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~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。
『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』や
『既にここのブログで多数の記事を読んで下さっている方』、『ブログを通して交流のある方』
上記以外での初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが出来れば第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・
前の5件 | -

堅材に挑む [青森県産 オオクワガタ]

日付は13日、今週月曜日の奇跡体験から4日が経ち、
いよいよオオクワガタのブリードに着手することになりました。


現時点の状況を確認してみますと、オオクワWILD成虫は♂1頭・♀2頭。

青森県産WILDオオクワ.JPG
♀-1 37mm

青森県産WILDオオクワ2.JPG
♀-2 42mm

青森県産WILDオオクワ♂.JPG
♂ 59mm 中歯


♀は1次発生の個体で♂は去年の2次発生の個体。
プランとしては、

それぞれ♀を単独(持ち腹期待)でセット

          ↓↓↓

1週間後にケース外面から産卵行動確認

          ↓↓↓

2週間経っても産卵行動が見られない場合は♂を投入

と云った具合でやってみようかと思います。
個人的には♂の形が結構良いのでこの遺伝子も残してやりたいと思うところですが(笑)

さてセットを組んでいきますが、
今回オオクワをブリードしようと思う理由が今までゴチャゴチャ言っていた他にも一つありまして、コレの処分に困っていたから・・・なんですね↓↓

CA3I0394.JPG
真ん中の材なんですが、お分かり頂けただろうか?

そうです、この材堅くて全然使えないんですよ。

通販で産卵木を買っている飼育者にとって避けにくい「産卵木の当たり外れ」
(今は結構そのあたり融通が利く店もあったりするんでしょうかね)
まして自分は未カット材なんてのを買っていた時期がありましたから切ってみるまで分からない材だったりするんですよね。
自分トコでは基本的にノコギリやシカやらホソアカみたいな、堅い材を齧れない種類しか飼っていなかったので、柔らかい材しか使ってなかったワケですね。
こうなると必然的に堅い材が残り続けていく事になるワケですが、これをいい加減処分してしまいたいという事もあって「じゃァ久し振りにまたオオクワやってみよう」となった部分もあるのです。

材をカットしてみると、かなりの難がある材だという事を改めて確認しました。
CA3I0395.JPG
まず芯が太いと云うのは見て判りますが
それよりも、周りの辺材が年輪が密で爪がなかなか入っていきません
あれ!? これオオクワにもキツいんじゃね(汗)

材に弾力が無い所為で、水を吸わせると芯の近くから年輪に沿ってバクンッと隙間が浮いてしまうほどです。
まァ仕方がありませんが使ってみるしかない・・・

これを、樹皮と形成層をキレイに剥いで埋め込み用マットでほぼ全埋めします。


待機中の♀2頭は、
CA3I0396.JPG
ゼリー2分の1個をたった1日で完食し、準備万端?

CA3I0400.JPG
追加のゼリーも入れず♀を投入!!

翌日には潜っているのを確認しましたが、やっぱり心配だ・・・


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平成最後の十和田市オオクワガタ決戦 [日昆 採集記 【2018年】]

  7月9日(月)

方である。
自分は車で八甲田山を南下していた。





年も後半、7月を迎え既に9日目になった。クワガタの野外活動シーズンに入ってもう結構経つにもかかわらず、生涯目標の市町村別コクワ採集などほとんどおざなりにして専ら同じエリアにばかり通い続けている。
そここそ、何を隠そう記事タイトルにもある十和田市に他ならない。

十和田市と言えば、説明するまでもなく(?)青森県の虫屋が心の故郷とする地であるが、
ここへ何度も通っているそのワケは、これも記事タイトルにある通りオオクワ狙いの採集である。

遡ること今年3月末
年間目標を掲げる(だけ?の)記事の中で書いた一つにこれがある。


  オオクワガタをブリードしてみる


血統物ブリーダーのように本格的に、とまではいかなくても
一度きちんとオオクワをブリードしてみようという事で今年の目標にしたものだが、この目標に向かうにあたって、必要な親虫の入手先が販売品や人からの譲渡では全く面白くない。元々ドルクス全般のブリードに関して意欲の湧かなかった自分からすれば、自己採集品でなければ飼育するモチベーションが保てないのである。

それで、ブリード用にオオクワの♀を狙いに休日・平日問わず十和田へと行っているのだが・・・


採れない(苦)

