと暖かい日差しが射すようになってきた



車を降り、早速BE‐KUWAでマグソクワガタの写真を2人に見せる。
見せる瞬間は
『うっ…きっと「えぇえ~? こんなの採んのォ? ど~でもいい。」みたいな反応すんのかなぁ…?』
と心配していたが、意外と真剣に食い付いてきてくれて内心吃驚した。(オイオイ)

じゃぁ早速川原まで行くか。  と思ったその時気が付いた。


アレ? バッグどこやったっけ?

ストックしておくためのボトルや環境温度を計るための温度計を入れたバッグを
持っていない事に気づく。

車の中をもう一度見回してみて気付いた。


ゲぇぇぇぇ持ってくんの忘れたぁぁぁ[あせあせ(飛び散る汗)]


ど~すんだよぉ… と焦る俺にNo.2が、
「カップ3つ持ってきたから3人で使えば良いじゃん」
お言葉に甘え120ccカップを使う事に。





採集場所に行くためにはまず浅い川を渡る必要がある。

俺は長靴で完全防備だが、
No.2とNo.5は長靴を持っていないと云うハンデがあり、靴を脱いで素足で渡る事に。


う~~ん、どうやらこの2人は相当冷たがっているようだ。
長靴の俺には知った事ではない(←[がく~(落胆した顔)]


川を渡りポイントに到着する。


天気もパッとしないので、パッと見ではマグソが飛んでいない。

兎に角まずは、2人に
マグソの飛び方・見つけ方・ゴミムシダマシとの見分け方などをレクチャーする。

一連の説明を終え、視線を低くしルッキングを開始すると暫くして……








2011 06 03_1893.JPG
俺 : ぁお!!!!! 居る居る居る!!!!!

出ているか心配していたが1頭目・今年初のマグソがお目見えした。

やはり天気がパッとしないだけあって、
飛んでおらず石の上で休んでいる状態であった。

No.5 「ほんとに居るんだ~」

これがマグソか、と2人が初の個体を観察する。

まずは1匹、とカップに入れて居る間に今度は飛んでいる個体が出てきた。

俺 「あ!! 居る居る飛んでるそっちそっちそこそこ!!!」

No.5 「え? あぁホントだ!」

2011 06 03_1890.JPG
No.2   サッ

No.2もアミを振り初のマグソを手中に収める。
天気もなんだかんだ言って日も出てきて晴れてきた。

去年ほどではないが気温も上がってきたようで、
よく見るとチラホラと飛翔する個体が増えてきた。

No.5 「えぇ~こんなに居るもんなの?」

俺 「そ~なんだよ~だからこそ楽しいんだよぉ~」

ここから3人は川原でアミを振り回し各々の思うままにマグソを採集する運びとなった。

思いついたように俺が
「藪の中にある発生木周辺も結構いるゾ」と教えると、
No.2がそれに習う。
2011 06 03_1891.JPG


No.5も久しぶりの昆虫採集を大分楽しんでいるようだ。
石の上で休んでいる個体の方が採るのが楽だと伝えたが、
どうやら砂利の中からマグソを見通すのが難儀なようで
彼自身「アミを振る方が俺はやり易い」と言う。

俺も藪に入り静止しているマグソを次々と拾っていく…


次々とマグソを摘まみだす内に、
やけに丸っこいマグソが現れた。

こ、これは……!!!!!




       ♀だ!!!!!!!


本日初の♀採集となった。
「お~いこっち来てくれ~」と2人を呼び出し、♀を見せる。

♀は結構珍しいので、大会のルールをここで考えることにした。(ここでかよ)

結果、♂1頭=1点として、♀1頭=10点とすることにした。




俺の予想と反して次々と♂が採れる。

どちらかと云うと飛んでる個体よりも静止している個体の方がよく採れる。
これも、この微妙な天気のせいなのか…

しかも、今回が去年と違う点はまだある。
♀が結構楽に採れるのだ。

これも静止個体を見つけ慣れてきたおかげなのか天気のせいなのかは分からない。
だが、初心者のNo.5もいつの間にか2・3匹もう既にカップに入れている
気温のせいで飛翔スピード鈍っているのかもしれないが、
結構No.5もやるようだな…






