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もちろん無理には勧めませんが第1回目の記事をまず読み流して頂ければと思います。
どんな方向に向かっていてどんなスタンスでやっているのか端的に分かると思います。
すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・

青森県鍬形採集案内 2017年8月12日・16日 [日昆 採集記 【2017年】]

旅行にしろ何にしろ、
「コイツが居ると何故かいつも雨が降る」
と云うような引きの悪い人間はあなたの周りに居ないだろうか?

これは、とある県外の方に青森県採集を案内した2日間の記録である。


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廃車同然の愛車が新しい中古車(・・・)に替わった今年2017年、
ひと月ほど前の話だ。


  8月12日

大雨に見舞われた去年の採集案内から約1年。

お盆休みの真っ只中である。
この日自分はとある山中の道の駅で、ある方の姿を探していた。時刻は昼11時



?? 「お店に入ればいいのかな。今駐車場にいるよ。」

とショートメールが着ている。
駐車場でずらっと並ぶ車を見て回っても色んな所のナンバーが停まっていてどれが彼なのか判らない。取り敢えず電話をかけながら道の駅に向かっていくと、店の入り口から出てきた彼を肉眼で確認。
お互い耳に当てていたケータイを下ろし、手を挙げて挨拶する。



自分 「お早うございますMUさん~!」


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去年、YH氏を青森の採集(と云う名の苦行)に案内したのだが、サブタイトルの通り今年も縁あって関東の方を一人案内する事になったのである。
その人がこのMU氏と云うワケだ。


MU氏と初めて会ったのは2年前のお盆、このブログで記事にもした黒石産のヒメオオを開拓した直後の事。青森市内に戻ってファーブルハウスに立ち寄り話をしていたところへ、家族連れでMU氏が入ってきたのである。

 【黒石産のヒメオオ】
   ⇒ 2015-8-15 『黒石市のヒメオオクワガタ』


その時ちょうど自分は採ったばかりの黒石産ヒメオオを手に持っていたので、MU氏がこれに食いつき「これは何というクワガタなんですか!? 今採ってきたばかりなんですか!?」と虫談義がはじまった。
MU氏は東京都から来た飼育初心者と云う事らしく、どんな種類を飼っていて・・・などの初歩的な会話から始まった・・・と思うのだが(うろ覚え)、ある話題がMU氏の口から出てきたことでその場の空気の流れが変わった。・・・いや変わったと云うよりは止まったと言うべきか。

MU氏 〇〇〇産のオオクワガタってあったりするんですか?」

聞くと、MU氏の奥様が青森県津軽地方の〇〇〇の出身らしく、お盆に家族連れで青森に来たのは奥様の実家へ行くとの事だからだった。その流れをもって、その〇〇〇産のオオクワが居たら欲しいな・・・という話だった。

その市町村名は県内の人間でも目を向けることが無い空白地・・・である。
この後の詳しい会話の内容は覚えていないが、話は何らかの広がりがあったと思う。
しばらくの虫談義の後、話題についていけない子供達の様子を察してかMU氏は後ろ髪を引かれるような顔で渋々退店していきこの時は終わった。

自分も鈴木さんも、この時この人とどんな話をしたか、普段なら気にもせずしばらくしたら忘れていたかもしれない。
その具体的な地名が出ていなければ。


そして同年の秋、11月の事。
この頃自分は青森県産のヒメオオクワガタのマニアックな産地を何ヶ所かネットオークションに出していた。

その内の一つに、質問が付いた。
「出品と関係なく失礼ですが、〇〇〇産のオオクワガタを探しているのですが云々・・・」
青森県産のオオクワを欲しいと云うなら何とも感じなかったのだが、わざわざオオクワの産地としてこんな突拍子もない所を具体名まで書いて問い合わせてくるのは、もしかしたらお盆のあの人じゃないか・・・? とすぐに見当がついた。自分の出品物にわざわざオオクワの質問を書き込んできたあたりも、何か個人的に無視できないものがあった。
記載されたメールアドレスに直接返信する事にし、件の彼とは別人だった時のことも考えてその辺の前置き・青森県のオオクワガタ事情に関する概要・稀少産地の地元での取り扱われ方などをまとめて書いた。

すると、返ってきたメールでこの人が例のお盆の方であると合致。
青森県産のヒメオオと云うヒントからかここがお盆のあの場所につながるのではと思い、思い切って質問したとの事だった。
そしてこちらの回答内容に対しての理解と自己紹介が書いてあり、これを機にたまにメールのやり取りをすることになったのであった。


