So-net無料ブログ作成
~初めてこのブログに来られた方へ~
当ブログにご訪問頂きましてまことにありがとうございます。
『ネット検索して特定の種類の情報を収集するためだけにここへ来られた方』
『既にここのブログで多数の記事を読んで下さっている方』『既に交流のある方』
以外での、初めてこのブログに来られた方には、
もちろん無理には勧めませんが第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか端的に分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・

前の5件 | -

津軽半島姫大鍬形採集記録 [日昆 採集記 【2019年】]

ライトトラップシーズンも終了に向かいつつある9月半ばの話。

夏の間ライトの新規ポイントを探す中で、未踏のヒメオオポイントが見つかった(当時はヒメオオ本体が確認できず)ので、今年のヒメオオ採集一発目は日昆メンバー皆で行こうと企画を立てました。
さらにNo.7から、採集ポイントのある市町村に後輩の虫屋が今住んでいるので彼も連れて行きたいと云う提案があり、5人での採集が決まりました。


  14日

No.7には朝8時に〇〇に集合!」No.2&6に、朝7時に迎え行くからな!」と時刻を伝えておきながら、
迎えた朝はNo.7からの着信で起床・・・

時計を見ると朝7時52分!!! うわぁぁぁあああ!!!!!!!!
ケータイには既に5件の着信が溜まっていました。

言いだしっぺが見事に遅刻すると云うスタートでこの日の採集は始まりました。
メンバーに平謝りし、早速採集目的地の市町村へ車を飛ばします。


今回の目的地は、津軽半島
目的の市町村ではヒメオオの生息を既に確認していたのですが、
過去に採れた僅かな標本はこの地に所縁のあるNo.6にあげてしまい手元には1頭も残っていないので、もう一度きちんと採りに行きたいと数年前から思っていました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


目的の市町村に到着し、No.7の後輩・デススト君と合流しこの日のメンバー全員が合流。
デススト君は仕事の関係上、歩いているヒメオオの♀をたまに見ることがあるそうで、未だ見た事が無い当市町村の♂を採ってみたいと今回期待しているようです。

車2台に分乗し、林道へ突入しました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここからは、写真を中心に採集内容を書いていきます。

CA3I0431.JPG
CA3I0433.JPG
時刻が11時を回る前に車を降りて林道探索開始。
長い林道をずっと歩いていると、出発時は5人の塊りだった一同もだんだん分かれていきました。せかせかと先へ進んでいくNo.7&デススト君のコンビ、のんびりスローペースで歩くNo.2&6のコンビ、そして自分は両者が離れすぎないように中間に位置取って歩く状態。


CA3I0451.JPG
津軽半島は、日本の天然3大美林、木曽ヒノキ・秋田スギと並ぶ青森ヒバの主要分布地で、ブナ等の広葉樹林の中に散立するヒバはとても存在感が強いです。
下北も同じような感じですが、こうしたヒバの高木を沢山目にすると、「半島に来たなぁ」と毎度毎度感慨に浸ってしまいます。


林道図X.jpg
この日の採集経路を簡単な図にすると以上の通りです。
車で長い林道Xをガタゴト進んでいき、途中の分岐から林道Aに徒歩で進入。途中1本分岐を通り過ぎ次の林道B&Cの分岐周辺が、前回のライトトラップポイント探索時に見つけた齧り痕の多いエリア。


CA3I0434.JPG
CA3I0447.JPG
CA3I0443.JPG
林道の風景。
環境はとてもヒメオオ向きで、多様な木々が林道脇に生えていてヤナギも高低様々な物が生えていました。
空は雲が多く、最高の条件と云うワケでもなかったのですが、風も無くルッキングには困らない良い天気でした。


CA3I0432.JPG
山奥に来たからと言って、歩き始めて直ぐには出会えませんでしたが、30分以上経って遂に1頭目の♂が見つかりました。皆に「居たよ!」と呼びかけるのに夢中で生態写真を撮り忘れ先に網を出してしまいました。
5人連れで来た手前、なかなか見つからなかったことに焦っていたのかも知れません。