しかしNo.2は藪の奥に入って行ったきり姿がほとんど見えない。
どんな調子か見に行ってみると、手つきが何やら淀みない

見てみると、
なんと彼のアミの中はもう既に大量のマグソで犇めいていた…
流石は日昆が誇る最終兵器採集兵器である。
マグソ採集先輩の俺がアッサリ抜かれた瞬間だった





最初の内は、
特に盛り上がることも無くマンネリになる心配もしていたが、
意外と皆真剣かつ楽しみながらマグソと格闘している様子に
久々に満足感を得たね[グッド(上向き矢印)]

No.5 「『採れる』ってのはやっぱ楽しいもんだね



と、あっという間に時刻は午後1時を回り、
そろそろNo.6が学校を終わる時間になってきたので連絡を入れる。



数分後。

No.6から『終わった』との連絡を受ける。

マグソもだいぶ落ち着いてきたようで数も減ってきた。
と云うことで、まず一旦採集は終了し、
No.6を迎えに行く事にした。

2011 06 03_1894.JPG


……………………………………………………


No.6を迎えに行く途中、

No.2とNo.5が「ちょっと降ろして」と言うので
No.6の家の近くのスーパーマーケットに降ろす事にした。

No.6の家に着き、電話を入れる。
アミを持ったNo.6が家から出てきた。

車に載り、降ろした2人を迎えに行く前にちょっと自宅に戻り忘れた荷物を取ってくる事にした

自宅に着き、荷物を運び出す途中No.5から電話が来た。

No.5 「虫入れるイイ容器を店で見つけたんだけど

一応ボトルを持っていくつもりだったが、もう買ってしまったとの事。

スーパーに戻りNo.2・No.5に買った容器を見せてもらうと、
マグソを入れるのに都合が良い構造のボトルであった。
4人分買ったとの事なので、自分も使う事にする。


…………………………………………………


採集地に到着。

俺だけが長靴だと云う事に不満なのか、
当てつけがましく(?)今度は3人とも裸足にならずに靴を履いたまま堂々と川を渡り始めた

川原に上陸、
さっきとは違い、日も落ちてきた上空一面灰色一色になってしまったせいか少々肌寒い

こうなってはマグソも飛んでるどころか地上にも居らず、
ドコを見て探しても全く見つからなくなってしまった

せっかくの大会。
途中参戦とは言えNo.6にもマグソの生態と採る楽しみを味わわせてやりたいところである。

血眼になって探していくが、
さっきの状況がホントにウソのようにひっくり返ってしまっている。

2011 06 03_1892.JPG

手を付けていなかったエリアにも勿論おらず、
しばしの沈黙が続いていく…



「マグソは夜になったらどこに居るんだ?」 と思案してみることにした。

となると、
単純に、盛んに飛翔していた砂利の裏や葉床の中だろうという結論が出た。

潜ったマグソを今一度拝むべく、
林の中の落ち葉を少しずつめくって探していく…




なんと運の良い事に、1匹本当に出てきた

あっさりとした結果にNo.5も驚きを隠せないようだった。

戻ってきたNo.6も交え、
落ち葉探索を続行する。

しかし、さっきの1匹が余程運が良かっただけなようで
いくら落ち葉をどけても全く見つからない…



そこへ、一旦採り終えたNo.2が戻ってきた。

やはりマグソは1匹も居なかったようだが、
彼の採集対象はもはやマグソではなかった……

中には変わった虫や綺麗な虫が収められていた。
面白い事にセンチコガネなんかもキャッチしていたのだ、さすがNo.2。



ただ、この後しばし虚しく沈黙が続き、
じゃぁそろそろ帰るか…? 的な流れになりかけていた。



しかし、あの男ここで予想外の発見で流れを変えた!!!!


採集の鬼・No.2である。


何かに気付いたか? と思った瞬間、彼が足早にとある方向へ向かい出したのだ。
すると彼はとある倒木に目を向け一層大きな声で俺らを呼んだ。「!!おい!!!」



何かまた変なモンでも見つけたか? と彼に近寄り
その視線の先に目を向けると…………












2011 06 03_1896.JPG
まさかのスジ♂!!!