そして更に月日が過ぎ今年の2月の事。
メールを開くと、飼育採集の前文の後に、「今年のお盆クワガタ採集ご同行させていただけないですか。おいしい食事付きにしますので。」とポツリ。
うーん・・・正直困った。YH氏の時と重なる。自分が採集の達人か何かだと誤解されてしまっている。特に去年の一件で相当酷い目に遭わせてしまった経験があるから余計に気が引ける。
取り敢えずこの件についての返答には、
「去年このような感じで一人案内しましたが当初の予定が大幅に乱れまともにクワガタが採れなかったし、自分についてくるのは罰ゲーム以外の何物でもないですよ」と綴った。
自分としてはいくらメールでやり取りしていても、飼育オンリーの人達の中には、『採集を楽観視し過ぎ、いざ採集に同行して貧果に終わったらクレームを付けてくる』タイプの人が一定の割合で存在するという考えが本音にある。

しかし予想に反してMU氏の反応は前向きだった。

「罰ゲーム受けさせてください(笑)」

ここだけ抜粋するとただのマゾヒストだが、かなり意欲的で決心も堅そうなので、今年までならあと一人なんとか案内出来るかもしれないと前向きに考えることにした。
メールの最後に「採集と言う採集をしたことが無いので、プロの採集を見てみたいなと。」と書いてあったのは戸惑ったが。

今年は去年と違ってハイワット機材を入手するから、最悪雨天の場合でもHIDハンディライトのようにクワガタが全然飛んでこない危険性は回避できる。
そして今回はヒメオオの日程は組まない。これさえなければゲストを悲惨な苦行に付き合わせる事も無い。よし、これで行こう!

それ以降、メールやゴールデンウィーク時の来県で話を交わしていたが、
こちらがまだハッキリと決断を出していない段階で「食事だけでも楽しみにしております!!」と返ってきたことや、初めて行ってきたKUWATAの即売会イベントの話や他のメールの内容を見るに、
この人は採集だけと言うよりも人に会うのも楽しみにしているんだなと納得した。

プランとしては、
十和田でライトトラップ
奥様の地元〇〇〇でライトトラップ
の2択を考えたのだが、
やはり夏に県内外から採集者が訪れ賑やかになる十和田の方が楽しかろうという事で前者に決まった。
日程も決まり、夏が近づくにつれてEメールやショートメールの回数は増えていった。

当日の流れは、
MU氏には帰省先の奥様の実家から朝方に出発してもらい、場所取り・現地一帯の下見を兼ねて午前11時に現地集合。昼食と軽い観光を済ませ人気ポイントの場所取り。虫話やらをしながら夜まで待機してライトオン、採集を終えたら全日程は終了と云うワケだ。


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当日の朝へと話は移る。

MU氏から、「道すいてた。。到着してしまった(笑)」とケータイにメールが入ったのは予定より1時間半も早い午前9時半
それもそのはず、当初お盆期間の街中の混雑を見越して出発目安時刻をMU氏に伝えていたのだが、その混雑が全く無かったために渋滞に巻き込まれることなくスムーズに到着してしまったからであった。

混雑が起きなかった原因、それは何を隠そうこの日雨だったからである。
またこの展開かよ・・・
実は雨と言うのは数日前から既に分かっていた。分からないのはどの程度強く降るのかという事。最悪な事にお盆期間中はこの日からずっと雨の予報だったので、回復するかどうか分からない状態で延期にするよりも、影響が弱いであろう雨降り初日に強行した方がまだましなのではないかと博打を打ったのだった。

自分の方は今用意が出来たばかりだ。慌てて家を出る。


MU氏は暇潰しに蔦温泉に朝風呂に入ろうとしたがちょうど清掃中で入れなかったらしい。急がなくては。
重い機材を載せた車を走らせていると、道中無音のままではいつものトロトロ運転で到着が遅くなってしまうので、音楽を爆音に鳴らして勢い付ける。
今日この悪天候の中、ライトトラップすると決めたのだ。普通種がそれなりに来てくれれば御の字だが、どうせハイワットを使って青森で採集するんだから名実ともにいいミスター・ミステリーをあくまで狙いに行く。色も渋くワイルドなクワガタ界のキングを・・・

・・・とかナンとか特定の人にしか分からないフレーズを耳に残しつつ、
十和田市・奥入瀬の道の駅に到着したのである。





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レストランが込み合ってしまう前に昼食を済ませる事にした。
普段十和田には夜しか来ないのでレストランに入ったことも無かった。初めてここで食べるのでMU氏にはこれと言って薦める物も分からず、まぁ十和田ですから八戸せんべい汁より十和田バラ焼き定食の方がいいんじゃないでしょうか・・・MU氏は十和田バラ焼き定食を頼み、自分はりんごカレーをご馳走になる事に。