採集者が増えライトトラップが苛烈な時期がやってくる前に、ササッと♀を採ってしまってその後は競合が少ない他地域への採集に切り替えよう・・・と云うストレスフリーなプランを構想していたのだが、やはり結果は長丁場の泥仕合になってしまった。
新緑を迎え日中の気温も上がるようになってきた6月の初頭(2日)から出撃開始、この日は早々に気温が落ち、21時を過ぎて気温10℃と云う有り様に震えていたが、
3日後の5日は青森におけるオオクワ開きとなり2ヶ所で1♀づつ飛来があった。その内片方はNo.7の所へ飛んできた初飛行と思われる46mmの特大個体。残念ながら自分の所へはオオクワの飛来は無かったが、美形のコクワ♂が飛来したり(今年ライト初飛来個体)オオクワに近づいていく手応えを感じたものだった。

しかし、その後一気にライトトラップの勢いは失速。・・・いやもう完全にストップした。
雨が降らない。雲が張らない。昼間いくら気温が上がっても夕方になるとスッッと熱が抜けて放射冷却。雨も全然降らず湿度が上がらない。湿度は高いと云う日は往々にして低温。

普通種が偶に飛んでくるようになったのは20日を過ぎてから、そして夜も気温がキープされるようになってきたのは7月に突入しようかと云うような頃だった。
この頃にもなると、県内各地からライトトラッパーが集まり始めるのでのんびりと構えて好きなようにライトを向けたりできなくなってくる。他の採集者の位置関係やライトを向ける方向や光量の力関係を把握しなければいけないからだ。

その例が7月に入って初日の事。自分が通っているポイント(A)のすぐ隣りのポイント(B)ファーブルハウスの鈴木さんが入った。まともに採集できるシーズン中にABの両ポイントで同時にやった事が無かったので、電話で連絡を取り合い『光の干渉実験』をしてみようという事になった。
鈴木さんが使うのは、しっかり発電機を焚いて点ける〇〇〇wのライト。対して自分は100w未満のHIDハンディライト。この差だけを前提条件にすれば、実験するまでもなく鈴木さんの方だけに殆どの虫が行ってしまうのは明白。しかし今回は、データがきちんと取れていない地形という事でどうこちらに影響するか分からなかった部分もあるのだろう。
結果は・・・予想の範疇だったがやはり負けた。鈴木さんのライトがAポイント方向に向くとこちらの山肌にまで光が届いているのがはっきり視認できた。つまり、こうなった場合、絶対にこちらはBポイント方向にライトを向ける選択肢を取れないし、自分側の方向に向けても光量負けして自分の所に落ちてくれるクワガタが激減するのだ。地形を読んで飛来する虫の位置から見てB側からの光線が見えないようにライトを当てると、照射範囲が非常に限定される。
この日クワガタは結局1ケタ台前半ほどしか採れず時間的都合で1時間半ほどで撤収したのだが、この直後にBの方にオオクワが1♀飛んで来た上普通種もドバっと流れ込んできたとの事だった。こちらの側にしてみれば、干渉していたし飛んでいる個体を寄せる事も出来なかったと云う事になる。
おまけに、鈴木さんの所へはさらに遅い時間になって1♀1♂追加が飛んで来たのだと云う。

さてその後なのだが、
2日になって突然原因不明の胸の痛みに起床時から苦しまされる事態に陥ってしまった。
今まで体験したことが無かった症状とあまりの傷みで、「あぁ俺もいよいよ腹を括る時が来たか」と悟りかけた。流石にこんな苦しい中で山へ行く気にはならず夜は自宅待機。
この夜も鈴木さんは1♀採れたとの事だった。

3日は病院で検査をしたが、とりあえず経過を見ることで終わり処方箋も湿布だけだった為、「=山に行ける」と結論してまだ苦しい胸を押さえながらこの日もポイント入りして普通種3頭。他のポイントではどこもある程度まとまった数が採れていたのだと云う。

この後数日雨と低温で青森は一時休閑期に入った。
どこかのブログで、「東北各地本格的に採れ始めた」とか書いてたのを見たが、青森だけ無視されてるのだろうか? 


