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すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・
日昆 採集記 【2017年】 ブログトップ
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大間町ヒメオオクワガタ採集 ‐本州最北端攻略への道‐ [日昆 採集記 【2017年】]

ヤナギを見かけると興奮します。 こんばんは、会長です。

今期はライトトラップを9月の半ばまでやり続けた事もあり、
ヒメオオ狩りの期間が例年より短くなってしまった所為であまり行っていませんでした。
その代わりに、ヒメオオ採集には欠かせない「林道の把握調査作業」だけはその間に進めていました。採集したヒメオオ残しておくにあたって、局所的な生息地を特定・区別しておくことは大切(人によって程度は違いますが)ですが、その場所毎の極々狭い限定的なラベルを把握するのは難しいです。具体的には林道名国有林名です。
図書館で参考になる資料が見つかり、それを基に自分のマップル道路地図に追加記入していくのですがちょっと気が遠くなってしまうくらい情報が載っていました。
一応自分も県内各地へそこそこ数は行っていたと自負していましたが、やはり青森は広かったです。今まで事ある毎に林道名など記入してきていましたがその何倍、十何倍?も書き込む量があり、多くてまだ全部書き込み終えていないのですが、色々書き込みすぎて他の人に見せるのが惜しいモノになってしまいました。


今回の採集も、そんな「新しく書き込んだ道」へ挑戦した中の一つです。


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  10月1日

10月に入ったばかりですが、9月中も多産するポイントへ行っていないせいか、妙に今年のヒメオオ発生数が少なく感じていました。
今年はアカアシの数が異常に少ないので、その分ヒメオオが優勢かとも考えられそうな気にも一瞬なったんですが、多分そんな事は無いでしょう・・・
きっと、いつも狙っている稀少ポイントも例年に増して少ない可能性があるので8月中からヒメオオに向かうべきだったとも思いましたが、過ぎた事はしょうがないと開き直り、新規ラベルの選定もいつもと変わらず「ここで採れたらいいな」という願望で決めました。

この日ヒメオオを採りに行こうと決めていたのが、

青森県最北、つまり本州最北大間町と、
去年10月に初挑戦し見事玉砕してきた佐井村の2町村。

ヒメオオどころか昆虫全般でも話題にのぼらないこの地域をターゲットにしたのです。


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佐井村は前回概略を書いたので今回は大間町の紹介です。

ヒメオオ図1.png

大間町は青森県下北郡に属する町で、下北半島の北端部に位置している。
町の北部には平野があるが、南化するにしたがって険しい山岳地帯になり、最高峰は大滝山(▲563m)
居住地は専ら海岸沿いに集中しており、その中心は町の北端部周辺。人口は5500人弱。
中心産業は漁業で、海藻類や貝類が中心的だが最も有名なのは近海で獲れるクロマグロである。初競りで高値が付く青森県産本マグロもこの町の物であり、大間崎の辺りに一本釣りのモニュメントがあるなど、マグロは町の代名詞となっている。ちなみに、漁獲量自体は大変少なく県産マグロで最も漁獲量が多いのは深浦町である。
また、地理的特性上北海道との結び付きも深く函館とフェリーが通っており、買い物やその他所用には陸続きのむつ市・青森市・八戸市より函館市が利用されることも多い。
この他、大間原発の誘致・建設を巡り、用地買収・東日本大震災による工事の中断・対岸の函館市からの反発訴訟問題が話題になった事も記憶に新しい。

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去年の佐井村に引き続き、今回の大間町もの採集入りです。
そして佐井も含めた遠い北の果て2町村を攻めるという事で、朝暗い内から家を出ようと計画していたのですが、
朝5:00の目覚まし時計のアラームを無意識のうちに完膚なきまでに叩き黙らせたおかげで目覚めた時には朝7:00現地到着まで3時間かかる計算だ・・・となればおそらく、大間を探索した後に佐井まで行ってる時間は無い。

半絶望的に起きて30分で支度。
7:30に家を出ました。


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下北半島と亀田半島.JPG
せめてもの救いか天気は良いです。
写真は道中の桑畑パーキングエリアで採った1枚。左手の陸地は風間浦右手奥に見える陸地は函館です。


大間町に到着しましたが、時刻は10:30。時間も無いので写真や食料補給もせず即行で目星を付けていた林道へ入ります。


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大間町自体、林道はあまり開かれてはいなくて、近隣の佐井村・風間浦村と比べても本数はかなり少ないです。こうしてブログにヒメオオ採集記事として具体的に市町村名を書いてしまうと、かなり核心的なヒントを公開するのと同じ感じになってしまうのですが、今回はアクセス上の難度(面倒臭さ)に加えて、クワガタ自体の報告もされないようなマイナー市町村の貴重な報告内容かつ地理的に特筆すべき地域という事を加味して書くことにしています。

それに、この記事の内容を最後まで読んでもらえば、安易にヒメオオ採集へ行くにはあんまり魅力的な土地じゃないと云うのが解かるでしょう。



ヒメオオ採集のポイント選定の目安として、ブナの存在は重要です。
完全にブナに依存しているワケではありませんが、ヒメオオを探しに行くときにはブナ林・・・できればブナの原生林があるかどうかは特に注目するかと思います。
ブナの性質上、海岸付近や平地・乾燥地は生育が非常に難しく、冷涼で湿潤な環境を好むのでそれなりに内陸で標高が高く深い山でないとヒメオオが利用できるほどの大木に成長できません。

こうなると良好なブナの生息地=ヒメオオの採集候補地も絞られてくるのですが、
ここで下北半島の植生の落とし穴があるのです。

まず前提として「青森県は全域的にヒメオオが沢山採れる」と云うワケではありません。
八甲田山~十和田湖周辺が突出して報告が多く、ブナの原生林が広がる高標高地ヒメオオが人の目で観察できやすい環境が重なり整っているのはこの山地帯しかないワケです。
白神山地も、同じようにブナの原生林が広く残り高標高ではありますが、程よくアクセスしやすくヒメオオが見つけやすい環境が出来上がっている八甲田側と違い、逆に山が険しすぎてコンスタントにヒメオオを見つける事はできません。

反対に、山が低くてもヒメオオ採集には厳しく、青森のような北国では低標高でもブナは生育できるのですが標高が低すぎると山林開発がされやすく、伐採されスギ林にされてしまうので低山地はヒメオオ生息には適さない場所が多いのです。

下北の話に戻すと、
下北半島は高い標高の場所が無く、最高でも876m(むつ市)しかなく、植生限界もその分低い地点でやってくるわけです。低山地では勿論伐採と植林が行われていて、人口が少ない地域ながらもこの地域は津軽半島と並んで昔から特に盛んです。

その理由は何かというと・・・
HIGH VOLTAGE 2でも触れられていますが、ヒバの大産出地だからです。

ヒバの分布.jpg
※ヒバは青森での呼称で、アスナロと変種ヒノキアスナロの2つをまとめて青森ヒバなどとも呼んだりしてややこしくなるので、ここでは単にヒバと紹介しておきます。

この図中で示したのがヒバの分布地で、下北半島はかなりヒバが豊富なのがわかります。
(ちなみに、塗りつぶしている場所が純林になっているわけではなく、あくまで生えている範囲を示しているだけで混生林が大多数です)
下北半島でも中~西部にかけてヒバが多くなり、低山地にはスギの植林が広がり、他の広葉樹とのバランスも見るとこの地域はだいぶヒメオオの生息が厳しいのがお分かり頂けるでしょう。
そして付け加えて、大間町は山岳地帯の中心部から外れたような北の隅っこにあるわけですから、殊更ヒメオオに適した生息環境としては貧相なワケです。


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CA3I0879.JPG
入り口を地図とGPSで確認し、林道に突入します。
始まりはいつも陰鬱なスギ林です。この奥へ進んで、このままスギ林が変わらないまま突き当たるか、段々廃道化していくのか、崩落して進めなくなってしまうのか、ヒメオオが生息する環境に変貌するかは行ってみないと判りません。