CA3I0438.JPG
CA3I0437.JPG
CA3I0440.JPG
HIGH VOLTAGE 2の中で書かれているように、津軽半島の個体群は数が少なく自分も既産地ですらボウズを食らう事もあったので心配していましたが、想像を超えて多くの個体が見られました。


CA3I04440.jpg
1人でやる時と違って、2人以上での採集だと取りこぼしが激減します。
全く別々の独立した虫屋の集まりの時と違って、気の知れた仲間ならギスギスすることなく協力体制を構えて確実に手中に収めることが出来るので終始安定して採集できました。網を出すのは見つけた者、取りこぼして落ちた時の受け皿として網を構える者、地面に落ちた際に落下地点を確認する者・・・。理想的な陣形を作る事で、見つけた個体はほとんど確保出来ました。


CA3I0445.JPG生息密度が非常に濃い証拠に、様々な樹種でヒメオオが見つかりました。
一番最初に見つけた時も、なんだかよく分からない知らない樹種でした。判ったものでは、オノエヤナギタチヤナギダケカンバナナカマドイタヤカエデ等。メジャーな後食木としては唯一、ケヤマハンノキだけは付いているのを見ませんでした(他の人はどうだったか分からないけど)
イタヤカエデに付いていたのは今回初めて見たので新鮮でしたが、同じく初見で一番印象的だったのが画像のオオイタドリ。どこにでも生えている、雑草の代表格と言っていいこの草本にも稀に付くことがあると話では聞いていたのですが、まさか本当にその現場を目にする日が来るとは思いませんでした。写真を撮る際にうっかり虫を刺激してしまい威嚇体勢になっていますが、この直前はきちんと草に食いついていました。
しかも実はこの個体、林道を戻る際に見つけた個体なのですがNo.7によると4頭目のイタドリ個体だそうで、最初に通った際には同じ場所に3頭付いていたのだそうです。なぜここのイタドリだけヒメオオが集まってくるのでしょうか・・・?



CA3I0441.JPG枝に付いていた多くのペアの内、1♀こんな個体が居ました。羽化不全で翅パカが顕著に現れています。
柔らかい腹部がむき出しのこの個体が材から羽脱したのも驚きですが、こうして後食木まで歩いて辿り着き♂と出会うに至ったのはごく近い場所に発生木が在ったからなのでしょう。
この♀が今後どうなっていくのか、とても気になります。



CA3I04360.jpg
CA3I04390.jpg
林道A‐B‐Cの分岐点。
一足早く到着したNo.7&デススト君と一緒に林道Bへ進行。ある程度進んだ所でUターンし、分岐まで戻ってくると丁度遅れてきたNo.2と6と合流。
時刻も13時半近くなっていたのでちょっと昼休憩をはさみ、林道Cへ突入。採集してみてのヒメオオの個体数は、林道別ではAが一番少なく、次いでB、一番多く採れたのはCでした。林道Cに至っては分岐の付近からずっと途切れる事無くヒメオオが付いていたのですが、時刻が15時近くなってきたところで引き返しました。その復路でも、少なくない数のヒメオオを見つけることが出来ました。
競合する他の採集者が誰も居ないポイントだと、焦る必要も無いので本当に気分が良いですね。


CA3I0446.JPG
ヒメオオと関係無いのですが、歩いている最中にNo.2が見つけたのはニホンザリガニの死骸。
これを見てスイッチが入ってしまったNo.7、ヒメオオ採集が一段落すると今度はニチザリ探しに気持ちが動いているようでした。残念ながら時間帯が遅く、暗くなってしまったので車まで戻ってきた段階で断念したようです・・・


CA3I0448.JPG
ヒメオオに話を戻して、林道Cから分岐点まで戻ってきた時点で数を集計してみました。
全部で73頭!!!? さらに、他にフ節が何本も切れていたボロボロの個体や先に紹介した羽化不全の個体などはその場で逃がしていましたし、この後林道Aを戻る時に追加した個体が4~5頭居るので、合計では優に80頭を超す数が採れていたことになります。津軽半島の今までの常識からすると脅威の数です。
しかも、この日通してアカアシをはじめとした他の種のクワガタは一切採れず、ヒメオオ純度100%。
言わずもがな、一部を残し他は元の林道に帰しました。