といった感じで、話は7月9日へ戻る。






の日は長雨で数日お預けを食らった反動もあってか、朝から十和田行きの準備は抜かりなかった。
平日なので仕事なワケだが、予定していた業務が残業コースになり得ると見越して出社時刻を繰り上げ、それでも長引いた時の為に退勤後山へ直行できるように着替えと機材を予め積んでおく(け、けっこう普通・・・)
結果、残業も採集に影響しない程度に短縮出来、会社からそのまま十和田を目指す。
道中で服を着替え夕飯代わりの炭酸ジュースを腹に流し込む。

十和田市内に突入して間もなく、No.7から電話がかかる。

No.7 「いやぁ~~、クワガタ採集日和ですねぇ~(笑)」

自分 「そ・う・で・す・ねぇ~(笑)」

No.7 「あれ? もしかして、来てます?」

自分 「『来てます』って言い方するという事は、No.7さんも~?」

彼もやはり来ていた。チャンスだと見ればすかさず十和田入りを決行(時には強行?)するのも彼の虫を見ればうなずける。何しろ、前述した6月5日に彼が採ったビカビカの♀が未交尾と思われる上に46mmと云うサイズ、♂を会わせてやらないワケにはいかないだろう。
彼も自分と同じくシーズン初期に早々に十和田のオオクワ採集を済ませたいと考えていた一人であり、本命ポイントで♂を採れず連敗していたのだった。

さらに、彼の場合は自分と違いメジャーなポイントで♂を狙わなければならないので場所取りが厳しく、この日は残念ながら本命ポイントではなく別の場所でライトを点けることにしたと云う。
トイレ休憩がてら待機中のNo.7と合流して情報交換後、自分も目的のポイントへ向かった。


集エリア内を移動中、各ポイントには多くの採集者と見られる車が待機しており、既に機材の設置を完了している所も多かった。

さて自分のポイントに入る前にちょっとお隣のポイント(前述のB)を横目に通り過ぎようとしたところ・・・・・・

・・・・・・!!
アラッ!? マズい!!! 灯火機材置いてある・・・!!


迂闊だった、よく考えてみればBポイントに人が入っていないという前提は無い。作業台と400ワット?のスポラート2台が設置されているが、人や車は見当たらない。このポイントに入っているとなると大概は鈴木さんだろう。思い返せば今日採集に行くと云う話を、来る可能性が高い鈴木さんと打ち合わせてなかった、そのせいでまたかち合ってしまったワケだ。
もう仕方ないがちょっと示し合わせておこうと思い、鈴木さんに電話をしてみる。

自分 「鈴木さん今日来てました?」

FH鈴木 「いやっ、今日はパスした」

自分 えっ!!?

鈴木さんではなかった。
困った・・・先日の件で、自分のいるAポイント方向にライトを照射されてしまうとこちらの飛来がほぼ止められてしまう事は実証済み、出来る事ならば傍までお邪魔して照射の角度などを注意してもらうようにお願いしに行く事も出来るのだが、マイナーポイントに入るこちらの事情もあるのでそれが出来ない。遠目に見た様子では、奴さんはAポイント方向にはライトを向けていない。鈴木さんも、「相手の腕が悪いことに期待するしかないな、負けんじゃねぇぞ」と言うのみ。


ここまで読んでいて、
「いや、そこまで言うなら他の場所に変えればいいだけの話だろ?」
と思われる方もいるだろう。
6月から通い続けて採集を行っているが、十和田に何ヶ所も存在するライトトラップのポイントの中で自分が今期来ているのはさっきも書いたがこのAポイント1ヶ所のみなのだ。それは十和田のオオクワをブリードするにあたって、このポイントで採れたものを飼育しようと予てから決めていたからである。

その理由は2つあり、
1つ目去年の2次発生の時に採った♂が1頭家に居る事。
CA3I0748.JPG
↑↑コイツ

あとは♀さえ1頭採れれば確実にブリード出来る事になるのだ。

2つ目ラベル管理上の拘りによる部分から。
ここからややこしい説明になるが、自分の入る場所は確かにマイナーなポイントではあるが産地ラベルとしての括りならば近隣にも採集ポイントは存在する(ちなみに、Bポイントについては位置的に隣りではあるが地名としては別のラベルになる)。それら近隣のポイントは前から採集ポイントとして認知されてはいたが、正しい地名が地元採集者の間でも認知されておらず、採れた場合のラベルの付け方がピンポイントになり過ぎると云う現状に置かれている。
『ピンポイント過ぎる』と云うのは、採集ポイントを明確に区別する為に、「採れた場所」の具体名を付けるという事である。例としては、橋の名前(〇〇橋)建物またはその敷地の名前(〇〇館、〇〇荘)がそうである。
これは個人的な考えだが、こうしたピンポイントな橋や建物名を使うのは標本としてのラベルならいいが、ブリードする場合には適当とは思えない。ブリードした個体に付けるラベルと云うのは産地名であって、橋や建物自体はその虫が育った場所ではないからだ。
この場合、橋や建物の名前ではなく地区名(住所の場合は字・国有林)山岳名(山そのものの場所でなかったとしても地図上の最寄りの山)を充てるのが妥当ではないかと思う(さらに詳細に絞るという事であれば、周辺環境も含めてと云う意味で林道名河川名もギリギリOKだと考える)

