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すみませんねぇ、なんか押しつけがましい性格みたいです・・・

一年サイクル ~虫を追いつ追われつ~ [日昆 日常雑記]

明けちゃいました、どうも会長です。
今年に入ってから初の記事です、

既に新年の挨拶も必要無くなってしまった時期でもう間もなく2月になろうとしていますが、こんな時期だからこそ書いておきたい内容を記事にまとめてみたいと思います。


野外ではほとんどの昆虫が活動を止め、雪の下に埋まっているこの季節、昆虫趣味を楽しむ人達はその地域や内容によって様々に変化がある時期だと思います。
夏場と違う採集法でこの時期も採集する人、虫は一旦冬季停止して他の趣味にシフトチェンジする人、夏の為に黙って貯金する人、年中やる事が変わらない人、・・・色々でしょう。
自分も、採集・標本・飼育と大きく分けて3種類の楽しみ方をしていますが、一年の中でその比重は変化していっています。

全員が全員そうだとは言えませんが、この1月2月の時期と云うのは夏に向けての充電期間であったり飼育スケジュールの計画を練る期間だったりします。自分もこの時期は標本の作製や整理をしたり採集で使う地図の記入作業をしたり、シーズンオフだからこそ腰を据えて出来る室内作業に専念しています。


そんな季節毎の昆虫趣味のバランスを客観的に振り返ってまとめてみれば、趣味として楽しむにあたって改善点や自身の楽しみ方の傾向も新しく見えてきたりするんじゃないかと思ったので、
今回は自分の昆虫趣味の1年サイクルについて振り返ってみます。


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前述したように自分は大別して採集・標本・飼育の3つが核なんですが、具体的には以下の内容。


採集
一昔前は一年中フィールドに出て採集していましたが、今は「山の雪が固まってきた頃」から「雪が積もり始める頃」までに期間は狭まりました。暦上では3月上旬から11月末がシーズン。その前提として青森県外には一歩たりとも採集には行きません。色々見聞きしていると他の皆さんは離島のロマンを求めて県外に高飛び遠征しているようですね。興味が無いと言うと嘘になりますが、県内の採集だけでやりたい事やらなければならない事が山積しているから・・・と考えるととても浮気している暇はありません。まぁ自分の中で何を優先するかと云うだけの話、伊豆諸島や南西諸島に行ったりするか地元を丹念に回り続けるかはその人の価値観次第で別れるんですね。
採集のターゲットは基本的にクワガタのみで、その経過で採れた物であれば気紛れで他の虫も採集・観察するという感じ。県下に分布する12種全部を狙ってはいますがその年の気分によって注力する種類が偏ったりします。

飼育
国産・外国産問わず飼育し、その範囲はカブトクワガタに限ります。自分の温室の容量と相談しながらブリードや増種を行います。飼育種の種類としては色虫(準色虫?)が基軸でドルクスなど黒虫はほとんどやっていません、昔は兎に角色々やってみたいと欲望のままに増種していたような気がしますが今はもうちょっと冷静に考えて飼育種を管理していこうと考えています。
近年は採集の二の次になっている状況で、ブリードは産卵セットを組んだ以降がグダグダになる傾向にあり、年間を通すとモチベーションの上下が激しく、結果として割出遅れで頭数激減したり大型♂が羽化できなかったりと良くない循環に嵌まっているのは否めません。

標本
自分で採集した個体や、飼育した個体の中の一部のみを展足して納めています。採集品は基本的に産地ラベルを重視。標本を買ったりと云う事は今のところ無し。
基本的には採集シーズン中は〆た個体を生状態で保管(恥)しシーズンオフにまとめて処理していますが、シーズン中でもその時々で余裕を見て展足・油抜き・マウントしています。保管場所も限りがあるので、処理する度にスペースから押し出すような感じで標本を移動させています。



こうしたスタンスで行っている3通りの楽しみ方が一年の間にどう変化していくかを、2つのグラフを参考に月毎にまとめてみました。


各分野の注力バランスの変化
虫屋の一年.png
自分の昆虫趣味の分野を採集・飼育・標本の3つに分け、合計を100%とした場合にその時期傾倒している分野の1年間のバランスの変化を表したものです。

※例えば8月の間は、採集が95%で飼育と標本がそれぞれ2~3%となっていて、この場合、「採集ばかりしていて飼育関連作業や標本作成作業はほとんどやっていない」と云うように解釈できる。


県産クワガタ12種の採集時期と手段
青森産採集の1年.png
自分がクワガタ採集に行く場合の種類ごとの年間スケジュールと、実際に行っている採集方法です。灯火採集は、外灯などの屋外照明を回っていくのと、灯火機材を設置して行うトラップが含まれます。樹液採集は、樹木に付いている成虫を採る方法の他、バナナなどを使ったトラップや、樹液やトラップには集まりませんが野外活動している成虫を採る方法(マグソとか)も含まれます。材採集は腐木中に居る成虫や幼虫を採集する方法です。

※ちなみにこのグラフはあくまで「自分がやっている採集の期間」を表したもので、決して「青森の採集ベストシーズン」や「有効な採集方法」を表した物ではないので誤解の無いように。


= 1月 =
日に日に雪が積もり天候も荒れやすい月。新雪が深く積もるので採集に行く事はなく、標本作成と飼育作業がメインになりますが、飼育作業自体もちょっと厳しいので(コバエが居る容器は外に出て作業しなければいけないので)どちらかと云うと標本作成作業が多くなります。