CA3I0463.JPG
CA3I0484.JPG
そしてサイズも驚くべきものがありました。
津軽半島産は県内のヒメオオ生息地の中で一番小さいと云うイメージがありました。実際、今回採れた多くの♂も30mm台から40mm台前半がかなり多く、アベレージとしては小さい印象を受けました。
そんな中、最大サイズはNo.2が採った54mmUP。まだ〆ていない状態でフジコンノギスですが限りなく55mmに近い・・・いやひょっとしたら55mmに届いてるかもしれないと云う個体。


日暮れ一杯まで林道を歩き通し、この日の林道探索総距離を計算すると約16.5km(自分の場合)でした。
車に乗り込み林道を戻る時にはもうすっかり辺りは暗くなっていました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


こうして一部始終を書いてみましたが、これまでの津軽半島産ヒメオオ採集のイメージがひっくり返る体験でした。流石にここ以外ではこうもいかないだろうとは思いますが(笑)

寝坊して1時間繰り上がってしまったのと、その所為で地図や資料を全部家に忘れて置いてきてしまった等ハプニングはありましたが、記憶と記録に残る採集にはなったかなぁ。


nice!(0)  コメント(0) 

青森県の採集禁止マップ [青森の昆虫事情]

虫ブログとして、これまで採集関連で「採集記」「採集方法」「地理解説」「採集道具」「採集トラブル」あたりは書いてきましたが、恥ずかしながらまだ書いていなかった大事な話を残していたのに今更気が付きました。


それが今回取り上げる『採集禁止区域』です。

年を重ねる毎に加速している昆虫採集上のトラブルの中には、これら採集禁止区域での違法行為が問題となるケースもあるかと思うので、それを予防する意味でも是非とも知っておきたい内容です。


採集禁止区域とは、本記事で分かり易く言い換えた言葉であって、
正確には青森県内において自然公園法により指定されている国立公園及び国定公園特別保護地区と、指定された種の場合特別地域も、さらに世界遺産条例により指定されている自然遺産核心地域がそれにあたります。

「特別保護地区」とか「特別地域」とか所謂エリア区分の名称が出てきましたが、
自然景観保護の為、人為的行為の制限内容を階級に分けて区分していて、国立公園と国定公園ではその最も規制が強い区分が前述の特別保護地区と云うワケです。
規制の区分を特別保護地区から順に並べてみると以下の様になります。

・特別保護地区(採集禁止)
・第1種特別地域(指定種は採集禁止)
・第2種特別地域(指定種は採集禁止)
・第3種特別地域(指定種は採集禁止)
・海浜公園地区(指定種は採集禁止)
・普通地域
(※以上、青森県庁ホームページから引用)


ただし今のところ昆虫そのものに関しては指定種はまだいない為、実質特別保護地区と自然遺産核心地域のみが採集禁止区域となりますが、昆虫採集において間接的・直接的に特定の樹木・植物に物理的影響を及ぼす場合は昆虫と同じ禁止区域の他特別地域と海域公園地区の指定種(植物)も避ける必要があり、その範囲は国立公園と国定公園だけに限らず、青森県立自然保護条例の下に県立自然公園県自然環境保全地域にまで及びます。

規制行為の全てをここに羅列するのは大変なので割愛しますが詳しくは青森県庁のホームページhttps://www.pref.aomori.lg.jp/nature/nature/s-kouen_kisei.htmlで確認する事ができます。
大雑把に言ってしまうと、最も規制が厳しい特別保護地区では車道・歩道・登山道以外では自然物に手を出す事は勿論立ち入りも禁止されています。





さて、本題である採集が禁止されている具体的なエリアについてですが、
世界自然遺産の白神山地については核心地域のマップは現地へ行けば至る所に案内看板や観光用パンフレットがあるので認知・把握がしやすいのですが、国立公園及び国定公園についてはほとんど知る機会がありません。