この考えでいくと、このエリアのオオクワは実は今までピンポイントの通称でのみ呼称されていて誰も地名で扱っていなかった事になる。去年から始めたこのAポイントを訪れて初めてこのエリアの地名が判明した縁でもって、ここのラベルが欲しいと思ったワケなのだ。


集ポイントに到着し自分も道具を設営する。
持ってきた道具はいつものように

・HIDハンディライト 2本
・HIDハンディライト用の替えバッテリー 2本
・三脚 2台
・探索用ハンディライト
・探索ハンディライト用予備乾電池
・ストックケース
・デジタル温湿度計
・撤収作業用箒

等々と云ったところだ。
さらに今日は、山に向かう前に仕事で出たゴミを加工して即席のライトトラップ用小細工アイテムも用意。

このポイントはライトを置ける場所が広く、地形的な事や去年始めた場所と云う事もありどの方向へ照射するのが有効かまだ掴めていない。事前のシュミレーションやこれまでの成果、さらに隣のBポイントとの干渉も考えなくてはいけない。
採集シーズンの最盛期に近づいている今、ここが正念場だと思い2本を別々の位置・方向に配置し、それぞれ

ライトトラップのセオリーに則り、かつBポイントとの干渉を極力避ける位置 = A‐1

個人的な感覚で有望と思う斜面、しかしBポイントと干渉する危険が高い位置 = A‐2

とする。
もしBポイントの照射方向がさっき見た配置のままスタートするのであれば、早い段階でならA‐2でも干渉の危険なく勝負できるかもしれないと思ったのだ。

CA3I0383.JPG
19時50分過ぎ、ライトトラップ開始。
まだ少し空が明るい中、じわじわ雑虫が集まってくる。前回までとは比べ物にならないほど多様な種類の昆虫がやってくる。それまではジョウカイボンやテントウくらいだったが、コガネムシやシデムシも数種類集まってきた。

三脚の位置や光軸を微調整しながら暫くすると、まず小さなアカアシの♀がクワガタ本日第1号として飛来してきた。ブログでは表現に困るが現場では結構忙しく動き回らねばならないので一々回収はしていられない。
次第にクワガタの個体数は増していくが、要らないので種類の確認だけしたら放置するか暗がりに投げておくのみ。

空もすっかり真っ暗になりゴールデンタイムに突入していく。
心配していたBポイントからの干渉も、こちらのエリアの斜面が照らされていない点からまだ無いように見受けられる。やはり別方向を照らしているな。その証拠に、A‐1A‐2共に少ないながらも定期的にクワガタの飛来がある。

No.7から連絡が入り、オオクワが来たか?と期待したが残念ながらあまり飛来が無いとの事。その中でも目を引くサイズのミヤマ♂が来たと云うのは、希望を捨てるなと云うメッセージだったりするのだろうか。
電話を切って間もなく、こちらのA‐1にも今日初めての大型普通種が飛来した。ミヤマの♂で67mmはいってそうに見える、この日初めてストックケースのフタを開けることにした。

気温もそこそこ、湿度は十分、風もほとんど無いが、次第に雲行きが怪しくなってきた。とは言っても怪しい原因は雲・・・ではなく霧、ガスである。
アレ? っと思った次の瞬間には見る見るうちに周囲が真白くなり視界がかなり悪くなってきた。
このままでは不味いと判断し、早速今日作ってきた小細工アイテムを活用する事にした。
・・・・・・・・・よしよし、利いてる利いてる♪♪


強烈なガスでこのままかとも思われたが、しばらく待つとやがて晴れていった。

そうこうしている内にもう21時を過ぎて暫らく経っており、ライトのバッテリーが尽きて順番に消えていった。予備のバッテリーはそれぞれ1本ずつ、前半のハイライトが大型ミヤマ♂1と云うのは気が重いが後半もまだまだ望みは捨てることは無さそうに思えた。クワガタの飛来自体はまだ続いているからだ。
否、回収してないから新しく来た個体か判んねぇよなぁとか考えつつも、バッテリーを足して、時折掛かってくる鈴木さんからの電話で雑談や実況で時間がどんどん過ぎていく。
ガスも一旦晴れたかと思っていたらまた濃くなったり晴れたりを繰り返す。小細工を駆使したりライトの片方を消したりして忙しく動き回る。確実に日中の仕事よりも汗をかいている。