まさかのメジャー種である。
完全に想定外の展開だろうこれ↑↑

この瞬間、興奮と感動の嵐に包まれる。

クワガタを採りに来たとは言え、こんなのが採れるとはいくらなんでも思わないだろ。

しばしの間感動の渦が続いていたが
ふと

「なんでこんな倒木に居たんだろ?」と素朴な疑問が湧いてきた。

ここで簡単な結論にアッサリ行き着いた。

  発生木がこの辺りに居るんだろう

周囲を見てみると、
足元に1本のグナングナンにふやけた細いカワラ材が落ちている事に気付いた。

ちょっと割ってみようと云うことで、
No.6がナイフを取り出し、スポンジと化したカワラ材に刃を入れていく…

すると、中から少数のクワガタの食痕が出てきた。

ォ!! これはホントにこの木に居るんじゃないの?? と云う期待が高まる。

暫くするとNo.6が何かを見つけた




No.6 「アレ!?






2011 06 03_1897.JPG
No.6 「マグソじゃない? コレ!!?

俺 「あぁっ!! ホントだ・・・ !! しかも♀だ!!!!

まさかのタイミングでNo.6がマグソをゲットしてしまった。
これで4人全員♀を採集した事になる。



続けて材を割っていくといつの間にか出てきていた…↓↓
2011 06 03_1898.JPG
スジ♀が居る!!

これで♂♀ペアが揃い、さらにテンションが上がる一同。

さらに今度は、No.2がなんと生木の幹に付いているスジ♀を発見、採取。

この場所は基本マグソしか採れないと思っていたので、
まさかの展開に、ただただ感動が止まりませんでした。
最後の1♀はボロかったので越冬成虫でしょうが、
最初の♂♀は発生したてなのでしょうね。

時間もおしてきたので、これにて引きあげることになりました。




…………………………………………………………





▼ 最終結果発表 ▼




天気が微妙だと云うのに、
結果的には大変多くの個体を採集出来た。
流石は東北、田舎の底力と言ったところだろう。

これでもし快晴だったのならどんな結末になっていたのだろう… …まぢヤバい…



さて結果だが、

前述した通り ♂=1点 ♀=10点
と換算し、より高い点数を獲得した者が優勝となる。



優勝賞品は、

  新品クリアボトル 10本
  採集用ストックケース

2点、総額にして約2,400円相当である。

正直言って賞品を何にするか結構迷った。
米とか菓子にでもしようかと思ったが、
やはり実用的なモノの方が良かろうかと最終的にこんな感じになってしまった。





さて話は戻って、採集したマグソのポイントをカウントする。

いや・・・ぶっちゃけ結構な量なので数えるがメッチャクチャダルイのである



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



52点
♂:22匹 ♀:3匹



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

No.5


35点
♂:15匹 ♀:2匹



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

No.2


82点
♂:62匹 ♀2匹



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


圧倒的な差でNo.2の優勝となった。

最初からもう彼↑↑のスピードは異常だったのだ、
天気のいい日ならまだ俺にもこの量は採れるが、
この天気・温度でこれはまさに常人の成せる事ではない。

何せ、コイツは地面で静止している個体を摘まんで採集し続けていたらしく、
俺達(俺とNo.5)が同じところでマグソを探すもほとんど見つけられない状況
彼は滞りなく発見し続けていたのだから敵うワケが無い






俺 「あ、そうそう(忘れてた)、No.610ポインツ(♀:1匹)な」

No.6 「ヤッタぁッ!!!!(爆)」





2011 06 04_1901.JPG





2011 06 03_1899.JPG
コレ↑↑が最多数を記録したNo.2のマグソ。



そして、

2011 06 03_1900.JPG
採集した全てのマグソをまとめるとこうなった。 カオス、蟲毒とも言える。

全員の採集数を全て合わせると107頭と云う数値に…

こんなにパッとしない天気にもかかわらず3ケタを超えるとは…


そしておまけのスジ3頭 (♂:1頭 ♀:2頭)


意外と面白い展開で充実した採集になり、
無事に第一回 チキチキ マグソ大会は終了した。


さぁ…次にNo.5が参戦出来るのはいつになるのだろう





2011 06 03_18952.jpg


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雪解け採集 [日昆 採集記 【2011年】]

皆さんお晩で御座います。
今夜は今年初となる採集記事をお送りします。が、
記事を書く前に昆虫専門店ファーブルハウスのサイトを見たら
さり気に『採集に行くようなのでいい成果がもうすぐ云々…』と予告が…

しっ、知らぬ間にハードル上がってる!!!!?