確認するには、かなり昔ですが
CA3I0283.JPG
むし社から1990年に「昆虫 採集禁止種・地区一覧 北海道・東北編」が刊行されている他、最新のものなら県のホームページ(同上https://www.pref.aomori.lg.jp/nature/nature/s-kouen_kisei.html)または環境省のホームページ(http://www.env.go.jp/park/)で載っている区画図を見るのが一番早いですが、全てをリンクで丸投げしては記事の意味も無いので、
正確な地図はリンクで引用又は参考にしつつ、最低限心得ておくべき特別保護地区が指定されている自然公園のみを、境界の目安となる地名を記し説明してみたいと思います。

できることなら特別地域や普通地域まで細かく説明すべきだとは思いますが、そうなると長くなってややこしくなってしまいますので割愛します・・・
また、地名はあくまで判断の材料であり、正確なものを示している訳ではありません。



十和田八幡平国立公園

画像をクリックすると別ウィンドウで拡大表示されます↓↓
十和田八幡平国立公園図
(※環境省「十和田国立公園地図https://www.env.go.jp/park/common/data/07_towada_map_j.pdf」を基に作成)

オレンジ色の範囲が特別保護地区です。

1 南北八甲田連峰
  ・北は青森市 前嶽1,000m付近
   北西は青森市 酸ヶ湯の背部
   西は黒石市 横岳~櫛ヶ峯の西斜面
   南は平川市 切明袖川沢源流部
   南東は十和田市 乗鞍岳~赤倉岳
   東は雛岳・谷地温泉付近

  ・田代平湿原

2 相坂川(奥入瀬川)
  ・十和田市 相坂川上流域(十和田発電所‐くるみ荘より先~子ノ口の手前まで)

3 十和田湖北岸
  ・十和田市~小坂町 十和田湖北岸一帯(御鼻部山南斜面)

4 十和田湖南岸
  ・十和田市 御倉半島~中湖湖畔~中山半島

ちなみに、本記事は青森県についての内容の為、岩手県側については省略。



下北半島国定公園
下北半島.png

オレンジ色の範囲が特別保護地区(目安)です。

1&2 恐山 区画図1を開く(PDFファイル) 区画図2を開く(PDFファイル)
  ・むつ市 屏風山西斜面~小尽山~大尽山北斜面~円山~朝比奈岳東斜面

3&4 仏ヶ浦 区画図3を開く(PDFファイル) 区画図4を開く(PDFファイル)
  ・佐井村~むつ市脇野沢の海岸及び岸壁 福浦~屏風岩

(※PDFファイルは青森県庁ホームページから引用)



津軽国定公園
津軽半島.png

オレンジ色の範囲が特別保護地区(目安)です。

1 竜飛崎・小泊袰内  区画図を開く(PDFファイル)
  ・外ヶ浜町 竜飛崎~屏風岩
  ・中泊町 マカ石~萱部の手前

2 小泊岬  区画図を開く(PDFファイル)
  ・中泊町 小泊岬突端部付近(羅漢石付近から尾崎山付近まで)

3 岩木山  区画図を開く(PDFファイル)
  ・弘前市 岩木山周囲(標高1,000~1,200m付近から山頂まで)

4 舮作崎  区画図を開く(PDFファイル)
  ・深浦町舮作‐沢辺の海岸 黄金崎~舮作崎~恵神崎(椿山を除く)

5 岩崎・白神山地  区画図を開く(PDFファイル)
  ・深浦町森山 森山崎(ガンガラ穴)
  ・白神山地の一部

白神山地の一部について、こちらは自然遺産地域内に入っているので次項の方に含め、割愛します。

(※PDFファイルは青森県庁ホームページから引用)




世界自然遺産 白神山地

画像をクリックすると別ウィンドウでPDFファイルが表示されます↓↓
rt.png
(※「白神山地ビジターセンターhttps://www.shirakami-visitor.jp/」より引用)