やはり今夜は何か違うのか時間が経ってもガスっても次々虫が向こうから飛んできている。特にガは酷い有り様で、6月の一時期と比べるとスズメガやオオミズアオの数はだいぶ減ったが、代わりに莫大な量のキマエクロホソバが押し寄せてきた。
(2018年7月13日訂正・キベリネズミホソバでした)

CA3I0384.JPG
↑↑A‐2側の様子。ハンディライトでこの量、灯りの中で乱舞する様はさながら黒い吹雪である。どこにでも大量にいる上に不味くて獣すら食べないとの事、自分もとにかくコイツは嫌いである。

一方のクワガタは、ここまで普通種は皆来ている。ミヤマ♂♀、アカアシ♂♀、コクワ♂♀、ノコギリは♂だけ来ている。いつでもオオクワが来ておかしくない状況だ。


ここで、
ライトの周囲を旋回し、大きな音を立てて接近する黒い影を発見。
ライト脇に墜落するのを逃さず肉眼で確認・・・!
照らして正体を暴いてみると・・・・・・
                                  いや失敬 チッ、ミヤマの♂だった。


時間が経って少しずつA‐1A‐2の様子に差が生まれてきた。
リスクを冒して向けたA‐2の方が雑虫も含めて飛来数が多いのだ。光量の問題でライトを向ける方向が限られている中で、段々このポイントで攻める方向がやっと分かってきた。
時刻は既に22時を回っているにも関わらず、Bポイントの人は一向にこちら側へライトを向ける様子は無いようだ。今向けている方向で問題なくオオクワが来ているから動かしていないのか、来ていなかったとしてもライトを動かす頭が無いのか、はたまたもう既に撤退しているのか・・・

ライトへはまだまだクワガタの飛来が続く。
総数では高々20頭前後と少ないが、定期的に新顔と思われる個体が増えているのでつまらなくはない。


そして、
ライトの周囲を旋回し、大きな音を立てて甲虫が接近してきた。
ちょうど箒を持っていたので、バドミントンのプッシュよろしくパシンッと虫体を叩きつけドキドキして落下箇所を確認すると・・・
・・・・・・これもやはりミヤマの♂であった。


オオクワならばライトの直下に落ちるとも限らない。探し辛いフィールドを念を入れて探索する。嬉しいか悲しいのか、光量の少ないHIDハンディライトを使っているお陰で離れた所に落ちている個体は居なかった。
ライトの前まで戻ってみれば、引くほどのガの大群の中にいくつかクワガタが埋もれてるんじゃなかろうかと気になる。どっしり構えてられない自分は、ライト現場ではあっちを見たら今度はこっち、こっちを確認したら次はそっちを確認したいと云う風に結構そわそわしてしまう。

見ても多分居ないだろうに、ガに塗れながら注視しているとまた甲虫が来た。
マヌケにも、ライトに相対した自分の目の前をクルクル回っている。


ミヤマの♀か、
やかましい!!!!
箒で殴りつけると共にバチンと堅い音が響く。
裏返って固まるそれに指をかけて起こすと・・・












CA3I0385.JPG
!!!!!!!!!

ヨぁッシャ
ァァァァァァァ゛
!!!!!!!!

今年初であり悲願のオオクワガタ♀が遂に飛来した。発狂した。
(思いっきり箒で叩きつけちゃったよ・・・)

CA3I0386.JPG
一瞬の出来事で何が起こったか分からなそうに固まっている。時刻は22時14分、やはり話に聞いていたように夜遅くなってからも気が抜けない。
全身ツルツルの新発生っぽい個体、箒で叩いたと事をものともせずどこにも欠けもなく完品である。

もう慌てふためいてしまって何をどうしたらいいか迷ってあたふたしてしまう。とにかくまず冷静になって手袋を外し、ストックケースを開けてオオクワを保管、フタを閉めてから数人に画像付きでメール報告する。

***********************************

【宛先】 No.2 No.6 No.7 FH鈴木

【本文】 これでようやく十和田通いから抜け出せる・・・!!