気張らずサクサクッとお読みください……いやァ…ぇッと、まぁ…その…そういう事で(汗)



  4月17日(日)

午前9時にNo.2No.6の2人を車で迎えに行くと云う段取りでしたが軽く寝坊。
ちょっと出遅れました。

それでさらにNo.2とNo.6が家から出てくるのがちょっと遅いというのも
まぁいつもの事なのですが、結局3人揃ったのは9時半過ぎ。
午前中の出発と云う事を考えるとまだ良いほうなのかも…


時間が少々遅れ多少イライラしつつ、車を山へと向かわせます。


今回の採集は、材割り
ターゲットは、「主に」ルリマダラは勿論
県内に分布するクワガタムシ中で自身がまだ未採集であるツヤハダが本命。


なにより、今まで数度この2人を連れて材割り採集を体験しているのですが、
不甲斐ない事に材割りメインで採れるルリ・マダラ・(ツヤハダ)を、
未だ2人とも成虫で確認していないのです(汗)

これでは、ただでさえ集中力に乏しいこの2人だとテンションも集中力も駄々下がりなハズ。
どうにかこうにか成虫で出したい、
そしてあのルリの鮮やかな色・輝き、マダラの有り得ない小ささ、ツヤハダの滑らかな光沢を
この2人に感じてもらいたい。と考えていたのです。


…………………


この日は前日の影響からか、朝から風が強く
木も大きく揺れています。


…………………


焦る気持ちが、ただでさえ危険が付きまとう俺の運転に一層危険度が増します。

No.2 「ちょっっッ!!!! アブい!!」
No.6 「おィィ~あぶさん!!!」


…………………………


まず、個人的に前から狙っていたとある原生林地帯に踏み込む事にしました。


しかし、不遇な事に雪がまだまだ残っており原生林に続く道がストップしていました。
雪止まり(行き止まり)です。

結局道を引き返す事に…
ちょっと期待していた場所なだけに、ガックリきました(見通しが甘かったァ…)

時間をロスしてしまい、ますます焦る俺とマイペースなNo.2とNo.6…


………………………


続いて2番目のポイントへ到着(実質1番目ですが)。


車を停め、サァ行くぞ! と云うと、この2人はだるくなるのか…車外に出るのを渋るんですね。

そんなこんなで約1分後ようやく重い腰を上げ外に出る2人。

「寒ぃ~寒ぃ~」と悪態をつく2人を後ろに連ね、
林の中へと歩を進めることに。

去年のこの時期ならほとんど溶けていた雪も、思いの外厚く残っていました。
それでもまだ、スノトレで十分歩ける雪の固さだったのが幸いでした。

まず何よりも、この2人にあの輝きと美しさを見せたいと思い、
ルリの産卵痕を探していく事に。

我々3人が歩く林の中を、強風が音を立てて通り抜けていきます。
この音は本当に『山がないている』ように聞こえてきます。

いままでの経験から、ルリの産卵痕は木の幹の表層だけでなく、
樹皮が覆っていて隠れている場所や、割れている木肉の内側や隙間にも付けられている
という事が分かってきて、
案外そっちの方が『居る』確率が高いのでそれらを狙って行きたいのですが、
なかなかそういった場所が見つかりません。

産卵痕自体は歩いて見ていくたびに山のように見つかるのですが
どれも『終わった材』でボロボロのカスッカスな物ばかりです。

そして歩いていると先頭を歩く俺は、雪が解けて開いた天然の穴に次々と足を取られます。
おまけに後続のNo.2とNo.6が遊び出し、
雪をぶつけてくるわ道草くってその場を動かなくなるわでなかなか進みません。