= 2月 =
積雪のピークにあたる月。青森では最も雪深くなる頃なので採集はいかず1月に続き標本と飼育がメインです。1月がやや標本作業寄りになっているのでその分この月は溜まっていた飼育作業に傾倒する事が多かったと思います。

= 3月 =
段々と晴れる日が多くなってくるので、溜まりがちな割出しやビン交換作業を消化するために飼育作業のウェイトが重くなってきます。その合間に標本作業を行い前年採った虫の消化も進めていきます。
それと採集はまだお休みですが、採集道具のメンテナンスは行わなくてはならないのと、しばらく採集に行っていない反動が噴出して我慢できずに山に行ってしまう年もあります。

= 4月 =
雪も融けだしてきて屋外でしかできない飼育作業を今ここぞとばかりに行います(ビン交換や使用済み容器の洗浄など)。昼夜の寒暖差が大きくなってくる頃でもあるので虫の置き場所も変えて容器内の変化も注意を払う時期です(蛹化、羽化や休眠明けなど)
山も雪が固まってくる頃で雪上を歩けるようになるので、採集の方も再開します。ターゲットはルリであることがほとんどですが、場所によってはコクワ狙いになる事もあります。
標本作業は、これらの合間を縫ってやりますが段々頻度が落ちていきます。

= 5月 =
雪融けが進み山の冬季閉鎖も解除される時期。地面も見え下草もあまり無いのでルリは勿論ツヤハダ、マダラも採集するには一番良い時期です。月の後半からはマグソもシーズン入りするので採集頻度は一気に加速します。しかし、雪による土砂崩れなどで道路が工事で封鎖されてしまっている事もあるので、狙っているフィールドへ行けるかどうかはその年の運次第なのが怖いところです。
そして相対的に飼育作業と標本作業にしわ寄せがいってしまいます。段々と疎かになっていくわけです。

= 6月 =
月初めはマグソ、そして月の後半からはライトトラップのシーズンも始まります、そして梅雨入りまでの間はバナナトラップが効くので、一気に採集も本格化します。色々と採集方法も多くあれこれやろうとしても追いつかないのですが、野外活動を開始する時期でキレイな個体が得られやすいのでこの月は出来るだけ1つの採集に固執せず手広く動き回るようにしています。
この月を最後に標本作業は勿論、飼育作業は実質的な停止期間に突入します(恥)

= 7月 =
ミヤマ、コクワ、オオクワをメインに夜の灯火採集、昼は樹液でコクワ、スジ、ノコギリ、アカアシをターゲットに奔走します。梅雨の影響で雨の日もよくありますが、土砂降りでなければ大体採集に行きます。
飼育作業は恥ずかしながらこの時期は温度管理と成虫のエサ交換ぐらいしかやっていません。

= 8月 =
青森県内どこもかしこも祭り一色の月。盆が過ぎるあたりから夜間の気温が下がりはじめ、ミヤマも小型や擦れ個体が多くなってきて灯火採集の時期も後半になります。夏休みシーズンも重なるので外灯回りの成果は薄くなりライトトラップ頼みになります。この月からオニが発生しライトに飛来するようになり、月の後半からはオオクワの2次発生も始まるので結局のところまだまだ採集三昧と云う事に変わりありません。

= 9月 =
夜の寒い日も増えてくる月。ライトトラップも効率が悪くなり、代わってヒメオオの樹液採集も最盛期に入るので、昼ヒメオオ・夜ライトトラップと云う流れが月初めの頃にあり中旬頃からはヒメオオやアカアシの樹液採集一辺倒になります。

= 10月 =
夜の冷え込みも増す月。この頃になるとアカアシは姿を消し、ヒメオオ採集もこの月がラストチャンスになります。そして木の葉も落ちてきて森の見通しも良くなってくるのでルリ、マダラ、ツヤハダを狙っての材採集も時期に入ります。
そして、この月に発売されるBE-KUWAの飼育レコード発表が導火線になり、長らく怠けていた飼育作業に再び取り掛かれるようになります(雑誌を読まなきゃやる気が復活できないなんて・・・)。大体は、夏前に組んだ産卵セットが熟しきっていたりします。

= 11月 =
いつ雪が降り出すかと云う月。取り敢えず冠雪する頃までツヤハダなどをターゲットにした採集は続きますが、飼育作業も溜まっているのでこちらがメインになります。

= 12月 =
平地にも雪が積もりはじめる月。採集も越冬期間に入り標本と飼育の作業のみになります。年の瀬を意識し来年に持ち越したくない作業を優先して済ませていきます。
年末特番を見ながらチクチク展足するのも楽しいものです。


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こうして見ると、
夏場=採集冬場=標本春と秋の短い期間=飼育・・・と云うようなサイクルでやっている事になるワケですね。
採集と標本だけなら時期を分けられるので楽ですが、これに飼育も差し挟むと一気にギュウギュウになり中途半端な結果になってしまいますね。採集優先になっている現状が丸わかりです、飼育と採集の両立って難しい。

飼育において、夏期の怠け期間を改善できればもっとましな結果が出せそうに思えます。去年は、新型機材を入手した事もあって平日でも雨の日でもとにかく採集ばっかりだったので、今年はもうちょっと落ち着いてバランスよく虫を楽しみたいと思います。



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