***********************************

電話で祝福してくれる人「よかったね」と素っ気なくメールをよこす人「なぜ・・・?」とピンと来ていない上に「スジかと」思って画像を見た人電話をかけてきたが実はメールに気付かずに「いつ頃そっちライト撤収します?」と云う別件でかけてきてた所為で会話が噛み合わなくなってしまった人と、四者四様の反応が返ってきた。

飛来したライトは、A‐2。やはり期待の高い方角から来たワケだ。Bポイントに入った人には感謝しなければならない。鈴木さん曰く「今日俺が入ってたらその♀俺が頂いちゃってただろうな(笑)」。ライトトラップ・・・誰がどこに入るかで結果が変わってしまうと思うと奥が深い。
当初、最初だけA‐2に向けて時間が経ったらA‐1の援護射撃に変えるつもりだったのに、もうこの調子だと今晩最後までこっちに向ける気ないんだろうなBの人。いやもうこの時間じゃやってなかったりして。
まだコクワの♂が飛んできたりして止め時が計りづらい状況ではあったのだが、No.7の採ったミヤマ♂を測るためにノギスを持っていく約束をしてあるし、今日は月曜で明日も仕事である。体力限界まで採集して家に帰って、シャワーも浴びずに汗と鱗粉で全身ドロドロで仕事に行くのは流石に厳しい。
23時を過ぎA‐2の方の2本目のバッテリーもとうとう切れてしまい、ここで今日のライトトラップは感動の波に身を震わせたまま終了する事となった。


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2018年度羽化報告 ダイスケギラファノコギリクワガタ [ギラファノコギリ (ダイスケ亜種)]

あれから1年2ヶ月以上・・・!!

最後にダイスケギラファの記事を残して(遺して?)から随分と月日が経ってしまいました。
その時の記事では、2度の割り出しを終えた結果を書いていましたが、
今回はその集大成=羽化報告です。
当初は本当にパナイ産なのか半信半疑で飼育をはじめ、大型♂個体の羽化を待って納得したいと考えていました。結論から言えばこれがパナイ産かどうかは見た目だけで100%分かるワケもなかったのですが・・・

前回はマットや産卵木から赤い頭を覗かせていた幼虫が、どう立派に成長したか。全11頭の幼虫はなんか知らない間に7頭消えて、残った4頭も♂が3頭に対し♀が1頭!いつも通り過ぎる展開。

まずは各個体のデータを載せていきます。
これを見ればどんな1年2ヶ月だったか一目瞭然です。




【産地】 パナイ島

【累代】 F2(親は同腹WF1♂93×♀49)


♂-①
CA3I0356.JPG
2016年12月20日 割り出し 卵
2017年2月19日 2令初期 恵栽園カンタケ菌床へ
     9月3日 3令中期 ドルクスキングアンテマット2300ccガラスビンへ
2018年4月 羽化
     6月27日 羽脱 98.6mm


♂-②
CA3I0357.JPG
2017年3月26日 割り出し 2令
     9月24日 3令中期 41.6g マット5000ccガラスビンへ
2018年2月4日 蛹室確認
     3月4日 蛹確認
     4月 羽化
     6月22日 羽脱 105mm


♂-③
CA3I0358.JPG
2017年3月26日 割り出し 2令
     9月24日 3令中期 40.9g マット3000ccガラスビンへ
2018年3月23日 羽化確認
     6月初頭 羽脱 107mm
CA3I0359.JPG



CA3I0354.JPG
2017年3月26日 割り出し 2令
     10月2日 羽化確認 冷やし虫家(10℃台)
2018年6月30日 活動開始 51mm





エサ交換のタイミングは勿論、データの詳細があまり無い事からも「あ~コイツテキトーに飼ってたな」とバレる内容ですね。
そして管理後半の内容から「あ~コイツ終盤になってから取り返そうとしたな」とバレてしまう内容ですね。恥ずかしいわ・・・

適した時期にエサを交換しなかったおかげで、3令になっても40gを超すのがやっとで、こうなると蛹化ビンが3リットルだろうと5リットルだろうと関係ありません。
最終的に最大サイズは107mmと、原名亜種、マキタも自己最高が107mm。自分の中ではこの107と云う数字が鬼門なのでしょうかね。
羽化個体を比較してみると、100mmを超えたの♂個体が体型的にやや異なっているのが気になります。
両個体は2mmの差しかないですが、107mmの方は体格が良い割りに頭部が先細りで大腮が小ぢんまりとして見えます。言い換えると・・・ややアンバランスな体型・・・
ダイスケの飼育は初めてなのでどちらがより自然な発育だったのか判断材料も足りない中見極めるのは難しいところです(そんなことを決める必要が何故あるのかと言うと、♀が1頭しかいないのでブリードに使う♂を1頭決めなければいけないからですね)
多分迫力(107mm)よりバランス体型(105mm)を取るでしょうね。