CA3I0882.JPG
スギの植林帯も薄くなり、広葉樹も見られるようになりましたがまだ湿性の環境は変わりません。当地のヒメオオの好む環境はどちらかと云うと乾きめのフィールドなので、まだこれではヒメオオに期待できません。
せめて、沢沿いを外れてくれれば・・・


CA3I0883.JPG
緩い上りを続けること暫くすると、漸く路面のしっとりも抜けはじめ爽やかな雰囲気に変わりつつあります。予想ではこのまま行けば・・・


CA3I0884.JPG
よし来た!こういうロケーションを待っていました。
標高はほぼ400m。下北なら余裕でヒメオオが生息している標高です。

ここまで来ると一般の道路地図では道路表記がありません。
林道が左へ分岐しているので、雰囲気も良さげなのでそっちへ進んでみました。

成虫の生息環境に見事当てはまり、ヤナギとケヤマハンノキも生えていて下草もそれほどありません。
しかし残念ながら、成虫の姿はありませんでした。よく見ると何本か噛み痕が付いていたのですが、・・・全部古いヤツだな・・・

林道の奥まで進んでいきましたが、
次第に草木が路面に茂ってきて自然回帰の様相があったので偵察終了。
藪の中からヤマドリやキジバトが突然大きな音を立てて飛び上がる音は何度聴いても心臓に悪いです。


CA3I0890.JPG
分岐から本線へ戻り、さらに林道をユルユル進んでいきます。
道端に生える木々の種類を確認しながらあるカーブを曲がった時でした。

通り過ぎた間際の灌木に不自然な異物が居るように見え二度見。
車をバックさせもう一度確認します。度々見かける異物も、大体は黒く枯れた葉が引っかかっていたり節だったりしますが・・・






い・・・いた! 居た! 居た居た!!!!!

クリックして画像を拡大する
Q.どこに居るでしょうか?
※画像をクリックすると別ウィンドウで拡大できます。











CA3I0888.JPG
見つかったのは1頭ぽっきり
付いている樹もヤナギではなかったのでちょっと油断して流してみていたので危なく見逃すところでした。葉の形を見るとマンサクっぽいのですが、樹皮がなんか違うような・・・

藪をこいで撮影(付いているのは根元から2.2~2.5mの高さ)後、網を入れて取り込もうとしましたがササに引っかかりなかなか網を差し入れられません(焦)
結局、網をきちんと構える前に木に触れてしまい落下!!

目で追ったものの把握できず(汗)、落ち葉が動くのを探して待つこと1分ほど、靴裏からモゾモゾ枯れ葉が動きました。
自分で踏んでいました(苦笑)、危うく貴重な大間産を採り逃すところでした。



CA3I0889.JPG
本邦初公開(笑) 下北郡大間町産ヒメオオクワガタ!!
当たり前ですが本州北端部の個体だからと言って形も大きさも特筆すべきものは無く48mmの普通サイズです。
ここで採れたと・・・云う達成感はとても普通なんて表現は使えませんけども。

周囲を見てもどの木にも齧り痕らしきものは全く無く、偶然付いていただけなのでしょうか。


以て瞑すべしと云うところですが、林道はまだまだこの先良い感じなので引き続きルッキングを続けます。
完抜林道なのでこのまま突っ切ります。
CA3I0893.JPG
小さい写真で判り辛いですが、決して良好な植生とは言えません。
スギヒバ・そしてマツと、針葉樹の豪華三種盛り状態です。その中に、肩身を狭そうにして広葉樹が生えているのが辛うじて確認できます。これでも大間町では最奥部なんですけどね。


そのまま良さげな環境が続きますが、決定的に「おっ、イイ!」と云う場所がありません。
似たような景色を暫く徐行して数十分・・・
CA3I0894.JPG
おっ!? イイかも・・・?
つい足を止めてしまいたくなる一角を発見しました。
林道の右脇には手ごろなヤナギが4本キレイに並んでいます。このヤナギ、怪しすぎます。例えるなら、道路脇に並ぶ自動販売機ぐらいあまりにキレイに並んでいます。
下草も茂ってなくて、これまでにない優良物件です。


車を降りて早速枝を確認してみると、
逆光で見えにくいですが再びヒメオオの姿を発見!

CA3I0895.JPG
↑↑全然虫が撮れてない(恥)
枝の下に構えた網でカツンカツンと揺さぶると直ぐにポロッと落ちてきました。
枝も少なくて入り組んでもいないので網は入れやすいし、仮に落ちても地面がめちゃ見やすいので見逃す危険もほぼありません。楽や・・・楽すぎる・・・!


CA3I0896.JPG
結果、4本のヤナギの内3本にそれぞれ1頭ずつ付いておりその全てを網に収めることが出来ました。全て♂でしたが、樹にも噛み痕はあまり沢山は付いているワケでもなく、個体数自体もそんなに多くなさそうに見受けられます。


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3頭追加した後も道は長く続き、
足場の悪い汚いヌタ場や倒木で封鎖されかけた場所(ビニールテープが両側に張られ木はギリギリ軽自動車が通れるよう伐られていた)を抜け、次第に標高も下がり林道はまた平地の植生に戻り始めました。この間も絶えず樹木をチェックしヒメオオの姿を追い続けましたが、痕跡すら見つかりませんでした。

途中、もう1ヶ所支線があったのですが、途中で進めなくなり徒歩でも進みましたがやはり徒労に終わりました。

林道も抜け、霊芝農家と思しき畑に山積みされているめちゃ見覚えのある廃材を物欲しそうに見つめながら町中心部へ。青森県に霊芝農家があるのを今更ながら知りました。
メーターを確認してみると、林道の距離は支線2ヶ所(いずれも途中まで)を含めて約30km
片道でこれだけ長い林道は下北でも多くはないでしょう。
北の端の長距離林道という事で、林道ドライブ独り占め状態かと当初思っていましたが、2~3台すれ違ったことから見てもそんなに地元の生活から乖離した場所ってワケでもなさそうです。すれ違うの疲れるけど・・・
やはり想定通り時間は無くなってしまったので、佐井村のリベンジは次回に持ち越しです。


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この後、地元のスーパーで今日初めての食事を買って腹を満たしたのが夕方4:30頃
記念に大間崎のマグロ一本釣り像でも撮ろうかと思ったのですが、夕方にもかかわらずまあまあ観光客が居て憚られるので、素通りして帰路に就きました。


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大間町産ヒメオオクワガタ.JPG
今回採集出来たヒメオオクワガタは、最小が40mm最大は51mmでした。
生息環境の分水嶺の付近ながら、50mm台が2頭も採れたのは意外でした、もっとこう・・・ギリギリっぽさを感じる個体ばかりかと思っていたのですが(それ以前に生息してるのか疑念がありましたが)
そのギリギリっぽいと思ってたサイズ=40mmの♂も、ふと別な事を考えてしまい見入ってしまいます。・・・近似のヤエヤマコクワもこんなにデカくなるんだ・・・と考えると、たがかリュウキュウコクワと思えなくなりますね(ヒメオオ関係ねェ)


大間町初の昆虫採集は、こうして無事に終えることが出来ました。



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青森県採集案内 後日談 ~オオクワリベンジ~ [日昆 採集記 【2017年】]

2016年・・・2017年と2年続けて県外の方を採集に案内したところ、見事なまでに雨に見舞われ壮絶に散った事は前回記事に書いた通り。

大切なお客さんとして目的の虫を見せる為に案内したワケだが、今回2人からは土産まで貰ってしまっている。
別に土産を貰ったから、と云うワケではないが、即物的な物がこちらからは提供することが出来ていないのがずっと自分の中で引っかかっていた。

「物」を得るよりも「体験した事=思い出」こそが大事、とYH・MU両氏からは言われたが・・・


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  8月21日(月)