カレーがテーブルへ到着し、バラ焼きも到着。バラ焼きは目の前で生から焼くようになっている。
肉に火が通るのを待つ間、虫話の流れになるのは必至だ。いつも日常的に話をしている間柄なら基本的な話題も出尽くして何を話すかある程度決まってくるのだが、そうでない場合色々話題がありすぎてどこから何を話そうか迷ってしまう。

今日の採集プランも伝えておかないといけないかな。
実はこの時点で、採集プランがグラグラしていて中途変更になるかもしれない状況にあった。現在十和田には線状降水帯とでも呼べそうな細長い雨雲がかかっていて、雨雲レーダーで今後予想を見ても雲の移動がずっと十和田から離れず雨も止みそうにない。
No.7も今日後から十和田に来るという事で、道中の天候を見てもらい雨が躱せそうなら最悪の場合十和田市外に出てライトをしようかとも考えていた。
MU氏も、「どうぞお気を使わずにどこへでも自分は大丈夫です!」とプラン変更の可能性にも理解を示してくれた。

そして、MU氏は飼育屋という事もあって自然と飼育関係の話へ。
彼は現在国産物のみで飼育歴が3年ほどながら、現在マルバネやミクラミヤマなどマニアックな種類に嵌まっているとのことで、離島の採集禁止事情などの昨今の昆虫を取り巻く環境も真面目に勉強している。
また、飼育に嵌まりたての人が陥りがちな、『怪しい生体を知らずに買ってしまう』というような失敗を回避する目を既に養っていて(失敗談も聞いたが)、ネットオークションの出品でも怪しい物とそうでないものの判別が付くようになっているという。去年青森県産の野外品オオクワガタの出品が地元の採集者同士で(悪い意味で)話題になった事があったが、MU氏もこれを見た時警戒したという。
そういえば最初にネット上でやり取りしたきっかけも、単なる生体出品のページから人物像を推測して質問されたからだったな。
某オオクワ専門店の話にも触れたり、使用マットや管理温度帯の話もしたりと、カレーが冷めているのも忘れて話し込んだ。

気が付けば空いていた他のテーブルも客で満杯になっていた。


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腹も膨れたので自分の車に載ってもらい、観光とライト設置場所の下見をする。

MU氏から最初の挨拶の時にお土産を頂いたのだが、FH鈴木さんにもお土産を渡したいという事で電話してみると、この後鈴木さんも十和田入りするとの事でこの後合流することに。
No.7とも電話で打ち合わせながら逐一予定の確認をしていく。


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以前青森に来たとき奥様の実家のある〇〇〇でアカアシを採集して持ち帰り、WF1の♀が1頭羽化したとMU氏が言っていたので、
その婿が採れれば土産になるのではないかとふと思いつき、まだ時間はあるので近場のアカアシポイントへ案内することにした。

MU氏に上下雨具を着てもらい、自分はタオル1枚頭に被って林道へ歩いていく事に。
予期せず去年のYH氏と似た展開になっていることに気付く。

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アカアシやヒメオオを探す時はこんな感じでヤナギを見ていくんですよ~と探す木を紹介していく。しかし、探そうにもそもそも今年は例年になくアカアシが少ない。アカアシが発生する直前に多量の大雨が襲い羽脱前の成虫に深刻なダメージを与えたからと思われ、ライトトラップでも今年はアカアシシャワーが起きていないのだった。
おまけに今日も朝から雨で地面も木もビッショリのため、アカアシどころかクワガタ自体発見することはできなかった。


採集と言う名の只の散歩が終わりに向かっていたこの頃、鈴木さんから電話が来た。
十和田に到着し、ドライブインで皆で話をしているという。

車に戻り、ドライブインに向かう。すぐそこだ。


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2人で中に入ると、鈴木さん、県内採集者で常連の八戸のM氏、そして東京から毎年十和田に採集へ来ている採集者の方の3人が席についていた。
オオクワの話を中心として、採集のエピソードを聞きながら時間を過ごす。
雨で余裕があった場所取りの時間も、そろそろ余裕が無くなり我々もポイントを確定しなければならなくなった。
十和田でやるか市外に飛んでいくか迷うがどちらも一か八かだ。
結局この十和田界隈でライトを点けることになり、No.7もこちらで合流することになった。

※後日現地に行って判明した事だが、実はこの時候補として迷っていた市外のポイントは、土砂崩れによって道が塞がれ入れなくなっていた。

ドライブインを出る間際に無事MU氏がお土産を鈴木さんに渡し、
今日望みがありそうなポイントへ向かった。
八戸のM氏は得意としているポイントXへ、
東京の採集者はポイントZへそれぞれ向かった。