俺 「誰か先に行ってくれ~


起伏の激しい森の中、傾斜の激しい雪面を登り下り、沢をいくつも渡り
漠然と「あっちの方向から来たはずなのは大体分かる」と、帰り道の心配を最小限にとどめ
山深くへと歩みを進めます。



たまに鉈を振るい産卵痕の周辺を叩いていきますが狙いの虫は出てきません。
流れがおかしい…と思い始めたのはそれほど遅くはありませんでした。



結構歩いたその先に、傾斜45°(以上)のが現われました。

この光景を後ろの2人が無視するはずがありませんでした[ふらふら]

沢に沿ったその谷はその先も続いており、
一旦遊ばせないとこの先(コイツら)変わらないだろうな、と諦めることにしました。はぁぁ…



No.6転落動画

↑↑分かり辛いですが見た感じよりも全然傾斜キツイです。
体が持ってかれるんですよ、体感速度結構速いです。

大自然に翻弄された後、すっきりした2人はようやく先へ進む気になったようです。

意外と雪が深いため、結構産卵痕が埋まっているようでなかなか出てきません。

本当なら見切りをつけて別ポイントに向かうところですが、
優柔不断と云うか決断力に乏しいと云うか、ズルズルと森の奥へと誘い込まれていきます。





ようやく少しはNo.2・No.6もやる気になってくれたものの、
以前ルリはその姿を見せません。
持ってきた鉈もだいぶ砥いでいないので材への食い込みも弱く上手く叩けません。
もしかしたらと言うか多分、吹っ飛ばしてしまっていたかもしれません。

遂に進行を諦め、引き返すしかなくなりました。
いい加減別ポイントに行かないと今日は何も収穫の無いまま終わってしまう気がしたのです。
と言うか、「今日ってコレ多分ダメパターンだろうな……」と薄々感付いていたのです。

ここからNo.2が先導しながら来た道を戻ることに。

何気に昔からNo.2と言う男は「地理は苦手」とか言いつつ
フィールドに出た時の立ち回りは一番頼もしいと云うのが何とも不思議なんですな。






かな~り歩いてきた上だいぶ彼方此方寄り道してきた筈なのだが、
「GPSでも埋め込まれているのかこ奴は!?」と疑いたくなるような感度で
先へと次々歩を進めていくNo.2。
そしてこの頃には結構足にキテいる俺。
特段目立った行動を見せないNo.6。





意外と早く林を抜けることが出来ました。

時間を確認すると既に午後の1時を回っていました。

正直、昼過ぎにはチャチャッと採集を済ませ
家に帰って今日届く荷物を見る予定でしたがサラッと打ち砕かれました
(見通しが甘過ぎるんだよ!)


車に戻り少々休憩をはさんだ後、
続いてのポイントへ向かう事に。




……………………………………




もはやこの時点で新しいポイントを開拓しようなどと云う余裕は微塵もなく
去年マダラやルリを採集したポイントへ向かう事で頭の中は一杯でした。

勿論運転はそれまで以上に荒れ……。



……………………………………………



到着、本日ようやく2ヶ所目の散策。

このポイントは去年No.2と探索したポイントで、その時はルリを採集したのですが、
ルリ材と言うよりはツヤハダやマダラが好みそうな赤枯れ材の方が
多く転がっている印象を受けたので、
本来の目的であったツヤハダにターゲットを絞ることにしました。

そして、先ほどのポイントとは一つ大きな相違点がここにはありました。

雪が格段に少ないのです。
所々に残雪が見受けられる程度で、
地肌も露わで転がっている材も普通に顔を出しています。


しかしここで、車に載ってしまったためかNo.2・No.6の集中力がパッタリ途切れ
その場を動かず遊び出してしまいました[もうやだ~(悲しい顔)]

林の中には入り、赤枯れを探していくのですが、
この2人は何かちょっとクワガタ採集の方向に気持ちが載ってきていないような…


No.2 「俺らちゃんと探しちゅぅヤ゛さがしてるぞ~?
No.6 「俺らちゃんと探しちゅぅヤ゛~?