そしてヒヤヒヤしたのが早くに羽化してしまった♀個体のキープ。
♂の幼虫が真っ白な中、当時2頭いた♀はいつの間にか1頭になりあっという間に羽化、ある程度身体が固まったところを見計らって低温の冷やし虫家へ移動(フェイスタメルとか組んでた頃の温度帯)
無駄な足掻きかと思いましたが意外にも素直に大人しくしていてくれました。
♂が羽化して暫らく経ったあたりから温度帯を戻したのですが、活動開始した♂とは逆になかなか起きる気配が見られず、若干温度を高くしてなんとか動き出してくれました。
ずっと低温管理で引き伸ばしていた所為か、溌溂とした動きにはなっていませんが、なんとかそろそろペアリングにももっていけそうです。今回の♂が非常によく寝る大陸産だったら累代断絶していた事でしょう・・・(汗)

パナイ島産ダイスケギラファ.JPG
今回初めてブリードしたダイスケですが、
今のところはマキタと飼育上のサイズ感は五分五分と云ったところ。マキタの時よりは手を抜いてしまったのでサイズ的なポテンシャルは流石にダイスケの方が上なのでしょうけど。
インラインに弱いと言われていますが無事に卵を採って110mmを超すことが出来るのか、緊張と心配で恐いです。




・・・累代断絶と言えば、ターク県ウムパン郡産の原名ギラファが♂成虫のみになってしまい累代終了になっちまいました(悲)
F2で今寝ています。
イイ形で希少な産地のギラファなので誰か今も同産地を持っている方居たら引き取りませんか?[たらーっ(汗)]




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たまの外産ドルクスも悪くない

前回のルリ採集のその後・・・

毎年の恒例だったマグソ採集。近年は新産地の開拓を目的に未探索河川を方々回っていたのですが、今年は一度として当たりが出ず・・・轟沈。1頭としてマグソ成虫を見ることなく発生シーズンが過ぎていきました。
他にも、ツヤハダ採集などこの時期に片付けておきたい採集もまだまだあったのですが、
遊びで食べた激辛カレーに悶絶して休日をふいにした日もあって、まぁ馬鹿をやらかしていました。
ライトトラップの時期も幕が上がり、No.7も既にオオクワの46mm特大♀を引き当てるなど、夏は既に熱気が上がっています。自分も既に4回は行ってるんですが、コクワ1♂しか来ていません。最近数日は低温続きで採集向きでない上に、この後気温が上がってくるタイミングで月齢が悪くなってくるので少なくともライトトラップは2週間程度は休息期間に入りそうです。


そして飼育の方ですが、
採集が忙しくなるので既存種の世話だけで一杯一杯のハズではあるんですが、
前から気にしていた種類が居たので、最近思い切って買ってしまいました。





パプアヒラタ.JPG
パプアヒラタ 西パプア州 アルファク山脈


別にあまり時期は関係ない種類ですね、インドネシア産です。
それにしても、このブログで外国産ドルクスを記事にするのはだいぶ久し振りです。

基本黒一色でゴツさだけが取り柄のドルクスなのに、そのゴツさも無い上に大腮と体型のバランスがおかしい。
・・・いや、・・・メリーメンガタみたいで逆に可愛いじゃないか。

と、長年のあいだ心の箪笥の隅の隙間に挟めておいた想いがあったのですが、
数年の間少数のブリード品が出回っているだけでWILD品の入荷が現地:ニューギニアから殆ど無く、大して気に留める事はありませんでした。

しかし今年は、それほど多くない需要を満たすだけの数がまとまって入荷している事もあって、見ている内に段々その気になってしまい遂に一線を越えてしまったと云うワケです。

むし社発行の『熱帯雨林のクワガタムシ』によると、
本種パプアヒラタは普通種(多分パプキンとビソンノコの次くらい?)ながら、現地ニューギニア島では6月~10月までは乾期のため本種も数が減ると云う事なので、WILD個体が入ってくるのも今ぐらいが時期的に最後かなと思われます。
(乾期についての記述は島の東部パプアニューギニアの方での話で、今回のアルファク産は島の真反対なので同じかどうかは解りません。発生は年中しているとの事ですが、生体の入荷数が多くない以上いつまでも安定して入荷するとも知れません)

購入元の販売データを遡ってみると、この3年ほどで十数件程度の販売があるのみでいずれも2月~6月の間しか販売されていない事を見ると、時期的にはやはり今頃がラストチャンスだったようです(汗)
あと1便チャンスがあるかどうか・・・?