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鈴木さんと我々2人はポイントYへ到着。
まだ夕方、16時半過ぎと時間がある事で八戸のM氏が差し入れを持ってきてくれた。
そしてNo.7も合流し、雑虫の話や採集機材の話が5人の雨の間を持たせてくれる。
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使用機材もセッティングを済ませておく。この日使う投光器は、マル秘改造処理を施した特製版・・・として初稼働させる予定だったのだが、前日に急遽友達から招集がかかり参加を余儀なくされ作業が途中でストップしてしまい、加工途中の汚い状態を晒してしまう事になった。

そういえばまだMU氏の車を道の駅に残し荷物もそのままだったので、
荷物を持ってくるため彼の車まで戻った。
必要な道具を積み込み、ポイントへ戻る。当初は晴れている市外のポイントと迷ったが、こうして現地で色んな人と交流することが出来た事を考えると十和田に残って正解だったようだ。

「アカアシの♂要るんだって?」と鈴木さんがケースから小粒の♂を取り出し、MU氏にプレゼントしてくれた。いきなりポッと渡されたのでMU氏も慌てる。

周囲も暗くなってきて、自分の持ち場へ戻るM氏はここでお別れとなり、残った4人で夜を待った。


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19時になり、発電機のエンジンをかける。

普通種の飛来すらこの日どうなるか心配していた中、クワガタがポツリポツリと飛んできた。

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地面を歩くノコギリは水でテカテカ光っている。

しかし、5~10分おきに何かの♀が1頭落ちてくるのを4人でウロウロしながら採っていると非常に少なく感じる。
やはり天候が悪いだけに仕方ない。MU氏は離れた場所に付いていたりしないかと気になったのか、遥か後ろのヤナギの幹をハンディライトで照らしている。

すると2つの光が後ろからやってきた。車のヘッドライトだ。降りてきたのは、さっきドライブインで顔を合わせた東京からの採集者の仲間の人だった。
鈴木さんが居るという事を聞いて様子を見に来たようで、ボソボソっと鈴木さんと現状確認だけしてサラッと戻っていった。どうやら東京組が入ったポイントZも飛来状況は最悪なようで、現状で普通種が1・2頭しか来ていないと言う。

20時を過ぎ本格的な飛来時刻に突入して暫く経つが、まとまった飛来がない。


実はこの時、あるライトトラップ現場に小さな奇跡が起きていた。


雨は全く止み間も無く、ガスも度々降りてきて照射先が白く光ったりもして状況はちっとも良くならない。時間も経って20時半・・・21時・・・21時半・・・ノコミヤマの♀しか飛んでこない。たまに大きな音がしたと思えばカブトの♀である。

♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀、♀・・・とにかく♀。♀しか来ない。
小さい♂くらい来てもいいんだがなぁ・・・いや小さかったら♂の有難味も無いか・・・


もうすぐ22時という頃になり、飛び回るガも落ち着き場がダラけてきた。
すると、2つの光が後ろからこちらに近づいてくる、夕方に一度別れたM氏の車だ。

M氏が入ったポイントXでは、事情によると家族連れを案内するため雨ながら同じく奮闘していたらしいのだが結果は空しく普通種が6頭・・・オオクワは採れなかったようだ。

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タッパーの中はだいぶ隙間がある。容器に付いた水滴がこの採集条件を物語っている。
ちなみにミヤマの♂が入っているのは、戦意喪失したM氏が自分の分の6頭をこのタッパーに足したからだ。
「じゃぁボクはこれで・・・」とM氏は帰っていった。

結局この日ポイントYで採れたのはカブトも含めて15頭。これでも、数だけなら3ヶ所の内で今日一番多いくらいだ。ちなみに今日は天候が悪すぎてこのX・Y・Z以外の場所には誰も採集者は来ていなかった。
クワガタシーズン後半らしさが、ミヤマよりノコギリの方が多い事からも窺える。
我々も限界を感じてきたので、皆で撤収作業を開始しこの日の採集個体を全てリリース。
全員で自然と円陣が出来上がったところで、

自分 「と云うワケで~、本日はこれにてフィニッシュ!」

解散した。


鈴木さんとNo.7がそれぞれ車で帰り、我々は道の駅へ戻る。
MU氏の荷物を元の車へ積み戻し、青森市までは帰り道が一緒なので帰路を先導することになった。


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八甲田に入ってなおも降り続く雨。容赦ねぇな。


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日付が変わるまでそう時間も無いくらいの時刻にはで八甲田を下り終えて青森市内へ。
麓のコンビニの駐車場で最後に2人で反省会を開く。