叩いても叩いても出てくるのはボロクズのように繊維ばかりが残ったカスカスの木肉だけ。
表面がフカフカで刃が入れやすいと思った材でもその数cm下は行き止まり。

マダラ材のような細い枝には居ないだろうと考えるとやはり太めの物、となってしまうのですが
意外とそういった材は見つかりません。
根元が残った様な切り株の赤枯れ材もツヤハダにかなり好まれそうなのですが
ほとんど「終わった材」「他の採集者に割られた材」ばかり。

ツヤハダって一体何なのさ!!? と何が何だか訳分からなくなってきたその時 ! !





2011 04 18_1786.JPG

遂に幼虫が直径15cmほどの材から姿を現しました!

確かこの瞬間一気にテンションが上がって色々興奮していたのですが忘れました。
しかしこの幼虫が今日の採集に一筋の光を照らしてくれたのは言うまでもありません。

「やっとツヤハダ出たァ――――!!!!!!!!」

しかし随分と小さい、1令か2令でしょうか?
回収する気になれなかった自分はその後1頭だけ同じような大きさの幼虫を割り出した後、
リリースする事にしました。



「間違いなくこの周辺には生息している!」
と確信したのもつかの間、他の材を探そうと先へ進むとその先はもう針葉樹林でした。





ぇええ~~~っ!?? これからだって言う矢先にこれかヨぉぉぉ!!

この時2人は俺と同じくガックリきていたのか、はたまた
「これで帰れる[るんるん]」と内心喜んでいたのかは、俺には分からないが…


このまま普通にもと来た道を引き返すのもちょっと癪だったので、
ちょっと今まで来た道とは別の方向から車へ戻る事にしました。

その道は傾斜が少々急になっていて、いわゆる坂道になって危険ですが、
見渡してみると、意外とこちらの方が枯れ木が多く転がっているようです。

足早に坂を下っていく2人を尻目に、良さそうな材とはどんな材かを考えながら
枯れ木を探していました。
この時、林の中には主に『ブナ』『よくわからない広葉樹』『針葉樹』が生えており、
自分は、樹種で不朽具合に違いがあってブナが一番(居る)可能性が高いと
このとき勘ぐってしまっていて、
「ブナ以外の材ではツヤハダが採れないんだろう…」と勝手に解釈し
「一目見てブナだと分かる材」を探していました。
(↑↑この時には疲労が蓄積し、思考もほとんど停止していたからです)






その中で一本の僅かに土に沈みかけた倒木に目がいきました。


「赤枯れ・・・赤枯れ・・・赤枯れ・・・」と頭の中でループしていたその時の自分には、
表面が滑らかで木肌が灰色に乾燥していたその倒木にはツヤハダが居るとは
思えなかったのですが、
ほとんど裸になったその幹に僅かに残っている樹皮がブナであることを物語っており
材の直径も40cm程と、結構太いので

開き直り半分で2人を呼んで例の如く鉈を入れてみる事にしました。






ドスッ。…





……堅ッてェ……………


刃が悪くてほとんど食い込みません。

ここで、今までなら「これもダメかなぁ…」と諦めていたところでしたが
なぜかふとその時
「地表に出ている部分は乾燥して堅くても、地面と接してる部分なら湿気て軟らかくなってる筈」

誰でもそれくらい最初から分かっているであろう常識的な部分に、
今更気が付いたのです(流石ゆとり世代。いやそれは関係ないか…)。


1人ではビクともしないので、3人で力を合わせ倒木をひっくり返す(と言うか「転がす」)。
なんだかんだでようやく3人の息が合わさってきたかな[ぴかぴか(新しい)]

ひっくり返してみると、やはり地面に埋もれている方は表面も湿気を含んで軟らかくなっていて、
容易に鉈の刃が入っていきます。

割ってみるとやはり中は綺麗に赤く朽ちていて
様々な昆虫やそれらの食痕が見えます。


今までになく一番『それらしい』材を相手に、一心不乱に無言で鉈とナイフを使い解体していく…





今までの疲労が表れてきたのか、息遣いも荒くなってきたその時声をあげたのはNo.6でした。







あっっ!!!!!