そんなこんなで到着したパプヒラですが、
急に予定外の増種をしてしまったのでセットは非常に簡素です。
CA3I0277.JPG
無添加発酵マットをレンジ殺虫してから加水詰め。だけ。

ネットで情報を収集していると、買ったパプヒラWILDを産ませたらインテルメディウスが羽化したなんて記事がヒットするんで、こっちもなんかヒヤヒヤしながら見守ってるんですが(販売業者がアレなとこだからなぁ・・・)、・・・上翅に筋がわりとはっきり浮いてるんで大丈夫だと思うんですが。



          新しく入荷した在庫  1種類
        ブログで紹介した在庫 88種類
               全ての在庫 16種類


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北限のルリクワガタ [日昆 採集記 【2018年】]

 5月5日 この日は休み
ゴールデンウィーク後半3日目。
GW採集皆勤賞まであと半分・・・なのだが、布団の中で絶望に伏していた。

11時~~!!!!・・・・・・・・・


終わった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日終わった・・・・・・・・・・・・


行こうと思っていたあの山は今から行っても着いた頃には帰宅時間だ・・・

のっそり起き上がり諦めて家に居ることにした。
休養日という事で納得し、ゴホンヅノのエサ交換やウズラの世話で日中の時間を潰した。


だが、この日はそれだけで終わりではない。
次の日の採集の為の大事な下準備が待っているのだ・・・。





その夜、いつものように仲間内での集まりへ。
採集道具の他に、怪しげなビニール袋を持って・・・


明日・ゴールデンウィーク最終日の予定は、No.2No.6を連れて3人で出撃する段取りだ。2人は今回がシーズン初の採集となる。
帰宅開始時刻の問題で、日中の採集時間を確保する為真夜中出発と事前に伝えてある。



パンドラ 「どこに(No.2とNo.6を)連れてくの?」

自分 「それなんだけどさ・・・こんな物を持ってきた↓↓ ・・・・・・ドーン!!!


GWクワガタ採集1.JPG
持ってきたビニール袋から取り出したのは・・・首枕


No.2 「ムダな物を・・・・・・(呆)」



そして、

GWクワガタ採集2.JPG

No.2 「ムダな物を~・・・・・・(呆)」

No.6 (笑)

No.2 「アホだなこいつ」

自分 「さぁ、何をやるかと云うと・・・」

パンドラ 「車中泊?」

No.6 「あぁー~~泊りに? 泊りに行くんでしょ?」

自分 「まず、道中君らには車の中で寝ててもらって」

No.2 「意味ワカンネー 帰るワ~」

パンドラ 「うん、危なくない? それ。
       お前(運転中)寝そうになったらどうすんの? 誰止めんの?」

自分 「そこ!?」

パンドラ 「だって寝てる時にさぁ、事故起こったら大変じゃない?」

自分 「そうなったら・・・寝たまま逝ける(笑)」

No.2&6 (笑)

No.2 「やめてくんねぇかなぁ(苦笑)」

No.6 「気づいたら、『アレ? ここ、ドコ??(あの世)(笑)」

自分 (採集の行先きは)着いてからのお楽しみ」

そう、今回の採集は現地に着くまで行き先を教えないブラインドツアー



パンドラ 「絶対ェ事件性疑われるわ」

自分 「ポイントに入る直前の街でネタばらし」

No.2 「いや・・・いいんだってそういう意味分かんないのは
     おまえがワクワクしてるだけだから俺らなんの得も無いから」

No.6 (笑)

自分 「そうだよ俺がワクワクするために考えたんだよ(笑)」






 5月6日 ????
時刻は既に午前2時を回っており、出発準備を始める。
自分の車に各人の採集装備を積み込む、勿論、首枕とアイマスクも・・・


自分 「あれ? No.6、長靴は?」

No.6 「いいよ」

自分 「要らない?」

No.6 「うん」


いつものように普通のスニーカー。No.2に至っては、この歳になっても間違えたらサンダルで来ないとも言い切れない。
相変わらず身なりを気にしない男達である。

比較的寝やすいシートのはずの助手席は当然のように避けられ、当たり前のように2人は後部座席に乗り込む。


自分 「じゃあアイマスク付けてくれー」

No.6 「うわぁーきたよ・・・」

自分 「・・・あ! もし今コンビニ寄るんだったらまだ付けなくていいけど・・・」

No.6 「あぁじゃあ結構遠いとかだったら、現地に近い所のコンビニに」

自分 「あ・・・駄目、そうなるとネタばれが中途半端になる」

No.6 (今寄らないと)ダメって事?」

自分 「うん。一応(コンビニ無い所だと)ある程度覚悟してほしい。 じゃァ一回寄るか」


エンジンを掛け、車はまずコンビニへ向かう・・・


No.2 「ハァ~~・・・・・・今年も始まっちまった・・・」



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