貴重な体験が出来ましたと言うMU氏に対して、自分では理想としていた採集の半分も見せられていない事もあってその言葉を素直に受け止めることはできなかった。
飛来は少ない、♀しか飛んできていない、飛んできている様子をまともに見せていない、・・・オオクワが来ていない。
うん・・・そうだな・・・YH氏の時もそうしたしな・・・


自分 「お盆の間に、もう一日ライトトラップに行きましょうか」

MU氏 「おぉっ!!? マジですか!!?」

自分 「流石にこの内容では自分が納得できませんし、
     去年案内した人の時も2日間やりましたしね~・・・どうでしょう?」

MU氏 「いいですね!! よかったぁ~いやぁ自分ももし出来ればと思ってたんすけど
      自分から言うのは申し訳ないのでそう言ってもらえてありがたいですよ!」

自分 「では決まりですね!」

雨が止むことを願い、数日の間を空けてからライトトラップ・リベンジを行う事に決まった。
予定は明日以降に詰めていく事にしてこの日は解散した。


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  8月13日

解散の1~2時間後、深夜である。鈴木さんから突如連絡が入った。



鈴木さん 「ポイントZに入った〇〇さん(東京の人)
        今晩飛んできた数は全部でたった6頭だけだってよ」

自分 (Mさんと同じか・・・流石にあの人でも昨日は厳しかったんだな)




鈴木さん 「その3つ目で見事にオオクワの♀採ったって」

自分 「エエェェェぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!?」

昨日あんなに天気悪かったのに、一日中雨降ってたのに採ったのか・・・!
時刻は20時20分頃、ほぼほぼ本格的に飛来が始まる時間帯だ。鈴木さんに状況を聞きに彼の仲間がこちらへ来た時、1~2頭しか来ていないと言っていたがその直後・・・いや正に丁度その時に現場では奇跡が飛んできていたという事か。

この夜を体験した者としてはそのニュースは眠気を払い飛ばすには十分すぎたが、鈴木さんの口調は淡々としている。
まぁそれもそうだ、鈴木さんならオオクワの1♀くらいで驚いたりしないだろう。それが悪天候であってもだ。地元特権で雨の日も風の日も採集に行ってはオオクワを何度も採ってるワケだし。勝利を収めたその東京の人だって、この道のプロと呼ばれて久しい人物だ。そんな人に嫌味も僻みも無い。

しかし鈴木さんには単なるプロの意地と云うのとは違うニュアンスを含んだ言い方をした。



上手く回収したね。



・・・だったか、正確に何て言ったかもう忘れたがこんな意味合いだった。
訊くと、実は東京の人が入ったポイントZ前日に鈴木さんがライトを焚いていたのだと言う。つまり11日の夜の事だ、この日鈴木さんはこの東京の人に十和田の近況を教えるために久々に十和田のこのポイントでライトをかけた。
このところ十和田以外のマニアックなエリアばかりに行っていた所為で十和田の状況が分からなかったからという事だ。しかし、本来は低ワットの機材がベストなこのポイントで鈴木さんは400ワットの水銀灯を使ったらしい。400ワットだと少々役不足だが、二晩前にこの球の取扱いを誤り壊しかけた経緯があってその点灯確認もしておきたかったが故にこうなったのだそうだ。
この晩は採集条件も悪く期待薄だったが普通種は60頭を超える飛来があったが、オオクワは採れなかった。ガスや雨の影響もあり、400ワットの出力と云う事もあって、鈴木さんの見立てによると、「この晩ははじいたヤツがいたかも知れない」との事。

あまり細かく長々書くと鈴木さんに怒られるのでもう止めておくが、
東京の人が採ったのは腕前以外の何物でもない、しかしその裏に人気スポットで結果を左右する『連日の流れ』のようなものを見た気がした。


ひとまず、この奇跡を報告せねばと、〇〇〇の奥様の実家に無事着いた頃だろうと午前2時半にMU氏へショートメールで連絡。
「すごーい!! オオクワ見てみたいな!!」と反応がすぐ帰ってきたかと思うと続けざまにメールが。
なんと今まで家の近所の外灯を回り採集をしていたのだと云う。残念ながらそこでも♂のクワガタは落ちていなかったらしい。


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日中をまたいだこの日の晩、鈴木さんから連絡があった。
ここ連日雨なのでどうする? というようないつもの電話なのだが、前夜の結果に満足できないのでMU氏をもう一晩ライトトラップに案内すると言うと、「それは良い」と週の内で天気が良さそうな日を選ぶ会議に変わった。