一心不乱にナイフで穿っていたNo.6が何かの幼虫を突き刺していたのです。
胴体だけとなったその幼虫は、
僅か2mmの大きさでしたが確実にクワガタの幼虫!






この木には居る! と俄然慎重になります。



間も無く続けてNo.6が同じ大きさの幼虫を割り出してきました。
「また1令幼虫かァ~…」と思いつつ、内心ロマンティックが止まりません。
はじめに幼虫が出てきた材とは違い、今度の材は結構 『太め』 。
個体数も望めそうです。






鉈もそろそろ材の中心部に入り込んできた頃。

今度は、それまで材の中をはしっていた雑多な食痕とは明らかに違う食痕が出てきたのです。
幅およそ10~13mmのそれは、間違いなく普段見慣れているクワガタムシ科のものでした。

この時、この食痕がツヤハダのものだとは微塵も思わず、
なぜか「コクワガタって赤枯れにも入るのか~」などとリアルに思っていました。




そして、遂にその時は来たのです。





2011 04 18_1787.JPG
さっきとは全く違い、約2cmのサイズの幼虫が出てきました。


この瞬間、俺は素直に
「なんかコクワが出てきた!」と思っていたんですから恥ずかしい話ですね(笑)



その後すぐに気付いたのですが
そうです、これが今日の本命ツヤハダクワガタの幼虫です。

それまでツヤハダの3令幼虫と云うのはもっと小さいものだと思っていました。
何故か。何でだろう。成虫のサイズを見れば幼虫が大体どのくらいなのか見当つくのに。


さらにややこしい事に、
さっきまで割り出していた『ツヤハダの初令幼虫』だと思っていた個体達は
よくよく考えたらフツーに『マダラクワガタの幼虫』だと、帰ってから気付きました。

【クワガタの幼虫=何が何でもツヤハダ】という先入観が支配していたからでしょうかねぇ…
マダラの存在をすっかり忘れていたんでしょうね(汗)



2011 04 18_1788.JPG
2011 04 18_1790.JPG



ようやく当たりの材を見つけた事に(静かに)歓喜し、
マダラ、ツヤハダ合わせて10頭ちょっとの数を割り出しました。
会長として嬉しかった事と言えば、
この作業で、いつもは見せないNo.6の本気モードが垣間見えた事でしょうかね。


しかし、結構太くてまあまあ長いので、
必要程度の幼虫を割り出した我々は、まだ成虫の姿を拝んではいないのですが
疲労困憊で今回はこれにて打ち止めとなりました。


2011 04 18_1789.JPG

作品名 『大自然に背中を預ける未成年』



意味不明。


さて、ツヤハダ素人の俺がツヤハダを採ったことで
改めて分かったこともあるし、まだ見ぬ成虫初採集の夢が大きくなりました。

そして今回もまた思い知りましたが
『仲間』って、良いものですね。

採集したツヤハダの幼虫は、
珍しくNo.6も「お持ち帰り」として受け取ってくれました
羽化出来るのか非常に心配ではあるけれどもね。




車に載りこみ、体力限界点の足でアクセルを踏み
今日一日通じて何ら変わらないいつもの危険運転を展開しながら俺の家へと向かいましたが、

いつの間にか一つだけ、変わっていた事があるのに気付いたのです。




 風は、もう止んでいました。




とっつぱれ





   ▼ あとがき ▼
   今回はなんだかんだで結構書きましたが、文章にすると結構内容が薄い事が分かります。
   成虫の画像も無いので盛り上がりにも欠けますけれども。
   そんなわけでちょっと文学被れの内容に仕立ててしまいました(恥)
   初期の頃より何だか採集記を書くのが下手になっているような気がして軽く困惑していますねぇ、
   と言うより、初期の頃より採集記みたいな長い記事を書くのがメチャクチャしんどくなってます。
   初めの辺りは採集から帰ってきてすぐ一晩でスラスラっと打てたんですよ。
   採集記を書くこと自体は結構楽しいんですけどねぇ~


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