この日の夕方、自分は急いで十和田に向かっていた。

月曜日のアフターファイブにわざわざ十和田へ急ぐ理由・・・
それは他でもなくオオクワガタの2次発生が始まったからである。

その始まりは3日前の18日に遡る。
18日と云えば、ちょうどMU氏が東京へ帰ったその日である。前日17日まではずっと雨で、この日ようやくライトトラップができる天候になったのでNo.7ポイントZへ向かったところ先行者がライトを焚いていたという。別のポイントに変えようと一旦そのライトの前を通過したところ遮光をしなかったので注意喚起をしてその後ポイントYへ移動しライトを展開。 1♀採ったものの、その後何故かポイントZの方向から明かりが干渉してきたので再び注意に行ったらしいのだが、また遮光しないし干渉の指摘をすると他人の名前を出して言い訳してくるなど面倒な言い合いになったのだそう。ちなみにこの人、専門誌の採集記にゲストで載った事があるような方だという。そしてその後影響のない方向へ光軸を変えてもらった途端にその人は連続で多数のオオクワを採ったらしい・・・その中には大台の70オーバーも含まれていたのだとか・・・

しかもその後にNo.7が場所の空いたZで取りこぼしを1♀採集出来てしまったという。

お盆中連日雨で虫が溜まっていたのが、天候の回復と共に一斉に騒ぎ出したと県内の採集者達は一斉に察知、一日二日でにわかに夜の十和田に活気が戻ってきた。


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オオクワの2次発生が始まり、平日にもかかわらず大急ぎで十和田にやってくるという事は自分はこれまで無かった。


この時何を考えているかはもうお分かり頂けるだろう。
そう、青森産WILDのオオクワガタをプレゼントしようと云うワケだ。
MU氏には勿論だが、どうせなら去年のYH氏にも差し上げたい。

・・・と、そんな話を前週の土曜日19日にNo.7に話したところ、オオクワの♀を譲ってくれた。
あげるのにちょうどイイのが1匹いたとの事。MU氏を2日目に案内したポイントZで、18日に採った個体。前述した例の取りこぼしの奴である。
快くNo.7が譲ってくれたのも、MU氏からのお土産を受け取っていた点もあったからなのかもしれない。


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十和田に突入し、奥入瀬の採集エリアに入ったが時すでに遅し、
ライトトラップの主要ポイントはすでに場所が埋まっていた。
やはり2次発生の兆しが見え尚且つ天候条件も良好では場所取りも甘くない。
できれば、プレゼントする個体は案内時と同じ場所で採れたものが欲しいと思ったのだが、MU氏と共に採集したYZのポイントは両方埋まってしまっている・・・
仕方ないのでこちらは諦め、YH氏を連れて行ったポイントへ転向。

即座にそのポイントへ向かった。


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眼前のポイントを恨めしく見つめ車を停める。


・・・鎖がポイント入口に張ってある。入れない。
発電機を持っていくには時間的・体力的な問題がある。

無理も出来ないので、迷ったが仕方なくこのポイントを放棄。
難易度が高い草むらでのライトトラップの練習にもなればと思ったのに。


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この調子だとほとんどのポイントは埋まっているだろう、マイナーなポイントなら空いているだろうが時間はもう19時を過ぎているのでそんなところまで行ってたら良い時間帯を逃すことになる。

その中で、まだチャンスがあるかも知れないポイントが1ヶ所脳裏に浮かんだ。
19日、Zの♀を貰った日に複数名で合同採集をした際、苦し紛れにNo.7が入った新ポイントだ。
この日は十和田市外でライトトラップをしていたが全く振るわず、途中で心折れて十和田へ戻りライトトラップを再開した時に鈴木さんから聞いていた「ライトがかけられそうな場所」としてNo.7へ進言したのだったが、結果はまともにクワガタは飛んで来ず終了。

そのポイントを仮にαとする。
ここ自体それまで誰も入った事が無い場所で、恐らくその日No.7が焚いたのが初夜だったと思われる。
勧めたNo.7を轟沈させておきながら、自分はそこでやった事が無いというのは無責任極まりないので、自分もそこでやっておかなければとも思っていたところだ、ちょうどいい。ポイントの位置的にもほとんど離れていないのでYH氏への土産と云う点でも問題ないだろう。


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ポイントαに到着した。

現場は思ったより足場が汚い場所で、車から降りて0秒で足が茶色くなってしまった。
20m先のライト設置適所と思われる広場を見てみると・・・・・・
発電機を持って行けるような場所じゃないな。持って行けないと言うより、持っていきたくない・・・
HIDハンディライトを置くことにした。

多分こっちに向ければ正解だろうという方向にライトを向けて点灯。時刻はもう19時半である。





不安と期待を半々に抱いたまま10分が経過した。



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青森県鍬形採集案内 2017年8月12日・16日 [日昆 採集記 【2017年】]

旅行にしろ何にしろ、
「コイツが居ると何故かいつも雨が降る」
と云うような引きの悪い人間はあなたの周りに居ないだろうか?

これは、とある県外の方に青森県採集を案内した2日間の記録である。


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廃車同然の愛車が新しい中古車(・・・)に替わった今年2017年、
ひと月ほど前の話だ。


  8月12日

大雨に見舞われた去年の採集案内から約1年。

お盆休みの真っ只中である。
この日自分はとある山中の道の駅で、ある方の姿を探していた。時刻は昼11時



?? 「お店に入ればいいのかな。今駐車場にいるよ。」

とショートメールが着ている。
駐車場でずらっと並ぶ車を見て回っても色んな所のナンバーが停まっていてどれが彼なのか判らない。取り敢えず電話をかけながら道の駅に向かっていくと、店の入り口から出てきた彼を肉眼で確認。
お互い耳に当てていたケータイを下ろし、手を挙げて挨拶する。



自分 「お早うございますMUさん~!」


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去年、YH氏を青森の採集(と云う名の苦行)に案内したのだが、サブタイトルの通り今年も縁あって関東の方を一人案内する事になったのである。
その人がこのMU氏と云うワケだ。


MU氏と初めて会ったのは2年前のお盆、このブログで記事にもした黒石産のヒメオオを開拓した直後の事。青森市内に戻ってファーブルハウスに立ち寄り話をしていたところへ、家族連れでMU氏が入ってきたのである。

 【黒石産のヒメオオ】
   ⇒ 2015-8-15 『黒石市のヒメオオクワガタ』


その時ちょうど自分は採ったばかりの黒石産ヒメオオを手に持っていたので、MU氏がこれに食いつき「これは何というクワガタなんですか!? 今採ってきたばかりなんですか!?」と虫談義がはじまった。
MU氏は東京都から来た飼育初心者と云う事らしく、どんな種類を飼っていて・・・などの初歩的な会話から始まった・・・と思うのだが(うろ覚え)、ある話題がMU氏の口から出てきたことでその場の空気の流れが変わった。・・・いや変わったと云うよりは止まったと言うべきか。

MU氏 〇〇〇産のオオクワガタってあったりするんですか?」

聞くと、MU氏の奥様が青森県津軽地方の〇〇〇の出身らしく、お盆に家族連れで青森に来たのは奥様の実家へ行くとの事だからだった。その流れをもって、その〇〇〇産のオオクワが居たら欲しいな・・・という話だった。

その市町村名は県内の人間でも目を向けることが無い空白地・・・である。
この後の詳しい会話の内容は覚えていないが、話は何らかの広がりがあったと思う。
しばらくの虫談義の後、話題についていけない子供達の様子を察してかMU氏は後ろ髪を引かれるような顔で渋々退店していきこの時は終わった。

自分も鈴木さんも、この時この人とどんな話をしたか、普段なら気にもせずしばらくしたら忘れていたかもしれない。
その具体的な地名が出ていなければ。


そして同年の秋、11月の事。
この頃自分は青森県産のヒメオオクワガタのマニアックな産地を何ヶ所かネットオークションに出していた。

その内の一つに、質問が付いた。
「出品と関係なく失礼ですが、〇〇〇産のオオクワガタを探しているのですが云々・・・」
青森県産のオオクワを欲しいと云うなら何とも感じなかったのだが、わざわざオオクワの産地としてこんな突拍子もない所を具体名まで書いて問い合わせてくるのは、もしかしたらお盆のあの人じゃないか・・・? とすぐに見当がついた。自分の出品物にわざわざオオクワの質問を書き込んできたあたりも、何か個人的に無視できないものがあった。
記載されたメールアドレスに直接返信する事にし、件の彼とは別人だった時のことも考えてその辺の前置き・青森県のオオクワガタ事情に関する概要・稀少産地の地元での取り扱われ方などをまとめて書いた。