深緑色の範囲が核心地域(コアゾーン)です。

深浦町・鰺ヶ沢町・西目屋村
  ・西は深浦町 白神岳の東斜面
   北は深浦町‐鰺ヶ沢町 向白神岳~天狗岳~赤石堰堤
   北東は西目屋村 横倉沢付近
   東は西目屋村 青鹿岳

ちなみに、本記事は青森県についての内容の為、秋田県側については省略。





これにて採集禁止区域の紹介は終わりです。

しかし、これは最低限の事で、紹介していない場所でも行動自体はに気を付けなければいけません。先に挙げた区域内の樹木その他植物への影響、その他動物を含む自然環境への影響・・・
採集禁止区域外でも他人への配慮や採集後の後片付け等、一番最初に心得ておくべき部分は言うまでもないでしょう。
区域を意識した上で、人によって意見が分かれるグレーな行為もありますが、議論が大きくなると何にしたって悪い方に転んでいく世の中ですから、各々が持つ良識を頼りになるべく危ない行為は避けたいところですね。

また、自然公園法や条例とは別の事情で立ち入りや行動に自粛を求められたり制限を受ける場合もあるワケです。解放されている私有地への入場や一部の島へ渡島する場合が分かりやすい例ですが、個別のケースを挙げるとまた長くなってしまうので別の機会としましょう。



・・・なんて、
ここまでずっと偉そうに書いてしまいましたが、自分も当事者として、行動そして採集場所には気を付けなければいけませんね。
自分でも全域を正確に把握している訳ではありませんから、時折この記事を見返したいと思います。



タグ:紹介

残念!!!! Part 2 [ゴホンヅノ (プランディ亜種)]

前回、人工蛹室へと移したプランディゴホンヅノの蛹。

蛹化したのは5月30日以前。
2ヶ月近く経ち、いよいよ羽化目前だと気構えていた7月25日の朝の出来事でした。



・・・



・・・



・・・







CA3I0209.JPG
最悪だ――!!!!!
もう脱皮終わってる・・・!!!!!

腹も透けていたのでもう羽化するのは気が付いていたんですが、
採集シーズンの不規則な生活サイクルに足を掬われて羽化の始まるタイミングを見逃してしまいました。
見たかった・・・そして、撮りたかった・・・



CA3I0210.JPG
透き通るような真っ白な上翅・・・
月並みの表現ですが、ケース越しではなく直に見ると本当にキレイです。
自分も人工蛹室でなおかつカブトの羽化を見るのは久しぶりだったのでうっとりしました。平日なのでのんびり眺めてもいられなかったのですが(笑)
何はともあれ、翅パカを起こす事も無く下翅に水が溜まる事も無く順調に進んでいるようで、一番の心配事はクリアできてホッとしました。


CA3I0211.JPG
昼にまた見に戻ってみると、下翅はもうたたみ終わっていました。
今まで羽化シーン見てきてまだ仕舞うところを見ていないんだよな・・・

脱皮殻もきれいに後脚で全部まとめてあります。器用なものですよね。


CA3I0212.JPG
ここで、角の全貌を見たい欲望に負けて前胸に残っていた殻を取り除いてしまいました。

キレイじゃあないですか~!!!
野外品では見られない、擦れが無く先までピカッピカの角。
よく見ると内側の胸角が寸詰まりになっていて、対照的に外側の胸角はスッと長く伸びています。これがプランディの特徴なのでしょうかね。
これからまた続々羽化してくる個体を見ていけばさらに分かり易くなっていくでしょう。



CA3I0215.JPG
最初に羽化に気付いてから16時間ほど経過。
僅かに翅に色が付いてきました。



CA3I0229.JPG
さらに3日が経ったその日の夜。
翅も色付き腹もだいぶ引っ込んできました。

身体の脂も多く残ってるので、まだら掛かっていますが、色は原名亜種よりちょっと淡い印象です。♀があんなだったので♂も鮮やかさは欠けるんでしょうね。
そして、上翅の会合線の黒線は原名亜種より太い感じがします。その内比較してみたいですが、記載文にも載っている事なので分かり易い部分ではあるのでしょうね。