この後自分は15日までは盆休みだが、翌日から仕事。
対してMU氏は18日まで青森に居るとの事だ。この昼に東京へ帰る予定。
鈴木さんによると、「天気予報では16日、もしくは17日が天候の回復が見込める」という事だった。
・・・盆明けか・・・
18日に東京へ戻るのなら前日の晩に十和田まで引っ張り出すのは気が引ける、となると決行は16日にするか。
しかし一番の問題は当日の入り時間だ。仕事終わりの夕方に青森市を出発して十和田に着くと当然他の人に場所を取られてしまう。出発時刻が早まる事は無いので十和田広しと言えども現場到着が遅れる遠場や奥地のポイントは行けない。やはりX・Y・Zあたりのポイントがいい。
こうなったら仕方ない、MU氏に先に場所を取ってもらうしかない。
MU氏にメールを打つ。

自分 「リベンジ採集、16日になりました。場所は十和田ですが、自分は仕事があり
     17時半以降に出発するので現地集合としましょう。
     ポイントXで待ち合わせそこで採集しましょう。
     暇潰しが出来る範囲で場所取りして待っていただければ問題ありません。」

MU氏も16日が一番良かったようで、場所取りに関しても12日の案内で東北の採集事情を紹介していたのでこちらの当日の事情を汲み取ってもらい快諾してもらった。
ポイントの場所も12日のポイントYを除いて、ポイントXだけはその日の当初の予定と決め込み紹介していたので、一人でも来れるだろうとここを指定した。


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それからリベンジ採集を見据え、14日までに改造処理途中だった投光器を仕上げ完成させ、15日に南津軽方面へ完成した投光器の試験点灯を行った。なおこの時は、場所の選定をミスった初ポイントで点灯し、20~30頭のクワガタ普通種を全リリースして帰った。


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  8月16日

青森市内は日中晴れている。
午後になって鈴木さんから連絡が来る。

鈴木さん 「お前今日仕事なんだろ? 場所取りは? MUさんに先に行っててもらうって?
        なるほど、じゃぁワ(俺)が先行って場所取っといてやるよ。
        MUさんには土産も貰っちゃってるし、何かでお返ししにゃマイ(ならんでしょ)

こうして急遽助け舟も出してもらい、MU氏へ連絡。
鈴木さんが先に行って待ってるので合流してくださいと伝える。

しかしその後15時半に鈴木さんからまた連絡。
なんとポイントXは濃霧でガスっていると言う。予定変更してポイントZに入ったのでMU氏にこっちへ来るよう伝えてくれとの事であった。
今日でさえ厳しいのか、と小さく落胆しつつ重大なことに気付く。MU氏はポイントZの場所を知らない!
MU氏に電話を入れる。この時彼はちょうど八甲田を縦断中であり、山の電波の悪さに会話を詰まらせつつもなんとかこうにかポイントZへ向かってもらった。

ちなみに書く必要はないが、この時自分はまだ仕事中である。


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時刻は夕方17時半、漸く仕事が終わった。直行で十和田へ向かう。

山に入ると今日こそはと言うような晴れ空。風が少し強いのが気になるが、雨よりはマシだ。ポイントXはガスが濃いというが、現地は今どうなっているのだろう?

八甲田に入りある程度標高を上げたところ、ある場所を境に景色は一変した。
正に場面が切り替わったように霧に・・・いや濃霧に包まれたのだ。さっきまで晴れ渡り風が吹いていたのが一変、無風になり空も見えないような濃い霧の風景に切り替わった。

さらにこれだけではなく、景色が変わってから2~3km進んだあたりからボタボタとフロントガラスに水滴がぶつかるようになってきた。今日も降るのか!
現地へ近づくにつれて雨音も大きくなり地面も斑模様から真っ黒に光るようになった。
去年のYH氏の2日間、そして今回のMU氏の2日間を加えても降水確率100%キープである。


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19時前ポイントZへ到着。車を停めてMU氏と鈴木さんに合流する。

CA3I0728.JPG
ただ単に「待ってたよ」と云うのとは違う気持ちを込めた表情でこっちを見る2人。
うん・・・なんか言いたい事は解るよ・・・

濡れた地面を写すのが今年はやたらと多い気がするが、まぁ気にしない。

「これ、No.7さんにもどうぞ!」とMU氏からNo.7の分も合わせて今日もお土産をもらってしまった(この土産は週末にNo.7へと渡した)。そのお返しがこの天気というのは何とも情けない。




鈴木さん 「これ見てみろ」

そう指差された先に近寄ってみると、コンクリートの地面がやたら白くなっているのに気付いた。
ガだ。通常このポイントで投光器を置く位置一帯が大量のガの死骸で埋め尽くされ、雨も手伝って汚く散らかっている。

自分 「昨日誰かここで焚いたんだ・・・」

しかもこのガの量を見るに、小さな灯りでなかったことは明白。400ワット、もしくはそれ以上の大出力でライトトラップしなければこんなに散らからない。
こんなことをしたらクワガタもはじいてしまうだろうに・・・・・・ん? ・・・という事は・・・・・・!