すると、返ってきたメールでこの人が例のお盆の方であると合致。
青森県産のヒメオオと云うヒントからかここがお盆のあの場所につながるのではと思い、思い切って質問したとの事だった。
そしてこちらの回答内容に対しての理解と自己紹介が書いてあり、これを機にたまにメールのやり取りをすることになったのであった。


そして更に月日が過ぎ今年の2月の事。
メールを開くと、飼育採集の前文の後に、「今年のお盆クワガタ採集ご同行させていただけないですか。おいしい食事付きにしますので。」とポツリ。
うーん・・・正直困った。YH氏の時と重なる。自分が採集の達人か何かだと誤解されてしまっている。特に去年の一件で相当酷い目に遭わせてしまった経験があるから余計に気が引ける。
取り敢えずこの件についての返答には、
「去年このような感じで一人案内しましたが当初の予定が大幅に乱れまともにクワガタが採れなかったし、自分についてくるのは罰ゲーム以外の何物でもないですよ」と綴った。
自分としてはいくらメールでやり取りしていても、飼育オンリーの人達の中には、『採集を楽観視し過ぎ、いざ採集に同行して貧果に終わったらクレームを付けてくる』タイプの人が一定の割合で存在するという考えが本音にある。

しかし予想に反してMU氏の反応は前向きだった。

「罰ゲーム受けさせてください(笑)」

ここだけ抜粋するとただのマゾヒストだが、かなり意欲的で決心も堅そうなので、今年までならあと一人なんとか案内出来るかもしれないと前向きに考えることにした。
メールの最後に「採集と言う採集をしたことが無いので、プロの採集を見てみたいなと。」と書いてあったのは戸惑ったが。

今年は去年と違ってハイワット機材を入手するから、最悪雨天の場合でもHIDハンディライトのようにクワガタが全然飛んでこない危険性は回避できる。
そして今回はヒメオオの日程は組まない。これさえなければゲストを悲惨な苦行に付き合わせる事も無い。よし、これで行こう!

それ以降、メールやゴールデンウィーク時の来県で話を交わしていたが、
こちらがまだハッキリと決断を出していない段階で「食事だけでも楽しみにしております!!」と返ってきたことや、初めて行ってきたKUWATAの即売会イベントの話や他のメールの内容を見るに、
この人は採集だけと言うよりも人に会うのも楽しみにしているんだなと納得した。

プランとしては、
十和田でライトトラップ
奥様の地元〇〇〇でライトトラップ
の2択を考えたのだが、
やはり夏に県内外から採集者が訪れ賑やかになる十和田の方が楽しかろうという事で前者に決まった。
日程も決まり、夏が近づくにつれてEメールやショートメールの回数は増えていった。

当日の流れは、
MU氏には帰省先の奥様の実家から朝方に出発してもらい、場所取り・現地一帯の下見を兼ねて午前11時に現地集合。昼食と軽い観光を済ませ人気ポイントの場所取り。虫話やらをしながら夜まで待機してライトオン、採集を終えたら全日程は終了と云うワケだ。


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当日の朝へと話は移る。

MU氏から、「道すいてた。。到着してしまった(笑)」とケータイにメールが入ったのは予定より1時間半も早い午前9時半
それもそのはず、当初お盆期間の街中の混雑を見越して出発目安時刻をMU氏に伝えていたのだが、その混雑が全く無かったために渋滞に巻き込まれることなくスムーズに到着してしまったからであった。

混雑が起きなかった原因、それは何を隠そうこの日雨だったからである。
またこの展開かよ・・・
実は雨と言うのは数日前から既に分かっていた。分からないのはどの程度強く降るのかという事。最悪な事にお盆期間中はこの日からずっと雨の予報だったので、回復するかどうか分からない状態で延期にするよりも、影響が弱いであろう雨降り初日に強行した方がまだましなのではないかと博打を打ったのだった。

自分の方は今用意が出来たばかりだ。慌てて家を出る。


MU氏は暇潰しに蔦温泉に朝風呂に入ろうとしたがちょうど清掃中で入れなかったらしい。急がなくては。
重い機材を載せた車を走らせていると、道中無音のままではいつものトロトロ運転で到着が遅くなってしまうので、音楽を爆音に鳴らして勢い付ける。
今日この悪天候の中、ライトトラップすると決めたのだ。普通種がそれなりに来てくれれば御の字だが、どうせハイワットを使って青森で採集するんだから名実ともにいいミスター・ミステリーをあくまで狙いに行く。色も渋くワイルドなクワガタ界のキングを・・・

・・・とかナンとか特定の人にしか分からないフレーズを耳に残しつつ、
十和田市・奥入瀬の道の駅に到着したのである。





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CA3I0703.JPG
レストランが込み合ってしまう前に昼食を済ませる事にした。
普段十和田には夜しか来ないのでレストランに入ったことも無かった。初めてここで食べるのでMU氏にはこれと言って薦める物も分からず、まぁ十和田ですから八戸せんべい汁より十和田バラ焼き定食の方がいいんじゃないでしょうか・・・MU氏は十和田バラ焼き定食を頼み、自分はりんごカレーをご馳走になる事に。

カレーがテーブルへ到着し、バラ焼きも到着。バラ焼きは目の前で生から焼くようになっている。
肉に火が通るのを待つ間、虫話の流れになるのは必至だ。いつも日常的に話をしている間柄なら基本的な話題も出尽くして何を話すかある程度決まってくるのだが、そうでない場合色々話題がありすぎてどこから何を話そうか迷ってしまう。

今日の採集プランも伝えておかないといけないかな。
実はこの時点で、採集プランがグラグラしていて中途変更になるかもしれない状況にあった。現在十和田には線状降水帯とでも呼べそうな細長い雨雲がかかっていて、雨雲レーダーで今後予想を見ても雲の移動がずっと十和田から離れず雨も止みそうにない。
No.7も今日後から十和田に来るという事で、道中の天候を見てもらい雨が躱せそうなら最悪の場合十和田市外に出てライトをしようかとも考えていた。
MU氏も、「どうぞお気を使わずにどこへでも自分は大丈夫です!」とプラン変更の可能性にも理解を示してくれた。

そして、MU氏は飼育屋という事もあって自然と飼育関係の話へ。
彼は現在国産物のみで飼育歴が3年ほどながら、現在マルバネやミクラミヤマなどマニアックな種類に嵌まっているとのことで、離島の採集禁止事情などの昨今の昆虫を取り巻く環境も真面目に勉強している。
また、飼育に嵌まりたての人が陥りがちな、『怪しい生体を知らずに買ってしまう』というような失敗を回避する目を既に養っていて(失敗談も聞いたが)、ネットオークションの出品でも怪しい物とそうでないものの判別が付くようになっているという。去年青森県産の野外品オオクワガタの出品が地元の採集者同士で(悪い意味で)話題になった事があったが、MU氏もこれを見た時警戒したという。
そういえば最初にネット上でやり取りしたきっかけも、単なる生体出品のページから人物像を推測して質問されたからだったな。
某オオクワ専門店の話にも触れたり、使用マットや管理温度帯の話もしたりと、カレーが冷めているのも忘れて話し込んだ。

気が付けば空いていた他のテーブルも客で満杯になっていた。


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腹も膨れたので自分の車に載ってもらい、観光とライト設置場所の下見をする。

MU氏から最初の挨拶の時にお土産を頂いたのだが、FH鈴木さんにもお土産を渡したいという事で電話してみると、この後鈴木さんも十和田入りするとの事でこの後合流することに。
No.7とも電話で打ち合わせながら逐一予定の確認をしていく。


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以前青森に来たとき奥様の実家のある〇〇〇でアカアシを採集して持ち帰り、WF1の♀が1頭羽化したとMU氏が言っていたので、
その婿が採れれば土産になるのではないかとふと思いつき、まだ時間はあるので近場のアカアシポイントへ案内することにした。