さらに時間が経ち、1週間以上経った頃。
CA3I0258.JPG
非常に暑い日本の夏に悶えたのか、いつの間にかここまで蛹室をボロボロに・・・
脱皮殻も混ざってグチャグチャです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて、これでめでたく1頭目の羽化個体を見ることが出来ましたが、
結局羽化を見ることが出来たのは一部始終だけ・・・

全頭飼育でまだまだチャンスがある事も考えると、
今回限りで満足してしまうのはあまりにもったいない・・・という事で、



CA3I0260.JPG
次のチャンスを窺う事にしました。

今回の個体は前の♂より僅かに大きい111mm
蛹室は何故か前の個体より短い125mmほど。アレッ?
その所為か、ちょっと角が曲がったのか頭角の湾曲が強い個体です。


次こそは最初から最後まで見てやる・・・!!!


nice!(1)  コメント(0) 

霧の向こうから [日昆 採集記 【2019年】]

  23日

ライトトラップ日和と言える日が未だにほぼ無かった今シーズンも、
7月の終わり頃になって漸くやってきた感じがします。

日中街に居てもそんな条件が判る日が来れば、
虫だけじゃなく人もザワついてきますね。

今日はこっち方面行こうと思ってる、
今晩山に行く~?、
などなどと親しい仲間内で、いつもの連絡を取り合っている中、FH鈴木さんと平日出撃の予定が合い、この日の晩2人で山へ突撃することになりました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


夕方、市内某所に集合し今夜の目的地へ急行します。

この日、県内のあちこちでは日中の蒸し暑さに加え、昼過ぎからドッとにわか雨が降ったお陰で山の中がほぼほぼガスに包まれてしまっていました。
山に入るとやはり山々の谷間にガスが漂っています。

今回、知人がある催し事で使う為にクワガタを集めたいと云う話があり、
普通種の数稼ぎを主たる目的として採集に来たので、お互い少し離れたポイントでライトを掛けようと云う事になりました。



やはりガスの影響を覚悟しなければならないのかと、限られた時間でライトを掛ける場所を決め、さぁ機材を降ろそうかと云うタイミングで、
驚いた事に1台の車が後ろからやってきました。
今夜は、混雑が予想される十和田を避け、別市町村へ来たので他の人とは合う事はまず無いだろうと思っていたのですが・・・
ただの無関係通行車両と云う雰囲気ではなく、ちょっと離れて停車した様子から見ると同業者か・・・?
ジリジリ近寄ってきた車の運転席の顔を覗くと、・・・見知った顔・・・

十和田のA坂氏
十和田から離れたこの地でオオクワの初記録を今年成し遂げた第一人者その人でした。

お互い苦い顔をしながらも、このエリアの話をしつつ同じライン上でポイントをずらしてライトを掛ける事に(汗)
A坂氏も普通種集めの事情を分かっていたので、後で全部渡してもらえることに。

CA3I0200.JPG
19時54分頃点灯!!!  ・・・し、白い!!!!!
目の前めちゃガスってるよ~・・・
光線の先が霧散して見えないわ・・・


CA3I0199.JPG
夜間気温が高い日もほとんど無く、湿度がある日はことごとく寒くなる・・・と云う今までのパターンからやっと脱した感じのある数値です。アメダスでここ数日様子を見ても、時間が経つ毎にグングン気温が下がっていく事もあまり無かったので、このまま暫らく保ってくれればと願うところ。


そんな事を考える間もなく、
クワガタが早速飛来してきます。アカアシです。

続々飛んで来ます。
拾ってる間に次の個体が飛んでくる・・・!
アカアシシャワー・・・、今年も来たか・・・!
いまひとつ盛り上がらない事に、♂も♀も小さな個体ばかりで見栄えがしません。