鈴木さん 「条件はこの前と同じ!可能性はある」

鈴木さんが前日にデカいのを焚いた後に東京の人が1♀採った12日の状況に似ている。奇しくも天気などの気象条件もほぼほぼ同じだ。上手くやればこの天気でもオオクワに出会えるという事だ。


ドキドキしながらライトのセッティングをする。
せっかく完成した投光器もここでは大きすぎるので出番は無し、HIDハンディライトを2灯使うことにした。

CA3I0729.JPG
19時15分、リベンジ開始。

普通種ゼロの心配も直ぐに無くなり、時間が経つごとに飛来のペースも上がってきた。劇的なほどではないが12日のポイントYの時よりはハイペースだ。
青森に来てから毎晩のように近所の外灯回りをしていたというMU氏も12日分も含めまだ♂を野外で見ていなかったが、今回は♂が僅かに飛んでくるようになった。大型個体なら嬉しい所なのだが、実際は小さい物ばかりで思い切り喜べない。

路面が濡れて着地個体が判りにくいので3人で交代しながら見回っていく。
ガの鱗粉が水溜りに浮き、そんなところに落ちてきたクワガタを拾うのはちょっと抵抗がある。

しかしゴールデンタイムが訪れても飛んでくるのはノコギリの♀がほとんど。時々ベヂンと大きな音がするが期待せず見に行くとやはりカブトムシ、ノコギリカミキリ、そしてクロシデムシである。

21時を過ぎて段々飛来のペースが遅くなってくる。雨は相変わらず降り続けている。



そして、22時手前でリベンジの敗北を認めた。
鈴木さんが入念に最後の回収作業を進めるが反応は無い。

やはり上手くいかないか。改めてこないだの東京の人の凄さを思い知った。

皆で片付けし、解散となった。今日ここまでに至るまで、長いようで実に短かった。
前回と同じく、自分の後ろについてきてもらい青森市内のコンビニまで戻ってきた。こちらは憎たらしいほど晴れていた。


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最後、いつも使っているガソリンスタンドで給油した後、
「お疲れ様でした~」「ありがとうございました!」と別れの挨拶を交わし、通りも疎らな国道の向こうへ消えていくMU氏を見送った。


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こうして2017年の採集案内もグダグダに終わった。

この翌日、土産のお礼にと、鈴木さんがMU氏の居る〇〇〇でアカアシのルッキングを行ったという。この日も比較的厳しい現場環境だったようだがなんとか採集に成功したようである。
アカアシやオニなど、青森のクワガタを土産に18日MU氏は東京へ帰っていった。


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今年のお盆の出来事は以上。
肝心の採集が不完全燃焼に終わりながら、自分としても濃密な1週間だった。
降水確率100%の採集案内は、自分には不向きな役柄だったんだろうな。滅多な事はするもんじゃないなぁ・・・


ただ、縁があってこうして採集案内に自分を選んでもらったという事を振り返ると、蹉跌を重ねたままこのイベントを完結できない。




と云う事で採集案内自体は終わっているが、実はまだもう少しだけ続きがある。






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共通テーマ:旅行

十の角 [ゴホンヅノ (原名亜種)]

夏の喧騒も終わりを迎え、朝晩の冷えも日ごとに増す今日この頃。
ライトトラップからヒメオオのルッキングにシフトチェンジするのと同時に、虫部屋も段々賑やかになってきそうな気配が・・・



9月。
飼育全盛だった頃、この時期になると毎日毎日ドキドキしながら各昆虫専門店の入荷情報でヤツが来るか今日来るかとチェックしていたものです。
採集に傾倒し始めた頃からはヒメオオのポイント探索で寝る間も惜しんで地図と睨めっこしていましたが、今年はちょっと飼育部屋に余裕が出てきたので


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狙いにいってみました。
到着したのは言うまでもなく生体です。

久し振りに見るので、箱を開ける前からウキウキです(笑)








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ゴホンヅノ(原名亜種) タイ チェンマイ県 ドイサケット郡



久し振りにカブトムシ登場・・・!!
本種を飼っていない年でも秋の入荷シーズンになると、あぁ~いいなァ~と指を咥えて見ていましたからね・・・今年はその反動がやってきた感じです。毎年買ってもいいくらいの良い虫ですしね。

個人的にカブトではマルスゾウカブトゴホンヅノカブトがツートップで好きなんですが、飼育部屋のスペースが余り始めたのでカブトも再挑戦しようと思った頃に、ライトトラップシーズンの終焉秋の入荷シーズンがやってきたのでちょうどこうなりました。