MU氏に上下雨具を着てもらい、自分はタオル1枚頭に被って林道へ歩いていく事に。
予期せず去年のYH氏と似た展開になっていることに気付く。

CA3I0702.JPG
アカアシやヒメオオを探す時はこんな感じでヤナギを見ていくんですよ~と探す木を紹介していく。しかし、探そうにもそもそも今年は例年になくアカアシが少ない。アカアシが発生する直前に多量の大雨が襲い羽脱前の成虫に深刻なダメージを与えたからと思われ、ライトトラップでも今年はアカアシシャワーが起きていないのだった。
おまけに今日も朝から雨で地面も木もビッショリのため、アカアシどころかクワガタ自体発見することはできなかった。


採集と言う名の只の散歩が終わりに向かっていたこの頃、鈴木さんから電話が来た。
十和田に到着し、ドライブインで皆で話をしているという。

車に戻り、ドライブインに向かう。すぐそこだ。


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2人で中に入ると、鈴木さん、県内採集者で常連の八戸のM氏、そして東京から毎年十和田に採集へ来ている採集者の方の3人が席についていた。
オオクワの話を中心として、採集のエピソードを聞きながら時間を過ごす。
雨で余裕があった場所取りの時間も、そろそろ余裕が無くなり我々もポイントを確定しなければならなくなった。
十和田でやるか市外に飛んでいくか迷うがどちらも一か八かだ。
結局この十和田界隈でライトを点けることになり、No.7もこちらで合流することになった。

※後日現地に行って判明した事だが、実はこの時候補として迷っていた市外のポイントは、土砂崩れによって道が塞がれ入れなくなっていた。

ドライブインを出る間際に無事MU氏がお土産を鈴木さんに渡し、
今日望みがありそうなポイントへ向かった。
八戸のM氏は得意としているポイントXへ、
東京の採集者はポイントZへそれぞれ向かった。


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鈴木さんと我々2人はポイントYへ到着。
まだ夕方、16時半過ぎと時間がある事で八戸のM氏が差し入れを持ってきてくれた。
そしてNo.7も合流し、雑虫の話や採集機材の話が5人の雨の間を持たせてくれる。
CA3I0704.JPG
使用機材もセッティングを済ませておく。この日使う投光器は、マル秘改造処理を施した特製版・・・として初稼働させる予定だったのだが、前日に急遽友達から招集がかかり参加を余儀なくされ作業が途中でストップしてしまい、加工途中の汚い状態を晒してしまう事になった。

そういえばまだMU氏の車を道の駅に残し荷物もそのままだったので、
荷物を持ってくるため彼の車まで戻った。
必要な道具を積み込み、ポイントへ戻る。当初は晴れている市外のポイントと迷ったが、こうして現地で色んな人と交流することが出来た事を考えると十和田に残って正解だったようだ。

「アカアシの♂要るんだって?」と鈴木さんがケースから小粒の♂を取り出し、MU氏にプレゼントしてくれた。いきなりポッと渡されたのでMU氏も慌てる。

周囲も暗くなってきて、自分の持ち場へ戻るM氏はここでお別れとなり、残った4人で夜を待った。


CA3I0705.JPG
19時になり、発電機のエンジンをかける。

普通種の飛来すらこの日どうなるか心配していた中、クワガタがポツリポツリと飛んできた。

CA3I0706.JPG
地面を歩くノコギリは水でテカテカ光っている。

しかし、5~10分おきに何かの♀が1頭落ちてくるのを4人でウロウロしながら採っていると非常に少なく感じる。
やはり天候が悪いだけに仕方ない。MU氏は離れた場所に付いていたりしないかと気になったのか、遥か後ろのヤナギの幹をハンディライトで照らしている。

すると2つの光が後ろからやってきた。車のヘッドライトだ。降りてきたのは、さっきドライブインで顔を合わせた東京からの採集者の仲間の人だった。
鈴木さんが居るという事を聞いて様子を見に来たようで、ボソボソっと鈴木さんと現状確認だけしてサラッと戻っていった。どうやら東京組が入ったポイントZも飛来状況は最悪なようで、現状で普通種が1・2頭しか来ていないと言う。

20時を過ぎ本格的な飛来時刻に突入して暫く経つが、まとまった飛来がない。


実はこの時、あるライトトラップ現場に小さな奇跡が起きていた。


雨は全く止み間も無く、ガスも度々降りてきて照射先が白く光ったりもして状況はちっとも良くならない。時間も経って20時半・・・21時・・・21時半・・・ノコミヤマの♀しか飛んでこない。たまに大きな音がしたと思えばカブトの♀である。

♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀・・・とにかく♀。♀しか来ない。
小さい♂くらい来てもいいんだがなぁ・・・いや小さかったら♂の有難味も無いか・・・


もうすぐ22時という頃になり、飛び回るガも落ち着き場がダラけてきた。
すると、2つの光が後ろからこちらに近づいてくる、夕方に一度別れたM氏の車だ。

M氏が入ったポイントXでは、事情によると家族連れを案内するため雨ながら同じく奮闘していたらしいのだが結果は空しく普通種が6頭・・・オオクワは採れなかったようだ。

CA3I0707.JPG
タッパーの中はだいぶ隙間がある。容器に付いた水滴がこの採集条件を物語っている。
ちなみにミヤマの♂が入っているのは、戦意喪失したM氏が自分の分の6頭をこのタッパーに足したからだ。
「じゃぁボクはこれで・・・」とM氏は帰っていった。

結局この日ポイントYで採れたのはカブトも含めて15頭。これでも、数だけなら3ヶ所の内で今日一番多いくらいだ。ちなみに今日は天候が悪すぎてこのX・Y・Z以外の場所には誰も採集者は来ていなかった。
クワガタシーズン後半らしさが、ミヤマよりノコギリの方が多い事からも窺える。
我々も限界を感じてきたので、皆で撤収作業を開始しこの日の採集個体を全てリリース。
全員で自然と円陣が出来上がったところで、

自分 「と云うワケで~、本日はこれにてフィニッシュ!」

解散した。


鈴木さんとNo.7がそれぞれ車で帰り、我々は道の駅へ戻る。
MU氏の荷物を元の車へ積み戻し、青森市までは帰り道が一緒なので帰路を先導することになった。


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CA3I0708.JPG
八甲田に入ってなおも降り続く雨。容赦ねぇな。


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日付が変わるまでそう時間も無いくらいの時刻にはで八甲田を下り終えて青森市内へ。
麓のコンビニの駐車場で最後に2人で反省会を開く。

貴重な体験が出来ましたと言うMU氏に対して、自分では理想としていた採集の半分も見せられていない事もあってその言葉を素直に受け止めることはできなかった。
飛来は少ない、♀しか飛んできていない、飛んできている様子をまともに見せていない、・・・オオクワが来ていない。
うん・・・そうだな・・・YH氏の時もそうしたしな・・・


自分 「お盆の間に、もう一日ライトトラップに行きましょうか」

MU氏 「おぉっ!!? マジですか!!?」

自分 「流石にこの内容では自分が納得できませんし、
     去年案内した人の時も2日間やりましたしね~・・・どうでしょう?」

MU氏 「いいですね!! よかったぁ~いやぁ自分ももし出来ればと思ってたんすけど
      自分から言うのは申し訳ないのでそう言ってもらえてありがたいですよ!」

自分 「では決まりですね!」

雨が止むことを願い、数日の間を空けてからライトトラップ・リベンジを行う事に決まった。
予定は明日以降に詰めていく事にしてこの日は解散した。


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  8月13日

解散の1~2時間後、深夜である。鈴木さんから突如連絡が入った。



鈴木さん 「ポイントZに入った〇〇さん(東京の人)
        今晩飛んできた数は全部でたった6頭だけだってよ」

自分 (Mさんと同じか・・・流石にあの人でも昨日は厳しかったんだな)