CA3I0201.JPG
開始からちょうど30分経過したあたりでこの様子。
今年に入ってこの数が来たのは初めてです。

しかし、飛来しているのは9割以上がアカアシ
間違って紛れ込んできたかのようなコクワ♀やミヤマ♀を見ながら、見栄えのするミヤマやノコギリの♂を待ち構えます。


アカアシシャワーが20時半頃で終了し、飛来がピタッと止みました。
ここからは勝負の時間帯。
ガスが下の空間に漂っていてただ待っていても時間の無駄なので色々やっていると、ミヤマの♂なども少しずつ飛んでくるようになりました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


色々試したり観察して飛来数が20頭を超えてきて、時刻もそろそろ22時になると云う頃、
ポイントの奥の方からA坂氏が下りてきました。

奥の方も相当ガスっていて、数も20頭超という感じでしたが、

A坂氏 「1♂来たんだけどね、オオクワ」

と云う結果をサラッと言われてしまい、リアクションも出来ませんでした。



見せてもらうと、

CA3I0205.JPG
↑↑A坂氏採集の某所産オオクワガタ♂

40mm台半ばのピカピカの♂。
こんな場所でサラッと見られるクワガタじゃないよな・・・??


この後、鈴木さんがこっちの方へやって来る手はずになっているので、
採集状況の擦り合わせや感触を談義しながらそのまま採集を続行します。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ガスによって流動的に光の通り方が変わっていく中、
ライトをいじってポツポツ来るミヤマやノコギリを拾っていくと



 22時18分。












CA3I0203.JPG
おおォ!!!!!!!?


来ちゃった!!!!!!!
・・・これは人にあげられない(笑)


CA3I0204.JPG
こんなレアポイントで一晩に2頭もオオクワがライトに落ちるとは・・・
これは多分A坂氏の運だろうね(笑)

記念となる2市町村目のオオクワガタです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


23時を過ぎた頃、ようやく鈴木さんも到着。
現場に人が増えている事には微塵も驚きもせず、結果報告と撤収作業。
自分の所の結果は最終的に普通種約30頭・オオクワ♀1頭

鈴木さんの方のポイントでもやはりアカアシが9割で、60頭ほどが飛来したとの事でした。

最後、
山を下りてクワガタを鈴木さんのケースへひとまとめにし、
CA3I0207.JPG

自分は、オオクワ1頭と掃除し損ねて紛れ込んだ多数の雑虫と一緒に帰宅しました(汗)



CA3I0208.JPG
採集した♀は、擦れが見える35mmの越冬個体。
このまま〆るのは忍びないのでセットを組みましたが、・・・いやぁ~オオクワだけで3セットも組んで大丈夫なのかね・・・(苦笑)


nice!(0)  コメント(5) 

青森県産コクワガタ巡り 「藤崎町」 [日昆 採集記 【2019年】]

  6月29日

天気があまりライトトラップ向きではなく、山に行くつもりは無かったのでこの日はコクワ探しに行くことにしました。
まだまだ未採集市町村は残っているので休んでいられません。

家のWILDオオクワ用産卵木を買ったり、ライト機材を車から降ろしたりと所用を済ませ、日も暮れた時間帯に家を出発。
向かった先は、残る未採集ラベルの内特に難度が高い場所の一つ・藤崎町

この小さな町でコクワガタを探すにはかなり場所が限られるので、候補地を絞るのに時間はそうかかりませんでした。
地図を確認しながら早速林の中へ・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


辺りは下草も無く、歩きやすい。
ホストとなるヤナギが沢山生えている中を隈なく見ていくと、細枝から染み出た樹液にハナムグリが居ます。

「この様子なら他の所にも樹液が出てるな・・・」
雨がようやく降り始めた青森で、樹液がまともに出てるか不安な部分もあって、
羽脱したばかりの新成虫が立ち枯れ表面で待機しているところをメインで探すつもりでしたが問題なさそうです。

LEDライトとケースと網を携えて、1本1本ヤナギをチェックして、

何本かしかまだ見ていない、
・・・何分も経っていないそんな時に信じられない光景を目撃してしまいました。

〉〉 そこで見たものとは・・・


nice!(1)  コメント(0) 
前の5件 | -