この今くらいの秋頃は、中型メジャー種の入荷ラッシュがあります。
インドネシアみたいな入荷の安定した地域じゃないので、入荷が少なかったり無かったりするハズレ年もありますが、タイのゴホンヅノカブトをはじめ、アメリカからはグラントシロカブトカメルーンからはケンタウルスオオカブトが入ってきます。どれもこれも造形に一癖はある種類ばかりです、ゴホンヅノ以外にもケンタウルスも買おうか迷いました・・・

しかし、毎年のように思うのですが、ゴホンヅノってメチャメチャ人気ありませんかね!?
どこのショップもホームページを確認して入荷状況を見てみると大抵即完売-数日で完売しています。季節限定物だという部分はありますが、バブルも弾けて久しい生き虫業界の中においてはお手頃価格ながらも供給以上の需要があってちょうどいいバランスで流通している虫ではないでしょうか。
児童向け図鑑やムック本では決まり文句のように『人気はそこそこ程度』『もうちょっと人気が出てもいい』と論評されているのですが
何を寝ぼけた事を言ってるんでしょうか!!?

・・・と 捌け口の無いそして意味のない苛立ちをぶつけたくても彼らの言いたい事は解ります。
ヘラクレスや国産カブトに比べたらマイナーだし、夏場にも入荷があるコーカサスやアトラスの方が手近ですからね。

しかしゴホンヅノの場合、個人的には逆に秋の虫で良かったと言えます。
もしWILD入荷が夏場だったら、需要が殺到して入手が難しくなっていた事でしょう・・・メイン産地のタイが秋の虫で良かった・・・


そのおかげで、





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2ペア仕入れることが出来ました。

お預けくらった反動でしょうね、久しぶりのカブトのブリードですからいくら発生初期でも1ペアだと心許ないですからね。


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こんな良い虫が現地では普通種でしかも食べてるくらいだってんだから羨ましいね
(食べてることについて羨ましいとは言ってない)


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試しに♂の上に♂を乗っけてみたらやはりこうなった。
流石は性の先進国タイ



さて、続いて産地の話になります。
今年はタイからゴホンヅノ第1便が今月15日頃に通関したようですが、
自分が入手したのは「ドイサケット産」でした。

ドイサケットDoi Saketといえば言わずと知れたタイのメジャー産地でチェンマイ県の中東部の郡部です。

そしてこのドイサケット産が入荷した各ショップで大方完売した直後、第2便といった感じで(詳しくは知りませんけど)
「Maetaeng」
「Umphang」
の2産地が入荷してきました。
去年までの流通事情は覚えてませんが、これらの2産地は新産地としての触れ込みで売られていました。
新産地と聞くとどうにも気になって仕方がないもの。もうすでに2ペア買ってましたがまた買ってしまおうかと迷ったのは言うまでもありません。


Meataengは最初カタカナ表記で「メイタン」と書いてあったのでどこか判りませんでした。アルファベット表記が確認できてからようやく納得、「メーテーン」の事でしたね。メーテーン(メイタン)郡の位置を見てみると、何のことはないドイサケット郡のすぐ隣じゃないですか。

Umphangは、読みで「ウムパン or ウンパン」。既に同産地のギラファノコギリが我が家に居るのでよく知る産地なのですが、ゴホンヅノもここと同じ県内のものが昔出回っていたのを国内で何人の人が覚えているでしょうか?
2009年「別亜種入荷!」という触れ込みで出回ったターク県に属する郡部なんですよね。なぜか通常の原名亜種がキミオイ亜種E. g. kimioiとして当時出回り「なんか違いがよく判んないけどキミオイだー!」と盛り上がりを見せたターク県です。結局あれは原名亜種だったワケですが、当時は「ターク産」とだけしか表記されてなかったので、今回さらに詳しく郡部まで記載されていたので気になっていたのですが、画像を見てみると・・・普通の原名亜種でした(苦笑)
『気になっていたのですが』・・・と云うのは、まァ別亜種だったらという期待だったワケですが、やっぱキミオイはあの辺りから入ってこないと確実性に欠けるかなぁ。


結局、産地ラベル以外の違いが見つけられず。


こうして複数の産地が入荷し自分も含め一部の人達の間で盛り上がっていますし、
今年は中国産のが入ってきたり、ミャンマーからハードウィッケイが入ってきたりと、Eupatorus属は賑わった感じがありますが、
今年の冬はベトナム産は入るのか?
入荷が見込めないマレー産の新亜種が日の目を見る時は来るのか?
はたまた他の不意打ち的な産地から入荷があるのか?


春夏秋冬、虫と云う楽しみは休みがありませんね。



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