鈴木さん 「その3つ目で見事にオオクワの♀採ったって」

自分 「エエェェェぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!?」

昨日あんなに天気悪かったのに、一日中雨降ってたのに採ったのか・・・!
時刻は20時20分頃、ほぼほぼ本格的に飛来が始まる時間帯だ。鈴木さんに状況を聞きに彼の仲間がこちらへ来た時、1~2頭しか来ていないと言っていたがその直後・・・いや正に丁度その時に現場では奇跡が飛んできていたという事か。

この夜を体験した者としてはそのニュースは眠気を払い飛ばすには十分すぎたが、鈴木さんの口調は淡々としている。
まぁそれもそうだ、鈴木さんならオオクワの1♀くらいで驚いたりしないだろう。それが悪天候であってもだ。地元特権で雨の日も風の日も採集に行ってはオオクワを何度も採ってるワケだし。勝利を収めたその東京の人だって、この道のプロと呼ばれて久しい人物だ。そんな人に嫌味も僻みも無い。

しかし鈴木さんには単なるプロの意地と云うのとは違うニュアンスを含んだ言い方をした。



上手く回収したね。



・・・だったか、正確に何て言ったかもう忘れたがこんな意味合いだった。
訊くと、実は東京の人が入ったポイントZ前日に鈴木さんがライトを焚いていたのだと言う。つまり11日の夜の事だ、この日鈴木さんはこの東京の人に十和田の近況を教えるために久々に十和田のこのポイントでライトをかけた。
このところ十和田以外のマニアックなエリアばかりに行っていた所為で十和田の状況が分からなかったからという事だ。しかし、本来は低ワットの機材がベストなこのポイントで鈴木さんは400ワットの水銀灯を使ったらしい。400ワットだと少々役不足だが、二晩前にこの球の取扱いを誤り壊しかけた経緯があってその点灯確認もしておきたかったが故にこうなったのだそうだ。
この晩は採集条件も悪く期待薄だったが普通種は60頭を超える飛来があったが、オオクワは採れなかった。ガスや雨の影響もあり、400ワットの出力と云う事もあって、鈴木さんの見立てによると、「この晩ははじいたヤツがいたかも知れない」との事。

あまり細かく長々書くと鈴木さんに怒られるのでもう止めておくが、
東京の人が採ったのは腕前以外の何物でもない、しかしその裏に人気スポットで結果を左右する『連日の流れ』のようなものを見た気がした。


ひとまず、この奇跡を報告せねばと、〇〇〇の奥様の実家に無事着いた頃だろうと午前2時半にMU氏へショートメールで連絡。
「すごーい!! オオクワ見てみたいな!!」と反応がすぐ帰ってきたかと思うと続けざまにメールが。
なんと今まで家の近所の外灯を回り採集をしていたのだと云う。残念ながらそこでも♂のクワガタは落ちていなかったらしい。


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日中をまたいだこの日の晩、鈴木さんから連絡があった。
ここ連日雨なのでどうする? というようないつもの電話なのだが、前夜の結果に満足できないのでMU氏をもう一晩ライトトラップに案内すると言うと、「それは良い」と週の内で天気が良さそうな日を選ぶ会議に変わった。

この後自分は15日までは盆休みだが、翌日から仕事。
対してMU氏は18日まで青森に居るとの事だ。この昼に東京へ帰る予定。
鈴木さんによると、「天気予報では16日、もしくは17日が天候の回復が見込める」という事だった。
・・・盆明けか・・・
18日に東京へ戻るのなら前日の晩に十和田まで引っ張り出すのは気が引ける、となると決行は16日にするか。
しかし一番の問題は当日の入り時間だ。仕事終わりの夕方に青森市を出発して十和田に着くと当然他の人に場所を取られてしまう。出発時刻が早まる事は無いので十和田広しと言えども現場到着が遅れる遠場や奥地のポイントは行けない。やはりX・Y・Zあたりのポイントがいい。
こうなったら仕方ない、MU氏に先に場所を取ってもらうしかない。
MU氏にメールを打つ。

自分 「リベンジ採集、16日になりました。場所は十和田ですが、自分は仕事があり
     17時半以降に出発するので現地集合としましょう。
     ポイントXで待ち合わせそこで採集しましょう。
     暇潰しが出来る範囲で場所取りして待っていただければ問題ありません。」

MU氏も16日が一番良かったようで、場所取りに関しても12日の案内で東北の採集事情を紹介していたのでこちらの当日の事情を汲み取ってもらい快諾してもらった。
ポイントの場所も12日のポイントYを除いて、ポイントXだけはその日の当初の予定と決め込み紹介していたので、一人でも来れるだろうとここを指定した。


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それからリベンジ採集を見据え、14日までに改造処理途中だった投光器を仕上げ完成させ、15日に南津軽方面へ完成した投光器の試験点灯を行った。なおこの時は、場所の選定をミスった初ポイントで点灯し、20~30頭のクワガタ普通種を全リリースして帰った。


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  8月16日

青森市内は日中晴れている。
午後になって鈴木さんから連絡が来る。

鈴木さん 「お前今日仕事なんだろ? 場所取りは? MUさんに先に行っててもらうって?
        なるほど、じゃぁワ(俺)が先行って場所取っといてやるよ。
        MUさんには土産も貰っちゃってるし、何かでお返ししにゃマイ(ならんでしょ)

こうして急遽助け舟も出してもらい、MU氏へ連絡。
鈴木さんが先に行って待ってるので合流してくださいと伝える。

しかしその後15時半に鈴木さんからまた連絡。
なんとポイントXは濃霧でガスっていると言う。予定変更してポイントZに入ったのでMU氏にこっちへ来るよう伝えてくれとの事であった。
今日でさえ厳しいのか、と小さく落胆しつつ重大なことに気付く。MU氏はポイントZの場所を知らない!
MU氏に電話を入れる。この時彼はちょうど八甲田を縦断中であり、山の電波の悪さに会話を詰まらせつつもなんとかこうにかポイントZへ向かってもらった。

ちなみに書く必要はないが、この時自分はまだ仕事中である。


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時刻は夕方17時半、漸く仕事が終わった。直行で十和田へ向かう。

山に入ると今日こそはと言うような晴れ空。風が少し強いのが気になるが、雨よりはマシだ。ポイントXはガスが濃いというが、現地は今どうなっているのだろう?

八甲田に入りある程度標高を上げたところ、ある場所を境に景色は一変した。
正に場面が切り替わったように霧に・・・いや濃霧に包まれたのだ。さっきまで晴れ渡り風が吹いていたのが一変、無風になり空も見えないような濃い霧の風景に切り替わった。

さらにこれだけではなく、景色が変わってから2~3km進んだあたりからボタボタとフロントガラスに水滴がぶつかるようになってきた。今日も降るのか!
現地へ近づくにつれて雨音も大きくなり地面も斑模様から真っ黒に光るようになった。
去年のYH氏の2日間、そして今回のMU氏の2日間を加えても降水確率100%キープである。


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19時前ポイントZへ到着。車を停めてMU氏と鈴木さんに合流する。

CA3I0728.JPG
ただ単に「待ってたよ」と云うのとは違う気持ちを込めた表情でこっちを見る2人。
うん・・・なんか言いたい事は解るよ・・・

濡れた地面を写すのが今年はやたらと多い気がするが、まぁ気にしない。

「これ、No.7さんにもどうぞ!」とMU氏からNo.7の分も合わせて今日もお土産をもらってしまった(この土産は週末にNo.7へと渡した)。そのお返しがこの天気というのは何とも情けない。




鈴木さん 「これ見てみろ」

そう指差された先に近寄ってみると、コンクリートの地面がやたら白くなっているのに気付いた。
ガだ。通常このポイントで投光器を置く位置一帯が大量のガの死骸で埋め尽くされ、雨も手伝って汚く散らかっている。

自分 「昨日誰かここで焚いたんだ・・・」

しかもこのガの量を見るに、小さな灯りでなかったことは明白。400ワット、もしくはそれ以上の大出力でライトトラップしなければこんなに散らからない。
こんなことをしたらクワガタもはじいてしまうだろうに・・・・・・ん? ・・・という事は・・・・・・!

鈴木さん 「条件はこの前と同じ!可能性はある」

鈴木さんが前日にデカいのを焚いた後に東京の人が1♀採った12日の状況に似ている。奇しくも天気などの気象条件もほぼほぼ同じだ。上手くやればこの天気でもオオクワに出会えるという事だ。


ドキドキしながらライトのセッティングをする。
せっかく完成した投光器もここでは大きすぎるので出番は無し、HIDハンディライトを2灯使うことにした。

CA3I0729.JPG
19時15分、リベンジ開始。

普通種ゼロの心配も直ぐに無くなり、時間が経つごとに飛来のペースも上がってきた。劇的なほどではないが12日のポイントYの時よりはハイペースだ。
青森に来てから毎晩のように近所の外灯回りをしていたというMU氏も12日分も含めまだ♂を野外で見ていなかったが、今回は♂が僅かに飛んでくるようになった。大型個体なら嬉しい所なのだが、実際は小さい物ばかりで思い切り喜べない。

路面が濡れて着地個体が判りにくいので3人で交代しながら見回っていく。
ガの鱗粉が水溜りに浮き、そんなところに落ちてきたクワガタを拾うのはちょっと抵抗がある。

しかしゴールデンタイムが訪れても飛んでくるのはノコギリの♀がほとんど。時々ベヂンと大きな音がするが期待せず見に行くとやはりカブトムシ、ノコギリカミキリ、そしてクロシデムシである。

21時を過ぎて段々飛来のペースが遅くなってくる。雨は相変わらず降り続けている。



そして、22時手前でリベンジの敗北を認めた。
鈴木さんが入念に最後の回収作業を進めるが反応は無い。

やはり上手くいかないか。改めてこないだの東京の人の凄さを思い知った。

皆で片付けし、解散となった。今日ここまでに至るまで、長いようで実に短かった。
前回と同じく、自分の後ろについてきてもらい青森市内のコンビニまで戻ってきた。こちらは憎たらしいほど晴れていた。


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最後、いつも使っているガソリンスタンドで給油した後、
「お疲れ様でした~」「ありがとうございました!」と別れの挨拶を交わし、通りも疎らな国道の向こうへ消えていくMU氏を見送った。


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こうして2017年の採集案内もグダグダに終わった。

この翌日、土産のお礼にと、鈴木さんがMU氏の居る〇〇〇でアカアシのルッキングを行ったという。この日も比較的厳しい現場環境だったようだがなんとか採集に成功したようである。
アカアシやオニなど、青森のクワガタを土産に18日MU氏は東京へ帰っていった。


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今年のお盆の出来事は以上。
肝心の採集が不完全燃焼に終わりながら、自分としても濃密な1週間だった。
降水確率100%の採集案内は、自分には不向きな役柄だったんだろうな。滅多な事はするもんじゃないなぁ・・・


ただ、縁があってこうして採集案内に自分を選んでもらったという事を振り返ると、蹉跌を重ねたままこのイベントを完結できない。




と云う事で採集案内自体は終わっているが、実はまだもう少しだけ続きがある。






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青森県産コクワガタ市町村巡り 「五所川原市」でヤッテマレ!!! [日昆 採集記 【2017年】]

県内産のコクワガタを市町村別に集めると云う課題を2013年に立ててから早4年。
たかがコクワと言えどもコレクションを見返してみると全然集まっていない・・・
40を数える青森県の市町村の内、手元にあるのはそのうち半分もありません。
去年~一昨年に採っているものでもまだマウントしていないものもいくつかあり、2014年以降はコレクションの増えるスピードが急ブレーキで失速した点も含めブログで公開している者としては非常に恥ずかしいところです。
今期からはハイワットの灯火機材も導入しましたが、
未採集地域は山奥ばかりでもありません。

平野部での採集も進めなければ・・・
と云う事で、先日津軽平野の空白地を埋めに行


・・・いや、仕事の要件終わりに寄り道してきました。




  8月2日(水)

時刻は昼を回って陽も西に落ちてきている頃。

立ち寄った所は津軽平野の中心地・五所川原市


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五所川原市.png
五所川原市は西北津軽の中核都市。津軽半島の付け根及び中西部に位置し、奥津軽への玄関口と言える。2005年3月に旧金木町旧市浦村と合併した。
農業が中心の都市で、岩木川が通る津軽平野の中心作物はりんごと米。市浦地区は十三湖のしじみ漁が盛ん。金木地区は「田舎のプ〇スリー」こと歌手の吉幾三や「走れメロス」「人間失格」で知られる小説家の太宰治の出生地として知られ、五所川原の立佞武多も青森県の有名な夏祭りとして知られ観光地ともなっている。
ちなみにサブタイトルの「ヤッテマレ」と言うのは津軽弁でつまり「やってしまえ」と言う意味。立佞武多の掛け声であり祭りの中での意味合いとしては、関西弁の「いてまえ」と同じく攻撃的な面を含んでいる。
(東奥日報社「新平成の大合併あおもりマップ」より一部引用)


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これまでの時点で五所川原産のコクワは市浦1♀拾っているのみ。他には五所川原の住宅市街地のコンビニに飛来したノコギリの♂を友人からもらっているのみ。

具体的に生息しているポイントと云うのは実際にはまだ知らないので、
地図を見ながら採れそうな場所・・・でなおかつ仕事中の格好でも木まで辿り着けそうな(つまり服装を汚さずに済みそうな)場所を探します。


何にせよ時間も無いので行き当たりばったりで市内某所に目星を付け、
車を停めてルッキングを開始しました。


CA3I0646.JPG
ヤナギの多い場所で、ヤナギの大木が並木になっている場所もあれば藪に入る寸前に疎らに小さなヤナギも生えています。

藪漕ぎは今出来ないので、藪の際を沿うようにヤナギをチェックしていきます。
何本か見ていると枝にハナムグリが集っている光景が見られたので、この環境をさらに広く見ていけばいずれノコギリやコクワは見られるだろう、と期待を持ち始めた
その直後でした。





CA3I0647.JPG
・・・んんッ!!?

黒い塊が・・・おぉ!? マジでか!!!









五所川原市産コクワガタ.JPG
いたよ!!!! やってまったよ!!!
しかもそこそこサイズもデカい!!!

発酵した樹液が出ていてコクワを含め虫が多数集まっています。
警戒して藪の中に落ちないかハラハラしながら写真を撮り、気付いて仰け反ったところを慎重かつ瞬発的に抑え込み採集。
遠目では♂1頭かと思いましたが♂♀ペアでした。



CA3I0650.JPG
多分居てもノコギリの方が確率は高いかと思っていたのでいきなり本命と遭遇できて非常に嬉しいです。ライトトラップでは味わえない・・・と言うかライトトラップとはまた違った興奮が樹液にはあるんだな。

♂は越冬なのか、大腮の摩耗が激しく爪など一部欠けていたボロ個体だったものの45mmと標本箱に入ってても見応えがするサイズ。
空いていたジュースのペットボトルに突っ込んで持ち帰ることに。
大木のヤナギ並木も見ていくと、カミキリやガによってところどころに穴を開けられ樹液が出ているものが見られました(ウスバカミキリ本体も樹洞にいましたし)。環境的に見てもおそらく夜に来ればコクワとノコギリを観察できると思われます。もしかしたらスジとアカアシも居るかもしれんな・・・

時間も無くなってきたのでこれ以上深追いせず帰ることにしました。
特に今の時期祭りシーズンだから夕方は車が進まなくなってしまう・・・




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こんな感じで五所川原のコクワも新たにコレクションに加わりコクワ巡りも一つクリアしました。
祭りの季節という事で今日から五所川原も立佞武多が始まっているので暇があれば、コクワはともかくとして一度夜の五所川原へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
(ここで立佞武多の祭りの写真でも貼っておければ良かったんですが、生憎自分はまだ一度も見に行った事ないんですなァ・・・)



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半島リベンジ [日昆 採集記 【2017年】]

  7月22日

前までの平日間ずっとカンカン照りだった青森県内はこの日、午前中は土砂降りでした。

梅雨前線が南下し北東北上空へ、今話題の線状降水帯が日本海側から太平洋側まで午前中をかけてゆっくりローラーしていき採集地の道路状況に大きな不安を残していきました。

予報の時点ではまだ県南の方が降雨量が少なかったので、
朝早くから出発し遠い県内のポイント探しに行こうと思っていたのですが・・・



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・・・11:47・・・

時計に写るこんな数字を布団の中で見たら絶望しますよね。
寝過ごしたぁ~~!!!!!

朝8時くらいには出発するつもりでいたのでもう「焦る」とか云う次元ではありません。
遅過ぎてもはや飛び起きる気力もありません・・・

これで県南への長旅は断念しました。
午後になりとりあえず今から行けそうな場所を気象庁のホームページを見ながら決めていきます。
青森市内は朝方にドッと降ったようですが今は静穏。
行こうと思っていた県南方面は昼の時点でかなり荒れている模様・・・
約束の地へもこの大雨で道路が崩落してしまう恐れあり、十和田はもうコクワは採っている、下北は時間的に間に合わない・・・


よし決めた!!! 津軽半島に行こう!!!
今日の中でも比較的降水量も少なく朝方に大雨も病んでいる津軽半島方面への採集を決定しました。


CA3I0615.JPG
午後2時頃の青森市内。
寝坊したので開き直ってレンタルDVDを返しに行きつつ現地へ向かいます。
トニー・ジャーにウー・ジンとは贅沢だったな・・・

天気はこの通り回復しています。




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北上を続け、今夜のライトトラップの舞台になる市町村へ到着。
中泊町・小泊地区

小泊岬.JPG
場所を探して走り回りますが、良い条件の場所がありません。

CA3I0621.JPG
見てくださいこのスギ林!
津軽半島もほかの地域と同じく、人が入りやすい低山地~河川沿いはほとんどスギが植えられています。伐採されていないのは高地や斜面ばかりです。
そして津軽半島の場合、植林を避けただけではクワガタ採りに適した場所にはたどり着けません。それこそが何を隠そうヒバ林。標高を上げると今度は天然のヒバ林が増えてきて密度も割りと高いのです。ブナ等の広葉樹林と混ざっているので航空地図でも見分けがほとんど付きません。
ただでさえライトを置く場所が見つからないのに加えて照らす所も激減するワケで、十和田のように競合者がいないとは言え場所が見つからないので焦ります。

ポイント探しも兼ねて、2年前に採れた隣町のヒメオオポイントの林道もチェックしに行きます。
去年も秋に来たんだけど何も居なかったんだよなぁ・・・

CA3I0627.JPG
1本だけヒメオオが付いてた!
7月の後半で付いているというのも個人的には未体験。自分は今まで一番早くてもヒメオオの樹液採集は8月からでしたからねぇ・・・

画像の中くらいの♂と、奥の枝にもう1♂小さいのが居るのですが
残念ながら大きい方のはしくじって弾いてしまいました。
ホントに手前で近いのに、落としたら見つからないもんだねェ~・・・(泣)
一応これでも19時を回っています。足元もなかなか暗いんですよ・・・
・・・それよりライトのロケハンはどうした!?


結局落とした個体は諦めて、残った最後の1頭へ挑戦、
また落としたものの下へ潜る前に回収出来ました。
CA3I0628.JPG
小さい。 ・・・が今日初のクワガタです。
今年出てきたばかりの新鮮な個体で動きも若々しくヒョコヒョコ歩きます。足取りが軽い感じ。


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余計な林道を余計に深入りした所為で小泊に戻ってくる頃には周囲は真っ暗。

どこも中途半端な場所ばかりでかえって迷います。
なんとか光が射せる場所で20時過ぎに点灯開始。


CA3I0629.JPG
ひとまず20時17分、初クワガタの、ミヤマ♂が飛来。


さぁまだ採れていない小泊のコクワを今日こそは・・・


CA3I0631.JPG
ミヤマしか来ねぇ!!!!!

しかも全部♂。ミヤマ100%。純ミヤマ。深山にはミヤマしか居なかった。

CA3I0630.JPG
ライトを向ける方向も2方向あり、
・林道の奥側
・斜面の谷側
の内画像は斜面の谷側。特に飛んでくるのはこっちなんですが、辛うじて谷を挟んだ向こうの斜面に光が当てられるのですが手前に草木が被りかなり弾きます。
と言っても弾いた分も含め確認できたクワガタは全部ミヤマ・・・
近くに飛んできた個体をスィーピングしなければいけません。

点灯してから1時間、21時には撤収を決めました。


22時には撤収を完了して車で下山を開始。

(ちなみに、この頃No.2No.6はTVの前に座り戦国無双とガンダムで熱闘していた)


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山から下りたらあとは戻る途中の市町村で外灯を見ていくのみ。

小泊を脱する前に道路横断中のキタカブリを保護して隣の市浦へ戻ります。
(逃げるかと思って咄嗟に手で掴んぢまった・・・臭いをかけられた・・・!ウォェェ・・・)


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五所川原市・市浦地区では外灯を見て回りますが、シロヒトリがタクサン・・・。

一番来る外灯も見てみますが、この場所ではノコギリ♀が1頭だけ。
CA3I0634.JPG
周囲は尋常ではないほど虫に塗れていていますがクワガタは多くないようです。
この公衆電話、絶対誰も夜に使わないだろうな・・・

あ~手が臭い!拭いても臭う(吐)


更に道は戻り中里へ・・・


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中泊町・中里地区

ここは4年前にも来ましたが兎にも角にもガムシが尋常ではないくらいに落ちています。
ガムシガムシガムシガムシガムシガムシガムシガムシ・・・そして手が臭い・・・地味に辛い!
ガムシを採るなら中里に行け!と云うべき安定のガムシ率。
度々潰された個体も居るので、遠目に見たらシジミの殻と見分けがつきませんからね。
(当地の名物は十三湖のシジミ貝)

残念ながら何のクワガタも飛んできていませんでした。


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そして中里も道を戻って少し経つ頃には外灯も増えてきて光が散ってしまい際立った良ポイントも無くなって明るい街並みになってきてしまうのでそのまま帰宅モード。



・・・からの意識OFFモードへ。



青森市内に入り自宅まで待てなかった・・・
途中で仮眠をとり帰宅したのは翌日未明。



CA3I0636.JPG
持ち帰った虫はこの通り。

    結果

    三厩・・・ ヒメオオ♂:1頭
    小泊・・・ ミヤマ♂:3頭  キタカブリ♂:1頭
    市浦・・・ ノコギリ♀:1頭






コクワにひとかすりもしてないんだが。

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six or seven 採集 青森県産コクワガタ市町村巡り [日昆 採集記 【2017年】]

  7月1日(土)

「今日はなんかいい天気だ!」

とライトトラップの予定を昼間からチクチク企てていましたが、この日は夕方にならないと採集に出られません。
前回までと同じ約束の地へ行きたいところですが夕方出発では間に合わないので別のやや近場のエリアを2ヶ所分ピックアップしてNo.7とメールで相談。

地元の仲間内では結構有名ながら、自分は未だ行った事が無い点灯ポイントがある市町村があったので出来ればそこへ行きたかったのですが、No.7から「情報元が夕方から入るのは非常に危険だと言っている」と返事が返ってきたので断念してもう一つの候補地へ向かう事にしました。

〉〉 もう一つの候補地へ・・・


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出撃~!! ようやく来た青森の暑い夜 [日昆 採集記 【2017年】]

今年になってやっとか!と待ち遠しかった暑い日が今日やってきました。

おそらく今日は県内外各地の山が明るくなるのではないでしょうか、
自分も今夜は気合を入れて(?)山へ向かおうと思います。
ハイワットクラスを導入してから3度目の夜になります。


今日こそはまともな数のクワガタが採集できるのではないかと思いますので、
一応・・・記事を書く予定として本記事で出撃予告をしておきます。
県内でも複数オオクワガタが既に報告されているのでその辺も期待したいと思います。
久し振りに出撃予告しておいて本番ズッこけたら・・・この記事削除するかもな・・・


今日が休みだったらなぁ・・・もっと良い場所行けたのに(悔)

タグ:採集 日昆
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